べんさんの映画レビュー・感想・評価

べん

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猫は逃げた(2021年製作の映画)

1.5

河辺での猫の切り返しに至る猫の移動シーンを撮り出した瞬間には『香も高きケンタッキー』か『バルタザールどこへ行く』でも志向してるのかと期待したが、結局は岩合光昭の真似事って感じに落ち着いていくので最悪。>>続きを読む

愛なのに(2021年製作の映画)

2.5

物語を稼働させる起点として配される城定秀夫による横移動の疾走が嬉しい。『卒業』をメルクマールとしてバスによる移動を強いられるさとうほなみ。手紙/ハンカチ/コンドームや、中島歩の部屋の廊下・瀬戸康史の受>>続きを読む

ガレージで(2021年製作の映画)

1.0

河野智典の正面クローズアップ、気まずい雰囲気を和らげていくロングショット気味な長回しに気概は感じるも、所詮はお題先行のコントって感じが否めない。現在時制からの回想や妄想への脱臼のリズム感は良い気もする>>続きを読む

弟とアンドロイドと僕(2020年製作の映画)

3.0

『半世界』で印象的だった天気雨を翻って全編に降らせる世界観における屋敷美術の妙に、カッパ姿でケンケンをしてみせる豊川悦司の身体性が加わる形でもたらされる静謐な時間感覚が堪らない。豊川悦司が対する安藤政>>続きを読む

ピンク・フラミンゴ(1972年製作の映画)

1.5

トレーラーハウス?での展開と、有名な肛門パクパク・犬の糞のシーンしか覚えてない。

セシル・B/ザ・シネマ・ウォーズ(2000年製作の映画)

2.5

高橋ヨシキ辺りが絶賛してたので観たけどそこそこだった記憶。撮影現場のロケーション以外あまり覚えてない。

ホラー・シネマ・パラダイス(2010年製作の映画)

2.0

映画館の造形と双子くらいしか記憶にないが、適度にチープでそこそこ良かった気もする。

平成狸合戦ぽんぽこ(1994年製作の映画)

3.5

人間の子どもに目撃されるラスト前の切り返しに『ヤコペッティの大残酷』を想起。メタに思想強めなラストの語りかけ、花鳥風月な原風景ショット群の畳み掛けは言わずもがな。図書館で棚をひたすら移動していく謎のC>>続きを読む

スピード・レーサー(2008年製作の映画)

2.5

ジョン・グッドマンと主題歌しか覚えてないがドラッギーで良かったはず。

ハズバンズ(1970年製作の映画)

3.5

ビールがぶ飲み歌合戦、流れに乗ってから「たかが金だ」に至るまでのカジノなどにおけるカサヴェテス的弛緩から、真にカサヴェテス的な様相を呈し出す女性のアップショット→クローズアップのホテルパートでぶち上が>>続きを読む

新任女教師 二人だけの教育実習(2006年製作の映画)

2.0

アバンタイトルがほとんど『悦楽交差点』。ガラス越しの切り返しがめちゃくちゃ効いてるし、負のイメージを帯びていた屋上の背中を連帯の符号として昇華するラストも素晴らしい。ボードレールを引用してくる飴と鞭な>>続きを読む

呪詛(2022年製作の映画)

1.0

人生ワースト級。形式だけのPOV映画とはいえ時をまたぐ構成があまりに稚拙。説得力のない手持ちカメラにしても、どうしてそこに?な定点カメラにしても、ひたすら切り替わり続けるカットの拙劣なつなぎが本当に最>>続きを読む

テリファー(2016年製作の映画)

1.0

80分すら持続させられない陳腐なアイデアの乏しさに気が滅入る。ハーシェル・ゴードン・ルイスの時代ならこれで良かったかもしれないが、S ・クレイグ・ザラーのいる時代にこの稚拙さはさすがにない。ウェス・ク>>続きを読む

失踪 僕が彼女を閉じ込めた理由(2005年製作の映画)

2.0

生理が伝える隔絶の年月。(飛べないアヒル→)羽毛による『レイプ25時 暴姦』オマージュ。工場のショット、自転車のロングショット、ラストの編集もキレッキレだが、城定にしては救いがあまりになさすぎる。久保>>続きを読む

喜望峰の風に乗せて(2018年製作の映画)

2.5

航海して後悔映画。エンドロールで気付く撮影:エリック・ゴーティエ。出航シーケンスにおける見送る群衆/レイチェル・ワイズの撮り方はかなりリュミエール的だし、船内でのコリン・ファースとレイチェル・ワイズの>>続きを読む

