ゆんさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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十代 恵子の場合(1979年製作の映画)

3.5

不良番長や筒井康隆作品でアナーキーな魅力を発揮する内藤誠監督作品。
受験勉強に行き詰まった女子高生が、冬休みに不良と関係し、ヤクザの情婦から薬物中毒者にまで転落する様を描く。

ロリ顔熟女のイメージが
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蠱毒 ミートボールマシン(2017年製作の映画)

3.8

完全にやりすぎに振り切った、デコラティブな特殊造形の数々が圧倒的物量で迫ってくるというだけで、もったいないくらいのお得感がある。

生前の特性を持つという設定になったネクロボーグは、それぞれが強烈な個
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アダム・チャップリン(2011年製作の映画)

5.0

溢れ出る血糊に、こちらまで汚され傷付いたような痛々しさと、心が洗われるような清々しさを感じられる、北斗の拳系映画界の最高傑作。

まるで80年代のスプラッタームービーを観ているようなアナログ味にこだわ
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バンビ(1942年製作の映画)

5.0

とにかく異常なまでの「可愛らしさ」への執着に満ちた、奇跡のように尊い作品だ。
その奇跡は、およそこの作品世界には似つかわしくない、血の滲むような努力とか根性とか情熱といった泥臭いもので作られたものに違
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ヌイグルマーZ(2013年製作の映画)

3.7

中川翔子演じるダメ子が、喋るクマのぬいぐるみの力でヌイグルマーへと生まれ変わり、姪の響子を悪の魔の手から守る。

中川翔子の独特の喋り方や、性的なもののないルックス等が、ダメ子の「ロリータファッション
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ファントム・オブ・パラダイス(1974年製作の映画)

3.4

デ・パルマ版オペラ座の怪人。
人々から忌み嫌われ、この世の全てから見放された不遇な醜い少年。手にした音楽の才能を使い、傲慢に権力を振りかざし時に人の命すら奪う怪物。愛する女性の自由を奪い、それでも消え
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変態島(2008年製作の映画)

3.4

「変態村」しかり、こういういい加減で滅茶苦茶な邦題は徐々に少なくなってきているが、面白いし覚えやすいのでどんどんやってほしい。

津波にさらわれた子供を探しに、夫婦はミャンマーのジャングル奥地へ入る。
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イングロリアス・バスターズ(2009年製作の映画)

-

「ナチスへの復讐」なんて深刻で大きすぎるテーマが、どのような形をもってしても十分に描かれることはない。
そんなテーマに対して、安易に復讐者に感情移入して、復讐完了とばかりにハッピーな結末を受け入れるな
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セブン(1995年製作の映画)

3.9

七つの大罪になぞらえた凄惨な殺人事件を追う二人の刑事を描くサイコ・サスペンス。

荒廃した室内のセットが変質的なまでに手が込んでいて、フェチズムすら感じさせる。図書館や警察署がロケではなくセットで、犯
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DEVILデビル/ラマン・ラーガヴ 2.0 ~神と悪魔~(2016年製作の映画)

3.6

妄想癖があり、行き当たりばったりで殺人を繰り返す男と、薬物中毒で破滅型の刑事の出会いを描く。

インド映画は独特のポジティブさに馴染めなかったが、見識の狭さを痛感。
物語は殺人やドラッグ、セックスをメ
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フォーリング・ダウン(1993年製作の映画)

3.9

世の中のすべてにブチギレた中年男性が、あらゆる犯罪行為に手を染めながら別れた妻子のもとへ急ぐ。

犯人を追う刑事が退職のその日に、机の引き出しに猫のトイレ砂を詰められ皆から嘲笑われる、その後ケーキとコ
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スレイブメン(2016年製作の映画)

3.4

苛められ体質の主人公はある日、ひょんなことからスレイブメンのヘルメットを手に入れる。そのヘルメットを被るとスレイブメンに変身することが出来、特殊能力として、スコープで人間を五秒間写すとその対象をこの世>>続きを読む

サスペリア PART2/紅い深淵(1975年製作の映画)

3.0

殺人の目撃者となった主人公が、次々起こる不可解な事件の真相に迫る。
江戸川乱歩のような、ターゲットを追い詰めるテクニカルで派手な殺人シーンが魅力。
背景と共に美術の一部と化した通行人の配置もオシャレで
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地獄愛(2014年製作の映画)

3.2

結婚詐欺師の男とシングルマザーの女が共謀して金をせしめようとするが、女は被害女性に嫉妬し殺害してしまう。実際の連続殺人事件をモデルにしたストーリー。

マーサ・ベックを演じた熟女がどことなく十朱幸夫っ
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イグジステンズ(1999年製作の映画)

3.8

ゲームを人体に直接繋いでバーチャルな現実を生きることができるという世界を描いたSF作品。

まずゲーム機が、奇形生物の有精卵で作られた生体である、という設定が最高。しかも脊椎に直接穴を開けてゲームのプ
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ギニーピッグ2 血肉の華(1985年製作の映画)

5.0

「日本が世界に誇る低俗スプラッター」
ホラー漫画家日野日出志のもとに、何者かが撮ったというスナッフフィルムが届いた。そのビデオを日野日出志自ら映像化する。
内容はひたすら女性の身体を解体し続けるものだ
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ザ・メイヤー 特別市民(2016年製作の映画)

4.0

「悪いやつら」のチェ・ミンシクが好きな方は是非。いつもの叔父貴です。

ビー・デビル(2010年製作の映画)

