opalさんの映画レビュー・感想・評価

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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.3

中盤から涙が止まらなかった。
ろう者の家族に必要とされ、1人で行動することもままならないルビー。これが搾取でなくて何なんだと憤りもしたけれど、もし私がルビーなら、きっと愛のために同じような犠牲を払って
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キューティ・ブロンド(2001年製作の映画)

3.8

ブロンドの女子大生が恋のために難関ロースクールを目指すストーリーと聞いて、正直厚みのない自己実現の物語だろうとタカをくくっていたことを少し反省したい。

実際は閉鎖的な界隈の意地悪さに翻弄されたり、自
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残り火(2022年製作の映画)

3.8

人間の自己保身と狂気の極地を見る映画。

ストーリーの進行によって登場人物に抱く感情が少しづつ変化し、最後には序盤の印象と全く違うものになっていたことに驚いた。

彼らを恐ろしく思った自分にも、きっと
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シニアイヤー(2022年製作の映画)

3.6

SNSが若者を動かす現代風刺な映画はいくつもあるけれど、ただそれを批判するのではなく生活の一部として捉え、楽しさと少しの苦しさを上手く表している。

正直、批評家が観れば引っかかるところはいくつもある
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ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅(2016年製作の映画)

4.0

J・K・ローリング作品はハリポタをかじった程度だけど、この作品を見れば好きな魔法動物がひとつは見つかるんじゃないのかなというくらい、人と同じように魔法動物が魅力的。

衣装やヘアメイクもキャラクターを
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劇場版 呪術廻戦 0(2021年製作の映画)

4.6

呪術廻戦に通じていなくても楽しめる映画だと思う。
多少の血・グロ表現と呪霊の気味悪いデザインには気をつけた方がいいかも。

アニメから単行本勢になった身で0巻はまだ読んでなかったので、主人公の乙骨につ
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浅草キッド(2021年製作の映画)

4.8

本人が存命のうちに作られてよかった、作られるべき映画だったと思う。

柳楽優弥さんも大泉洋さんも大好きな俳優で期待していたけど、それをはるかに超える素敵な作品。私が知らない時代、笑いを極めた芸人たちの
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軽い男じゃないのよ(2018年製作の映画)

3.7

男性が見れば誇張しすぎと思うかもしれないし、わかりやすくそうしている場面もあるけれど、大体ちゃんと反転してるんじゃないかなあ。

質の低い、有り体に言えば最低の下ネタで下品に笑い、女性を人間として見な
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悪魔はいつもそこに(2020年製作の映画)

4.1

タイトル通り
身近に潜む微かな狂気を凝縮して、穏やかに溶け込ませたような映画。
飲み込んでしまえば、もはやそれがあるべきものに見える。
救いがないけど どこか単調に描かれているおかげか不快感が強すぎる
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ヒーズ・オール・ザット(2021年製作の映画)

4.0

インスタ、TikTokがふんだんに出てくる本当に今どきの映画
ティーン特有の卑屈さを見せながらも爽やかに進むので、あくまで第三者として楽しむことが出来た。

変身する男の子キャメロンがいわゆる負け犬か
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エノーラ・ホームズの事件簿(2020年製作の映画)

4.2

ホームズ兄弟の末妹エノーラが突然行方不明になった母を探す物語。シナリオは温かく強く、家族愛と豊かな出会いに彩られている。

どこかで見たことのある女優さんだなと思えばストレンジャーシングスのイレブンを
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スノーホワイト(2012年製作の映画)

4.4

主演女優の方が美しいのに興味を引かれて見てみたら、もはや童話と言うのも不相応な名作だった。

CGや設定はファンタジー過ぎず、かといって物語感は損なわない程度で良かったし、ストーリーに作り込みを感じる
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南極料理人(2009年製作の映画)

4.3

男8人でウイルスさえ生きられない極地に1年強。
個性がぶつかり合い、ストレスから生まれるハプニングをスパイスに過ごす日々は刺激的だ。

日本との距離ゆえに残念な出来事はあるが、南極だから見つけられた楽
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時をかける少女(2006年製作の映画)

4.7

夏、青春の代名詞だと思う。

当時これを映画館で観られてたら、どれだけ感動しただろう…

等身大の女子高生がタイムリープの力を手にしてはしゃいだり、かと思えば思わぬ悲劇を招いて苦しんだり、私の語彙力で
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愛してるって言っておくね(2020年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

仄暗い悲しみが伝わってきて、理不尽に愛を奪われるやるせなさに打ちひしがれてしまった。

明日もあなたと私が生きている保証はないって、知っていてもその実感を持って生きているとは言えない。大切な人を大切だ
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ミッドナイト・イン・パリ(2011年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

この映画を一言で表すなら「虜」だと思う。

冒頭の美しい街並みは私たちをパリに惹き込み、憧れを芽生えさせる。主人公のギルは20年代のパリに囚われた懐古主義者でその純朴さゆえか他人との不和を招きがち
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