ちゃみろーさんの映画レビュー・感想・評価 - 45ページ目

ちゃみろー

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皆殺しの流儀(2014年製作の映画)

3.6

引退したギャングのジジイ達が、殺された仲間の敵を討つために立ち上がる自警団系映画。若者ギャングがどうしようもない人間以下のクズな所がワクワク感をリードする。脚本はとても面白いと思うが、演出が良くないん>>続きを読む

ゾンビーバー(2014年製作の映画)

3.3

週末に田舎のロッジに遊びに来た大学生グループが産業廃棄物汚染でゾンビ化したビーバーに襲われるパニック・コメディ。ビーバーはぬいぐるみ。女の子がなかなかかわいい。ヤることしか考えてない若者グループのダラ>>続きを読む

捜査官X(2011年製作の映画)

4.5

舞台となる20世紀初頭の山村の雰囲気がいい。二階に牛を乗せた田舎の家の正面からのショットなど滋味あふれるいい絵が見られる。気功や鍼などのアイテムが知的な(サブカルっぽい?)演出で使われており、古臭くな>>続きを読む

王様と私(1956年製作の映画)

3.5

さすがに話が古臭い。当時の東洋人観に微妙な気持ちになる。晩餐会のハイブリッド・ミュージカルとShall We Dance? のフォックストロットは良かった。
2016.12.11 スター・チャンネル(
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オペラ座 血の喝采(1988年製作の映画)

4.0

視点の切り替わりってミステリではご都合主義にしか見えないんだけど、この作品ではスリルの仕掛けとして上手く機能してたと思う。悪趣味な所も含めて面白かったし、演出力に魅了されるけど、伏線は回収してほしいわ>>続きを読む

黒い罠(1958年製作の映画)

4.0

フィルム・ノワールの最高傑作とされている刑事サスペンス。ファーストショットからガツンとオンリーワンの空気を持っている。スタイリッシュだが、ストーリー進行は混沌としていて、正直、ちょっと何をやっているの>>続きを読む

ロフト.(2008年製作の映画)

3.7

五人のリッチな既婚男が秘密の情事のためにシェアしていたロフトで密室殺人が起こるというベルギーのミステリー。嫁達がアレな感じで、これなら浮気もしたくなるかもねーと思わせるような演出が悪意あるわー。でも浮>>続きを読む

ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅(2016年製作の映画)

3.5

20世紀初頭の佇まいや魔法動物の生き生きした造形はファンタジー好きにはたまらないんだろうが…ストーリーが面白くないんだよな。キャラクターの造形が薄っぺらく、言動が全体的に意味不明だった。魔法評議会?の>>続きを読む

ザ・ビートルズ EIGHT DAYS A WEEK‐The Touring Years(2016年製作の映画)

3.8

デビューからサージェント・ペパーズ辺りまでの時代のライブ活動を中心としたドキュメント。ラストは屋上ゲリラライブという手堅い(既視感ある?)構成。当時の大箱でのコンサート事情が面白い。これもまたビートル>>続きを読む

カンフー・ジャングル(2014年製作の映画)

3.1

殺人道場破りvs我らがドニー・イェン兄貴。基本は中国拳法の達人を狙った道場破りに主人公が挑むという古き良きカンフー映画のフォーマットを踏襲しているんだが、ジメジメした人間ドラマを挟み込んでくるので中途>>続きを読む

キラー・エリート(1975年製作の映画)

3.6

CIAの下請け企業の工作員の非情な世界を舞台にしたバイオレンスシーン満載のサスペンス。これは中国人忍者を許せるか否かで評価が変わってきそう。女がレストランでタバコをくわえながら倒れた男を介抱するシーン>>続きを読む

目撃(1997年製作の映画)

3.5

豪邸に盗みに入った泥棒が、殺人事件を目撃したために命を狙われる。大統領が色ボケ暴力男なのが90年代ハリウッド映画らしい。イーストウッドは独居老人役がよく似合う。コンセプトはダーティーハリーの延長線上に>>続きを読む

ゴッド・オブ・バイオレンス/シベリアの狼たち(2013年製作の映画)

