マテさんの映画レビュー・感想・評価

マテ

マテ

秘密 THE TOP SECRET(2016年製作の映画)

3.0

“ダメ”寄りの“微妙”。説明や演出目的が透けて見えるわざとらしいセリフが多すぎるのがリアリティに欠ける。それが魅力になる作品もあるのだろうが、この場合は安っぽさを引き立てていた。あと長すぎ。薪さんが後>>続きを読む

タイムカット(2024年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

戸籍とかどうするんだろう。
「あなたのような人は愛せない」は「あなたみたいな惨めな人を」ではなく、性別の話だろうね。告白されたからカミングアウトしろとは言わないが、ぼかして伝えたことでシリアルキラーを
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High Flash~引火点(2018年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

正直に言えばとても好みの残酷さ、プロットのひねりではあるのだが、まさかそこで金さんが燃えてしまうとは思わなかった。ギリギリで助け出せるパターンかと。面白かったかどうかは正直わからないのだが、台湾作品や>>続きを読む

室井慎次 生き続ける者(2024年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

…悪夢かな? とんだトラウマだわ。これでいいわけがない。点数はつけません。私の中では“夢”だと思うことにしたので。

前編がよかっただけに、乱暴なたたみ方に絶望した。というか普通に生きる希望が消えた感
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室井慎次 敗れざる者(2024年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

本当にありがとうございます。私はきっとこれが観たかったんだ。踊るFINALでブチギレのボロクソレビューしてごめん。前編は100点満点中200点でした、最高です。
室井さんと子供の親和性が高くて癒される
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踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望(2012年製作の映画)

3.0

私だって大好きなシリーズの作品の悪口なんて言いたくない。でもこれはなぁ… 全部が中途半端だし、キャラがブレブレ。
青島くんは女の子の脚を凝視するような人間ではないでしょう。そこのところをきちんと守って
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踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ!(2010年製作の映画)

3.6

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1997年のテレビシリーズからぶっ続けで見ているので「映像がきれいになってる!」と謎感動してしまった。昔の荒いのもエモくて好きだけどね。今回はレインボーブリッジと比べても鮮明さが段違いで驚いた。
1話
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容疑者 室井慎次(2005年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

ごめんちょっと待って、青島くん自衛隊に訴えられたの? 笑っていいやつ? 相変わらず無茶してるね。時系列的には青島くん事件→レインボーブリッジ→室井さん事件か。お互いにどんな気持ちで相手の苦境を見守って>>続きを読む

踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!(2003年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

ああこれが2人が見ている理想なのか。

まだ変わらない。何も変わらない。そんな現実や、報われないことに疲れていて、心も身体も擦り切れそうで、何か倦んでいて、どことなく限界。「事件に大きいも小さいもない
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踊る大捜査線 THE MOVIE 湾岸署史上最悪の3日間!(1998年製作の映画)

3.9

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何回見ていても、展開が分かっていても、毎回ラストでぼろぼろ泣いちゃう。「踊る」のヒューマンドラマはエモすぎる。この映画は秋のスペシャルで亀裂が入った青島くんと室井さんの間に信頼が取り戻されるまでの物語>>続きを読む

死刑にいたる病(2022年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

原作既読のため「やったのか、やっていないのか」みたいな部分の葛藤はなく、割と冷静に眺めてしまった。その分、処世術的な意味で榛村の行動は参考になりそうだなとか思ったりもしたが。いかに他人に好かれ、いかに>>続きを読む

正欲(2023年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

なんて優しく激しい作品なんだろう。まるで水みたいだ。誰かを包み込み、安心感を与える一方で、あらゆるものを飲み込み押し流す激しさも備えている。

「寝る前に毎日思う。朝起きたら、自分以外の人間になれてま
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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

3.2

凄惨は凄惨だし、おぞましいはおぞましいのだが、どうも超常バトルの色が強すぎて、私の中ではすべてが上滑りしていった印象。描き方も妙にサッパリしている。個人的にはもっとしっとりしていてくれた方が好み。評判>>続きを読む

銀魂(2017年製作の映画)

2.7

言うまでもないがこれは茶番である。しかしこの茶番の中において唯一、岡田将生の桂だけが本物の美しさと輝きを放っていた。それだけが評価に値するというのに「バクチ・ダンサー」のシーンをカットした挙句に見せる>>続きを読む

ラストマイル(2024年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

筧さんが一番最初に死んでしまったのは狡いなと思う。会社への復讐だったとはいえ、自分が直接は関係のない他人を殺したという事実を目の当たりにせずに済んだから。もし消費社会でモノを求める人間すべてが同罪とい>>続きを読む

CUBE 一度入ったら、最後(2021年製作の映画)

2.9

そこそこ面白くなかったけれど、オリジナル版もさほど面白かった記憶がないし、まあこんなものかなと。謎解きせずに投げるタイプの作品苦手なのでモヤモヤ。でも岡田将生の不安定さはすごくよかった。彼自身がどうこ>>続きを読む

聖地X(2021年製作の映画)

3.2

最近、ようやく好きだと認めるに至った岡田将生の主演作とあって、それなりにホラー映画の覚悟を決めて観始めたのだが、多分ホラーではなかった。むしろ笑えるシーンが多くてコメディかなと思ったくらい。SF風味の>>続きを読む

