だいちさんの映画レビュー・感想・評価

だいち

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スーパー!(2010年製作の映画)

3.3

存在しなくてもいいスーパーヒーロー。

ジェームズガン作品だったけれど、こんなに合わないとは。。
合わなすぎてむしろ面白い。

グロテスク、身勝手、バイオレンスなヒーロー、だけどおじさんの哀愁が漂うと
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幸せへのキセキ(2011年製作の映画)

3.7

20秒の勇気の先。

だせぇ放題。それだけでとてつもなく損してる。日本のマーケッターはちゃんと映画見て、考えてるのか。

さておき。

とんでもない人生の節目、引っ越しと共に動物園の中で暮らすだなんて
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博士の愛した数式(2005年製作の映画)

3.5

美しさを感じられる瞬間を探して。

ゆったりしっとり小難しくなく、数学を軸に博士の豊かな人格を描いた作品。
大きな展開は無いのだが、時が止まっても進む時の流れを季節の情景を交えながら、美しく写していた
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1秒先の彼女(2020年製作の映画)

3.7

ヤンシャオチーは1秒先で待つ。

1秒が巻き起こすストーリーはそっち系?っていうのが最後の印象。もっとコメディかと思ってたし、瞬間瞬間の1秒のラグに面白さが詰まっているのかと思ってしまった。きっと全部
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いつかの君にもわかること(2020年製作の映画)

3.8

そう、空気の中にもいるよ。空を飛ぶ風船のように。

決して病気のことに着目するのではなく、息子との毎日に着目して、生きていく1日1日の大切さを描いている。でもそれは毎日ケーキを食べるような特別なことの
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HERO(2007年製作の映画)

3.8

たったひとつの真実。

初めて見た時はブームも相まってか母親とお姉ちゃんと行った記憶の思い出深い映画。大前提として、ドラマだからこその段取りはあるけれど、根本は人の命はそれぞれ尊ぶものであり、それを無
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幸せなひとりぼっち(2015年製作の映画)

3.6

生きてるって感じがするだろ。

このおじいちゃんを他の人目線で見たらなんて嫌なやつではあるんだけど、オーヴェの人生を知る毎に彼のことが好きになっていく。彼はその長い人生を妻の為に生き、妻もまた彼の為に
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世界から猫が消えたなら(2015年製作の映画)

4.1

消えたとしても、生きていく。

何回か見ている映画にはふと見たくなる瞬間があると思う。それは、その時の自分の状況に応じて、やってくるもの。不思議な縁でまた自分の目の前に広がる世界。

世界から自分の大
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MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

4.1

地味ってのは幸せってことさ。

リバーやドロステよりかなり好みな作品でした。それぞれのタイムリープの感覚は違うけれど、一週間という単位が一つの仕事の区切りとしてちょうど良く、また自己を見つめる期間とし
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ラブ・アクチュアリー(2003年製作の映画)

4.5

愛はこの世界に溢れている。

愛は偉大だと年に一度、本気でそう思う1日があってもいい。冒頭のシーンとナレーションがとても好き。クリスマスをテーマにしているけれど、冒頭のシーンは特別な日じゃなくても愛を
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ラスト・クリスマス(2019年製作の映画)

3.6

上を見ろ、歌い続けよう。

クリスマス気分を感じたくて鑑賞。
歌の威力って、本当に凄まじい。ワムのラストクリスマスがかかった時の興奮ったらない。ハッピーエンドを向けてひた走るクリスマス映画。

困難や
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蛇イチゴ(2003年製作の映画)

3.6

お兄ちゃんならきっと捕まらないよ。

観る人が最後をどう解釈するかは自由で、ただ人間の持つ理性という皮はいとも簡単に崩れてしまうことが分かる描写の数々は恐ろしかった。家族でさえもそうなんだから、他人は
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おおかみこどもの雨と雪(2012年製作の映画)

4.0

自分の人生を決める。

ふわーとじわーとやさしくなれる映画。
時かけとサマーウォーズを経て描かれる子どもと親の成長物語。
両手に抱き抱えていた子どももいつしか自分で歩き、考え、そして自分の居場所を見つ
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ゆれる(2006年製作の映画)

3.7

兄弟に戻れるのか。

すばらしき世界の流れで鑑賞。
際立つのは、やはり主演俳優二人の演技。良い時も悪い時もその表情全てに惹き込まれる。何を考えているか分からない兄と何を選択するのか分からない弟。感情は
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マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

3.9

魂がここに来いと叫び続ける。

なんじゃこの映像は。
まさしく世紀末の世界に何でもありのアクション映画。作り込みが凄すぎて、チンケには決して見えず、その世界観に魅了される。

イモータンジョーが全て持
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タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら(2010年製作の映画)

3.2

思い込みの悪魔。

設定が面白そうだから見たけど、ポップに人が死んでいく描写はキツい。ホラーコメディで笑える箇所も確かにあるんだけど、なまじ描写がちゃんとしてるからキツい。

ただ、思い込みで物の見方
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

3.6

歯を食いしばって、ここにいる。

社会と繋がりをどれだけ見出せるかで、自分の価値も変わってしまうような気がする。刑務所帰りで何も持てなかった三上が、少しずつ自分の世界を広げ、社会と関わっていく様は見て
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.2

生きててこその景色。

正直、この映画を観た友達のベタ褒めが無ければ観なかったかもしれなかったゴジラ映画。
脚本が山崎貴。数多くの不評作品がありながらも、今回の戦後すぐという舞台も相まっての作り込みが
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マスク(1994年製作の映画)

3.5

キマったぜ、最高に。

もうハチャメチャな映画やん。トムとジェリー的な最近で言うとワンピース的な。何のこっちゃな展開続きだったけど、不思議とジムキャリーなら許せるんだよなぁ。

こんなに自由な映画があ
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バッドマン 史上最低のスーパーヒーロー(2021年製作の映画)

3.6

フランス版、アッセンブル!

