無駄なものを極力削ぎ落として尚且つ3つの章の繋がり具合も違和感がない。
暗い、絶望的に暗いが救いはある。例えばファンやテレサ、そしてケヴィンの存在。母親との和解。
リトルの章では、輝くような黒い肌に>>続きを読む
ゴールデン・グローブ賞が"ラ・ラ・ランド祭り”だったので、期待値がめっちゃ高かったのだが、ワクワク感を喚起させるオープニングから持っていかれ、予想を裏切る素晴らしいラスト(映画館じゃなかったら号泣して>>続きを読む
画面いっぱいの顔、顔そして顔の連続です!息苦しいまでの緊張感。なので、癒しとか安らぎとかはほとんどなし。グザゥィエ・ドランの作品は、好き嫌いが分かれるとは思うが私はわりと好き。語り過ぎず、観客にいっさ>>続きを読む
ずっと前にジャック・ニコルソンとジェシカ・ラングのアメリカ映画の方を観ていたので、ストーリーは知っていたのだが、性描写はいたってマイルドだったイタリア版。
事を起こした後、二人の心がどんどんすれ違っ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
スクリーン上でこんなに明朝体がひっきりなしに出てくる映画は観たことがなく、登場人物はみんなマシンガン並みに早口でセリフをまくし立て、豪華なキャストをワンカットのみで惜しげも無く使い捨て、恋愛とか余計な>>続きを読む
いたるところに過去の映像作品からインスパイアされたのかなと思わせるような既視感があったが、圧倒的に綺麗な絵で物語の世界にどんどん引き込まれてしまう。
深海作品はほとんど観たことがないけれど、唯一観た>>続きを読む
しわしわの大竹さんの人としてなんか大事なものが欠落した感じのある女小夜子、さすがです。凄いです。トヨエツも薄汚さが全開でうまいなぁって思いました。
ただ喜劇仕立てで軽いノリを狙いたかったのかもしれない>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
幼い頃から短期記憶が苦手だったドリー。かつて両親からこの上なく愛されていたという記憶が育んだ揺るぎない自己肯定感。
明るく、困難に出会っても物怖じしないドリーに、トラウマを抱えたハンクも触発されて変わ>>続きを読む
改めて前後編のあるものはなるべく間をあけないで観るのがベストだと思った。(途中で吉岡くんが出てきた時、あっ誰だっけと一瞬戸惑ってしまった)
かなりの力技でラストまで引っ張っていった感があり、部下や記>>続きを読む
原作→TVドラマ→映画の順で読書視聴鑑賞。なので筋はぼんやりわかってしまっているのだが、それなりに楽しめた。
映画版はキャストが半端なく豪華!永山兄弟(瑛太・絢斗)が同じ役やってるのも面白いし。
佐藤>>続きを読む
レストラン「ノーマ」のスタッフの多文化共生的で多種多様な顔触れ(レネ・レゼピ自身、南欧からの移民の子弟である)を見て、こんなとこにも革新を産み出す土壌があるのかなとも思った。
北欧というくくりでの地>>続きを読む
アイヒマン裁判については、映画『ハンナ・アーレント』ではじめて知った。ホロコースト関連の映像は他のドキュメンタリー等で見たこともあったが、この映画の中に挿入されている実録のモノクロ映像はとても衝撃的だ>>続きを読む
作品賞、脚本賞と2つのオスカーを獲った作品ということで観に行った。非常に地味だけど、実話がベースということもあり、見応えは充分アリだった。
日本人には計り知れないが、キリスト教が生活の深い所に息づい>>続きを読む
冒頭から壮絶で過酷なシーンの連続だったけれど、善VS悪の単純な図式の復讐劇ではなく、期待を裏切らない実に深みのある作品であった。
満身創痍の匍匐前進からの回復力の凄さもさほど気にならなかったり、延々と>>続きを読む
ほとんどツッピンで演じきったアカデミー主演女優賞のブリー・ラーソンもさることながら、ジェイコブ君にすっかり持って行かれてしまった。
またしても恐るべし子役!
