勝五郎さんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

勝五郎

勝五郎

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ルディ・レイ・ムーア(2019年製作の映画)

5.0

ブラックスプロイテーションの傑作として御通家のあいだではつとに有名な「ドールマイト」…エディ・マーフィーがそんなドールマイト"ルディ・レイ・ムーア"を破茶滅茶に好演している伝記映画。

めっちゃくちゃ
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それでも夜は明ける(2013年製作の映画)

5.0

ソロモンはひとまず奪還されたけれど、南部には奴隷制度が残ったままの結末。
決してめでたしめでたし…とは言えない。

それでも奪還に成功した稀有な例としてのこの物語は苦しくて恐ろしく、そして熱く感動を呼
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ウインド・リバー(2017年製作の映画)

4.8

アフリカンアメリカンを奴隷として強制的に連れてきたアメリカは、もう一方でアメリカ大陸の先住民達も迫害・差別してきた。
「ネイティヴ・アメリカンを居住区」だと?騙して、なだめすかせて押し込めるのだ。
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ボーダー(2008年製作の映画)

4.8

アル・パチーノとロバート・デ・ニーロ。
こりゃ鉄板ですね。
ニューヨーク市警のクライム・サスペンス
なかなかの展開でむむっ?!って感じです。
よくできております。
もうね、根多バレの匂わせも嫌なので何
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華麗なる闘い(1969年製作の映画)

4.5

内藤洋子の可愛い事❗️
かわい子ちゃん女優だけど、この映画ではなかなかしたたかであります。
年上のパトロンを口説いたり、お酒もタバコも嗜みます。
お布団シーンでは…まぁあのカットはおそらく替え玉なんだ
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マディソン郡の橋(1995年製作の映画)

4.8

「大人の恋」とでも言いましょうか…
ステキな物語です。
このテの映画ですと同じくメリル・ストリープで「恋におちて」をずーっと昔に観ていたこともありなんとなく「・・・」な先入観だったのだけれど…

どこ
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X-ファイル:真実を求めて(2008年製作の映画)

4.0

なるほどX-Fileとはこういうものなのね。

UFO・オカルト・超常現象・猟奇殺人とかを扱うFBIの腕利き捜査官の物語…なんだろうなぁと思ってました。
実はテレビドラマの時からまともに観たことが一度
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翼よ!あれが巴里の灯だ(1957年製作の映画)

4.6

あのリンドバーグの大西洋横断の物語。

ドキュメンタリータッチの中にいくつもの回想エピソードをちりばめていて面白い。
単調になりそうなたった一人の冒険に、こうしたエピソードを入れる形はとても自然であり
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五人の軍隊(1969年製作の映画)

5.0

サムライ!


ピーター・グレイブスと丹波哲郎のツーショット…スパイ大作戦とキイハンターのコラボレーションの様である。

いやぁ丹波哲郎がかっこいいのなんの。
男は黙って…である(そりゃ三船か)

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ロード・オブ・ウォー(2005年製作の映画)

4.5

この映画が実話に基づくものであるという所に非常に恐ろしさを感じます。
恐ろしさ…ムカつき、怒りですらあるかもしれない。

戦争は儲かるのである。
大きな力が働くのであろう。
結局は利権争いなのだ。
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鮮血の記録(1970年製作の映画)

4.8

「終戦間近に飛燕は飛んでいない…
つまらん嘘はつくな!」

そんなセリフが小林旭の口から溢れます。
三式戦闘機だった飛燕のエンジンを違うものに変えて五式戦闘機。

「戦争が終わって2年か…」
「戦争が
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背徳の囁き(1989年製作の映画)

4.3

アメリカ映画を観る時、これまでいくつもの悪い警察官が出てくる作品を観てきたのだけど、どうもそうした映画を観ているとアメリカの警察への不信感の様なものが頭の中に広がってきてしまう。

奇しくもこの映画を
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地球が静止する日(2008年製作の映画)

3.8

リメイク作品。

科学が進歩して…
特撮技術、とりわけCG技術が進歩して…
映像のリアリティが増した分だけ…

なんだろう昔あったワクワク感がこみ上げてこないのだ。
そりゃ私だけなのだろうけど、ホラー
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ラムの大通り(1971年製作の映画)

4.4

なるほど…カルト・ムーヴィー。

町山氏の前説・後説でなるほど感↑↑↑。

ブリジット・バルドーは小悪魔な魅力的な女優の役、リノ・ヴァンチェラは豪快な船長さん。
気をつけないと途中でなんの映画を観てい
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カツベン!(2019年製作の映画)

5.0

いわゆるサイレント映画に説明をつける弁士については知ってはいたけれど、実際に観て聴いたのは2011年に真打昇進を果たした立川キウイ師匠のパーティーの事だった。
その際に初めて経験した活弁ライヴの弁士が
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ナイロビの蜂(2005年製作の映画)

5.0

恐ろしいお話ではあるけれど、主人公である夫婦の絆が恐ろしいだけの物語に救いをもたらしますな。

別々にへそくりがある老夫婦…とは八代目文楽師匠の歌だけど、それぞれに秘密めいた個の部分はあった方がいい。
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新選組(1969年製作の映画)

4.7

新選組、忠臣蔵、清水次郎長、天宝水滸伝…このあたりは大好物であります。

そして近藤勇に世界の三船敏郎である。

殺陣のシーンに黒澤映画経験者のそれを感じるなぁ。
個人的には土方歳三が少し弱かったかな
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マラヴィータ(2013年製作の映画)

