eriさんの映画レビュー・感想・評価

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バービー(2023年製作の映画)

4.2

とても楽しい映画だ。大人があんなファンタジーの世界にいても違和感なく楽しめるように作れるなんて、流石アメリカ。どんな想像力の持ち主が、あれだけのセットを考えたのだろうか。

そして、楽しいだけじゃなく
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.8

渋い。静か。主人公が寡黙なこともあるが、全体的に静か。だから余計に画面から目が離せなくなる。

淡々とした日常。onの日とoffの日のローテーションが決まっている。時折それを打ち破る出来事が起きるが、
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

3.9

基本的に綾野剛は好きなので、観てみた。

中学生を引き込んでかわいそう、とかヤクザが沢山来て怖いだろうとか、聡実くんに同情しながら観ていたが、合唱部の副部長が一番あり得なかった。大人過ぎるー。振り回さ
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Dear Friends ディア フレンズ(2007年製作の映画)

3.8

北川景子を最初に認識したのは、「ハンサムスーツ」だった。北川景子が変身して大島美幸になったという設定にぶっ飛び、北川景子の可憐さにいっぺんに惹かれて、好感度の高い女優さんになった。もちろん「ハンサムス>>続きを読む

川の底からこんにちは(2009年製作の映画)

3.6

今さら感があったけど、時間があったので見た。

最初から、会話が噛み合わない不思議な場面が続き、佐和子の思っていない方にどんどん話が進み、田舎らしい雰囲気の中に放りやられる。

最後まで見れば、ラスト
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今夜、世界からこの恋が消えても(2022年製作の映画)

3.9

 二人の透明感が素敵だった。話としては、日記に書いても生活の全てがつながるか?とか、学生だからテストが可能か?とか突っ込みはあるけど、二人の周りの雰囲気が、そんな突っ込みを吹き飛ばす。唯一現実を纏うの>>続きを読む

川っぺりムコリッタ(2021年製作の映画)

4.0

全体的に地味だけど、思い当たる日本の状況(問題)を取り入れていて、見終わった後の風が爽やかに吹き抜ける感じがいい。

地味と書いてしまったが、登場人物は結構個性的である。満島ひかりの未亡人の大家、墓石
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ハケンアニメ!(2022年製作の映画)

3.8

いろいろな賞に名前が上がっていたので、期待していたが、予想通りの感じだった。

アニメ界が忙しくて大変なのは身内に関係者がいたので知っていたが、たくさんの仕事を分業にして、尚且つ監督の意思を入れながら
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怪物(2023年製作の映画)

4.0

 予想以上にわかりやすい内容だった。特に大人の世界は、行き違いや立場や状況があるあるで、世の中こんな事ばかりなんだろうなぁと思いながら観ていた。
 自分も子ども時代があったはずなのに、子どもの場面では
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グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(1997年製作の映画)

4.7

最初の上映時に映画館で観たけど、BSで録画して見直した。ほとんど覚えていなくて、新鮮な気持ちで観られた。

一言で言うと爽やかである。「愛と青春の旅立ち」(古い!)のラストくらいに。

マットデイモン
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ポルトの恋人たち〜時の記憶(2017年製作の映画)

3.5

 ポルトガルの風景を見てみたくて、探してたどり着いた一本。柄本佑じゃんと期待しながら観た。

 先にここのレビューを少し読んでしまったので、期待していなかったが、最後まで観られた。

 ポルトガルの地
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

3.8

 アニメ映画はあまり見ないのだが、アニメらしいなぁと思いながら見ていた。実写ではしらけそうな場面も、アニメだからと許せてしまう。例えば、周りの人達には見えていないものがすずめに見えていて橋から飛び降り>>続きを読む

テーラー 人生の仕立て屋(2020年製作の映画)

4.0

 誰かが書いているようにミスタービーンによく似た俳優さんで、混同しそうになりながら見ていた。
 腕はいいけど、景気が悪くなると儲からない仕立て屋の仕事…どこも同じだなぁ。親の顔も立てたいけど、背に腹は
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午前4時にパリの夜は明ける(2022年製作の映画)

3.9

見たいと思っていた訳じゃなくて、映画館に行ける機会に時間がちょうどはまったので見に行った。

前半は、母親は暗くて泣いてばかりいるし、姉は危なそうな感じだし、弟はふわふわしているし、父親は外に女を作っ
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TOVE/トーベ(2020年製作の映画)

3.5

伝記物は結構好きなので見始めた。

有名で厳格で同じような職業の父を持つのは、さぞかししんどかっただろう。しかし、そこから突破するだけの力が彼女にはあったということだ。

レニーゼルウィガーにちょっと
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PLAN 75(2022年製作の映画)

3.7

予告を見たときから観てみたかったのが、ようやく実現した。

映画に出てくる老人を取り巻く状況はとてもリアルで、PLAN75も現実的なプランに思える。しかし、働けるうちは仲間もいるし、収入も入るからまだ
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ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

4.0

 岸井ゆきののボクサー、聾者としての演技は予想通り良かった。三浦友和のボクシングジムの会長は予想以上。ケイコのピリピリした感じを和らげた弟の彼女がすごくいい。

 ケイコの家族、ジムの会長夫婦、トレー
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先生、私の隣に座っていただけませんか?(2021年製作の映画)

4.2

 やっぱり黒木華の作品は面白い。漫画家が描く漫画を織り込みながら進むストーリーは初めてで、斬新だった。絵がまた上手い。映画なので、敢えてセリフより絵を大きく見せてくれるのも良かった。
 振り回される夫
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ディオールと私(2014年製作の映画)

