ちゃみろーさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

ちゃみろー

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エクソシスト/ディレクターズ・カット版(2000年製作の映画)

3.7

有名女優の娘に取り憑いた悪魔と悪魔払いの神父の闘いを描いたホラーの古典名作。正直、一番怖いのは脳の検査シーン。個々のシチュエーションは正直馬鹿馬鹿しく感じるはずなのだが、ニヒルな質感と迫力でコントロー>>続きを読む

太陽のならず者(1966年製作の映画)

3.8

悪党稼業から足を洗い、カタギになって成功したレストランオーナーが、旧友と再会したことから昔の悪い虫が騒ぎだし、銀行強盗を目論むことになるフレンチ・ノワール。実にセリ・ノワールらしい雰囲気の作品。暴力シ>>続きを読む

汝のウサギを知れ(1972年製作の映画)

3.8

ブライアン・デ・パルマのメジャーデビュー作。大企業のアナリストが人生に疑問を感じ、脱サラしてタップダンスマジシャンになりドサ回りの旅に出るナンセンス・コメディ。いわゆるデ・パルマ・カットがサスペンスで>>続きを読む

牡丹燈籠(1968年製作の映画)

3.7

心優しき旗本の三男が盆の夜に遊女の亡霊に取り憑かれてしまう有名な怪談の映像化作品。江戸の風俗が情緒豊かに描かれ、いい感じの時代劇。後半は主演コンビを小川真由美の脂っこさが食ってます。
2021.2.1
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ブラインド・フューリー(1989年製作の映画)

3.5

ルトガー・ハウアー主演のアメリカ版座頭市。ベトナム戦争で失明した帰還兵と戦友の息子のロードムービー。カラッとしたテイスト。内容は特筆することろはない笑。最後の最後にやっと出てきたショー・コスギとの対決>>続きを読む

吼えろ脱獄囚(1962年製作の映画)

3.8

弟殺しの冤罪を着せられた男が復讐のため脱獄し、弟が用心棒として働いていたキャバレーの裏の顔を探ろうとするアクション映画。キャバレーショーの演出がしゃれていて、都会的な雰囲気の作品。40年代~50年代の>>続きを読む

キラーズ・セッション(2019年製作の映画)

2.4

殺し依存症患者が集う集団療法と、その裏で起る陰謀を描いたサスペンス映画。今風のイギリス映画。つまり、全然面白くない。根本的に全てダメ。これはねー、最初からダメな映画の臭いがすさまじいんだけど、まさかゲ>>続きを読む

恐怖のセンセイ(2019年製作の映画)

3.7

強盗に襲われた気弱な経理マンが空手道場の門を叩き、少しずつ自信を付けていくが、やがて道場には裏の顔があることを知り泥沼にはまっていくコメディ映画。東洋の格闘技の二面性という少し危険なネタを使いつつ、全>>続きを読む

友は風の彼方に(1986年製作の映画)

3.6

まだ若くてかわいいチョウ・ユンファが潜入捜査官を演じる犯罪アクション映画だが、肝となる男の友情展開が後半すぎないか?前半腋毛女とのラブコメがダラダラとあってジャッキー・チェン的なキャラ作りなんだけど、>>続きを読む

緋牡丹博徒 一宿一飯(1968年製作の映画)

3.7

女渡世人が恩義のために悪徳ヤクザに立ち向かう、そして都合良く一匹狼のいい男が加勢してくれる東映の任侠映画のヒットシリーズ。片肌脱いだ藤純子の緋牡丹説教が泣ける。何か和装の女優がピストル出してくると笑っ>>続きを読む

ストゥーバー(2019年製作の映画)

3.5

休暇中にレーシック手術を受けたLAPDの刑事が、視力が戻らないままウーバーの運転手を巻き込んでLAを駆け回り事件を追うアクション・コメディ映画。ライアン・ゴズリングネタで笑う。重量級ブルドーザーのバテ>>続きを読む

ファイナル・スコア(2018年製作の映画)

3.8

イギリスを訪れたアメリカ人の元海兵隊員が、亡くなった部下の娘とフットボール(サッカーって言っちゃダメ!)観戦中のスタジアムでテロに巻き込まれるハードアクション映画。いやいやヴァンダムの「サドン・デス」>>続きを読む

