Bitdemonzさんの映画レビュー・感想・評価

Bitdemonz

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映画(744)
ドラマ(1)

キング・オブ・コメディ(1983年製作の映画)

4.4

正気と狂気のボーダーを行来し、笑いの本質に対する価値観に揺さぶりをかけてくる作品。これはサスペンスなのかコメディなのか、見方によっていかようにも取れる内容は実に面白い。

純粋すぎる故に常軌を逸した主
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ワウンズ: 呪われたメッセージ(2019年製作の映画)

2.0

様々な要素や伏線を匂わす展開全てが回収されないまま、大量の蟲に埋め尽くされるブッ跳んだ飛距離の投げっ放し感で迎える壮絶な結末に、人知を超えた驚異に対して如何に我々は無力であるかを、人生の貴重な時間を消>>続きを読む

ウトヤ島、7月22日(2018年製作の映画)

3.0

実在した事件を当事者の多くの証言を元に、可能な限り再現したという映像。ドキュメンタリーではなく、モキュメンタリーでもない。そして、エンターテインメントでもないこの再現VTRのカメラは、72分間ノンスト>>続きを読む

貞子(2019年製作の映画)

1.5

中田秀夫監督が再びメガホンを取ったシリーズ正統作品らしく、主要キャラ生き残りの佐藤仁美が登場した辺りはなかなか感慨深いものがあったが、なんだか良く分からない新しい設定(元々の設定も改変?されてるのに正>>続きを読む

イン・ザ・トール・グラス -狂気の迷路-(2019年製作の映画)

3.2

限定的なシチュエーションで理不尽な怪異に巻き込まれる、個人的には大好物なヤツ。

導入からワケが解らないまま次々とワケの解らない展開で最後まで。途中、そういう事かと思わせて、結局なんだかはよくわからな
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エルカミーノ: ブレイキング・バッド THE MOVIE(2019年製作の映画)

3.0

スケールやストーリー展開がスペシャル特番ぐらいの調度良いサイズで仕上がった後日談。正直もっと早く観たかった。

本編と現実の間隔に大きな差が(作られたタイミングや観たタイミングなど含めて)あって、懐か
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愛なき森で叫べ(2019年製作の映画)

3.3

観る者に迫る演出・演技からくる強烈な「画」を味わう猛毒エンターテインメント。

『冷たい熱帯魚』寄りの作品かと思ってたが、実在事件の概要に沿うというよりは、幾つかの物語の主軸となっているという具合いで
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ジョーカー(2019年製作の映画)

4.5

言わずと知れた有名コミックスの悪役だが、その誕生秘話をニューシネマ的な手法で紡ぎ、陰鬱な色合いと観る者を測る天秤で “人間”を突き付けられる内容と感じた。

置かれる立場や地位で観たあとの印象すら変え
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ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ(2016年製作の映画)

3.8

欲しいものは必ず手に入れようとする"執念"に実直過ぎる男が実現したアメリカンドリーム。

主観だと、どうしても看板を奪われた職人側に同情してしまうが、主人公の真っ直ぐな不器用さにも目が離せなくあり、完
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海炭市叙景(2010年製作の映画)

4.0

原作未読。

どのような境遇であれ同様に時間が流れる、その淡々とした風景を緩やかに眺める群像劇は、割とスっとモニターを見る自分の空間と混ざりあったような気がして、ぼんやりと仄暗い現実を切り取ったような
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あやつり糸の世界(1973年製作の映画)

4.0

もしかしたらリマスター(?)に伴い恐らくだが字幕も現代でも解りやすく置換えられているのだと思うが、1960年代に作られた作品とは思えない優れた設定も飲み込みやすかった。

今でこそ、そこまで意外性は少
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ディパーテッド(2006年製作の映画)

3.8

何処かで聞いたような設定だなと思ったらリメイクだったのを鑑賞後に知ったのでオリジナル未見。

最初から最後まで気の抜けない設定からして面白く、そこに豪華キャストが最高の表情で花を添える素晴らしい内容だ
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打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?(2017年製作の映画)

2.3

オリジナルの持っていた魅力というのは、大筋のシナリオというより「あの瞬間」だけに撮れた美しい映像と計算された演出によるものが大きかったのだと感じた。

アニメーションならではの表現を魅せるという点での
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アス(2019年製作の映画)

4.3

設定の部分で少し気になる所はありつつも、違和感による不気味な雰囲気を漂わせる画造りに関しては期待通り。最終的な着地点が途方もない「新しい」"世界の終焉"を堪能させてもらった。

驚くべきはホラーの側面
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

4.0

立ちまくるキャラ、キマリまくる画、シビれまくる楽曲。やはりコレを味わいたくて劇場まで脚を運んだんだと実感できた出来栄え。

フィクションへ微妙に史実を絡めてくる辺りが単純にリアリティを増幅させる舞台装
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TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ(2015年製作の映画)

3.0

豪華なキャストに贅沢な楽曲で彩られたアツい轟音地獄体験。小難しい理屈はケツ拭いてトイレで流してしまったような勢いで突っ走るので、何も考えないで観るのが正しい見方なんだろう。恐らく。

個人的には、物語
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地獄(1999年製作の映画)

3.5

予告編映像も含めて平成に創られたとは思い難い、見世物小屋的な妖しさ満点の雰囲気が観る者の意識を現実(シャバ)から解き放つ強烈な映像体験。

作り手の意志が真っ直ぐなので素直に観ることが出来るが、やはり
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シャザム!(2019年製作の映画)

