ピョンちゃんさんの映画レビュー・感想・評価 - 31ページ目

ピョンちゃん

ピョンちゃん

映画(2701)
ドラマ(1)
アニメ(0)

M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

4.0

ミーガン♡かわいくて着こなし上手で歌えて踊れてめっちゃ賢くてギャグセンス抜群!このキャラ考えだした時点で勝利確定だよね。そこに人間性と家族ドラマをちゃんと加えているから心に響く。プレゼンの場面不覚にも>>続きを読む

THE KILLER/暗殺者(2022年製作の映画)

3.5

『剣客』で見事なソードアクションを披露したチャン・ヒョクが今度は斧、ナイフ、ガン、格闘と様々な手段を駆使して大暴れ。これはすごかった。アクションのレベルが段違いでした。彼は間違いなく今最も韓国でキレの>>続きを読む

新しき世界(2013年製作の映画)

4.0

『The Witch』シリーズのパク・フンジョンが2013年に発表した伝説の作品。シネマート心斎橋が1週間限定で上映してくれました。他に観る方法がなかったのでこれは本当にありがたい。みなさんどうかシネ>>続きを読む

食人族4Kリマスター無修正完全版(1980年製作の映画)

4.0

シネ・リーブル、シネマート両方で上映していたのに夜遅い回しかなくて見逃していたところ、シアターセブンが夕方の見やすい時間帯で上映してくれました。みなさん大阪の第七藝術劇場・シアターセブンはすばらしいミ>>続きを読む

ソフト/クワイエット(2022年製作の映画)

4.5

こんなおぞましい映画は観たことがない。本気で吐きそうになった。あまりにもつらくて苦しくて泣いてしまった。一滴も血が流れないのにめちゃくちゃ暴力的ですさまじくグロテスク。この映画を観て笑う人間がいること>>続きを読む

苦い涙(2022年製作の映画)

4.0

著名な映画監督の男が若くて魅力的な青年に恋をするお話し。ドイツのライナー・ベルナー・ファスビンダー監督が1972年に手がけた『ペトラ・フォン・カントの苦い涙』を現代風にアレンジした作品。おもしろかった>>続きを読む

波紋(2023年製作の映画)

3.5

筒井真理子主演で新興宗教が絡んだお話しという前情報のみで観たので、タイトルとポスターイメージから勝手にサイコサスペンスかなと想像してたら違いました。筒井真理子にはそういうの期待しちゃいますよね。毒っ気>>続きを読む

テリファー 終わらない惨劇(2022年製作の映画)

3.5

前作は劇場未公開だったのに今度はシネコンで上映されてるのは感慨深いです。ニヤッと笑うアートさんを観ているとこちらも自然と笑顔になります。癒されますよね。もうアートさんに会えるだけで満足です。なんか妹み>>続きを読む

ウーマン・トーキング 私たちの選択(2022年製作の映画)

3.0

実話ベースということ以外は前情報なしで観たのがよくなかったのか、状況が飲み込めなくて困惑しました。いつの時代のどこの話?女は読み書きができない?赦さないと天国に行けない!?司法はどうなってるの?頭の中>>続きを読む

セールス・ガールの考現学/セールス・ガール(2021年製作の映画)

4.0

めったに観ることのないモンゴル映画、しかも草原ではなく都市が舞台なので新鮮でした。顔つきは日本人と同じなのになじみのない言葉が話されていて不思議な気持ちになります。オフビートな笑いが散りばめられたかな>>続きを読む

独裁者たちのとき(2022年製作の映画)

3.5

ヒトラー、スターリン、チャーチル、ムッソリーニが冥界でまさかの共演。ディープフェイクやAIを用いずに実際の映像を使用、セリフもすべて過去の手記や実際の発言を引用という意欲作。
みんな反省してなさそうで
>>続きを読む

怪物(2023年製作の映画)