アテナ(2022年製作の映画)

1.5

『怒りのキューバ』的にこれ見よがしでワンパターンな長回しに、状況説明と臨場感のためだけの『サウルの息子』的接写。キツいキツい。コスタ=ガウラスの息子らしいが知ったこっちゃない。警察の脱出シーケンスで振>>続きを読む

愛のまなざしを(2020年製作の映画)

2.5

アクションつなぎ/切り返しによる映画的な持続は楽しいし、厳格な画角や舞台装置/役者の動線のシンプルさもブレッソンっぽさ(終盤の肩の後方からのショットは特に『たぶん悪魔が』っぽい)が増していて良い。幻影>>続きを読む

Hole(1998年製作の映画)

3.0

蔡明亮とグレース・チャン。3回目のミュージカルシーンでひげダンスしながらエレベーターに移動するシャオカン!!最初のミュージカルシーンにおけるエレベーターの照明は『イレイザーヘッド』のラジエーターの女っ>>続きを読む

オールド(2021年製作の映画)

3.0

『皆殺しの天使』だし諸々ヒッチコック(『サイコ』なナイフ切り付け、『裏窓』なシャラマン本人のカット)だしで最高。序盤の浜辺での右往左往、中盤の妊娠シーケンスでの長回しも楽しいが、タルコフスキー的な横移>>続きを読む

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

1.5

同窓会同人誌セラピーはチャリティーかなんかでやったらいいと思う。暖炉前/ドーナツショップでの切り返し、ゼンデイヤを救うアンドリュー・ガーフィールドの表情くらいしか良くない。エンドロール後の映像でいよい>>続きを読む

飼育の教室 疑惑の化学実験室(2004年製作の映画)

2.0

『懺悔〜松岡真知子の秘密〜』にも繋がるピアノ。割れるための骨董品・階段を駆け上がるフォローショットの反復。プロジェクター×シルエットの捉え方も鮮やかだし、鍵を投げる→自転車立ち漕ぎショットの活劇的な繋>>続きを読む

ハケン家庭教師の事件手帖(2013年製作の映画)

2.0

タイトル『陵辱家庭教師〜小笠原一家の事件手帖〜』にて。陳腐な『羅生門』だが冒頭のロングショットやラストに向けてブーストする編集はやはり的確。眼鏡を外される/自ら眼鏡を外す、の対。ほぼ同一なカットの差異>>続きを読む

アメイジング・スパイダーマン2(2014年製作の映画)

3.5

ほぼ傑作。冒頭のトラック爆走シーケンスの雰囲気からしてトニスコっぽいと思ったら撮影がダニエル・ミンデル。スピーチのために空いた椅子を映すこと。飛行機(落下)・クローゼット・エレベーター・国旗の反復。死>>続きを読む

妹の夏(2013年製作の映画)

2.0

『夏の妹』でなく『妹の夏』。おんぶ→踏み切り、正面切り返し→ふすまの暗転。吉岡睦雄とコーラの活用。ありそうでほとんどなさそうな「タイプライター」に合わせた執筆&エンドクレジット。洗濯物を干すショットの>>続きを読む

アメイジング・スパイダーマン(2012年製作の映画)

1.5

3D鑑賞ありきなアクションシーンの画作りにノれない。見つけられないかくれんぼ、破壊されるカメラ、『裏窓』のポスターによる視覚の打消し。ドアの窓越しに人を見つめること→鏡を通して自身を見つめること。二重>>続きを読む

レイプ25時 暴姦(1976年製作の映画)

3.0

ひたすらアクション。夜の暗闇がペドロ・コスタより暗い。赤いジャケット男のカリスマ性(?)に惹かれていく構図には『ファイト・クラブ』(→『ディストラクション・ベイビーズ』)を想起。映画の理屈でしか行き着>>続きを読む

劇場版 屍囚獄 結ノ篇(2017年製作の映画)

2.0

泉での邂逅、正面切り返し、ラストの黒沢清感。小魚を手づかみで捕まえるのは変わり果てた藤白レイミを発見して落とすため、酒を飲み進めるのは酒瓶を空にして森羅万象の頭でかち割るため。

劇場版 屍囚獄 起ノ篇(2017年製作の映画)

1.5

子役の雰囲気に『この子の七つのお祝に』みを感じる。襖とタイツの活用、二者や奥の小屋を捉えるロングショット、村長と息子の引き戸を隔てたやりとりの経済性、『義理の娘が眩しすぎて。』のようなラストカットなど>>続きを読む

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