4.8

面白いなぁ…

リュック・ベッソン監督、制作総指揮がマーチン・スコセッシ。
そしてデ・ニーロのマフィアものとくりゃ期待は俄然高まります。

不穏なムードの冒頭からワクワクと観進めてそのワクワクが途切れ
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エンド・オブ・デイズ(1999年製作の映画)

4.8

シュワルツェネッガーの悪魔モノとな?
…くらいな感じで正直ナメておりました。

しかしてその映画…

いゃあ面白かったです。
例によって根多バレしないので何を言ってるのかまるでチンプンカンプンのレヴュ
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ザ・マミー/呪われた砂漠の王女(2017年製作の映画)

3.9

エジプト…ピラミッド…スフィンクス…ミイラ…呪い。

この辺が絡む物語にはとても興味があるのだけれど、「これだっ!」て映画にまだ出会っていない気がするのです。
もちろん、そんなに沢山のこの手の映画を観
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トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)

4.5

この映画を観た2日ほど前に人気のリアリティ番組に出演していたと言う若い女性が亡くなった。



そしてトゥルーマン・ショー
なるほど非常に面白くて怖い映画だなぁ。
本当にやりかねないショーである。
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凡ては夜に始まる(1960年製作の映画)

5.0

シャーリー・マクレーンにつきるのである。

本当に可愛いったらありゃしない!
彼女の素敵なところがふんだんに盛り込まれています。
可愛いも綺麗もおとぼけも天然も鉄火なところもぜーんぶ。
ディーン・マー
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英雄の条件(2000年製作の映画)

4.5

米軍海兵隊の、その英雄のお話です。
アメリカが、そのある意味恥部を曝け出したのがベトナム戦争後の運動…アメリカンニューシネマの題材やベースとなったこの泥沼の戦争から、アメリカの正義や大義名分が「???
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高瀬舟(1988年製作の映画)

4.7

高校の時に読んだ物語です。
何故かその後も何度も読んだ物語。
当時、よくわからなかったのだろうけれど何かを突きつけられた気がした。

映画は初めて観ました。

やっぱり何かとても考えてしまうわけですね
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突然の訪問者(1972年製作の映画)

4.5

ベトナム戦争の心の闇と言えば良いのか?
町山さんの解説で「なるほど」と頷く。

ジェームズ・ウッズの初出演作品との事です、若く初々しいね。

戦場では皆頭がおかしくなってしまうのかもしれない。ベトナム
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トイ・ストーリー3(2010年製作の映画)

4.7

このシリーズの中では何故か一番この「3」を回数観ています。

で、こればっかりは吹替え版が好きです。

ここまでのシリーズではおもちゃの悲哀といった件も割と色濃く現れるのよね…と勝手に感じているんです
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クロッシング(2009年製作の映画)

4.7

群像劇…面白かったです。

三人それぞれの人生がある。それぞれは各々のポリシーに基づいて生きている。
そのポリシーには幾度もそれを脅かす様な外的要因が降ってかかるわけですな。

家族や仲間や同僚や部下
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ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション(2015年製作の映画)

4.5

スパイ大作戦…トム・クルーズ主演の大ヒットシリーズのこれが3作目との事です。

毎回書きますがやはり「おはよう…」から始まる大平透氏吹替えのあのテープレコーダーが燃えちゃうヤツを思い出しちゃいます(笑
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ダークシティ(1998年製作の映画)

4.5

全編暗い夜の世界である…そりゃダークシティだから暗い街なのだ。

人は生まれ、経験を重ね成長していく。
人間にあって彼らに無いものは?

志ん生師匠のまくらで神有月と言われる11月に神様が出雲大社に集
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ターミネーター3(2003年製作の映画)

4.0

実を言うとこの第3作目からこっち「ターミーネーター」シリーズは観ていませんでした。
「エイリアン」シリーズも第3作目を観て観なくなっちゃったっけなぁ…ま、置いといて。

めちゃくちゃに派手なカーチェイ
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ターミネーター2(1991年製作の映画)

4.5

サラ・コナーのなんとたくましい事か!?

悪ガキジョン・コナーは白人だてらにPUBLIC ENEMYのTシャツ着て未来への、その片鱗をのぞかせます。

シリーズ第2作目のこちら、アブラが乗ってきました
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ターミネーター(1984年製作の映画)

4.5

1984年のシリーズ第1作。

過去複数回観ていますが、やっぱり面白いですね。
で、「ゴジラ」をふと思い出しちゃった…

「ゴジラ」…文句なしに面白い!
      怖い映画の印象だったっす。
「ゴジ
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氷点(1966年製作の映画)

4.0

日曜夕方のお楽しみと言えば「笑点」。
かの立川談志師匠が当時大人気だった三浦綾子の「氷点」をもじって命名したもの。

その「氷点」である。

森光子がいい味である。
成田三樹夫の「素」な表情がいい、こ
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狼は天使の匂い(1972年製作の映画)

4.7

「?」「いったいこれは?」「どーなる?」…こう言う展開が映画の面白さの一つでありますなぁ。

まだまだ映画鑑賞IQの低ーい私は未だ脚本家で作品を追うって事までいたっておりません。
そうか!でもなるほど
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座頭市物語(1962年製作の映画)

5.0

飯岡助五郎vs笹川繁蔵…利根川の戦いって事は天保水滸伝である。
平手造酒に天知茂、渋い!ニヒルなカッコ良さである。

市っつあんも若い若い。
そりゃこれが「座頭市」シリーズ第一作なのですよね、お若いは
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運び屋(2018年製作の映画)

4.7

クリント・イーストウッド…爺さんになってからがまた実にいいですね。
夕陽のガンマンとかダーティーハリーの、テレビでみたころの、あの山田康雄さんの吹替えのイメージが私にゃやっぱりかなり強いのではあります
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