予告篇などで事前に後半の展開があるのを知>>続きを読む
一連のホームズものに敬意を表してのオマージュ?というだけではなく、シャーロッキアン(あるいはホームジアン)でなくても味わい深い作品に仕上がっていると思った。
ドイルの人物造形たる自信満々で傲慢でさえあ>>続きを読む
かなり逡巡したけど、観てよかったと思う。眼を背けずに最後まで見られた。
のっけから極めて狭い画角とぼやけた周囲、じゃまな音楽も一切なし、極限の環境下で心を殺してただ死を待つだけのゾンダーコマンド サウ>>続きを読む
ゼルダがリリーを製作していく過程はとてもスリリングだっただけに、その後に訪れるアイナーとの別れ、ゼルダの深い苦悩が際立つ。
エディ・レッドメインの抑制的な演技はすばらしかったが、どうしてもアリシア・ヴ>>続きを読む
ジュディ・デンチとマギー・スミスを始め、キャストが(私的には)いちいち豪華。
ジュディ・デンチのイブリンも輝いてたけど、私はこの作品ではマギー・スミスに軍配を上げたい。
お約束のダンスシーンで大団円!>>続きを読む
うーん、なんだかな〜。
キャストやスタッフ、クルーの皆さんがものすごく過酷な撮影をしたとか想像はできるのだが。
尺が制限されてるという映画の宿命かもしれないけど、クレイジーさだけが際立つ、中途半端な結>>続きを読む
主要登場人物はほとんど病んでる。ウォール街が動かしている社会自体もまともな感じじゃないから当然かも。まさにカネがカネを産む金融工学。実体経済との乖離が甚だしい。他人事として見てるぶんには面白いけど、世>>続きを読む
原作を読破し、グラナダテレビやBBCのテレビシリーズを観ていたので、 それなりに楽しめたが、ホームズ物語や映像化されたものを見ていない連れは、世界観に全く入り込めなかったようだ。原作も不健康極まりない>>続きを読む
この上なくゴージャスなケイト・ブランシェットのキャロル。
彼女曰く、「天から降りてきた」ルーニー・マーラのテレーズは最初はすごーく地味で冴えない感じだったんだけど、二人が出逢い、物語が進行していくにつ>>続きを読む
諦めない男マーク・ワトニー。
やっぱりアメリカ人には楽観主義が似合う。
"火星ひとりぼっち"の状況てあっても、Yes, I can ! 自分を信じることで何ができるかを探してみる。水と食糧確保はもちろ>>続きを読む
ネイチャーものを映画館のスクリーンで観たかったのだが、ストーリーがあって見る人に制作の意図を強く訴えかけてくる作品であった。
("ダーウィンが来た"とかとは全く違うテイスト)
映像は綺麗で迫力あり。(>>続きを読む
いろんな映画のエッセンスが盛り込まれていて既視感満載で楽しい映画。
例えば魔女の宅急便、101…ミッションインポシブルに至ってはBGMまで。
何よりTEDより品が良い。
「ダウントン・アビー」の人もな>>続きを読む
東西冷戦時代、貧乏くじを引かされた弁護士ドノヴァンが幾多の困難をクリアしやがて合衆国のヒーローになるといういかにもなアメリカ映画。不屈の男ドノヴァンのトム・ハンクスはいうまでもなく名優だが、アベル役の>>続きを読む
エンドクレジットのあとにエルドアン大統領の映像付きメッセージがあったりと、この映画への力の入れようがうががえる。?と思うような脚色はあるが、瑣末なことよりも、明治期の貧しい漁村の人々が人道的な行動の軸>>続きを読む
がっかりしたくないので、観る前は思いっきりハードルを下げてから臨んだ。えっ?なんだかな〜というところがなかったわけではないが、観終わったあとはまぁまぁ満足。何よりも続編の新しいシリーズ、チャレンジが始>>続きを読む
映画化するにあたって、どれくらい史実に忠実で、どれくらい脚色しているのかははかりしれないが、命のビザを発行した外交官というだけでなく、インテリジェンス・オフィサーとしての顔があったのを初めて知った。独>>続きを読む
原作が有川浩の映画。綺麗に纏まっていると思う。主人公のカップルはたぶん正規社員だし、実家もしっかりしているし、生活の基盤は安定していて、今の社会状況ではかなり恵まれた層に属すると思われる。だからどうな>>続きを読む
のっけからミッションインポッシブルみたいに無茶すんな〜と思って観ていた。つかみはOK!
冒頭からパッツンパッツンのジャケットが気になってしょうがなかったです。中はムキムキなのか。
ボンドガールはモニカ>>続きを読む
後半は敗色が濃厚なドイツ軍のみならず、同じ連合軍のソ連軍からも美術品を守らないといけないんでハラハラドキドキで見られたが、ニアミス場面は割とあっさりでちょっと物足りなかった。たぶん史実に忠実なのかな。>>続きを読む
凛とした佇まいのマリアの役は、ヘレン・ミレン以外には考えられないぐらいにハマっていた。
オーストリアから脱出するシーンは、緊迫感がハンパなし。
弁護士ランディの心の変遷もうまく描けていた。
あの狂気の>>続きを読む
昔、初めて観た時、ベジャールが振り付けたボレロを見て世の中にはこんな凄いバレエがあるんかと驚嘆したが、やはりダンスシーンは圧巻でした。3時間を超える長尺にもかかわらず、盛り込みすぎの内容を登場人物の内>>続きを読む
ドイツの歴史認識の分岐点になったアウシュビッツ裁判についてはこの映画を観てはじめて知った。自国の加害の歴史に正面から向き合うことは、自分の親も含めた世代を断罪すること。主人公も激しく葛藤するけれど、結>>続きを読む