ここにーるさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

白日夢(1964年製作の映画)

3.5

谷崎潤一郎先生本人のお墨付き映画。サブスク使ってなかったらまずこの作品に辿り着くことはなかっただろう(感謝)。これ、ヴァーホーベンの『トータルリコール』って見方も出来るかな。歯の治療のシーンから始まり>>続きを読む

妖怪人間ベラ(2020年製作の映画)

3.0

杏ちゃん差し置いてベラやるかねっていうね。ただ案外“シン・妖怪人間ベラ”みたいなとこあったし悪くないと思う。アニメーションのとことクリーチャーも何気にカッコ良かった。三井のリハウスみたいな転校生んとこ>>続きを読む

温泉こんにゃく芸者(1970年製作の映画)

3.0

くだらねー。
けど笑ろてまう。こんにゃく敷き詰めた風呂を作るのがワイの夢なんや、とお父っつぁん。500万の身請けにセックス3番勝負で挑む孝行娘。謎すぎる。

珠江のその後の行方を知る者はいない。

狂った野獣(1976年製作の映画)

3.5

この時代の東映のジャンクムービー観ると何故か故郷に帰ってきたような気持ちになるね。オープニングテロップで室田日出男と川谷拓三の名前が並んでるのを見つけただけで笑ってしまうもんなぁ。。最後はペキンパーの>>続きを読む

わたしは最悪。(2021年製作の映画)

3.5

わたしは最悪、の裏返しで自己肯定感が強過ぎるとも言えるわけで。だからしょっちゅう<思てたんと違う>を繰り返してしまうっていうね。そうだ京都行こう、みたいなノリで家飛び出しちゃった時はクセすごと思って笑>>続きを読む

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

3.5

漁師が歌、激ウマなのは我らが鳥羽一郎が証明してるわけでね(笑)。一緒に漁にも出て家族全員の通訳係、学校も行き部活もやり、個別レッスンも受け時々エデンの園みたいな恋もせにゃならん。大多忙の末娘に幸多から>>続きを読む

キャラクター(2021年製作の映画)

2.0

犯人の部屋以外は普通に灯り点ければいいのに。デヴィッド・フィンチャー(暗闇と雨)やりたいのは分かるけど、この作品には残念ながら『セブン』の様な品を感じない。

ビッグ・ガン(1972年製作の映画)

3.5

『ミラノの朝、銃弾に果つ』とか『復讐の荒野に鎮魂歌は届かない』とか。天下の二枚目アラン・ドロンでもっと気の利いたタイトルなかったのかね。何が良いって主人公がちゃんとエンディングを迎えることさ。

逃げ去る恋(1978年製作の映画)

3.5

一度河に捨ててしまった牌を再びツモり返すことだってたやすいことさ。恋のチカラをもってすればね。逃げ去る恋と引き戻す恋。トリュフォー、さすがだね。

浅草キッド(2021年製作の映画)

4.0

おっ桜塚やっくん、と思ったら門脇麦でしたかバカヤロ。要は浅草キッドって美空ひばりの東京キッドをもじったんだな、きっど(と)。ここがオイラのルーツだ、文句あっかコノヤロと。文句なしに面白かった。

グレイマン(2022年製作の映画)

3.5

結局最期はカリオストロの城みたいになっちゃうのな。映像技術の進化に慣れ過ぎててむしろストーリーにちょっとでもヒネりを求める自分がいて。子どもの存在を足手まといにする古い体質ヤメて、子どもの方がバケモン>>続きを読む

エルヴィス(2022年製作の映画)

4.0

安岡力也でもなければ竹内力でもなく、モノホンのロックスターを演じた俳優氏がとにかく素晴らしい。それにもましてステージに生パンティー放り込む女子ファンのLOVE表現のセンスの高さ(高いのか?)に驚愕する>>続きを読む

バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3(1990年製作の映画)

4.0

そこはやっぱりハリウッドだもの。西部劇はお手の物って感じするよね。マイネームイズ、クリント・イーストウッド(笑)。最高のTHE ENDだった。

*しつこいようだけどシリーズ通して初心者

盲目ガンマン(1971年製作の映画)

4.0

disk unionでお宝ゲット。原題はブラインドマン。50人の美女(裸あり!)とロックスターと盲目のガンマンが叫び、撃ち、走るアクション大作。悪党のリンゴはまったく歌わんが、楽曲も最高。

海にかかる霧(2014年製作の映画)

4.0

エグおもろい。数年前に観て韓国映画の本気を肌で感じた衝撃作を海の日再鑑賞。〈ホラー版海猿〉といったところで、繰り返される殺戮の中においてさえラブロマンスを決して忘れないというね。ただしB'zも伊藤由奈>>続きを読む

パラダイスの夕暮れ(1986年製作の映画)

4.0

何が敗者3部作だよ、アキ・カウリスマキ。これはいいね、全然勝者だよ。マッチングアプリなんかに頼らずとも、男と女はこうやって出逢ってきたのさ。

処刑遊戯(1979年製作の映画)

3.5

なんじゃこりゃあ。拉致られてリンチに遭うオープニングシーンからめちゃくちゃ格好よく、解放されたその鳴海(松田優作)が地下鉄千代田線明治神宮前駅の無人の地上に出たときの朝焼けのショットが素晴らしい。

飢餓海峡(1965年製作の映画)

