ちゃみろーさんの映画レビュー・感想・評価 - 41ページ目

ちゃみろー

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爆走トラック'76(1975年製作の映画)

3.0

題名が爽快カーアクションっぽさを醸し出しているが、実は暗くてストレスの溜まるハードボイルド映画だったりする。新婚さんのトラック野郎がギャング絡みの違法品の配送を拒んだことで次々と仲間を殺されたり夫婦と>>続きを読む

パイレーツ・ロック(2009年製作の映画)

3.9

1960年代イギリスのポップミュージック勃興期を舞台に、北海上に浮かぶ船の中で中波海賊ラジオ局を運営する仲間たちの型破りで音楽愛に溢れた航海を描いた音楽映画。ラジオと共に青春を過ごした人にはたまらない>>続きを読む

宇宙人王さんとの遭遇(2011年製作の映画)

3.1

ワンシチュエーションのSFスリラー。バカ映画っぽいパッケージだが、なかなかの問題作。中国語翻訳者が目隠しをして連れてこられた取調室で、中国語を話す紳士風な王さんという宇宙人の通訳を引き受けることになる>>続きを読む

ロボコップ(2014年製作の映画)

3.8

シリアス志向にリメイクしたなかなかの力作。近未来SFのサイバー感も家族愛ドラマも違和感なくこなせていて演出上手だと思う。ロボコップのルックもソリッド感があってかっこ良かった。ストーリーにしろ、ルックに>>続きを読む

裸のキッス(1964年製作の映画)

4.3

ヒモに搾取される娼婦の世界から逃げ出した女が流れ着いた町で堅気の暮らしを始めるが、地元の名士と恋仲になったことで思わぬ事件に巻き込まれることになる。冒頭にヒロインが坊主頭でヒモをノックアウトする暴力性>>続きを読む

ロボコップ(1987年製作の映画)

3.5

80年代の大ヒット作でありながら、カルト感あふれるSFアクション。殉職した警官が軍需企業のプロジェクトでサイボーグ化されたロボコップになり、街の巨悪に挑む。それって完全に人権侵害。近未来のデトロイトが>>続きを読む

ショック集団(1963年製作の映画)

4.1

精神病棟で起こった殺人事件の真相を取材するために自ら患者を装って病院に潜入したジャーナリストが、病棟内で徐々に精神の均衡を失い、狂人となっていくサスペンス。昔の日本が怖い。モノローグは狂気の始まり。過>>続きを読む

トリプルX:再起動(2017年製作の映画)

3.2

まさかのヴィン・ディーゼルが15年ぶりに復帰しての新作。最初のCGバリバリのダサい衛星のシーンから嫌な予感はあった。まず、ザンダー・ケイジって死んだんじゃなかったの?っていう旧作ファンの素朴な疑問を解>>続きを読む

素晴らしきかな、人生(2016年製作の映画)

3.8

幼い愛娘を失い、喪失感から抜け出せない男の再生物語。演技派俳優を多数配した芝居が見所。ノートン、老けたよなー。正解のないテーマを観念的に扱ってるように感じて、ちょっとイライラするんだよな。宗教的なベー>>続きを読む

ゴスフォード・パーク(2001年製作の映画)

4.1

1930年代のスコットランド貴族のカントリーハウスを舞台としたミステリ。アガサ・クリスティのナントカ殺人事件を意識した世界観だが、召し使いの視線から貴族の時代の黄昏を描いている。ヒントが判りやすく提示>>続きを読む

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

3.2

どうせ本人が歌っても演奏してもハリウッド映画の音声は吹替になるんだから、へたくそな人に無理して実演させる必要ないと思うんだよな。主演スターが歌やダンスができなければ、付け焼き刃ではなく、助演俳優の見せ>>続きを読む

ランブルフィッシュ(1983年製作の映画)

4.0

若い頃のミッキー・ロークとマット・ディロンの美しさを愛でる青春映画。歳を取った後の二人、特にミッキー・ロークの転落人生を思うと、若さの儚さ、切なさがひとしおである。この二人の不良兄弟の父がデニス・ホッ>>続きを読む

