2022年のスクリームは正直制作する必要性が感じられなかったので、今作はハードルを下げて視聴。
前作とリンクするオープニングからかなり捻りが加えられていて、マンネリ感を感じさせない新鮮さがきちんとあ>>続きを読む
森の中にある精神病院(スマホが登場するので一応現代っぽいけど、実際にこういった場所があるのかな?)に入院してきたグロリアと、そこに住む孤独な少年、ポール。
ポールの母親はかなり承認欲求の強い人で、ケー>>続きを読む
恋愛に関するドラマ以外が存在しないことが本作の結構明確な弱点で、最初から最後までダラスとジャスミンの激しい恋愛模様だけが描かれるのでそこに説得力がない。
数分に一度登場する性描写は不必要なほど長く、こ>>続きを読む
モノクロ映画だとそれだけで格調高く感じるから不思議。色と引き換えに映像の他部分を際立たせるミニマリズム的な演出だと言える。
ピエール、マノンに黙って浮気してる以外はドキュメンタリー作家を目指す普通の>>続きを読む
死ぬまでにこれは観ろ!2023で購入候補の作品を発売前に予習。
同じく廉価版が発売予定の『ターボキッド』のように80年代オマージュの映画だけど、こちらはそんなにコテコテじゃない。キャラ描写がそこまで>>続きを読む
この映画が最も秀逸な点は、舞台となる邸宅が特に厳かな雰囲気に包まれていないところにある。
豪華な別荘でナチスの高官が集まり、談笑をする。世間話をしたり、政略を仕掛けたり。そんな会議の中で淡々と虐殺計画>>続きを読む
4KUHDのセル版以外に視聴方法がないので気になっていた映画。
マリオ・バーヴァを親に持つランベルト・バーヴァの散々な前評判は聞いていたけど、確かに全体的にチープで緊張感に欠ける。
地下鉄の駅で複数>>続きを読む
ジャマールが無実の罪で取り調べられている現在と幼少期からのエピソードがクイズの答えに繋がってくる回想パートはスリリングなことは確かだけど、一つ一つのエピソードがダイジェストみたいで深みに欠けるところが>>続きを読む
アハマッドが通う学校の校舎はボロボロだし、先生は生徒をロボットのように矯正して服従させる。家に帰れば家事の手伝いと宿題に追われ、友達と遊ぶ時間もない。父親は夜まで家に帰ってこず(もしくは女性だけが家事>>続きを読む
性被害者の告発を虚偽の証言だと決めつけてかかる警察。アメリカは日本と違って取調室の映像や音声が可視化されていることで後から調査ができることが唯一の救いで、もしこういうことが日本で起きたとしても取調が録>>続きを読む
アイヒマンっぽいナチス将校が出てくるナチ映画(Not戦争映画)。ナチスやそれに対抗する人々に焦点を当ててキャラクター性を前面に出した作風が特徴。
タイトルからしてB級だけど、実際あえて俗っぽいタイト>>続きを読む
初めて出会った次の朝に昨夜のことを振り返るのってとてもロマンチック。
ラッセルの平坦な日常を映しつつ、グレンと過ごす場面では途端に時間の流れが速くなる。映画全体のテンポがラッセルの感情に合わせて意図>>続きを読む
マリオ・バーヴァのホラー映画。
ジャッロやスプラッターの基礎を作ったバーヴァだけど、改めて観るとクラシックホラーの香りをすごく残していることが分かる。
一般人ではなく比較的地位の高い人物が物語を回し>>続きを読む
実際に起きた殺人事件を基にしたドキュメンタリータッチの劇映画。
ドラマ『LOST』にも出演しているキャストが3人も出ていて、他にもスティーヴ・ブシェミ等の有名俳優が多数。どうして今まで日本で公開され>>続きを読む
サンリオが制作していた謎の映画。
ピアニストのリチャード・クレイダーマンがストーリーテラーで、ジョセフじいさんという謎のおじさんが営む想い出を売る店に訪れる様々な事情を持った人の過去を回想するお話。>>続きを読む
80年代の映画や音楽、ゲーム文化をリスペクトしている映画。
テーマ曲はボーカル付きのシンセウェーブだし、タイトルバックもRetroWave(2012~2015年くらいにインターネット上で流行した音楽>>続きを読む
キノコが生え始めてから成長するまで、死んだ動物が分解されてそこから芽が生えてくるまで。独自の生態系を築いているキノコについて、複数の専門家がまだ見ぬ世界を教えてくれるドキュメンタリー映画。
1億年以>>続きを読む
よくある"自助・共助系恋愛映画"の一つで、不愛想な塁にも無邪気に明るく接する明香里の姿に作り手のジェンダー観が表れている。
夢を諦めてフリーター生活を続ける塁の前に現れる見た目や経歴を気にしない奔放>>続きを読む