キス・オブ・ザ・ドラゴン(2001年製作の映画)

3.6

捜査協力のためにパリを訪れた中国人捜査官が、黒幕のパリ市警に嵌められ追われる身となるアクション映画。レトロなアクション物のプロット。キス・オブ・ザ・ドラゴンの意味がわかるタイミングがいい。ジェット・リ>>続きを読む

FLIRT/フラート(1995年製作の映画)

3.0

NY・ベルリン・東京の三都市を舞台に、同じ設定の男女の恋模様を短編映画にしたアンソロジー。実験映画ということなんだけど、まぁ失敗だよね。三角関係の恋愛設定を東京に持っていくって嫌な予感しかしないけど、>>続きを読む

砂の器(1974年製作の映画)

4.2

一番の謎は室内でもサングラスかける加藤剛。ミステリーのギミックとしては方言や映画館とか面白いネタ結構あるけど、その辺はあっさり流し、終盤の泣かせ交響曲に全力集中する大胆な構成。戻る場所のない遍路の親子>>続きを読む

アガサ・クリスティー ねじれた家(2017年製作の映画)

3.7

かつての恋人から大富豪の祖父の死を調査する依頼を受けた探偵が、遺族たちの愛憎と欲望蠢く人間模様に直面するミステリー。こういうのはスタイル8割なので、重く陰気臭い美術や50年代の衣装で英国ミステリらしさ>>続きを読む

キンキーブーツ(2005年製作の映画)

3.6

倒産寸前の靴工場の再生を賭け、ドラァグクイーン向けブーツの生産に悪戦苦闘する人々をハートフルに描いた大ヒットブロードウェイミュージカルの原作映画。ちなみにミュージカルではない。ストレートプレイで見ると>>続きを読む

マザーレス・ブルックリン(2019年製作の映画)

4.0

50年代を舞台に、トゥレット障害を抱えた探偵が、殺された恩師が関係する事件を追ううちに、ブルックリンの再開発と、それに纏わる権力の腐敗が明らかになっていく。好きな題材のせいか、長さは感じず。エドワード>>続きを読む

犯罪都市(2017年製作の映画)

4.2

中国から密入国してきた残虐なギャングと地元ギャングの仁義なき縄張り争いと、それを取り締まる警察の壮絶な三つ巴を描いたアクション映画。やたら朝鮮族朝鮮族言ってて、韓国でも外国生まれは同じルーツでも外国人>>続きを読む

負け犬の美学(2017年製作の映画)

3.6

勝ちに見放されたロートルボクサーがボクサー人生を諦めきれず悪戦苦闘し…家族の支えに気付き…以上。あまり好きなタイプの題材ではないが、突然流れるキラーズがいい。コケティッシュな奥さんとか子供もかわいいし>>続きを読む

フリージャック(1992年製作の映画)

2.5

事故死したカーレーサーが、死の直前に近未来にタイムスリップし、肉体を奪われそうになるSFアクション映画。グダグダしたストーリー、イマジネーションのかけらもない美術等々色々ひどいが、高校の学祭に出てきそ>>続きを読む

卍 まんじ(1964年製作の映画)

3.9

有閑マダムと資産家令嬢の激しい同性愛が、やがて互いのパートナーを巻き込む愛憎関係へともつれ込んでいく谷崎潤一郎原作の映画化作品。原作のニュアンスを忠実に映像化していて、かなり笑える。あややのファム・フ>>続きを読む

最高殊勲夫人(1959年製作の映画)

3.6

秘書から社長夫人に収まった長姉の画策で、自分の妹と夫の弟を結婚させようという目論見に反発した当人達が、結婚しない同盟を結んで対抗するコメディ映画。原作の源氏鶏太は当時の売れっ子作家だが、今では全く読ま>>続きを読む

初春狸御殿(1959年製作の映画)

3.2

狸の盗賊の娘が狸姫様と瓜二つだったことから、家出した姫の身代わりに駆り出され、若様とお見合いをすることになる和製オペレッタ。あややが一人二役。ノリだけの正月映画。結構お色気度が高いのでファミリー向けで>>続きを読む

