べるーしさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

ウィリーズ・ワンダーランド(2021年製作の映画)

3.6

かなりチープだが、元ネタの某ホラゲー風の世界にニコケイを加えたら…を大真面目に見せたのは痺れる。話は呆れる程単純ながら無駄はなく、限定された空間の使い方や明かされる過去にも焦ったさもなく、正直その本家>>続きを読む

タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら(2010年製作の映画)

4.2

かなり面白かった。すれ違いコントにも通じる勘違いの錯綜で死体の山が出来上がる…といった筋書きからオフビートな内容一辺倒かと思いきや、王道スラッシャーへと転換する構成に唸る。かなり多い死亡シーンと馬鹿な>>続きを読む

ゴーストバスターズ/フローズン・サマー(2024年製作の映画)

3.2

面白くない。悪役ガラッカの説明とゴーストのちょっとした騒動にやたら尺を割くおかげで印象的な見せ場やフィービーの葛藤がどれも薄味でダメ。規模も小ぢんまりし過ぎて舞台をNYに戻した意味を感じず。これで完結>>続きを読む

タイタニック 3D(2012年製作の映画)

4.3

過去鑑賞

公開時に劇場で観た。本編の感想は通常版を参照して頂ければと。前売り券が搭乗券風デザインだったのがかなりオシャレだった。

ブリックレイヤー(2023年製作の映画)

3.6

まぁまぁ。評判通り丁度良いの一言がよく似合う規模感で、ゴリゴリの肉弾戦や爆発で彩る90年代的王道スパイアクションな内容にレニー・ハーリン節溢れてニヤつく。ただ悪い意味で話運びが忙しなく、溜めが足りない>>続きを読む

三匹の侍(1964年製作の映画)

3.5

五社英雄による時代劇。元は彼による同名のテレビシリーズの映画化だそう…にしてはかなり黒澤映画まんまな話で面白みには欠けるが、反目しつつ力合わせて3人の侍が悪代官と闘うまでのプロセス、3人のアンサンブル>>続きを読む

不眠症 オリジナル版 インソムニア(1997年製作の映画)

3.2

ノーラン版は未見。というかこっちがオリジナル。
ドライでタイト、無駄がないのは良いけど…あまりに起伏に欠けるせいでこっちが眠ってしまう。

オオカミ狩り(2022年製作の映画)

4.3

『アシュラ』以来かそれ以上の極悪純度100%で無間道地獄な暴力映画が久々に来たか!と思いきや、唐突にブッ込まれるスーパーソルジャー計画が本当にいらない気がしてならない。面白かったし楽しめたものの、ジャ>>続きを読む

ポセイドン(2006年製作の映画)

3.0

過去鑑賞

『ポセイドンアドベンチャー』のリメイク版で、自分はこれを先に観た。映像表現や見せ場は間違いなくアップデートされていてこちらの方が上ですが、死んで欲しくないと感じさせられる魅力的な人物や人間
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タイタニック2012(2010年製作の映画)

2.9

過去鑑賞
アサイラムの存在を知ったきっかけ。『タイタニック2』が作られると聞いて調べたら普通に便乗なだけで、尚且つ『タイタニック2号』という意味での2みたいで…その割には『ポセイドンアドベンチャー』的
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ダイナソー・プロジェクト(2012年製作の映画)

2.8

過去鑑賞
初見時は小学生で、なんて新しい恐竜映画だと感動したけど、成長してからある程度映画を観た後だとそんなに新しくもなく、CGも割とチャチく、POVとしてはあるまじきカットがあるくらいなのでまぁ傑作
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ハント(2022年製作の映画)

4.4

面白い!!!男達の骨太なドラマ、腹の探り合い、そしてド迫力の銃撃戦と容赦ない暴力、どれ一つ取っても一級品。本当に初監督作なのかと疑う程重厚なスパイ映画の枠を超えたハードボイルドぶりに兎に角痺れた。何回>>続きを読む

ディープ・ブルー(1999年製作の映画)