この映画、一般的な映画のように説明の役割としての導入部分が”導入の形をしていない"。
劇中と劇中劇の境目が曖昧だし、デニス・ホッパー演じるカンザスは主人公のはずなのにあまり画面に映らない。映ったかと思>>続きを読む
日本には輸入されることが少ないであろうパラグアイ発の映画。
まず、映画好きなビクトルが60万グアラニー(約11481円)で売られているカメラ付き携帯(ガラケー)を買うために合法的ではない運び屋のアル>>続きを読む
当時存在しなかったエレキギターを使ったりとかなり時代考証を無視した音楽は普通に良くて、知っているような音楽と知らない世界が同じ画面に両方存在しているのは個性的。
ドラマ部分より演奏シーンの方が多いので>>続きを読む
冒頭、ケイコが氷をバリポリと音を立てて嚙み砕くシーン。多数の人には印象的に聞こえる音が主人公には何も届いていないことを画だけで説明しているのが巧い。
ボクシングが題材ということもあり、本作はとにかく>>続きを読む
この映画の微妙な点(良いでも悪いでもなく、微妙)は、主人公の蘇畑佳純がLGBTQ+の中でも周縁化されがちなAセク/Aロマであり、そのことがメインのテーマになっているにもかかわらず、主人公自体は周縁化さ>>続きを読む
2000年代後半~10年代前半には『REC/レック』や『クローバーフィールド』等の影響もあり、数多のPOV映画が粗製乱造された。
それから時を経て2021年に制作された本作は、POV視点のシーンとそう>>続きを読む
久々の邦画鑑賞。
まず、2023年の現在に売れない作家をしている草彅剛のダウナーな演技がかなり巧い。何事もネガティブに捉えて周囲の空気を重くし、なのに表情は穏やかで常に影のある笑みを浮かべている。過>>続きを読む
キングレコードの死ぬまでにこれは観ろ!2023キャンペーンのラインナップに入っていたので視聴。
家に居場所がないアメリが学校の勉強にも力が入らず、毎日人気のない路地や廃墟になったアパートで友人たちと>>続きを読む
数年前に3作目まで視聴済みのシリーズだけど未レビューだったので、1作目を久しぶりに鑑賞。
この作品、改めてアクションの出来がトップクラスだと思う。
ストーリーこそ薄味なものの、最初に傷心のジョン・ウ>>続きを読む
この映画、U-NEXTでは『ビッグな僕の青春』という別題で配信されていて、これだと80年代の青春ラブコメみたいで再生意欲が薄れると思う。
"『僕が大人になる前に』"はその名の通り、16歳のモンローが>>続きを読む
日本はバブル時代、アメリカもエンターテイメントが盛り上がっていた80年代。
バスケ部門に投資してくれないナイキの上層部を無視し、無名の新人だったマイケル・ジョーダンに3人分の資金を投資した男の話。>>続きを読む
一瞬にして13歳から30歳に。エンディングは記憶喪失だったと判明するか夢オチ以外はあり得ないと容易に想像できる設定だけど、空白の17年間に何があったのかを探りながらもある程度成功している現在を思う存分>>続きを読む
人工妊娠中絶が違法、シャワーが共用、女性に対する学問や労働の扉が開かれていない……。
抵抗なんてする気も起きないくらい性役割規範が強固な約70年前のフランスで、アンヌは誰一人助けを求められる人がいない>>続きを読む
日本でのリメイク版がもうすぐ公開予定の韓国発スリラー映画。
あらすじ以上の内容は特にないけど、上下関係や階層意識が非常に厳しい韓国社会ってとても生き辛そう。
殺人課の刑事がひき逃げを隠蔽する導入から>>続きを読む
「未体験ゾーンの映画たち」で上映される映画はいつも、(クオリティを考えなければ)大手の配給会社がスルーした個性的な作品を日本語圏で鑑賞できる愉しみに溢れていると思う。
まず、登場人物がドラッグを服用>>続きを読む
貧困は目に見えない。自分が多くの時間を過ごす場所で孤立したり奇異な目で見られないために見た目や持ち物を他の人に合わせるということはよくあるし、個性的なファッションもスマホもPCも流行も多数派の常識とず>>続きを読む
人もその他すべての生き物も例外なくいつかは死ぬ。でも、どうやって?何のために?
主人公のサムは(年齢的に)幼い哲学者として、自分以外の家族が皆いなくなった時のために孤独に慣れる訓練をしている。そんな>>続きを読む
キングレコードが毎年行っているキャンペーン、死ぬまでにこれは観ろ!2023にて本作のBlu-rayが発売予定なのを見て参考のために視聴。
デヴィッド・クローネンバーグを親に持つブランドン・クローネン>>続きを読む