10番街の殺人(1971年製作の映画)

3.8

ロンドンで1940年代に起こった冤罪事件の映画化。オープニング以外は全く音楽なし。そのせいか、実話物にありがちな、世界仰天ニュース臭はなし。連続殺人鬼の変態ハゲを、リチャード・アッテンボローが静かに気>>続きを読む

殺人ゲームへの招待(1985年製作の映画)

3.7

アメリカのパーティーボードゲーム「クルー」を元にしたミステリ/コメディ映画。結末は3通りあって、上映当時は映画館毎に違うラストのものを上映していたとのこと。トリックに結構無理があるのでミステリとしては>>続きを読む

さらば青春の光(1979年製作の映画)

3.8

60年代中盤のモッズ・カルチャーの空気を伝える青春映画。ロンドンの半グレ、モッズvsロッカーズの抗争を中心として刹那的に生きる若者の姿を当時のヒット曲とシンクロさせながら描いている。M-51をだらしな>>続きを読む

ハード・ボイルド/新・男たちの挽歌(1992年製作の映画)

4.1

男たちの挽歌とはストーリー上何のつながりもないハードボイルド・アクション。開幕5分ではい虐殺。チョウ・ユンファとトニー・レオンのバディ・ムービーでもある。しかし、インファナル・アフェアってこの設定をモ>>続きを読む

ズーランダー(2001年製作の映画)

3.9

モデル業界を舞台としたコメディ。全体のムードはくだらないが、結構風刺が効いている。ベン・スティラーの顔芸が濃い。ギラギラのスーツを着たルックがバカっぽく可愛いげがあっていい。トランプ大統領を始めとして>>続きを読む

大空港(1970年製作の映画)

3.3

航空パニック映画「エアポートシリーズ」の第一作目。しかーし、前半は大雪に見舞われた空港を舞台としたグランドホテル方式の人間ドラマなので拍子抜けする。このまま空港長がお偉いさんや鬼嫁にいびられ続ける心理>>続きを読む

母 小林多喜二の母の物語(2017年製作の映画)

3.0

小林多喜二の母、セキさんの人生を描いた現代史ドラマ。原作は三浦綾子。学はないが純粋で心根の優しい明治の女を演じる寺島しのぶからは、とても梨園ゴシップの主要キャストのイメージは浮かんでこない。低予算映画>>続きを読む

殺しの分け前/ポイント・ブランク(1967年製作の映画)

4.4

非合法組織の金を強奪する仕事の最中に相棒と妻に裏切られた悪党が、プロのプライドにかけて中途半端になった仕事を終わらせようとするハードボイルド映画。かなり前衛的で難解な作品で、錯綜する時系列や謎めいた表>>続きを読む

ラスト・シャンハイ(2012年製作の映画)

3.7

日中戦争期の上海マフィアの男の愛に殉じ夢に生きた姿を描いたダンディズムあふれる香港ノワール。女優がきれいに撮れてるし、男もイケメンが多いので眼福。悪い日本人ギャング?がスーツにハット姿でかっこいい。ア>>続きを読む

レザボア・ドッグス(1992年製作の映画)

3.8

銀行強盗に失敗した野郎共の馴れ合いから仲間割れまでを描いたタランティーノの監督デビュー作。倉庫のハーヴェイ・カイテルの迫真の演技が最高。超ウザいスティーブ・ブシェミとのダラダラしたじゃれあいがたまらん>>続きを読む

SAFE セイフ(2012年製作の映画)

3.6

ステイサム版レオン。「バトルフロント(2013)」の時も思ったけど、ステイサムってロリコンっぽさ皆無なので、親娘シチュエーションが爽やかな感じで似合うんだよな。ただ、やっぱりアクションありきでストーリ>>続きを読む

アンリミテッド(2014年製作の映画)

3.4

ニューヨークのマイノリティ社会を舞台にしたパルクール・アクション。ワイルドスピードシリーズを意識したような人間関係。大都会の中での若者の孤独な心をパルクールの爽快感が救うストーリーラインの中でメランコ>>続きを読む

アウトレイジ ビヨンド(2012年製作の映画)