3.5

子役の演技はとてもよかったです。そこはさすが是枝裕和ですね。子どもが躍動し美しい音楽が重なればやはり感動します。

以下率直な感想です。未見の方はスルーしてください。


観終わってまず思ったのは「怪
>>続きを読む

クリード 過去の逆襲(2023年製作の映画)

3.5

マイケル・B・ジョーダンって絶対いい人ですよね。この前プロモーションで来日した時の様子を見てて思いました。ファン一人一人にあいさつして予定時間過ぎてもずっとサービスしてほんとにうれしそうでした。人柄の>>続きを読む

THE WITCH/魔女 —増殖—(2022年製作の映画)

3.5

前作予習してから観たのに主人公ひょっとして同一人物?と錯覚するほど似ていたので戸惑ってしまいました。見た目か弱い女の子がめっちゃ強いというギャップはやはりおもしろいんですけど、なんか途中からは冗長な感>>続きを読む

aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.0

説明的な描写が全くないので読解力が必要とされる映画でした。多分こういうことなんだろうなと想像しながら観てました。観た人の反応が「ぶっ刺さって号泣するか何の感情も湧かない」の両極端に割れているとおり観る>>続きを読む

アルマゲドン・タイム ある日々の肖像(2022年製作の映画)

4.0

観てる人少ないですがとてもいい映画でした。何となくタイトルで損してるような気がします。監督のジェームズ・グレイって誰だっけ状態だったので過去作チェックしたら結構観てました。『アド・アストラ』は微妙な出>>続きを読む

私、オルガ・ヘプナロヴァー(2016年製作の映画)

4.0

キツい。終始胸が詰まるような映画体験だった。とにかくしんどい。レビュー書くのもしんどい。
主人公が40代無職独身男性ならわかるんだけどマチルダ時代のナタリー・ポートマンみたいな女の子なので困惑してしま
>>続きを読む

フリークスアウト(2021年製作の映画)

3.5

B級テイストのお気軽なアクションコメディかと思ってたら違いました。
意外にシリアスでどぎつい感じでした。イタリア製作なのでハリウッドとの違いを感じます。
悪役の設定がよかった。ナチはナチでも主人公たち
>>続きを読む

TAR/ター(2022年製作の映画)

4.0

疲れた。本気モードのケイト・ブランシェットを158分間も浴びるのでとにかく疲れた。でもおもしろかった。すごい映画なのは間違いないでしょう。何もかもがグレーに描かれていて観る者にジャッジさせない。実に巧>>続きを読む

EO イーオー(2022年製作の映画)

4.0

イーオーのことがたまらなく愛おしい。「イーオー!」と大きな声で呼び止めたい。もうどこにも行かないでほしい。両手で抱きしめたい。思い出す度に胸がいっぱいになって涙が出てくる。
ロバは愚鈍だなんて誰が言っ
>>続きを読む

それでも私は生きていく(2022年製作の映画)

3.5

常に私的な体験をもとに映画を作り続けてきたミア・ハンセン=ラヴが父の看病と恋人との出会いから着想を得た作品。悲しみと喜びという正反対の二つの感情がどのように同時に存在し影響し合うのかが表現されていまし>>続きを読む

帰れない山(2022年製作の映画)

4.5

イタリアの山を舞台にした映画ではありつつも、万人に当てはまる高い普遍性を感じる映画だった。これは自分は何がしたいのか、自分の居場所はどこなのか、生き方を問う映画。なので自分の人生と照らし合わせて様々な>>続きを読む

ウィ、シェフ!(2022年製作の映画)

4.0

料理と移民を絡めたフランスらしい一作。未成年の移民を取り巻く現状、国の対策、奔走する人々からフランスの今が見て取れる。どうしても日本の暗澹たる状況と比べてしまうところがあった。終盤の流れるような展開お>>続きを読む

ジュリア(s)(2022年製作の映画)

4.0

枝分かれしていくジュリアの人生から目が離せなくて、固唾を呑んで見入ってしまった。どの人生が最も幸せなのかもしくは不幸なのか一概には言えない。確かなのは彼女は精一杯生きたということ。目の前の人を愛し抜い>>続きを読む