3.2

共産主義時代のシベリアの民族収容所で生きたシベリア人の若者二人の愛憎関係を描く。実話ベース。イタリア映画。題材やストーリーそのものは好きな感じだけど、吹替だったせいか、雰囲気なかったな。シベリアの原住>>続きを読む

スケアクロウ(1973年製作の映画)

4.1

ヒッチハイクの道すがらに出会った二人の男の絆を描いた情緒あふれるロードムービー。アル・パチーノの最初の登場シーンが可愛すぎ。この可愛さが寂しい結末を予感させるんだよね。二人の「はみだし感」がいい塩梅で>>続きを読む

わらの犬(1971年製作の映画)

4.0

HDリマスター版らしいが画質は良くなかったな。本当は怖いイギリスの田舎。アメリカの生き馬の目を抜く生き方からドロップアウトして自然に囲まれてのんびり自分らしく暮らしたーい!とか田舎舐めすぎですから。意>>続きを読む

Jの悲劇(2004年製作の映画)

3.7

大学教授が偶然遭遇した気球事故の現場で居合わせた男にストーキングされる心理サスペンス。主役が頭でっかちでなければ成立しない話。ダニエル・クレイグのやられ具合がいい。「神に祈ろう」からの合掌とか、やけに>>続きを読む

トランボ ハリウッドに最も嫌われた男(2015年製作の映画)

4.2

冷戦時代の「赤狩り」によって投獄され、職も名誉も奪われた名脚本家が、ペンを武器にハリウッドの主流派と渡り合った実話の映画化。古い価値観の時代の話でありながら、男の静かで熱い想いと家族愛がストレートに伝>>続きを読む

天国から来たチャンピオン(1978年製作の映画)

3.0

手違いで死んでしまったアメフトのQBが他の人の体に入れ替わりながらスーパーボウルのチャンピオンを目指す異色ファンタジー。主役やヒロインがいまいち好きになれず、あまり楽しめなかった。アメフトのルールをよ>>続きを読む

インフェルノ(2016年製作の映画)

3.5

タイトルが出るときのスピード感がかっこいい。ちょっとガチャガチャしているが、全体に演出は良かったと思う。また、こっくりとした色彩がドラマチックで、映画を見たという満足感がある。見る前からラングドンが事>>続きを読む

スウォーム(1978年製作の映画)

2.3

初見時にあまりのつまらなさにしばらく映画が嫌いになった懐かしのパニック()ムービーがザ・シネマで40分長いエクステンデッド版で放映されたので見たが、やっぱり色々ズサンだったな。まず、全体に演出がヘタ。>>続きを読む

ある天文学者の恋文(2016年製作の映画)

2.3

死んだ老教授から手紙やメールや動画でストーキングされる若い愛人のラブストーリー。男は自分の娘と同じ年の女を愛人にするロリコンだし、女は典型的なファザコン。しかも師弟関係。完全に恋に酔っぱらってる不倫カ>>続きを読む

スコーピオン 反逆のボクサー(2013年製作の映画)

4.0

ネオナチの青年がボクシングに魅了され、生き方を変えようとするが、仲間はそれを許さず…というスペイン映画。移民問題や右派の活動など現代のスペインの世相が見られる。競争心と帰属心の間で引き裂かれた心がボク>>続きを読む

クリミナル・ロウ(1989年製作の映画)

3.9

裁判で無罪にしたけどやっぱりあいつが真犯人だった許せねぇ系スリラー。ギリ80年代映画なので、法廷サスペンスとしては中途半端。後発の「真実の行方」の方が洗練されている。特に後半はトンデモ展開だし、弁護士>>続きを読む

ダーティハリー4(1983年製作の映画)

4.1

80年代のダーティハリーはコレジャナイ感すごいな。これって個々の作品の出来もあるんだろうけど、世相が影響してるんじゃないかな。ご都合主義なプロットがテンポよく退屈させない面白さになっている一方で、悪や>>続きを読む

クライム・ボーダー 〜贖罪の街〜(2014年製作の映画)

