凡人さんの映画レビュー・感想・評価

凡人

凡人

荒野にて(2017年製作の映画)

4.3

あまりに苦しいロードムービー。
「さざなみ」に引き続きむちゃくちゃよかった。
人と出会い、別れ、追い出され、
繰り返されるここじゃない、ここでもないを静かに丁寧に描く。

愛する命を2度も他人に奪われ
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幸福(しあわせ)(1964年製作の映画)

3.8

怖すぎ…
映画の空気感と物語を真逆に配置して不気味さ煽ってる。

ヌーヴェルヴァーグの映画って、ていうかフランスってなんとなく不倫とか浮気とかを「男だもん、しゃーないよね」て感じでポップな語り口で許し
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帰れない二人(2018年製作の映画)

3.8

極端に少ないセリフと、流れるようなカメラワークのおかげで、すごく静かにゆっくり2人の関係を見つめられた。

いつかあの人と元に戻れるかもしれないという少しの期待がどちらにもあって、だけど、お互い相手を
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空白(2021年製作の映画)

4.4

あるある、でできている。
超高精細なあるある。
ちょっと坂本裕二みもかんじたり。
話の構造もひぇーってくらいよく考えて作ってらっしゃる。


空っぽで何に対しても低温の青柳が弁当にブチギレたのにはゾッ
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デッドマン(1995年製作の映画)

4.0

また寂しい、、
アメリカの開拓時代の話って、なんかいつも寂しく感じるんだよなー。

汽車に乗ってると船に乗っているのかと錯覚することがあるって言ってた冒頭のセリフが蘇った。
死に向かってゆっくり歩ぬ、
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

4.2

予備知識ゼロ、ティミー出てなかったら観に行ってないんだけど、アメリカって映画に本気出したらこんなことになるのか…ただただ唖然としてしまいました。 

映画館で観ることにこそ意味がある映画。
(IMAX
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ターシャ・テューダー 静かな水の物語(2017年製作の映画)

4.0

これ、日本人の監督だったのねー。
自然を受け入れ受け入れられて、いいなあ。

ターシャは、手に触れるもの全てに愛がこもっているようで見ていて安心する。

Shari(2021年製作の映画)

3.8

命、ひたすらに生きている。
人間とその子供と獣と自然の力強さ。
生きていることの嬉しさと、生きていくことの厳しさと。

雪を踏む音、火の弾ける音、どの音も素晴らしくて心地よいなと思っていたら、北田雅也
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監督失格(2011年製作の映画)

4.0

映画が終わって呆然としてしまった。
泣き叫ぶ平野監督を遠いところから見ていた。

庵野さんの龍の歯医者で、愛することはその人の死を受け入れることだって台詞があった。

今の綺麗な映像でこの映画が撮られ
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屋根裏の巳已己(2020年製作の映画)

3.9

わからないをたくさん孕んでるのに素知らぬ顔して進む物語に観入ってしまう。
編集と音のなせる技かしら。かっこいい。
おもしろかった。他の作品もあるなら観たい。

みいこ、美しい…徹底的に幼稚で美しい。

ダウン・バイ・ロー(1986年製作の映画)

4.2

トムウェイツ、初めて若いころの顔見た。
作中ではちゃんとやなやつの顔してたな。

冤罪に脱獄にと大層なことしてるのに、なぜこのオフビート感…
相変わらずドリーショットが心地よくて、そして3人のさりげな
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ストレンジャー・ザン・パラダイス(1984年製作の映画)

4.3

めっちゃよい。
ぽつぽつ進んでいく心地よさ。
3人への眼差しが優しくていい。
細かなところで関係性も鮮やかに描かれてる。

雪の街、白黒かっけえ。

観終わってすでにもう一回観たい。

少年の君(2019年製作の映画)

4.2

面会のシーン、傑作すぎ。あのシーンほんとに星五つ…。

ふたりの無言の愛に何度も胸が締め付けられた。

取調室の画がかっこよすぎ。
シャオペイが警察に逮捕されるシーンは、『悪人』(李相日)ぽい。
てか
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イングロリアス・バスターズ(2009年製作の映画)

3.9

おもしろかったー!!
痛すぎて目を背けるシーンは度々…。

ブラックコメディの王道という感じで、まさに「痛快復讐劇」。
煙に映画が投影される演出が素晴らしすぎて、これをやりたくてこの脚本書いたんじゃな
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天使のたまご(1985年製作の映画)

3.7

気持ち悪さと美しさに憂っとり。
髪の毛に生気がなくて、その髪が揺れるたびにゾッとする。

イメージの連続、てほど抽象的ではないけど、抽象度高すぎる作品。
あれこれ勝手に考えさせてくれるのでこういうのは
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スパイの妻(2020年製作の映画)

3.8

黒沢清的モチーフの反復…ほんとにとことんやるんだなというかんじ。
聡子がどんどん覚醒していく感じ、怖かった。原動力は「女の嫉妬」。

家の中で夫や外の世界から遠いところにいたように見えた聡子が、いつの
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Summer of 85(2020年製作の映画)

4.4

眩しかったふたり。
たとえその時間が幻といた時間でも、その時間は幻じゃないよ。

少なくともアレックスもそんなふうに思ってると信じてる。ふたりの約束をちゃんと守ったから。

こんな恋愛あるあるを、よく
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竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

3.6

アニメーションと音楽すっごく素敵…
華やかで、鮮やかで、無限な感じがして。
ベルの衣装も全部可愛い。

しのぶくんの一件で女子たちの均衡が崩れたり、ルカちゃんへのLINEで「応援してる✨」とか言っちゃ
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シュシュシュの娘(2021年製作の映画)