愛すべきスーパーヒーローパロディ映画。
下ネタ多め、ブラックジョーク多め、痛さ多め、パロディ盛り盛りでした。分かりやすく笑ってしまうパロディから、ひっそりと入れてるものま
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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

3.5

映画と生きていく。

自分の中での期待値が上がりすぎてしまっていたかもしれない。ニューシネマパラダイス的な映画かと思ってしまっていた。

サムを取り巻く環境は激しくて、人生の色々なことを経験してきてい
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search/#サーチ2(2023年製作の映画)

4.0

あなたを今もずっと愛してる。

やっぱり2も面白かった。前作とは違って主人公がティーンだからこそのアプリや、物事を調べる時のスピード感もあって、また違った色を見せてくれた。
PCだけではなく、時計やス
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三十四丁目の奇蹟/34丁目の奇蹟(1947年製作の映画)

4.0

サンタはいるよ、信じてごらん。

何とも心温まる作品でした。
サンタが実際に存在するかどうかを法定で争う作品。絵に描いたようなクリングルことサンタさん、物腰は柔らかく子どもに優しく、時に悪い大人と戦う
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シャッター アイランド(2009年製作の映画)

3.7

怪物か、善人か。

前半からの何とも言えない微妙な違和感の数々。それが最後の最後での大どんでん返し。凄すぎた。

2回目、3回目の方が絶対面白い映画。
後半に向かっていくサスペンス要素は良かった。ただ
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怒り(2016年製作の映画)

4.4

ただ、怒りに震える。

自分ではどうすることも、変えることも出来ないことに対する怒り。
怒りの発露が見つかるか、誰かと一緒にいれるかによってその人の人生も大きく変わるのかもしれない。あの時、少し何かが
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ボーダーライン(2015年製作の映画)

3.6

生き残ったものが、正義なのか。

正直、言葉数少なく要点を伝えていくような作品だから、一度見ただけでは事件の全容は掴めない。最後には誰が勝って、誰が負けたのか明確ではないし、善悪もそこには無かった。た
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世界で一番いとしい君へ(2014年製作の映画)

3.7

家族が生きた証。

久しぶりの韓国映画。デス、ミラ、アルムを演じた主演3人の演技が良かった。
子どもは親の写し鏡。お互いに愛を与え合う姿が微笑ましかった。

桜と渓谷の緑のシーンが特に綺麗。全体的に撮
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ディパーテッド(2006年製作の映画)

3.6

因果応報、極まれり。

壮大なネズミ探し。
正直この3人の顔を並べるだけで、相当強いインパクトと宣伝力してる。

思ったよりもみんな、あっけなくなんだね。因果応報が、ほぼ全て完結してしまった。

そん
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

3.7

金に代わる命。

この題材をよく選んだと思う。同じアメリカの地にいて、犬の命より軽いと迫害された先住民であるインディアンたちの謎の死に迫る本作。
島国にいる日本では感じにくい、肌が赤いだの黄色いだの黒
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ブラッド・ダイヤモンド(2006年製作の映画)

3.9

多くの人間が輝きの代わりに欲しいもの。

消費としてのダイヤモンドで、血が流れ、内戦が起こり、アフリカのどこかで家族が離れ離れになるだなんて、この映画を見なければ想像もつかなかった。

資源としてのダ
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シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

4.0

弱さをも受け止めて生きていく。

エヴァ新劇場版シリーズ一気見。相変わらず?が浮かんでくる感じが、あぁ、エヴァ見てんだなという気分にさせてくれる。

文明の崩壊後にある、人と人の繋がりなくしては生きて
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q(2012年製作の映画)

3.5

呪われし14年。

鑑賞者もシンジ君同様、浦島太郎のように混乱しながらも一つ一つの事象を理解していく本作。4部作完結の3部作にして、ここまでの新情報投入やら、14年の歳月を経過させる辺り、脚本の思い切
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破(2009年製作の映画)

4.0

ただ、人の願いを叶えるモノ。

冒頭からおっ、今までと全く違うぞと思わせて明らかに破ってきた二作目。アニメシリーズの要素を残しつつ、うまく新要素を融合させていて見やすい。

見やすさの前半は、前作とも
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序(2007年製作の映画)

3.8

逃げてもいい。だが、少年は立ち上がった。

新劇場版の始まりの一作目。
従来のファンへの期待にも応え、新規の人へも見やすくまとめられた作品。アニメーションはヌルヌル動くし、迫力、メカニックのデザインか
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福田村事件(2023年製作の映画)

4.0

それぞれの人生に大切な人がいる。

見終わった後に、すぐ感想を書くことが出来るかは不安だったが、書き始めます。同じ日本で出来た出来事で、日本人がやったこと。福田村事件。

デマで広がった朝鮮人への敵意
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リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

3.8

未来への2分間の準備。

脚本は、ドロステ〜を描いた人なんだ。時間が出来たからミニシアター行ったらやってて、見れて良かった。あんま見たことないタイムリープもので、よく出来てる。
初期位置とか移動速度と
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