人の心の繊細さと、映像・写真の美しさが、綺麗に調和を重ねた一作。だけども、個人的には仲野太賀の役が、オネエ感リアル過ぎて受け付けなかった。
「攻撃中止の伝令を届ける」
ストーリー自体はいたってシンプルな設定だが、終始流れる緊張感と映像美によってグッと引き込まれる。大作
展開としては、よくあるタイムリープ系映画。しかしながら、ストーリーのテンポの良さや、複数の世界線を演じ切る俳優の技術などが、この映画をとても魅力的にしている。
カメラワークが終始良い
移り変わる描写、適度な浮遊感
煌びやかな香港の夜がとても記憶に残る
こうした過去の名作は、当時の時代背景を加味しないと作品の魅力に気づき難い。僕自身、90年代の社会情勢や映画史を知らないから、本作を見てもそこまで感動しなかった。しかしながら、ミステリーとしてのストーリ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
物語の後半、さきは毎日のように泥酔し、気持ちを落ち着ける先を見失っていた。その姿は、開幕の永田と重なる部分があり、あたかも永田がさきの活力を吸い取ったかのように感じられた。
過去の瞬間の恋愛を殻に閉じこめた主人公は、普通の生き方をするもどこか大人になりきれないでいる。その点において、よくある"普通"の映画だとも感じた。
このレビューはネタバレを含みます
時に誰しもが「怒り」を抱えるが、その大きさや許容量は人それぞれである。怒りを沈められる人もいれば、許容できずに爆発させてしまう人もいる。決してタナカさんだけが怒っていた訳じゃない。みんな怒ってた。「怒>>続きを読む
友達からの急な誘い、親からの突然のお願いなど、世の中には面倒くせえと思ってしまう事が多くある。しかし、大抵それらはやってみれば意外に楽しかったり、気持ち良いほど感謝されたりする。「Yes.」という魔法>>続きを読む
シュールな青春映画。
王道かつ熱いヤンキーを描くのではなく、葛藤や劣等感にもがきながらアイデンティティを確立しようとするヤンキーを描いた青い映画。