3.6

前作から5年後、親殺しでのし上がった三浦友和と加瀬亮の執行部と、冷飯を食わされている舎弟連中との反目を軸に、マル暴と関西の広域暴力団、更には韓国系ギャングの思惑が絡み、壮大なパワーゲームが巻き起こる。>>続きを読む

アウトレイジ(2010年製作の映画)

3.9

これ見ると、ヤクザには絶対なりたくないし、今後は夜の街を歩くのも控えようと思わせる、ある意味教育によろしい暴力映画。関東を仕切っている広域暴力団の三次団体が内乱に巻き込まれていく様子を軸に、暴力団の権>>続きを読む

サンダーボルト(1974年製作の映画)

3.5

哀愁漂う訳あり風なオッサンと、怖いもの知らずな若者のバディ・ロード・ムービー。金庫破りと埋蔵金発掘の2つのイベントが間髪入れずあるため、最後の方は盛り上がる。ジョージ・ケネディが面白キャラなので、途中>>続きを読む

ダラスの熱い日(1973年製作の映画)

3.5

20世紀のミステリー、ケネディ大統領暗殺事件を陰謀論としての仮説を立ててドキュメンタリータッチに仕上げた現代史サスペンス。世界仰天ニュースのリッチなやつ。ケネディには役を付けずに、劇中に当時の映像を組>>続きを読む

ヒットマン: エージェント47(2015年製作の映画)

3.6

2007年に公開された「ヒットマン」のリブート。続編ありきの企画と思われ。冒険活劇っぽさが全面に出ていて万人受けしそう。基本はバカ映画なので、ストーリーは浅い。キャストは旧作の方が良かったな。47役の>>続きを読む

バーニング・ブラッド(2015年製作の映画)

3.5

脱走したお尋ね者の海兵隊員が、メキシカンの麻薬カルテルに拉致された姪っ子を救出し、そのお礼参りにやってきたギャングのボスと悪徳保安官を迎え撃つ格闘アクション。冒頭の「日本の浪人とは~」みたいなテロップ>>続きを読む

コブラ(1986年製作の映画)

3.3

凶悪犯罪が多発する80年代のロサンゼルスを舞台に、殺人現場を目撃したことで反社会的カルト集団に狙われる美人モデルを救うマリオン・コブレッティ警部を描くバイオレンス・アクション。前半のヒロインが謎の殺し>>続きを読む

三文オペラ(1989年製作の映画)

2.9

何でまたメナヘム・ゴーランはこれを自分で監督しようと思ったんだろうな。つまんなすぎて何度か寝た。冒頭の夜のシーンが暗すぎて何やってるのか意味不明なところからこりゃダメだってわかる。舞台劇由来のミュージ>>続きを読む

TAXi2(2000年製作の映画)

3.5

改造プジョー406のタクシーが活躍するカーアクションの第二弾。日本の防衛庁長官やヤクザが出てくる、安定の「間違った日本」で笑いを取る系コメディ。実はリュック・ベッソンのシリアス系シナリオってあんまり好>>続きを読む

激走!5000キロ(1976年製作の映画)

4.2

ニューヨークからロサンゼルスまでの大陸横断を無許可で強行するレーサー達のユルい闘い。全体のイメージは爽快系コメディ。オープニングから強烈なバカ臭を放つ一方で、レースシーンのリアル感へのこだわりがすごく>>続きを読む

殺し屋ハリー/華麗なる挑戦(1974年製作の映画)

4.1

シュールな犯罪アクション。ギャングの抗争で雇われた名うての殺し屋の活躍を描く。当時の英国犯罪映画のテイストを意識した一種のパロディなのだろうが、表面だけなぞったようなヒョロヒョロした感じはなく、しっか>>続きを読む

重犯罪特捜班/ザ・セブン・アップス(1973年製作の映画)

3.6

ニューヨーク市警の特殊捜査班のやりすぎ捜査を描いた刑事ドラマ。中盤の長尺カーチェイスが見所。何の罪もない子供達を恐怖のどん底に突き落とす展開に70年代の空気を感じる。昔の自動洗車機の圧迫感をうまいこと>>続きを読む