3.7

同門コミックキャラを軽くイジったりする非常にユルいスーパーヒーロー作品だが、登場人物の関係性やテーマなどが割と丁寧に描かれてはいる。とはいえそこまでシリアスになり過ぎない辺りのバランスがとても丁度イイ>>続きを読む

スパイダーマン:スパイダーバース(2018年製作の映画)

4.8

コミック原作をアニメーションにするという点でのコンセプトや作品エッセンスを含めた様々な要素がそれぞれ見事にハマっており、かつてない映像表現の極みに到達した傑作。

作品としての完成度も完璧だし、何より
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Z Bull ゼット・ブル(2018年製作の映画)

3.5

設定からして非常に偏差値が低そうな印象だが中味は割としっかりしている健全なホラーコメディなので若干のグロ耐性があればそれなりに楽しめる内容なのは好印象。

ただ意外にも内容が割としっかり(設定には多少
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秘密 THE TOP SECRET(2016年製作の映画)

2.0

原作未読。

説明が不足している部分が多く、観ている側に解釈を委ねるにしてもそれを理解させるシーンや説明などが解りづらく、登場人物の行動原理や台詞などについて理解できない所が終始付き纏っていて、どうに
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こどもつかい(2017年製作の映画)

1.5

ネグレクトをテーマにしてるようだが、だったらもっと大人を徹底的に怖がらせるようなホラーにしなければ響かないのではないだろうか。

なんだかスッキリしないモヤモヤする謎解きよりも純粋にロクでもない親を執
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羊の木(2018年製作の映画)

3.0

原作未読。

配役がキャラクターのイメージ通りにピタッと(原作と比べてではなく)ハマっていたと思うので、絵的には楽しめた。

各登場人物のそれぞれの素性が明らかになってきても概ね第一印象と変わらない感
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人間機械(2016年製作の映画)

3.8

タイトル(原題:MACHINES)の謳う通り、繊維工場の機械たちと同様の目線で淡々と労働者を映し出すドキュメンタリー。

時折インタビューも挟み、過酷な現実への問題提起も促してはいるが、時に美しく「映
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ALOYS/アロイス(2016年製作の映画)

3.4

サスペンスかと思って観てみたら恋愛映画であった。

全体的な雰囲気が好み。あと音による演出が重要なファクターゆえ、ヘッドフォンを通して聴くとより良い没入感を得られるのもイイ。

冷静に観たら劇中に登場
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ミッシング・チャイルド~呪いの十字架~(2017年製作の映画)

3.0

様々な時間での深い闇がクライマックスでひとつになってゆく過程は実に切ない。

ガチガチなホラーを期待して観てしまったので正直肩透かしを喰らった感はあったが、心にじんわりと染み入る内容はなかなか良い。

飢えた侵略者(2017年製作の映画)

3.4

ゾンビ作品を匂わせるが、ひょっとするともっと別の「何か」に支配されたモノたちが闊歩する中で生き延びる人々を淡々と静かに描く作風がなかなか面白い。

静かに立ち尽くすソレらの画もイイし、ガラクタが積み重
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MAMA(2013年製作の映画)

3.2

前半のジワジワ見せるMAMA、後半のよく動くMAMA、どちらも良い塩梅で作品に彩を添えており優等生的なホラーな趣きはある。

とはいえ、万人が安心して楽しめるホラーエンターテインメントではあるけど、ト
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ザ・ウォーカー(2010年製作の映画)

3.2

限りなくモノクロに近い色味のカッサカサに渇いたディストピアな未来で、神の啓示により一冊の本を然るべき場所へ届けるという目的でひたすら西を目指す男の話。

途中どっちに進んでるのかよく分からなくなったり
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運び屋(2018年製作の映画)

3.5

劇中で主人公が語る通り、年寄りの戯言のような内容…イイ事を聞いたけど、その直後は響いても意外と人生に活かせないような、そんな余韻があり、それが重すぎず丁度イイというか。

とはいえ、お爺ちゃんとギャン
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ファンタズム(1979年製作の映画)

3.0

ドリルが飛び出し額に突き刺さった銀の球体から噴き出すケチャップ、ドアに挟まった指をナイフで切ったら滲み出すマスタード…

意味が解らないのに当たり前のように先へ進んで行く事に「まぁそれでも別にイイか」
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スロータージャップ(2017年製作の映画)

3.5

映像表現の倫理規定というのは一体何処までがセーフなのか、そうした事を考えさせうるモラル破壊力が凄まじい内容であることは間違いない。少なくともコレを痛快と思う事は難しい。

内容がとっちらかってるような
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チワワちゃん(2018年製作の映画)

3.0

原作未読。

極彩色でギラッギラした映像と、鳴り響くビートの応酬、欲望に身を委ね弾ける肉体が画面から溢れ出てしまいそうな、とにかくわかりやすいぐらい「若い」エネルギーが爆発した、わかりやすいぐらい「今
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霊的ボリシェヴィキ(2017年製作の映画)

3.8

"玄人怖がり"向けとあえて言いたい。

喧騒から隔離されていると思しき空間から、無数に設置された集音マイクから拾われる音響から、そんな場所に集められ不可思議な儀式を行うというシチュエーションから漂う異
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エル ELLE(2016年製作の映画)

3.4

壮絶な復讐劇なのかと思ったら予想もできない着地点。

何があろうと軸のズレない自我を持つ、ということが突き抜けるとモラル的価値観をも超越しうるということなのか。

幼少期の出来事が主人公の行動原理に影
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KUSO(2017年製作の映画)

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ようやく観ることが出来た特大級の糞。
何せクソなんだからスコアを付けること自体に意味があるのかも疑問だが、この体験は何物にも替え難い糞であることには間違いない。

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