Dittoさんの映画レビュー・感想・評価

Ditto

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見知らぬ乗客(1951年製作の映画)

4.5

サスペンスのストーリーとして現代でも十分通じるクオリティだった。サイコパスに分類されるであろうブルーノに翻弄されるテニスプレーヤーのガイ。電車内である話を持ちかけられ、冗談でいなしていたがやがてそれが>>続きを読む

都会のアリス(1973年製作の映画)

4.4

ニューヨークは特に白黒が似合う。かといってアムステルダムが白黒で物足りないかと言われたらそうでもない。モノクロ映画の好きなところは時にカラーより映像が鮮やかに感じられるところだ。
監督が誰かを特に気に
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.4

DUNEのパート2。DUNEの文字のデザインは何度見てもかっこいい。Star Warsのように続編が楽しみなシリーズSF映画をリアルタイムに見られることが純粋に嬉しい。
シリーズもの、特にSFやファン
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.5

3月時点だが今年ベストになる可能性を多いに秘めた作品だった。
倫理に反する方法で復活したベラ(エマ・ストーン)は無垢な状態で世界に触れる。時が経つにつれ学習し、外への好奇心が芽生え、ダンカン(マーク・
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アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

3.9

前知識なしで鑑賞。元Talking HeadsのDavid Byrneによるミュージカル?ショー。実際の公演の映像と別撮りを織り混ぜており、ただの公演映像ではなく映画として作られている。
Americ
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リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

4.1

ポールトーマスアンダーソン監督脚本作品。アンダーソン作品の中ではストーリーもシンプルで設定も身近だ。だが登場人物は誰も彼も個性的で決して70sの回顧で終わる作品ではない。時代設定が70sだが時代に捕ら>>続きを読む

エディ・コイルの友人たち(1973年製作の映画)

3.8

ハードボイルドクライム映画。
主人公はエディだが、登場人物それぞれが丁寧に描かれており群像劇の印象も受けた。
元銀行強盗のエディは別件での公判を待っており、仲間の銀行強盗には加わらず引退を考えている。
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

聾者家族3人と唯一聴者の娘の物語。
ルビーも家族もこのまま漁師の仕事を続けていくと思っていたが、大好きな歌で別の未来がある可能性がでてきた。これまで家族はルビーの聴力と手話に頼りながら生活してた部分が
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マトリックス レボリューションズ(2003年製作の映画)

3.7

マトリックス3作目。エイリアンより話は繋がっておりシリーズとして観賞できた。マトリックス内より、現実での人間対機械の戦闘がメインに描かれていた。1作目はAIや電脳空間といったサイバーパンクだったが、今>>続きを読む

ロスト・イン・トランスレーション(2003年製作の映画)

4.0

ソフィアコッポラ監督作品。東京へCM撮影のためやってきた俳優と夫の仕事の付き添いでやってきた若妻との友情の物語。
舞台が日本とあまり感じないのは時代感が少し前だからだろうか。風営法に引っ掛かりそうな店
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マーティ(1955年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

結婚できない男と女の恋物語。お互い本気の相手に出会い1日過ごしただけだが恋に落ちる。それまで母親は口うるさく結婚相手を探せというが、いざ女性ができると煙たがる。母親の姉が息子夫婦の家から実質的に追い出>>続きを読む

マトリックス リローデッド(2003年製作の映画)

3.7

マトリックス2作目。人工知能の支配は続く。モーフィアス達以外に大勢の人間がザイオンに生活している。前作で世界観を説明したため突拍子もないアクションや設定があっても違和感なく受け入れることができた。特に>>続きを読む

エレファント(2003年製作の映画)

4.0

コロンバイン高校銃乱射事件も元に製作されたサスペンス。『明日、君がいない』のように複数の高校生達視点である1日が描かれる。そのため時間軸がクロスするシーンがいくつもある。その効果もあってか各々の行動が>>続きを読む

ウォールフラワー(2012年製作の映画)

4.2

The SmithとDavid Bowieが使われたら4.0は自動的に越えてしまう。ポスターとキャストを見ると旬な俳優達のよくある青春映画と身構えてしまったが、良い意味で予想を裏切られた。そう思うのは>>続きを読む

エイリアン3 完全版(1992年製作の映画)

