焼きはらすさんの映画レビュー・感想・評価

焼きはらす

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映画(89)
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恋はデジャ・ブ(1993年製作の映画)

4.5

コップ半分のビールを、「あと半分しかない」と考えるか「まだ半分もある」と考えるかで違いがあるように、例え同じ様な退屈な毎日でも見方を変えるだけで輝き始めるということ。
無限の選択肢ある中でたった1つを
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ラヂオの時間(1997年製作の映画)

4.5

誰が主人公かはっきりしないくらいに、例え少ないセリフでも各キャラクターが魅力的で存在感を発揮している。特に最初の数分で主要キャラクターの大体の性格や役回りが伝わる演出は凄い。
自分含めて皆んなが楽しめ
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ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー(2018年製作の映画)

3.7

オリジナルシリーズとは少し距離を置いた感触が強いけれど、ハン・ソロ(ハリソン・フォードが演じる方)の口調、ベルトに親指をかける仕草、銃を撃つ姿勢をしっかり真似していて違和感がなかった。
シンプルに冒険
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汽車はふたたび故郷へ(2010年製作の映画)

3.5

夢を叶えるのは想像以上に厳しいけれど、そんな悲しみも失望も淡々と描かれていくから、ちょっとした喜びや優しさが身に染みる。

耄碌としていたお爺ちゃんが、ニコの旅立つ前に自分のジャケットを着せた時の優し
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世界中がアイ・ラヴ・ユー(1996年製作の映画)

3.5

往年のミュージカルに依拠しながら、シニカルなジョークや歌詞がウディ・アレンらしい。想像していたよりも多幸感に溢れていて安心した。

アメリカン・スリープオーバー(2010年製作の映画)

3.9

何かが起こりそうな気がしてるけど、特別なことは起こらないし、何も出来ない。そんな日々を、それでも誰もが神話と呼ぶのは不思議でいて、納得出来る。

少年時代に置き忘れた恋を、取り戻そうとする青年が、淡々
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この世界の片隅に(2016年製作の映画)

4.0

地域にもよると思うが、空襲警報が日常的に鳴り響いていたことに驚いた。
防空壕から出て、焼き払われた家を何も言わずにただ見つめていた人の背中が忘れられない。

アビエイター(2004年製作の映画)

3.8

主人公の強迫観念症は、人生に支障を来すと共に彼の純粋すぎる夢や野望をどこかで支えていたとも感じられる。

第二次大戦前後の物語なのに戦争のシーン(劇中映画を除いて)がない。やはり企業家にとっては戦争は
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春との旅(2009年製作の映画)

3.7

迷惑をかけるかかけないか、お互いの利益になっているかいないかは関係なく、一緒にいたいと思うのは、案外難しいのかもしれないと考えた。

雨の日は会えない、晴れた日は君を想う(2015年製作の映画)

4.0

「壊す」という行為は暴力的で危険なものだと見ることも出来るが、毛繕いと同じように他者、自分への関心がないと成立しないので、ある意味では「愛する」ことへの1つの近道でもあるような気がした。

若葉のころ(2015年製作の映画)

3.4

美しい景色に白を基調とした服装やセット。全編見ているだけで眩しくなる。
青春もそれと似たように、純粋無垢で綺麗なものに思えるけれど、何年経っても影を落とし、人を縛り付けるところに青春の黒い闇も感じる。
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レディ・バード(2017年製作の映画)

4.5

シーンの1つ1つが早いテンポで描かれているので、飽きずに観られると同時に、学生時代の喜怒哀楽の思い出を一瞬で振り返っているようで観る側の情緒も刺激され、主人公に自分を重ねてしまう。

「愛すること」と
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アリの結婚(2017年製作の映画)

3.8

仮結婚制度や、男女別々の部屋で集会を催す(男性は会場、女性は別室でテレビ中継)などアラブ人の暮らしがありのままに描かれてるのが新鮮だった。
地雷、サダム・フセイン、テロリストと目されてしまうことも、お
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用心棒(1961年製作の映画)

3.7

三十郎と丑寅達が互いににじり寄る様があまりにカッコいい。
景色やキャラクターの描写、人物たちの策略が大部分を占めながら、斬り合いがシンプルかつ秒殺なのが印象的。

万引き家族(2018年製作の映画)

4.7

ニュースで見る統計や種々の法律では見落としてしまうような、日本の白と黒の間の扱いにくい面を描いている。
貧しい家と豊かな家、仲のいい家族とそうでない家族、正論と言い分など事あるごとに対比が繰り返される
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女と男の観覧車(2017年製作の映画)

3.4

誰もが今いる自分の居場所はここではないと思い続け、それでいて逃れられないままでいる。それでもそんな人々をどこかユーモラスに描いている。

話としてはシリアスだが、遊園地の色とりどりの色彩だけが対照的に
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her/世界でひとつの彼女(2013年製作の映画)