4.0

ここんとこ雨が酷いでしょ。警察捜査の執念みたいなこういう重たいのつい観ちゃうね。〈爪痕〉って言うには皮肉な話で、若き日の左幸子の怪演が最大の見どころで。爪切りしたあとの親指の爪ってすぐには捨てずにしば>>続きを読む

バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2(1989年製作の映画)

3.5

このシリーズの10年前に僕らはとっくのとうに『タイムボカンシリーズ』に熱狂してたってこと忘れちゃならんと思うのよ。スピルバーグ、ゼメキスの前にタツノコプロ制作をもっと褒めてやっていいと思うのよ。という>>続きを読む

愛のお荷物(1955年製作の映画)

3.5

少子高齢化の今とは真逆の社会問題。国内人口急増の抑止政策を謳う厚生大臣の身内で、あろうことか家じゅうの女たちが一斉にお荷物抱え(妊娠)してしまうスラップスティックぶり。48才の大臣の奥方の懐妊騒動が一>>続きを読む

狼と豚と人間(1964年製作の映画)

3.5

スラム街から這い上がりたい3兄弟(三國連太郎、高倉健、北大路欣也)による足を引っ張り合いながらの壮絶な大喧嘩。元祖レザボアドッグスとは良く言ったものだが、しかしもかかしも〈万力〉で人様を拷問にかけるの>>続きを読む

バック・トゥ・ザ・フューチャー(1985年製作の映画)

3.5

意外と思われるかもしれないが初見。ファミリータイズ時代からマイケル・J・フォックスの仰々しい演技がどうも苦手でね。でも37年間想像してた通り普通に面白かった。未来を予見してますやんか🎵オオタニゴーゴー>>続きを読む

地獄の花園(2021年製作の映画)

3.0

バカリズム、珍しくスベってるね。菜々緒がカッコいいからギリこの点数。遠憲さん、きちゃない(汚)。

あしたのジョー 劇場版(1980年製作の映画)

3.5

虫プロ制作なのに手塚治虫氏ノータッチ(笑)。地下室での力石徹の「水をくれー」はあれは云わばホラーだよね。針金で蛇口の栓をグルグル巻きした例のアレね、トラウマ級の減量。好敵手ロス。いま観ても何だか胸が熱>>続きを読む

ポンヌフの恋人(1991年製作の映画)

4.0

人様を焼き殺しといて3年の刑期で出てこれるなんて夢のような話だけどレオス・カラックス、こりゃ天才だね。あんなに野良猫の様に小汚なかった連中の目が最後一気に輝き出したからね。

男と女 II(1986年製作の映画)

3.5

密かに憧れていた俳優ジャン=ルイ・トランティニャンがこの度91才で亡くなった。男と女(1966年)から20年後を描いた本作もなかなかシブい演技を見せてくれていた。合掌。アヌーク・エーメもさぞ肩を落とし>>続きを読む

マッチ工場の少女(1990年製作の映画)

3.5

自分とこのマッチで煙草に火をつける女。そう。彼女はもうすっかり少女なんかじゃなく。皆殺しのメロディー。

トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.0

長生きはしとくもんだね。かつてトップガン(86年)にさほどハマらなかった私でさえちょっと胸に迫るものがあった。たかが36年、されど36年。「アイツにも見せてやりたかったなぁ」っていう誰かしら旧い友の顔>>続きを読む

さがす(2022年製作の映画)

3.0

娘、さがし過ぎ。卓球選手めざすより将来その才能活かして無能な大阪の警察をなんとかしてもらいたい。

続・猿の惑星(1970年製作の映画)

3.0

やっぱり善い人だ、ジーラとコーネリアス夫婦。もとい、善いチンパンジー夫婦。

地獄のバスターズ(1976年製作の映画)

3.5

これはタランティーノ好きだろうなって納得の、火薬多めのアクション巨編。要所でのスローモーションや男同士の熱い絆の描き方はサム・ペキンパー作品を彷彿させる。

ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

4.5

これはいい。孤独な者同士が理解し合えた瞬間に絶望が希望に変わるんだな。草彅、あんたスゲエわ。

満月の夜(1984年製作の映画)

3.5

もしルイーズの肩を持つとするのなら、だらし〈決め手〉のない男たち。なんだあの早漏サックス奏者(笑)。でも我々男ってのは月の満ち欠けで性欲がどうこうなるってもんじゃないからなぁ、すまん。

劇場版 おいしい給食 卒業(2022年製作の映画)

4.0

このシリーズのいわゆるミルメーク的存在だった武田玲奈不在の寂しさを忘れさせてくれるオレ的ロッテントマト満足度98%の締めくくりだったと言って良い。甘利田(市原隼人)が給食バトルの天敵生徒神野に諭す「お>>続きを読む

朝が来る(2020年製作の映画)

3.5

性善説を考えさせられる。どんな人にも朝の匂いや温かみが一緒なのが理想だけども現実は果たしてどうだろうか。樹木希林の遺志を継いだような浅田美代子の演技がひときわ目を引く。

あゝひめゆりの塔(1968年製作の映画)

4.0

悪いけどメル・ギブソンの『ハクソー・リッジ』(沖縄戦)は日本兵を卑怯者に描いたあくまでもアメリカ側のプロパガンダ映画であって、日本人ならば真っ先に『ひめゆりの塔』を観ていただきたい。次々に同胞が死んで>>続きを読む