ここにーるさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

SPACE BATTLESHIP ヤマト(2010年製作の映画)

1.5

ドブネズミみたいな地球人。心情は分からなくもないけど“昭和ヤマト”のリスペクトが強すぎて。ならばささきいさおに何故歌ってもらわんかったの。これが2199年の話なんだぜ、っていうさ。幼少時の古代兄弟が原>>続きを読む

飼育(1961年製作の映画)

3.5

黒人捕虜をとある山村で「飼育」する話。大江健三郎も大島渚も何でもすぐ観られる便利な世の中になったものだが、“サブスクや 昭和は遠くなりにけり”だな。こんな暗く惨めな敗戦処理映画、他の人は観なきゃ観ない>>続きを読む

ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

3.0

これ、割に合わんくないかぁ。もうね、ビッグベンから飛び降りてしまいたいくらい酷い目に遭わされてるのに、見返りが小規模な学校のファッションショーであの程度の評価のもんなんかと(笑)。近頃白人の子と黒人の>>続きを読む

注文の多い料理店(1993年製作の映画)

3.0

宮沢賢治。好戦的で高圧な者への嫌悪(いじめ殺生絶対ダメ)。ほぼほぼホラー。

コータローまかりとおる!(1984年製作の映画)

2.0

千葉真一率いるJAC総出のお出迎え。童貞小僧全員集合のスカートめくり学園コメディ。映画館、特に邦画放れが著しかった昭和末期、こうでもしないと生き残れなかったのだ。風紀委員長役真田広之の黒歴史を垣間見る>>続きを読む

背徳令嬢 II(1997年製作の映画)

2.5

神様、もし次生まれ変われるとしたらあの自転車のサドルに是非。

プロフェッショナル(1981年製作の映画)

3.5

冒頭から死神のようにこの男(ベルモンド)の背中をひたすら追い続ける哀愁漂うメロディー。恐るべしモリコーネの楽曲には作品の全貌を支配する力を持っている。

ジャン=ポール・ベルモンドよ、安らかに。

彼女(2021年製作の映画)

3.0

『あのこは貴族』でも既に感じていたが水原希子自体の演技は鬼気迫るものがあってとても素晴らしい。でも話がスーッと入ってこないのはテルマ&ルイーズのポルノ版でもやりたかったのか、脱ぎっぷりのいい女優から主>>続きを読む

ある船頭の話(2019年製作の映画)

3.5

アルシンドの話では決してない。橋梁完成後には用無しとなる何処ぞの村の渡し舟“ある船頭”の話。日本にまだこんな場所があるのかロケーションがとにかく素晴らしい。それをクリストファー・ドイルが撮っているのだ>>続きを読む

サンゲリア(1979年製作の映画)

4.0

“コレだよコレ”感。当時くそガキだった我々の好奇心(屍者と人食とオッパイ)を揉みに揉みまくってくれた名作中の名作。ジョージ・A・ロメロの二番煎じというそしりもあろうがイタリアの巨匠ルチオ・フルチ、もう>>続きを読む

キラー・ジーンズ(2020年製作の映画)

1.5

連続殺ジーンズの話。ただちゃんと履いたの一番最初の犠牲者ジェマだけで今回彼女がベストジーニストってことになると思うが、あとの殺しがみんな雑過ぎた。バカ売れして街ゆく人みんな服被りまくってそこで一斉に大>>続きを読む

ボクたちはみんな大人になれなかった(2021年製作の映画)

3.0

伊藤沙莉のベッドシーンとか、我が子の裸見ちゃってるみたいになるの何とかならんのか(笑)。随分とネガティブな主人公の話だったけど、2番目の彼女が何気に呟いたこの言葉がすべての真理を捉えてると思うね。
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MINAMATAーミナマター(2020年製作の映画)

3.5

確かにもう何十年も水俣病を語ることはなくなっていた。風化。その言葉自体に本来は悪い意味はないのだが、問題なのは「忘却」の方だろう。だから人は同じ過ちを繰り返してしまうのだ。どう考えてもアノ会社の社長役>>続きを読む

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

4.0

オモロいっ。〈ノペ〉って何だよってずっと問いかけながらも、こちらの好奇心の赴くままのキャメラワークが最高にクールでジョーダン・ピールやるなと。臆病な方が中におられたのか“戦慄のグータッチ”他で、真ん中>>続きを読む

バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ(2021年製作の映画)

3.0

バイオハザードやりたいがためにプレステ買った20数年前の自分自身を取り戻すことができた。ただプレイヤーとしては大したことはなく、近所に住む弟や義理の妹にステージクリアを手伝ってもらったのだった。原点回>>続きを読む

ザ・ダート: モトリー・クルー自伝(2019年製作の映画)

4.0

なんだよ、“時計じかけのオレンジ”のバンド版みたいにめっちゃオモレーじゃんか。池袋のシネマロサあたりで上映してくれてもいいんでないの?