3.8

ジャン・ギャバンとアラン・ドロンの「暗黒街のふたり」に随分似た話だなと思ったらリメイクだったの巻。リメイクだと判った上で見るとラストとかずっこける。これ、アメリカを舞台とするのは無理がないかな。オリジ>>続きを読む

特捜部Q 檻の中の女(2013年製作の映画)

3.8

デンマーク版の「相棒」みたいな刑事コンビが主役のミステリー。失態で閑職「特捜部Q」に左遷された猪突猛進形刑事が、やたらEQの高いムスリムの部下と共に、忘れ去られた未解決事件に挑む。陰気でヒョロっとした>>続きを読む

モンスター上司(2011年製作の映画)

3.1

仲良し三人組がお互いのトンデモ上司をアレしようとするが、思わぬ事件に巻き込まれる大人コメディ。まぁまぁ面白かった。脚本が良かったと思う。脇役で大物が多数出演するキャスティングの意外性もいい。
2016
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今そこにある危機(1994年製作の映画)

3.8

トム・クランシーの原作から引き継いだ邦題は、90年代映画のタイトルの中で最高のもののひとつだと思う。コロンビアの麻薬カルテルを秘密裏に壊滅させようとする政府高官の暗闘をテーマにした固い質感のポリティカ>>続きを読む

夜の大捜査線(1967年製作の映画)

3.9

敏腕黒人刑事が列車の乗り換えのために立ち寄った南部の田舎町で殺人事件を捜査する社会派サスペンスの古典。南部の白人がひどすぎ。シドニー・ポワチエはイケメンすぎ。かんしゃく持ちだが人間味のある白人警察署長>>続きを読む

ミケランジェロの暗号(2010年製作の映画)

4.1

邦題がダ・ヴィンチ・コードのパチものっぽいニュアンスを醸し出しているが、なかなかの良作。ドイツ占領下のウィーンを舞台に、ユダヤ人画商が隠したミケランジェロの絵を巡る歴史サスペンス。とにかく脚本がいい。>>続きを読む

アウトサイダー コレクターズ・エディション/アウトサイダー ディレクターズ・カット版(2005年製作の映画)

4.3

貧困層の若者の生き辛さを哀愁ある音楽と濃厚な映像美で魅せる青春映画。イケメン祭り。ウェストサイド・ストーリーの流れを汲む不良のコミュニティの抗争と、その輪から逃れられず傷つく少年達。若い頃のマット・デ>>続きを読む

シング・ストリート 未来へのうた(2016年製作の映画)

3.4

この時代のバンド少年って、もっと生意気で嫌な性格だったんじゃないかな。セルアウトしたかつてのヒーローの悪口を言ったりしてさ。バンドの人間関係もやけにあっさりしてて、主役の子が何でも中心で他の子たちがお>>続きを読む

ジャンパー(2008年製作の映画)

2.5

SFじゃなくて、ゆるゆるなオカルト。監督が世界中の色んな場所を撮影をしたかっただけ疑惑。何でも自分の思い通りになって、何でも手に入らないと気が済まない幼稚なバカップルの話なんて見せないでくれ。日本のシ>>続きを読む

波止場(1954年製作の映画)

3.8

港湾荷役の世界を舞台にした社会派ドラマ。これは「県警対組織暴力」ならぬ、「教会対組織暴力」である。港湾荷役は日本でも暴力団の基盤になった稼業だが、この映画の場合は、世話人グループと労働者間の階級闘争と>>続きを読む

12時間 -ダブル・ターゲット-(2011年製作の映画)

2.0

殺されたギャングのボスの息子に嫌疑をかけられた金貸しが、もう一人の容疑者を12時間の期限で殺すように脅されるタイムリミット・スリラー。要するに一晩で終結するストーリーというシチュエーションだけで、タイ>>続きを読む

ダーティハリー3(1976年製作の映画)

4.0

当時のサンフランシスコの匂いを感じさせる社会派バイオレンス。時代背景を理解していないと、何で相棒の女性刑事がフレアースカートにパンプスでパタパタ走ってるのかとか、アルカトラズ島って刑務所じゃなかったっ>>続きを読む