代官山蔦屋書店映像さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

代官山蔦屋書店映像

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英国式庭園殺人事件(1982年製作の映画)

3.4

華麗で荘厳な音楽と衣装。
画角や画面構成にこだわりぬいた、まるで絵画のようなまさに芸術的作品。
ピーター・グリーナウェイの映画を良いと思えるかどうかは完全に相性。
数少ないレンタル化された作品だが、単
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黒い殺意(2013年製作の映画)

3.1

でんでんと神楽坂恵が出ているからと言って『冷たい熱帯魚』を期待してはいけない。
意味を感じられないエログロと単調で退屈極まりないストーリー展開にはもう辟易。
なぜこんなにつまらないのか、逆に気になる方
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唇を閉ざせ(2006年製作の映画)

4.1

死んだはずの妻からの突然のメール。
妻は生きているのか、死んでいるのか。
突如として崩れ始めた日常は止まることなく主人公を巻き込み流れてゆく。
複雑なストーリーを疾走感溢れる演出で最後まで魅せ切ってく
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ハンニバル(2001年製作の映画)

3.9

シリアル・キラーの代表格となった強烈かつ唯一無二のキャラクターである、ハンニバル・レクターが大活躍(?)する作品。
これまた名ヒロインのクラリスがジョディ・フォスターからジュリアン・ムーアに変わり、前
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インビジブル2(2006年製作の映画)

3.2

ケヴィン・ベーコンの名演が光る前作のまさかの続編。
続編を作る必要があるのかという疑問はさておき、緊張感に欠けはするもののクリスチャン・スレーターの力演で意外に観られる。
時間がある方は前作と合わせて
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エスター(2009年製作の映画)

4.6

ただ、ひたすらに不気味で怖い。
少女のそれはまるで人じゃない何かのよう。
その恐怖の真相にはただただ驚嘆するばかり。
これほどまでに人の恐怖心と好奇心を煽る展開のうまさと、理解や納得という自分次第の感
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マシニスト(2004年製作の映画)

3.8

ミステリー、サスペンスとしてのストーリーには過度な期待はしない方がよい。
これは眠れない男を、ガリガリに痩せた身体を造って魅せた、クリスチャン・ベイルという狂気の役者を観る映画。

インビジブル(2000年製作の映画)

3.8

透明人間になりたい。『インビジブル』は、誰もが一度は夢見たことがあるその妄想を具現化したと言えるだろう。
結末は然るべきものだが、ケヴィン・ベーコンの人間ゆえの醜い欲望を体現した芝居は、もはや名演と言
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ブルーベルベット(1986年製作の映画)

4.0

妖しい色彩と音楽のセンス、デニス・ホッパーの怪演。
それだけで不思議と観られる世界観を持つ鬼才デビット・リンチの作品。
彼の映画の中ではとっつきやすいか。

ハイド・アンド・シーク 暗闇のかくれんぼ(2005年製作の映画)

4.1

落ち着きながらも狂気の演技を魅せる名優ロバート・デ・ニーロと天才子役ダコタ・ファニングの競演が見もののホラー・ミステリー。
じわじわ怖いその恐怖の正体を知ったとき、あなたは何を感じるか?

1408号室(2007年製作の映画)

3.9

ネタ探しのため、怪奇現象が多発するホテルの一室にオカルト作家が泊まり込む。
その設定に興味を惹かれるも、ラストの展開を受け入れられるか否か。
序盤から中盤にかけての恐怖演出には好感が持てる。

THE 4TH KIND フォース・カインド(2009年製作の映画)

4.0

超常現象を題材にしたリアリテイ溢れる優れたホラーでありサスペンス。
ミラ・ジョボビッチが好きな人はもちろん、そうでない人にもおすすめしたい。
ある程度の衝撃と怖さは味わえる良作。

ドリームキャッチャー(2003年製作の映画)

3.5

スティーブン・キング原作の映画化作品が良いか悪いか、それは観た方に判断を委ねたい。
この作品は客観的な評価など通じないその最たるもの。
友情劇とホラーを下敷きに進むストーリーのあの衝撃の展開、オチをあ
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Virginia/ヴァージニア(2011年製作の映画)

3.7

フランシス・フォード・コッポラの作品ではあるが、内容というよりはその雰囲気を楽しむ作品。
モノトーンの中に映える赤、美しい映像とゴシック・ミステリーという魅惑のジャンルに惹きつけられるだけ惹きつけられ
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殺しのドレス(1980年製作の映画)

4.2

これは、巨匠ブライアン・デ・パルマの『サイコ』。
ヒッチコックの『サイコ』にオマージュを捧げたサスペンスの傑作。
美術館、知り合う男女、そして情事。
サスペンスの醍醐味が詰まった作品であり、性倒錯者と
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モーテル(2007年製作の映画)

3.7

アメリカのような広大な土地を持つ国における、田舎町のモーテルの醸し出す怖さ。
『サイコ』しかり、シンプルな設定に冒頭から引き込まれる。
とはいえ、主演女優がケイト・ベッキンセールというのが一番の見どこ
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危険な情事(1987年製作の映画)

3.8

一度の過ちが引き起こす、常軌を逸した恐怖。
この作品から学んだのは、不倫や浮気の愚かさと、女性の怖さ。
危険な情事は的確な邦題。

コレクター(1997年製作の映画)

