MiYAさんの映画レビュー・感想・評価

MiYA

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疑惑(1982年製作の映画)

3.5

胸糞悪い話だったなぁ。いわゆる悪女サスペンスなのですが、ふつうは「悪女」といっても、悲しい運命や境遇に同情する余地があったりするもんですが、本作の桃井かおりは性格が悪過ぎる。しかも地頭が良いのだから手>>続きを読む

わるいやつら(1980年製作の映画)

3.3

原作は松本清張。薬で殺して自分で死亡診断書を書く医師(片岡孝雄)。犯行を繰り返す彼が破滅するまでの倒叙ミステリーですが、終盤に満を持して登場する刑事(緒方拳)がグイグイ追い込んでいくところが圧巻。>>続きを読む

ムーンフォール(2021年製作の映画)

3.3

どこを切っても「アルマゲドン」か「2001年間宇宙の旅」か「2112」か「ザ・コア」のいずれかのワンシーンが出てくる。そんな感じ。

月が地球に落ちて来るという設定にワクワクしますが、よくある彗星衝突
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成龍拳(1977年製作の映画)

3.4

女武闘家がジャッキーと戦うだけでもユニークですが、なんと彼女が師匠になってジャッキーを訓練するのだから驚き。そこから、かつて親友だった敵との長尺のアクションへと続いていく流れはなかなか良かったかと思い>>続きを読む

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.3

いま流行りのマルチバース。なんでもありの節操のなドラマになりがちで、正直あまり感心はしません。

マルチバースを次々と転移していく本作は、スピード感と脈絡のなさが命。あまりに目まぐるしい展開の中で、家
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天国の駅 HEAVEN STATION(1984年製作の映画)

3.3

「吉永小百合が初めて殺人犯を演じた」とのことですが、それどころの騒ぎではなかった。激しい性交もあれば自慰まである(もちろん露出は殆どない)。特に津川雅彦との絡みは激しかった。でも、興奮より、見てはいけ>>続きを読む

座頭市海を渡る(1966年製作の映画)

3.5

シリーズ第14作。いきなり田中邦衛のドアップで始まるからびびる。役名は「よく喋る男」。なんじゃこりゃ。

本作はヒロインを演じる安田道代(大楠道代)が大きな魅力を放っています。村人に見放されたにも関わ
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異人たちとの夏(1988年製作の映画)

3.0

タイムリープして若き日の両親に会うというノスタルジックなファンタジーに見せかけて、実は「雨月物語」のような昔ながらの「怪談」であった。

という解釈をしてみました。大して面白味のあるドラマではないので
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

3.0

ん、これ、すごくつまんなくないか?

まず少女が世界を救うという「ナウシカ話型」が平凡過ぎるのですが、なぜこの少女でなければならなかったのかという理由が弱い。要石とか閉じ師とかいう特殊設定も作り物感が
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夢千代日記(1985年製作の映画)

3.5

ドラマシリーズのことはよく知りませんが、続編という設定だそう。

全体的には格調高い文芸ドラマとして手堅い作りです。湯村温泉という風情のあるロケーションには魅力があるし、そこで働く芸者たちの姿が生き生
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華岡青洲の妻(1967年製作の映画)

3.5

原作は未読。嫁と姑が息子の寵愛を巡って大喧嘩するとか、姑が嫁いびりするとか、そんな普遍性のある(?)話ではないんですね。

夫または息子の偉業のために進んで犠牲になることを争う嫁と姑。これは異常シチュ
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ルパン三世VS名探偵コナン(2009年製作の映画)

3.3

これから犯罪をする側(ルパン)と、起きた犯罪を解決する側(コナン)の視点が両立するわけもない。脚本には苦労が伴ったことは想像できます。

おそらくこの両者がガチンコ対決するのではなく、互いに敬意を持ち
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ドラゴン・キングダム(2008年製作の映画)

3.3

ジャッキー・チェンとジェット・リーの初共演。期待に違わず、2人のガチの対決シーンは見応えがあります。2人の過去作のオマージュ(パロディ?)も楽しい。

ただ、せっかくの2大スターのよる共演。こんな異世
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張込み(1958年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

「夏の暑さ」がひたすら印象深い映画。刑事がすることといったた、エアコンもない部屋で見張っているか、尾行しているかのどちらか。どちらにしても暑い。大木実は常にハンカチで汗を拭いている。

原作は松本清張
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山河あり(1962年製作の映画)

3.6

ハワイになぜ日系人が多いのか。あまり深く考えたことはなかったけれど、それは国策によるキャンペーンで騙されて渡航した人たちなのですね。

裕福な生活を送れると騙された移民一世たちは、現地で大変な苦労をす
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モンティ・パイソン/人生狂騒曲(1983年製作の映画)

3.4

一応「人生の意義」というテーマはあるけど、寄せ集めスケッチ集であって、テレビシリーズの印象と余り変わりません。

音楽ネタ相変わらずクオリティ高いし、哲学のメニューを出すレストランとか、彼ららしいイン
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劔岳 点の記(2008年製作の映画)

3.5

久々の視聴。剣岳がいかに難攻不落か。頂上は急峻な崖の上にあり、どこからもアクセスできない。しかもろくな装備も情報もない明治時代。これは立派な不可能ミッションです。

自然の脅威をとらえながら、地図を作
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カルメン故郷に帰る(1951年製作の映画)

3.5

初の国産カラー映画として、日本の映画史に名前が残っている作品ですが、そんな付加情報がなくても、十分に面白いです。

大して成功もしてないのに(しかもストリッパー)、田舎に凱旋して故郷に錦を飾ろうとする
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座頭市の歌が聞える(1966年製作の映画)