3.6

デヴィッドフィンチャー監督が手掛ける3作目。サスペンスが得意な故、エイリアンとの対峙より人間関係によりフォーカスされていた。寂れた囚人惑星で、男性だけで構成された施設、登場人物達の過去など、これまで詳>>続きを読む

卒業(1967年製作の映画)

4.0

60sアメリカの若者を描いた愛憎劇。『理由なき反抗』のジェームズ・ディーンのように分かりやすい不良青年ではないが、本質的に大人、上の世代に反発している。特待生で卒業したベンジャミン(ダスティン・ホフマ>>続きを読む

マトリックス(1999年製作の映画)

4.0

ジャンルはディストピアSF。『1984』の世界より、『Brave New World』に近い。〈桃源郷〉の住人はそこが仮の世界とは気づかず生きており、本当の世界は文明が崩壊し、『ターミネーター』のスカ>>続きを読む

明日、君がいない(2006年製作の映画)

3.7

Netflixドラマ『13の理由』の雰囲気に近い。映画の冒頭に誰かの自殺が示唆される。その後時間は遡り、6人の高校生の抱えている問題を扱いつつそれぞれが絶妙に重なりあう。1人1人丁寧にフォーカスするた>>続きを読む

エイリアン2(1986年製作の映画)

3.9

ジェームズキャメロン監督のため、CGばかりかと思ったがそうでもなかった。ストーリーはシンプルだが、アクションがより派手になった。特に武器やガジェットがしっかり描かれていて良かった。設置型自動機関銃や生>>続きを読む

ダラス・バイヤーズクラブ(2013年製作の映画)

4.0

HIV患者が政府未認証薬を駆使して、生き延び、金儲けする実話ベースの話。主人公ロン視点で描かれる。HIV患者への間違った認識や偏見、またゲイカルチャーへの周囲の反応が分かりやすい。映画では90sだが、>>続きを読む

ハウス・オブ・グッチ(2021年製作の映画)

4.1

どこまで実話か調べていないがGUCCIの歴史がよく分かる映画だった。やはり王家でも企業でも一族の栄光と凋落はとても魅力的なストーリーを持っている。利益が企業の第一とするところなのでその前には家族でも太>>続きを読む

ニトラム/NITRAM(2021年製作の映画)

3.8

オーストラリアのタスマニア島で実際に起きた銃撃事件の実行犯に焦点を当てた作品。犯人の人格や知能に起因する周囲からの冷たい態度や、思わぬ不幸によって追い詰められ殺人を犯してしまう。オーストラリアの銃規制>>続きを読む

COLD WAR あの歌、2つの心(2018年製作の映画)

3.8

ワルシャワの舞台音楽家と歌手の愛を描いた作品。冷戦下という時代背景に国を越えて愛し合った2人。お互い恋人や配偶者がいたとしてもそれは結局は2人のためだった。年代がテンポ良く進むためコンパクトにまとまっ>>続きを読む

エイリアン/ディレクターズ・カット(1979年製作の映画)

4.4

リドリースコットはSF映画の金字塔を何作手掛けているのか。宇宙船という密室に圧倒的な暴力性を備えたエイリアンとの対峙。本能的な気色悪さや不気味さを感じさせるフォルムや動きは、性を連想させる演出がそうさ>>続きを読む

ゴーストワールド(2001年製作の映画)

4.0

イーニドとレベッカが平等に描かれるかと思っていたが、比較的イーニドにフォーカスされていた。流行を追わず対人関係においてひねくれているのを見ると全く自分に関係なくないように思われてきた。通常映画の登場人>>続きを読む

ザ・マスター(2012年製作の映画)

3.8

元水平のアル中と宗教団体のトップとの友情を描いた作品。はたしてそれを友情と呼ぶのかは分からないがお互いに''繋がり''を感じている。通常の価値観からすればどちらも異常、日常から逸脱している人々だが、そ>>続きを読む

バートン・フィンク(1991年製作の映画)

4.1

『8 1/2』にサスペンスが加わったような雰囲気
小市民を描くことを軸にしている脚本家がLAで小市民でない人に翻弄される様を描く
コーエン兄弟は、全てがリアルに見える、おとぎ話の世界を描くのに長けてい
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