3.5

良作に多数出演のモーガン・フリーマンの果たす役割は大きく、一種のコレクターである異常な犯人像の割にグロさや過激な表現は控えめで意外にもあっさり観られる作品。
サイコ・サスペンスを適度に楽しみたい方はぜ
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クロコダイルの涙(1998年製作の映画)

3.8

自分を愛してくれる女性の血を吸わなければ生きられない美青年ジュード・ロウ。
そんな彼自らが愛する女性に出会ったときー。
悲しき運命に生きる男の愛と愛ゆえの切なさを観る。

エコーズ(1999年製作の映画)

3.4

内容がしっかりしているのかいないのか、ホラーなのかサスペンスなのか、いや、もはやそのどちらでもあるのか、やはりどっちつかずなのか・・・。
その中途半端感が逆に楽しめるサイコ・サスペンス。
ちょっと変な
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プール(2002年製作の映画)

3.3

女の嫉妬心の強いこと、怖いこと。
そして男の愚かさ。
B級ではあるが、そんな男と女の愛憎劇を観たい方はぜひ。
意外と楽しめます。

セーラー服と機関銃 卒業(2016年製作の映画)

3.5


薬師丸ひろ子さんの前作は、いろんなギャップがあって、冒頭の感じからは想像できないような衝撃の展開があって感動もあった。

本作は前作へのオマージュはあって、主演の橋本環奈さんも好演してて、脇を支える
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女が眠る時(2016年製作の映画)

3.5

個人的に好きなハーヴェイ・カイテル主演の『SMOKE』を撮ったウェイン・ワン監督作で、ビートたけし、西島秀俊共演と聞いての鑑賞。

一言で申し上げますと難しい作品。

予告や前情報から、一筋縄ではいか
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僕だけがいない街(2016年製作の映画)

3.8

人気原作コミックを、これまでにも原作モノをヒットに導いてきた藤原竜也を主演に迎えて実写化。

身の回りに起こる不可解な事件。

過去に引き戻される“リバイバル”という特殊能力に翻弄されながらも、大切な
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小さな恋のメロディ(1971年製作の映画)

3.1

もちろんピュアな恋物語もいいのだけれど、冷静に見てこれほど音楽プロモーション映像として優れている作品は、この時代にはなかったよね。やがて来る80年代の見事なお手本になっていたんだな。

踊るニュウ・ヨーク(1940年製作の映画)

4.3

アステアとエレノアの華麗なタップを見てから早40年以上かな。ようやく本編をちゃんとスクリーンで見れた。ありがとうシネマヴェーラ。

教授と美女(1941年製作の映画)

4.6

ビリーワイルダーの脚本で、ハワードホークスの監督、何も文句はございません。本当に楽しいコメディとは、こういう映画のことを言うのですよね。ハーバラスタンウィックがこれほど魅力的とは。今一度ハリウッド女優>>続きを読む

エヴェレスト 神々の山嶺(2016年製作の映画)

3.0

シネコンの小さなスクリーンでは迫力半減で、残念でした。結局、死に場所を求めて山に登る者と生きるために山を降りる者の物語。邦画界を背負っている俳優二人の熱演を堪能出来るだけで充分です。この先も阿部寛と岡>>続きを読む

リトルプリンス 星の王子さまと私(2014年製作の映画)

4.3

あの、児童文学の名作『星の王子さま』がファンタジーアニメに!!


もともと本が好きだった私は劇場公開されてまもなく観に行きました!



小説で描かれた、大人が忘れてしまった子ども独自の視点、やわら
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PAN ネバーランド、夢のはじまり(2015年製作の映画)

4.1

ピーターパン。

妖精の力で自由に空を飛ぶ、永遠の少年。
それは、夢と希望の象徴。

本作はそんな誰もがイメージするピーターパンの、知られざるはじまりの物語を描いたとも言える作品です!

有名なディズ
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ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール(2014年製作の映画)

3.0

昨年の夏、カリコレで公開時に逃し、
忘れもしない8/1からの本上映をずっと待っていた作品。
劇場ではリピーターも続出し
話題となった作品もついにレンタルを開始。
キュートさ全開!の青春映画。
英スコッ
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ジュラシック・ワールド(2015年製作の映画)

4.6

2015年度の大ヒット作がついに発売・レンタル開始!!

待ちに待った『ジュラシック・ワールド』。


シリーズ第1作『ジュラシック・パーク』で初めて、“動く恐竜”を観た!

目は釘付け!胸の高鳴り!
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杉原千畝(2015年製作の映画)

4.2

機会があってリリース前に観ることができました。

『ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります』と同じく、この作品にも夫婦の理想のかたちのひとつがありました。


愛するひとを想う気持ちは、その心はだれでも
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ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります(2014年製作の映画)

4.4

ニューヨークという土地の名前がついたオシャレな邦題だが、原題の『5 flights up』も、映画を観てみると、いろんな意味を感じとることができて良い。

直訳すると“5階上”だが、そこは様々な想いが
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プラダを着た悪魔(2006年製作の映画)

4.7

もう何でこんなに面白いんだろうってくらいの面白さ!
のっけからメリル・ストリープ演じる鬼編集長ミランダが登場するまでの展開の盛り上がりときたら!
加えて胸高まる音楽の数々は、観るものの心を掴んで離さな
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ブラック・スキャンダル(2015年製作の映画)

3.8

幼なじみの絆。それは闇のつながり。

実話というのが頭にあったからか、目の前で続けて見せられる犯罪の数々とその闇の深さに、罪に対する意識が麻痺し、引き込まれまた呑み込まれてゆく。

ジョニー・デップ、
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