3.4

シリーズ第13作。シリーズはややマンネリ気味で凡作が続いていましたが、本作は久々に良かったです。

敵方のヤクザの親分が佐藤慶、凄腕の浪人が天知茂、天知茂と恋仲になる女郎が小川真由美。申し分のないキャ
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永遠の人(1961年製作の映画)

3.3

昭和の女性の一代記といったところですが、意に沿わない結婚をした女が夫を憎み続け、当てつけの行動をし続ける。しかも30年。なんちゅう話だ。

可憐な娘だった高峰秀子が最後はお婆さんになっている。流石に名
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真珠の耳飾りの少女(2003年製作の映画)

3.6

久々の視聴。フェルメールの絵の色調や陰影を再現した映像美は一見の価値あり! 「真珠の首飾りの女」以外にも様々なフェルメールの絵の構図が挿しこまれていて、こういう遊び心が好き。

若い頃のコリン・ファー
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座頭市地獄旅(1965年製作の映画)

3.3

シリーズ第12作。将棋好き浪人というユニークなキャラで成田三樹夫が登場。でもこのシリーズは好敵手との対決は中盤であっさり終わり、クライマックスにもってくることがない。不思議だ。

全体的にはインパクト
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魅せられて(1996年製作の映画)

3.3

エアロスミスのPVで初めて見た時から、リヴ・タイラーは結構好きなんですよ。本作での彼女は、スタイルの良さと、着ている服の可愛さが好ましいです。

映画としては、父親探しと自分探しの旅の話なのですが、終
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ゆれる(2006年製作の映画)

3.5

兄は本当に罪を犯したのかという法廷ミステリーの部分と 、兄を信じる気持ちと憎む気持ちの間で揺れる心理ドラマの部分(吊り橋がメタファーなんだな)。それぞれが上手く描けているし、そのバランスも良い。

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美しい星(2017年製作の映画)

3.3

三島由紀夫がSFを書いていたとは。このぶっ飛んだSF映画の文学性や批評性を分析するのなかなかしんどい作業です。環境破壊と世代間対立の問題が議論されたりもしますが、そこはやや鬱陶しい。

単に面白いかど
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危険な遊び(1993年製作の映画)

3.3

人気絶頂のマコーレー・カルキンに意外な役をやらせてみよう。そこがこの映画の出発点なんだろうな。そしてもう一人の子役スター、イライジャ・ウッドと共演する(この2人は同学年)。企画ものの臭いがぷんぷんしま>>続きを読む

プラダを着た悪魔(2006年製作の映画)

3.8

久々の視聴。仕事も恋も頑張る女子系ドラマの走りですね。本作の魅力は、どんどん洗練されて美しくなっていくアン・ハサウェイの魅力にあることは間違いありません。

メリル・ストリープ演じるパワハラ上司は強烈
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座頭市逆手斬り(1965年製作の映画)

3.0

シリーズ第11作。客演は藤山寛美。なんと偽座頭市を演じていて、なかなか面白い。

クライマックスの殺陣は悪くはなかったですが、ドラマは平板で面白味なし。藤山寛美と座頭市が共闘するシーンとかあったら良か
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非常宣言(2020年製作の映画)

3.5

ソン・ガンホ&イ・ビョンホンという「JSA」のコンビの再共演に惹かれて視聴。でも地上と空中に分かれるので共演シーンはほぼない。とほほ。

この映画、すごいと思ったのは、細菌テロが起きた航空機に対して、
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ウホッホ探険隊(1986年製作の映画)

3.0

小学生の頃、地元の図書館でなぜか「キネマ旬報」を読んでいて、この映画はタイトルはインパクトがあって「どんな映画だろう」と思った記憶があります。いや、まさか不倫映画だったとは。

いったんは離婚を決意す
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ワンダー・ボーイズ(2000年製作の映画)

3.0

ピム博士にスパイダーマンにアイアンマンか。役者には魅力がありますが、ドラマとしては訴求力に欠けるか。

処女作で脚光を浴びるもスランプに陥る作家。才能はあるも家庭環境と性格に難がある学生。「グッド・ウ
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ザ・ハント(2020年製作の映画)

3.6

富裕層が娯楽で人間狩りをするという、「ハンガー・ゲーム」のような「パージ」のような話です。色々ツッコミどころはありますが、見始めたらやめられなくて、一気に見てしまいました。

エマ・ロバーツが主役か、
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座頭市二段斬り(1965年製作の映画)

3.3

シリーズ第10作。この精悍な顔をした用心棒は誰かと思ったら加藤武だ!(声は変わらない)。威勢は良かったけど、案外弱かった。残念。

師匠の仇を討つというストーリーは平凡かな(市の師匠って3作目にも出て
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バンデットQ(1981年製作の映画)

3.3

まさしくテリー・ギリアム・ワールド。「未来世紀ブラジル」や「バロン」より前の作品なんですね。

タイムトラベルを繰り返して、ナポレオン、ロビン・フッド、アガメムノン(ショーン・コネリー!)といった歴史
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サンダーアーム/龍兄虎弟(1986年製作の映画)

3.3

ジャッキーがトレジャーハンターを演じており、「インディ・ジョーンズ」みたいな本格冒険映画を期待したのでした、それほどでもなかったです。

前半はヨーロッパが舞台なので「スパルタンX」のような雰囲気があ
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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

3.5

これはずるい気がする。そもそもスピルバーグの作風には「永遠の少年性」とか「母への憧憬」といった要素が垣間見れ、そんな監督が自分の少年時代を描けば、そりゃこういう話になるでしょ?と。これは安易な禁じ手の>>続きを読む

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