3.6

音楽でだいぶテンポ良く観れた!
カタコトのダナンがよかった(ちょっと聞き取れなかったけど)。

全編通して声が全然聞き取れなかったのと、未宇の猫背ひどすぎたのとで、ずっと落ち着かない感じだった。

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サマーフィルムにのって(2020年製作の映画)

4.3

あああありがとうこんな映画を作ってくれて。冒頭から涙。想像したようなキラキラ青春映画じゃなかった。

「青春映画」という評価は、ただこの映画のジャンルってだけ。
その語り口でばかり語られてしまうような
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エヴォリューション(2015年製作の映画)

3.9

海と性の美しさとグロテスクさ。

海洋生物ってグロいよなー。




あのまま海に沈んでいたら、冒頭でニコラが目にした、ヒトデがお腹に乗った死体になってたのかな。

海って、ただでさえ深くて息ができな
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スクール・ウォーズ/HERO(2004年製作の映画)

3.2

時代が変わるってすごいことだなあ。
小林勝弥さん若い。

メトロポリス(2001年製作の映画)

4.0

すごいすごいすごい。手塚治虫の漫画が動いているところ、初めて見たけど、想像してた通りのぬるぬる感。
声優さんも、イメージにピッタリ。
ロックってなにかとかわいそうな役をやってる気がする。あいまいな記憶
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アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

4.3

アメリカ!

小さな暗い部屋
僕の足の指の間
君の舌になって口の中を動き回る

ショーを観ているときの、エネルギーを全身で受けたときの、身体中の血がぶつぶつ煮えるように火照る。そんで複雑で何重にも重な
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暗殺のオペラ(1970年製作の映画)

4.5

父親と息子が重なっていく演出、いろんな形でたびたび出てきたけど、どれもすばらしくて、その全てから、謎を遺していなくなった父親への思慕と、いなくなったことへの虚しさを感じる。

なぜ裏切った…自分の父親
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オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ(2013年製作の映画)

4.0

とてもよかった。オリエンタルなと音楽と詩のような2人の会話が美しかった。

トムヒ主演作、ずっと観たかった!
儚げで憂を含んだ、もはや自分に陶酔しちゃってる?ロマンチスト。うっとりしちゃう。
アダムと
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ワイルド・アット・ハート(1990年製作の映画)

4.0

お〜〜デヴィッドリンチのこの浮遊感!
たまんないね〜。

初め見終わったときは「おや?」となるだけなんだけど、時間が経つにつれ、この世界観が恋しくなる。
夢みたいな、遊園地みたいな。

合成もラブミー
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レクイエム・フォー・ドリーム(2000年製作の映画)

3.8

むちゃくちゃ面白い。
トレスポ的なテンポ感。

ただ吐きそうになる。
ドラッグは、ダメ、ゼッタイ。
秋から冬にかけてのシーンでみんな顔に汗吹き出してた。

マリオン可愛すぎてよだれでる。

ブラッド・シンプル(1984年製作の映画)

4.0

久々に洋画!!っていう感じの面白い映画見た。

笑っちゃうようなキレキレのカメラワークに入り乱れているようで綺麗に整えられたストーリーに、大満足でした。

光の使い方面白い。
いや〜な汗かくあの緊迫感
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耳をすませば(1995年製作の映画)

4.0

見終わったあとの幸福感がすごい。
聖蹟桜ヶ丘がモデルになったと言われてる、雫の住む街。団地住まいでも、生活の細部に至るまでがとても豊か。

昔見た記憶しかなかったけど、ちゃんと見たら、ちゃんとよかった
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バーディ(1984年製作の映画)

3.3

駆け足のラストで崩れた。
なんであの終わり方にしたんだろう。
突然映画が終了した。


鳥のシーンは全部良かった。
幻想の鳥たちの影、鳥が生まれる瞬間、鳥になったときの目線。
裸もシルエットなら美しい
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水の中のナイフ(1962年製作の映画)

3.7

このタイプの男女3人、いいよなあ。
富裕層の男女に、貧しい若者。

見栄を張って生きている夫に、小さな反抗心を抱きながらそばにいる妻。
そこへやってきたのがまだまだ青二才の苦学生。
広いような狭いよう
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カンバセーション…盗聴…(1973年製作の映画)

3.6

音楽と音効がいい。
静かな冷たい恐怖感を煽る。

コッポラさん、こういう映画も撮るんだ。

シンプルなようで、計算高く構築された映像。ふくざつ!
意味がうまく汲み取れない会話の断片が映画の雰囲気を作っ
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明日への地図を探して(2020年製作の映画)

3.7

8月1日、夏なので、海外のさわやか映画を見たくてチョイス!
音楽のノリが現代の若者向けな感じ。

タイムリープもののティーンムービーだけど、仕組みがちゃんとしてて楽しめた。

もう少し登場人物のキャラ
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ブルーベルベット(1986年製作の映画)

3.7

面白いし、見応え抜群なんだけど、
結局みんなどうなったのか全然明かされないまま勝手に死んでいってしまった。
なぞなぞなぞ…
でももっとなぞなのは、なぞだらけなのにオモロいということですね…
さすがデヴ
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青い春(2001年製作の映画)

3.8

しんど。
学校ってある面ではいろんなことから自分を守るシェルターみたいなものだって人も、いるかもね。

卒業って、残酷かもしれない。
気持ちが追いついてても追いついてなくても、自分がいた環境を否応なし
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