オー!ラッキーマン(1973年製作の映画)

3.6

コーヒーの販売員から映画スターとなった自身の体験を元に、マルコム・マクダウェルが腐敗したイギリス社会の中で苦難を体験する青年を演じるブラック・コメディ。この時代らしい題材とアプローチ。君、スティーブ・>>続きを読む

血ぬられた情事(1949年製作の映画)

4.0

家庭の不和から酒浸りとなっている検事補が、人違いで同僚の執務室を訪れた美女と恋愛関係になり、女性の家で起こった事件に巻き込まれてしまうフィルム・ノワール。前半はやっすいラブロマンスでどうしたものかと思>>続きを読む

三本指の男(1947年製作の映画)

3.3

金田一耕介の初映画化作品。原作は本陣殺人事件。アメリカ滞在時に知古となった果樹園主夫婦の元を訪れた金田一が、旧家に嫁ぐ姪が薄気味の悪い脅迫を受けていることを知る。戦後間もない作品。ミステリーの肝は機械>>続きを読む

クラッシュ(1996年製作の映画)

3.9

R15+版。性的欲求不満を抱えた夫婦が正面衝突事故で重症を負った時に知ったエクスタシーのインスピレーションを追い求め危険な行為にのめり込んでいくスリラー映画。ダイナマイトハゲになる前のジェームズ・スペ>>続きを読む

燃えよ剣(1966年製作の映画)

3.4

土方歳三が主役の新撰組映画。ストーリーは上京から池田屋事件まで。漢らしさを前に出した泥臭いテイスト。新撰組っていつぐらいからビジュアル系設定になったんだろ。近藤勇のキャラはこの映画を踏襲してるように感>>続きを読む

サスペクト 薄氷の狂気(2019年製作の映画)

3.4

元SWATのガチムチ捜査官と元検事の自警団が性的変態のシリアルキラーの心の闇に迫るサスペンス映画。ストーリーは王道プロファイラー系。カナダ映画のせいか、どことなくフレンチ風というか、要するにジャン=ク>>続きを読む

グッドライアー 偽りのゲーム(2019年製作の映画)

3.6

シニア向けマッチングサイトで知り合った老詐欺師と資産家の老婦人の関係をスリリングに描いたサスペンス・スリラー映画。名優コンビで上品なミステリの雰囲気。こういう詐欺師が主役の映画って、真っ直ぐいくはずな>>続きを読む

ロードハウス/孤独の街(1989年製作の映画)

3.5

荒れ果て無法地帯と化した酒場の立て直しを依頼された用心棒が、街を牛耳る有力者と対立していくアクション映画。80年代らしい軽い青春物。パトリック・スウェイジを始めとして登場人物が無駄に裸族になる。悪役の>>続きを読む

燃えよNINJA(1981年製作の映画)

3.7

忍者の里で免許皆伝を受けた青い目の忍者が、旅行先のマニラで戦友の土地を奪おうとする悪徳業者と戦うアクション映画。ショー・コスギの出世作であり、「ニンジャ」のエポックとなった記念すべき作品。ちなみに主役>>続きを読む

侠花列伝 襲名賭博(1969年製作の映画)

3.6

松原千恵子が許嫁とお尋ね者のヤクザの間で女心を揺らす日活の少女マンガ風任侠映画。男の登場人物がみんなフラフラしてて結構イラつく。そもそも、藤竜也が自分の知っている藤竜也じゃない。汽車の移動撮影は一見の>>続きを読む

悪魔のような女(1955年製作の映画)

3.8

DV夫に精神的に追い詰められた妻が、夫の愛人と共謀して夫を殺すが、遺体が行方不明になる犯罪サスペンス。モノクロ。ネタバレ禁止系。ストーリーは今見ると大したことないが、ヒッチコック風の技巧的演出が冴えた>>続きを読む

グッドナイト&グッドラック(2005年製作の映画)

3.8

1950年代の赤狩りの時代を舞台に、マッカーシーの抑圧に立ち向かった実在のCBSのニュースキャスターを描いた現代史スリラー。モノクロ。ジョージ・クルーニーらしいベタい政治ネタの作品だが、全体に抑制され>>続きを読む