4.2

暖色中心の色彩配置と降り注ぐ陽光で、人工知能との関係をテーマにしているのにSFにならず、常に暖かみを感じられる。

相手が人間でもそうでなくても、自分の型を押し付けてしまう姿に切なくもなり、それが人間
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イカロス(2017年製作の映画)

4.2

このドキュメンタリーで重要なのは、ただロシアの行為を恐れ非難することではなく、他国(鑑賞者にとっての自国)でも国家への監視を止めないこと。ドーリングに限らず。

パンチドランク・ラブ(2002年製作の映画)

3.5

シュールな映像と音楽が続いた後に、ロマンチックに感情が走っていく様が気持ち良かった。

オクジャ okja(2017年製作の映画)

4.0

企業広告がないNetflixだからこそ描ける物語なのか。後半はかなりリアルな描写で居た堪れなくなるが、テンポの良さ、分かりやすい人物描写とユーモラスな音楽で一気に見てしまった。

20センチュリー・ウーマン(2016年製作の映画)

3.9

セリフにもある通り、問題を解決しようと躍起になるのではなく、お互いが寄り添っていくような生き方に温かみを感じた。

パンクを頭ごなしに否定せず、自分なりの文脈で理解しようとする母親はなかなかいない。

チキンとプラム 〜あるバイオリン弾き、最後の夢〜(2011年製作の映画)

3.9

心を犠牲にして手に入れた音色、バイオリンを壊されるというのは、楽器を失う以上の意味があったのかもしれない。

オリエント急行殺人事件(2017年製作の映画)

3.2

オチを知っていても、考えさせるラスト。
「人殺しだけれど善人」重い。

舞台が舞台だから、すこし派手さに欠けていたのは仕方ないのかなと。

フェリーニのアマルコルド(1974年製作の映画)

3.4

戦争の影も日常に溶け込むほど、廻り続ける町の生活。良いことも嫌なこともある。

映画館を見ながら、観客が揃いも揃って映像に合わせて動くのが素敵だった。霧のシーンも美しい。

ザ・マスター(2012年製作の映画)

3.7

目標かつ理想の存在でありながら、どこか反目して、そのうち別々の道を歩み始める。

主人公と教祖は父子の関係のようだと感じた。互いに問題を抱えながら、それでも無邪気に求め合う様は単なる利害関係を超えてい
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ファントム・スレッド(2017年製作の映画)

4.6

アルマの行為も、レイノルズの人間性も恐ろしく、理解に苦しむ。けれど恐怖さえも通り越して求め合ってしまう男女の愛ほど、謎に満ちて理解に苦しむものは無いと感じる。これは劇中の2人に限らず。

あんなに怖く
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犬ヶ島(2018年製作の映画)

3.7

見たことある風景だけど、どこか異国のような雰囲気を持つ日本だと感じた。

キャラクターにユーモラスが感じられる反面、世相を皮肉っているような毒々しさも感じられる。

レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

3.7

ゲーム画面に入ったような気持ちになって、始終ワクワクドキドキしていた。アニメやゲームを知らなくても十分楽しめるはず。

ただ、最後のメッセージを裏付ける伏線やストーリーが少し足りないような気もする。

悪童(2015年製作の映画)

4.4

5人の性格と役どころがリンクしているような所が面白い。外部脚本・演出だからこそなのか。

ストーリー展開はさることながら、絶妙なバランスで笑いを織り込む様は必見。

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

4.5

言葉よりも、表情や仕草から気持ちが溢れ出す様がもどかしく、美しい。

主人公の気持ちを代弁するように流れる音楽も、イタリアの風景と馴染んでいた。

ぼくと魔法の言葉たち(2016年製作の映画)

4.2

自閉症でなくとも、親しんだ本や映画のキャラクター達に背中を押されてきた経験は多くの人があるはず。そして、学んでこなかったような人生の不条理にぶつかった経験もあるはず。

ある特別なケースの家族を映して
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グッバイ、サマー(2015年製作の映画)

4.0

人物設定や生活環境が現実的だからこそ、彼らの旅のファンタジーさが悲しいくらいに際立つ。

最後の一連の絵のコンペは、もう子供ではないという象徴のようにも思えた。

小さいおうち(2013年製作の映画)

4.4

時子さんが「風と共に去りぬ」を読んでいたのが印象的だった。彼女の生き方は、スカーレットのような自ら道を拓くものだったのだろうか。

トップ・ハット(1935年製作の映画)

4.3

ラスト15分からの俯瞰視点のミュージカルシーンは美しいの一言。

「ララランド」のタップシーンはこの映画からのオマージュなのだろうか。

ブラックパンサー(2018年製作の映画)

3.2

キャラクターのほとんどが黒人であり尚且つ女性の活躍が目立つという点で、ラストシーン含めかなり現代社会に対する意図が見える。

グリーンマイル(1999年製作の映画)

4.5

どうしてもジョンがキリストと被ってしまうのだが、そのジョンが人種差別に遭って怖れられている黒人であるというのが中々に意味深長だ。

死が間近にある舞台だからこそ、生きることの輝きと寂しさが浮き立つ。

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