そばかす(2022年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

「私、実はね、恋愛感情もないし性欲も湧かないの。誰にも信じてもらえないけど、本当にそうなんだ」
「なんか、嬉しかったです。おんなじこと考えてる人いるんだなーって。おんなじような人がいて、どっかで生きて
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セーヌ川の水面の下に(2024年製作の映画)

3.9

久々に面白い映画を観た。私たぶん映画あんまり好きじゃないわ(ドラマの方が好き)などと考えていた今日この頃だが、こういう映画は嫌いじゃない。最後の方とか声出して笑った。東京も散々汚いと言われていたが、セ>>続きを読む

ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

3.2

オチがあまり好みではない。映像は綺麗だし、面白くはあったけど、ラストのサプライズはミステリー作品にはありがちすぎない? またそれかと思ってしまった。
以前読んだ小説か何かに「自分の人生に自信を失ったと
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ザ・マーダラー 〜殺人犯は誰だ!?〜(2023年製作の映画)

3.2

聴き慣れない響きのタイ語。これがイーサン語なのだろうか。多少は分かるはずなのにまるで分からない不思議。一生分の“ファラン”を聞いた気がする。
物語は冗長だし、オチ(黒幕)も途中から薄ら察せはしたが、ほ
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ドイ・ボーイ:路地裏の僕ら(2023年製作の映画)

3.6

全てを理解できたわけではない。私の中に蓄積された背景知識が足りなすぎる。しかしあまりにも救いがない。これがタイの人々が直面する現実なのだろうか。

「The Eclipse」で3人組が言っていたことに
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群がり(2020年製作の映画)

2.8

フランス映画って、ホラーですらしっとりしているのね。淡々とした中に狂気がある。イナゴが無双するパニックホラーかと思いきや、ごく個人的な範囲に収まる物語だった。

サムワン・インサイド(2021年製作の映画)

3.2

なんというカオス。アメリカっぽい元気なホラー。後始末が大変そうだなぁ〜と思っていたら、ラストで時が飛んでハピエンになっていて拍子抜けした。

MINAMATAーミナマター(2020年製作の映画)

-

どうしてこの映画を撮ろうと思ったのかという核たる動機はぼやけている気がするが、思いやりと配慮をもって作られた作品だと感じた。リスペクトがある。許可を得てから撮影すること。人の体に触れる時には許可を取る>>続きを読む

ハンガー:飽くなき食への道(2023年製作の映画)

3.4

炎と煙があまりにも美しい作品。所々に社会風刺を感じる。サイチョウ密猟も実際の密猟事件のオマージュなのだろう。金持ちと貧乏人、貪る者と貪られる者、独裁者、軍と政治家の癒着など、渋い気持ちになりながら観た>>続きを読む

#マンホール(2023年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

中盤くらいまではサスペンスホラーっぽくて面白かったが、真相が陳腐すぎて拍子抜け。あれはちょっとどうかと思うし、なりすまし展開が許されるのはアニメか漫画の世界だけだと思うよ。実写はダメ。いつスマホが電池>>続きを読む

ギレルモ・デル・トロのピノッキオ(2022年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

戦争要素が必要だったのかは正直よく分からない。中弛みしていた気がするし。でもオリキャラっぽいスパッツァトゥーラとキャンドルウィックの物語が刺さったのでまあいいか。ディズニー版だと最後、生身で人間の子供>>続きを読む

グッド・ナース(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

「誰も止めなかったから」
本人はもちろん悪いのだけれど、何もしてこなかった周囲にも罪はあるのだろう。見ないふりはしするなよと言われた気がした。お前も同罪だぞと。

守護教師(2018年製作の映画)

3.5

普通に面白かった。ミステリーとしては展開に目新しさがなく「でしょうね」という感じだったが、マドンソクは可愛かったのでまあ良しとする。

モラルセンス ~君はご主人様~(2022年製作の映画)

5.0

なにこれすごい、恐ろしくいかがわしい邦題なのに、中身は可愛すぎるラブコメだ。ピュアすぎるにもほどがある。これが胸キュンか…!?
ご主人様として命令するジウさんは格好良くて美しすぎるし、中盤で新入社員に
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.2

分からないのだけれど、分からないなりに分かるような気もする。少なくともダニーにとっては、あの共同体の中で守られているように感じたのだろう、彼氏といる時よりも。それはそれで一種の幸福に違いない。流石にあ>>続きを読む

トラペジウム(2024年製作の映画)

-

真面目にちゃんと観たわけじゃないが、主人公の性格はそれほど気にならない。目的があって、その手段として人を集めているのだから、まあそうなるよねという感じ。「友達」というワードを使ったのが悪かったね。「仲>>続きを読む

フェーンチャン ぼくの恋人(2003年製作の映画)

4.2

この切なくて悲しくて苦くて甘くて優しい感情をどう呼べばいいのだろう。消化しきれない感情が全部涙になってとめどなく流れてくる。
あの頃はもう二度と戻らないけれど、ジアップの心の中でノイナーは、どんなに色
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フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ(2015年製作の映画)

2.8

前置きがうんざりするほど長いし、さほど過激でもない。というかSM的な関係性をテーマにしている作品で、ノーマルな性行為を何度も何度も見せられても「あぁそうですか」としか。派手なのはプレイルームの内装だけ>>続きを読む