不思議の国の数学者(2022年製作の映画)

4.0

「昔さ、パチーノの映画あったじゃん。なんだっけ、オスカー獲ったやつ。あれのフォーマット使って、北も絡めてなんかおもしろい映画作れない?」
おそらく企画の場で上がったそんな声がきっかけで制作されたであろ
>>続きを読む

高速道路家族(2022年製作の映画)

3.5

『パラサイト』や『万引き家族』には今一歩及ばずといった感じでしょうか。期待していたほどではなかったです。一定水準以上は満たしているので決して悪い作品ではありませんが。他の作品に比べて悲痛さが際立ってる>>続きを読む

ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい(2023年製作の映画)

4.0

無自覚の加害性からは誰も逃れられない。自分の身を振り返ってみるとよくわかる。知らず知らずのうちに誰かを傷つけていただろうし同じように傷つけられてきた。その度に笑ってごまかし受け流してきたけれどそんな必>>続きを読む

午前4時にパリの夜は明ける(2022年製作の映画)

4.0

深夜ラジオを聴いていた10代の頃を思い出した。不安と孤独に苛まれていたあの頃、ラジオを聴くと誰かとつながっているような気がして少しホッとした。深夜ラジオに救われた人は多いと思う。そんな人に響く映画。>>続きを読む

サインスピナー(2013年製作の映画)

3.0

ブリリアGW限定配信の一本。明日までだそうです。

長編デビュー前の若きティモシー・シャラメが主演してるのでファンは必見。アメリカ映画によく出てくるロードサイドで看板クルクル回すパフォーマンス、サイン
>>続きを読む

せかいのおきく(2023年製作の映画)

3.5

人間なんて糞袋
一皮むけばみな同じ

世界という言葉が時代劇の中で使われるのは新鮮だった。阪本順治はここに来て悟りを開いたかのような語り口。ミニマムな世界から広がる普遍性。円熟味を感じた。登場人物がみ
>>続きを読む

アダマン号に乗って(2022年製作の映画)

3.5

ベルリン金熊獲得のドキュメンタリーと聞いて気になっていた作品。こういう言い方は正しくないかもしれないけれど、普通の人が自分のことを普通にしゃべっているだけに思えた。実はそのこと自体が奇跡のような出来事>>続きを読む

郊外の鳥たち(2018年製作の映画)

3.0

中国第8世代の新鋭チウ・ションの長編デビュー作とのことです。

やろうとしていることはおもしろいかなと思いました。現実と非現実の狭間を突いて時制も歪ませる、みたいな。ズームイン・アウトを繰り返してカッ
>>続きを読む

幻滅(2021年製作の映画)

4.0

フェイクにステマにネガキャン、バズればオッケー、すべてはカネ。現代社会と全く変わらない。200年前のフランスで既に確立されていたことに驚いた。登場人物が軒並みゲスで最高。ゲスがゲスを喰らうの大好き。ジ>>続きを読む

レッド・ロケット(2021年製作の映画)

3.5

アメリカ映画でひたすら自転車をこぐオッサンの姿を観るのは新鮮だった。淡々と進むオッサンの日常。絶対に負けを認めない、自らを省みない、悪いのは全部他人のせい、なんかすごくアメリカ的。好きな人はめっちゃ好>>続きを読む

世界の終わりから(2023年製作の映画)

4.0

今まで散々ひどい父親に苦しめられてきた伊東蒼ちゃんが今度は天涯孤独になった上になんと世界の存亡を背負うことになってしまいました。飛躍しすぎです。無茶苦茶です。でもこうなるのは必然だったような気がします>>続きを読む

ノートルダム 炎の大聖堂(2022年製作の映画)

3.5

火災の再現度がすごい。実際の映像なのか作られたものなのか区別がつかない圧倒的リアリティ。臨場感半端なかった。

貴重な文化財がなすすべもなく炎に包まれるのを見るのは胸が痛んだ。昔の建造物に手を加えずに
>>続きを読む