4.5

労働力として搾取される女性が、この世から居なくなることを願ってやまない。
ソウルで暮らす主人公が、幼なじみの住むとある島を訪ねるが、そこでは幼なじみが酷い虐待を受けていて...というストーリー。
とに
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スターシップ・トゥルーパーズ(1997年製作の映画)

4.5

●巨大昆虫や人体破壊描写の素晴らしさはもちろん、登場人物のキャラクターが皆キラキラした押しの強い方々でお化け虫どもに全くひけをとらない。虫に囲まれるよりも、この人らに囲まれた方が怖いだろう。
●とにか
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イディオッツ(1998年製作の映画)

2.9

子供を失った女性が奇妙なきっかけから出会った、障害者を演じる男女数人との交流を描く。

いくら馬鹿馬鹿しく過激に退廃的に世の中を過ごしてみせても、それぞれの深刻で退屈な現実と共存しなければならない時が
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デビッド・クローネンバーグのシーバース(1975年製作の映画)

3.7

リゾート地に建つ巨大マンションに住む医師が研究開発した寄生虫によって繰り広げられるパニックを描いた物語。

●DVDのジャケットにもなっている主人公らしき男性が全く喋らず話にも関わってこず驚かされる。
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アンチクライスト(2009年製作の映画)

3.0

教養のない自分には、美しい映像に秘められた比喩や伏線やオマージュには気付かず、大事なものに触れる事なく観ることができた。
自分がこの作品を理解できると思ったらその時はかなり精神がやばい証だな、という直
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ラビッド(1977年製作の映画)

2.8

事故により皮膚移植をした女性に奇妙な現象が起こり、その女性と接触した人間が次々とゾンビと化していくというストーリー。

主人公の女性は脇の下にアナルのような牙(?)が出現し、それでもって主にナンパして
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陸軍残虐物語(1963年製作の映画)

5.0

物語が進むにつれて、一つひとつ希望が崩されていき、最後には真っ黒の絶望に覆われる様には圧倒される。傑作
主人公の三國連太郎が何か意思をもって話を動かしたり、特別な発言をするわけではないのだが、演技の凄
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TOKYO TRIBE(2014年製作の映画)

2.8

三池崇史の「牛頭」「愛と誠」とかみたいなノリで、極彩色のセット中で殺陣をバンバンやる新感覚ラップミュージカルです
●すべてに勢いと熱量があって凄い!
清野菜奈さんは脱ぎっぷりもよくアクションが凄いし歌
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ディストラクション・ベイビーズ(2016年製作の映画)

4.0

わざとらしい演出や説明的なセリフが一切無く、ひたすら暴力シーンが続く。セリフが少ないので色々と憶測しながら観るものの、最後までストーリーのようなものは無い。
柳楽優弥はケンカ強いサイコパス的な設定だけ
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孤狼の血(2018年製作の映画)

3.5

役所広司の演技がまんま「渇き」で既視感が.....東映ヤクザ路線リスペクトはパロディという感じ。役所広司の演技(仁義なきの大友勝利のようなイメージ)もあり、コミカルになってしまい、後半真木よう子の説明>>続きを読む

アイアムアヒーロー(2015年製作の映画)

4.5

●片瀬那奈のゾキュン化シーン最高。
そして塚地さんも最高すぎる。全体的に生々しさと、もったりとした特殊メイクでCGでないよ感が良かった。
●原作のクズ主人公よりも気持ち悪さ二割引。むしろ紳士。
●有村
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新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

2.9

同時期に観たアイアムアヒーローが素晴らしく、どうしても比べてしまった。

妊娠9ヵ月位の時に観ました。
●妊婦さんが出てたのに、修羅場での出産シーンが無い!!
妊婦が出てきたときから、新幹線内での感動
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クリムゾン・ピーク(2015年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

幽霊の特殊メイクはガッツリなのにCGで透けているという奥ゆかしさが良い。痛覚に訴える残酷描写(頬骨にナイフを刺され、自分で引き抜く。抜かない方がいいよ!多分だけど。脇の下も刺されて引き抜く)
城の中に
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トマホーク ガンマンvs食人族(2015年製作の映画)

2.8

掴みでシド・ヘイグが食人族に殺されるシーンがとても良く、期待が高まるが、そこからまったく食人族が出てこずほとんどラストまで生殺し状態。やっと出てくるとビジュアルが思ってた食人族と違う.....サイレン>>続きを読む

ハンニバル(2001年製作の映画)

3.9

特殊メイクに惚れ惚れ。
とにかくゲイリー・オールドマン演じるメイスン氏の死に様は無念無念の一言。復活を願ってやまない。

ザ・ブルード/怒りのメタファー(1979年製作の映画)

4.2

楳図作品に出てくるようなこわいママと、不気味な子供たち。
地味で単調で飽き飽きするような繰り返しの不気味さと、夢見がちな乙女のような狂気とが入り交じり、ホラーとして完璧な世界観を作っている。

クレヨンしんちゃん 伝説を呼ぶ 踊れ!アミーゴ!(2006年製作の映画)

4.5

前半の硬派で丁寧なホラー演出から心をつかまれ、後半はサンバへの紳士な思いに胸を打たれる。サンバとは。

彼岸島 デラックス(2016年製作の映画)

3.5

白石隼也さんのアクションが良い。ワイヤーとCGを駆使し、絶妙なダサさと絶対的正義オーラ、首のスカーフが仮面ライダーのよう。
アクション推しのあまりストーリーが間延びしてしまい後半はどうでもよくなってく
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