暗くなるまでこの恋を(1969年製作の映画)

3.0

マッチングアプリでとんでもない写真詐欺の人待ち合わせに現れることあるけど、カトリーヌ・ドヌーヴが現れるというとんでもない写真詐欺に遭う男の話。始まって30分くらいまではテンポも良くヒッチコック調のサス>>続きを読む

ジョニーは戦場へ行った(1971年製作の映画)

3.5

五体不満足どころか人としての原形を留めず帰還してきた兵士の話。モールス信号でようやく会話が成り立ったときに、ジョニーから繰り返し繰り返し発せられた言葉「○してくれ、○してくれ」が哀しい。その言葉以外に>>続きを読む

街の上で(2019年製作の映画)

3.0

人間と同じで腐る間際のケーキが一番ウマいんだってば(嘘)。

下北から一歩も出ない感じアレね、雰囲気で言うと初期の森田芳光っぽいね。

空白(2021年製作の映画)

2.0

交通事故での遺族への配慮が欠けているように思う序盤のシーン。少女がこの世から消え行く瞬間をそんなにリアルに描写する必要がどこにあったのか(怒)。そのくせ保険会社も弁護士も入って当然なのに不可抗力運転の>>続きを読む

ブルー・バイユー(2021年製作の映画)

3.5

美しい奥さんに天使のような娘を主人公は結果的に裏切っている。どんな事情があるにせよ、前科2犯の上にあの行動は残念で仕方がない。しかも友人をも巻き込んでるわけだから。全滅回避のための家族別々での乗船だっ>>続きを読む

しなの川(1973年製作の映画)

3.0

女衒の達(ぜげんのたつ『麻雀放浪記』)の加藤健一がチョイ役で出ていた。由美かおるの瑞々しい裸身に尽きる。

希望の灯り(2018年製作の映画)

4.0

サンドラ・フラー。『ありがとう、トニ・エルドマン』の娘やってた人だね。何かが起きる毎にそれが自分のせいかもだなんて、それはとんだ思い上がりなのだ。自分の歩むべき道は自分の持つこの2本の足でしか歩けない>>続きを読む

スタンド・バイ・ミー(1986年製作の映画)

3.0

10代で観るべきだったかなぁ(公開当時オレ20歳になってたが)。熱量が弱く申し訳ないが言うほど刺さらず、としておいて下さい。いわゆるジュブナイルものでいったら大江健三郎の『飼育』とか宮本輝の『泥の河』>>続きを読む

クレイマー、クレイマー(1979年製作の映画)

4.5

元嫁は悟るわけさ。この男がただの仕事人間じゃなかったことをさ。一緒に暮らしてた時には絶対に想像もしなかったことなのさ。惚れ直し、とまではいかないにしてもさ、今後3人で外食くらいはできるんじゃないのって>>続きを読む

仁義なき戦い(1973年製作の映画)

4.5

これは何度も観ている。ただだらだらとシリーズを観つづけるのが苦手で、渾身のこの魂の第一弾しかもう私は観ない。悪も正義も表裏一体みたいなダブスタ的皮肉な矛盾をついてるのがこの映画の一番の醍醐味なのである>>続きを読む

ベルファスト(2021年製作の映画)

3.5

主人公少年のママの女っぷりは、ジョジョラビットのお母さん(スカヨハ)といい勝負だなぁ。父親もイケメンだったしなぁ。北アイルランド出身のケネス・ブラナーの自伝的ストーリーらしいけど、激動だった幼少期を振>>続きを読む

その日、カレーライスができるまで(2021年製作の映画)

3.0

リリーとフランキーしか出てこないおおよそ50分。材料があればちょっと作るのに50分、もしくはちょっと出て食べて帰ってくるのに50分てとこだろうか、カレーライスって。でもこの映画の中のカレーは一人で食べ>>続きを読む

ロッキー3(1982年製作の映画)

3.5

あの時の野獣の目を取り戻せ、か。ロッキーはエイドリアン以外にも確実にアポロとデキてるよね。タンクトップのオッサン二人が波打ち際で抱き合うシーン最高だったよ。そしてダブルノックダウン必至のあの衝撃のラス>>続きを読む

最後の追跡(2016年製作の映画)

3.5

盗みに入られてもいい銀行ってあるもんなんだな。なんだかパチンコの景品交換所襲うみたいなノリでシゴトしてんのよ(笑)。追う者追われる者お互いかけがえのない者を失い合い、痛み分けでタイムアップ。グレーゾー>>続きを読む

鉄砲玉の美学(1973年製作の映画)

3.5

うだつの上がらない兎売り(テキ屋)だった男が拳銃一丁と100万円を手にしただけで有頂天になるド底辺チンピラやくざ、切ない。そもそも鉄砲玉自体に美学など無いが、底辺の者には底辺の者にしか分からないエンパ>>続きを読む

ジョゼと虎と魚たち(2020年製作の映画)

3.5

実写版も観てんねんけど、こっちの方が好きやな。エエ話で泣いてもうたで。図書館司書の子も、ほんまエエ子や。それにしてもたった「好き」言うのに時間かけ過ぎや、若いねんから。

mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

2.5

ラストのお母さんの急に話の分かる人になるのが違和感アリで、キャツらのそんな無軌道な毎日の何が面白いのかさっぱり分からないけど、確かにうちのもボンクラ暴力兄貴で死ねよっていつも願ってたのを思い出したわ(>>続きを読む

17歳の瞳に映る世界(2020年製作の映画)

3.5

地球上にたとえ一人でも己に味方がいるってのはなんて頼もしいことか。どうやってあのクソ青年から金を引っ張ったか。NYの公衆トイレで「フランス式娼婦の入浴法」っておどけてたスカイラー。あそこが伏線になって>>続きを読む