4.3

ディオールの伝記映画かと思ったら、ドキュメンタリー映画だと知り、珍しいなぁと思いながら見た。

なかなか面白かった。畑違いのデザイナーの緊張感が半端なく伝わってくる。演技ではない、すごいプレッシャーに
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老後の資金がありません!(2020年製作の映画)

4.0

原作を読んで楽しい話だと思ったが、映画は全く別物の楽しい話でした。

天海祐希と松重豊の夫婦に草笛光子の母親なら楽しくない筈がない。オレオレ詐欺やシェアハウスの話は原作には無かったが、上手く取り込んで
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潔く柔く(2013年製作の映画)

3.6

長澤まさみが可愛い。高良健吾と中村蒼に想われていて、最後は岡田将生なんて映画でしかあり得ない。ため息が出る。

なんてぼやいていても仕方がない。イケメンを集めて観客を集めるのが映画である。
この映画は
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あちらにいる鬼(2022年製作の映画)

3.5

瀬戸内寂聴さんが出家した日のTV放送を憶えている。そして近年、何か雑誌で作家になるきっかけの話を読んだ。そして、作家になってから、ある作家と恋愛をしたということも知っていた。それらがどう繋がるか楽しみ>>続きを読む

ファーザー(2020年製作の映画)

4.4

映画が進むにつれて、自分が混乱してきた。娘はパリに行くの行かないの?あの男は誰?あの女は誰?ラストで一気に理解できる仕組みがすごい。見ながら認知症の体験をしていたことに気づいた。

アンソニーポプキン
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罪の声(2020年製作の映画)

4.4

 原作を買うとき映画化は分かっていた。しかし原作を読みたかったから先に読んだ。グリコ・森永事件の事だとすぐ分かったが、あの事件からこれだけのストーリーができるなんてすごいと思った。登場人物が多く結構複>>続きを読む

ホテルローヤル(2020年製作の映画)

3.8

先に原作を読んでいて、波瑠主演で映画化になると聞いて、それは違うと思った。波瑠にうらぶれたラブホで働く役は意外過ぎた。

たまたまもう一度読み返したすぐ後に釧路湿原に観光に行った。ノロッコ号に乗って、
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31年目の夫婦げんか(2012年製作の映画)

3.5

メリル ストリープだったし、軽い感じだったので気楽に見ようと思ったら、夫婦間の深い話でビックリした。しかも、夫役は缶コーヒーBOSSのジョーンズさん。日本大好きのジョーンズさんらしく?日本的な頑固な親>>続きを読む

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.2

原作は知らないけど、配役がいいなあ、というのが第一印象。それぞれがその役を生きていた。霧島れいかの妖艶さ、西島秀俊の煮え切らなさ、三浦透子の不思議さ、岡田将生のやや自己中な感じ、その他劇中劇の役者さん>>続きを読む

未来を花束にして(2015年製作の映画)

3.7

 いつだったか忘れたけど、見終わった後あまりの重さでレビューが書けなかった。重い話は慣れているはずだったが、イギリスの女性たちの参政権取得までの闘いは、本当に過酷だった。
 最近撮り溜めてあった、『映
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レディ・バード(2017年製作の映画)

4.7

 かなり前から観たいと思っていたが、予想を超えていた。
 赤毛のシアーシャローナンが、多感な高校三年生を、みずみずしく等身大に演じている。家族のことを思いながらも、自分も大切にして、今できることを精一
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キューティ・ブロンド(2001年製作の映画)

4.6

 最初に公開した年に、飛行機の中のスクリーンで観て、あまりの面白さに衝撃を受けた。その後、日本で上映された続編は映画館で観ている。今回で三回目か四回目の視聴だが、やっぱり面白い。

 お気に入りのシー
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

 家族と自分の夢のどちらを取るか?それは最初から決まっていることだけど、どう展開させるかがつくり手の腕の見せ所である。
 聾者の家族の中で育って歌うことが好きになるのは、皮肉な取り合わせである。お母さ
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ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

4.2

先にこの映画を観た韓国大好きの友人が、「これは韓国映画じゃないね。日本の映画だね。」と言っていた。やっぱり、是枝さんらしい映画だった。

観覧車の場面が私は一番良かった。サンヒョンと男の子の会話も、ド
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流浪の月(2022年製作の映画)

4.6

重い雰囲気の話だが、出演者たちの健闘は認めたい。松坂桃李の性を感じさせない雰囲気はさすがだし、横浜流星の壊れ方もうまかった。更紗の二人はよく似ていて、時の流れに違和感なく二人で一人を演じきっていた。趣>>続きを読む

ヒキタさん! ご懐妊ですよ(2018年製作の映画)

3.6

邦画らしい映画です。

初めの方のインタビューで聞いた、妊娠するためにやった様々な方法を焦って次々とやるところがおもしろい。全体を通して松重さんの面白みが存分に生かされている。

他の人も言っているが
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マリー・ミー(2022年製作の映画)

4.0

ジェニファー・ロペスの安定した歌声に乗って、予想通りの筋書きが展開して行く。しかし、陳腐に感じないのは、ジェニファーが決して高慢な大スターの嫌らしさを出さないからだろう。どんな場所に行っても誰と話して>>続きを読む

(2020年製作の映画)

3.6

 13歳の二人に泣けました。あの別れの場面があるから、今があるという感じがいい。中学生の恋が、ああ繋がるのはちょっと無理っぽいけど、映画だからできるんだよね。

 なかなか芸達者な俳優さんが揃っていて
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