4.4

過去鑑賞
『ジョーズ』以外で大手サメ映画の傑作と言ったらこれか『MEG』なんじゃあないでしょうか。『エイリアン』と同じで誰が主人公か、最後まで生き残るか分からない。閉鎖空間でのサメとの攻防戦だけだとつ
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SING/シング:ネクストステージ(2021年製作の映画)

3.6

地上波放送にて。まぁまぁ。
キャラクターの葛藤は大方前作で済んでるから正直続編をやる意味はあるのか?と疑問に思うも、そこを相変わらずのクソコアラのクソみてえな欲望がきっかけを作り、エモーショナルな葛藤
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ベイマックス(2014年製作の映画)

3.7

過去鑑賞

マーベルコミックの『ビッグヒーロー6』が原作のディズニーアニメ映画。日本だと感動アニメとして宣伝されていただけにまさかのヒーローもので嬉しい宣伝詐欺だった記憶。
ラストのツイストはかなり好
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鬼畜大宴会(1997年製作の映画)

3.3

微妙だったが中々狂ってる。意外性も下手な捻りも着飾ったものも一切なく、左翼学生グループ内部崩壊の顛末を禍々しく描写しただけではあるが、連中が暴力と狂気に至るまでが非常に丁寧。故に冗長なのは否めないが、>>続きを読む

マルチプル・マニアックス(1970年製作の映画)

3.5

意味不明!勿論良い意味で。ジョン・ウォーターズらしさ溢れるドアホな愛憎劇なのだが、かなり怠いのと序盤の変態見世物小屋以上の狂気がないのが残念…と思いきや終盤のアレで唖然!製作されて54年経っても人類に>>続きを読む

怪物(2023年製作の映画)

1.9

題材と見合ってないくらい美しく撮り過ぎてるんじゃないかとモヤる点が多い。同性愛を”禁断の真実”として脚本のツイストに機能させた点がまぁ時代錯誤だなと思うので、ほんとこの辺日本の映像業界人は価値観が昭和>>続きを読む

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

4.5

ずっと続く「新しい」が前作を越える狂気。メタ的にもスパイディを再定義する事が心意気だけで終わらず映像表現にも表れ出ており、それが斬新でドラッギー。世界観の広さ故に少し長いが編集に無駄がないのも良し。ど>>続きを読む

フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

3.9

スピルバーグのベスト映画かと言われれば違う。が、映画が持つ暴力性を自身のテーマでもある家族の離婚と共に語る脚本と作劇が相変わらず巧い。映画を観る喜びを台詞無しに、ただのやっすい映画愛だけで終わらずに負>>続きを読む

エクソシスト 信じる者(2023年製作の映画)

2.4

これ、作る意味あったんか?というくらいには何のアップデートもなければただただフリードキン版の下位互換にしか徹しておらず、あの禍々しさの再現にすら失敗してる。良心的な着地をするが、そういう映画じゃないだ>>続きを読む

ハロウィン THE END(2022年製作の映画)

2.8

主題は一つに絞るべきとはこの事。『新・13日の金曜日』の如き顛末の脚本があまりにもゴチャゴチャでつまらないしコレジャナイ。前作とは違い罪のある人間しか死なないのも気持ち悪い。呆気無いながらマイケルとロ>>続きを読む

バビロン(2021年製作の映画)

2.4

某映画の名台詞「人生は祭りだ」をハリウッドへの憎悪剥き出しに地で行く映画かと思ったら案外良心的なところへ着地してて、そういった脚本的な面は言われてる以上に普通だった。糞尿とゲロどころか奇形と暴力に走る>>続きを読む

ほかげ(2023年製作の映画)

4.1

想像よりずっと狭い規模の中でも敗戦後の日本人が抱えた戦争の痕跡を痛烈に描いた事に感服。その手腕が流石は塚本晋也監督な反面もうひと展開が欲しかったが、森山未來演じる元日本兵のパートだけで反戦映画としてか>>続きを読む

Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

3.0

カタギに馴染めない男が抑えた暴力性を解放する内容…なのだが、暴力への回帰に対して皮肉がないのが個人的には割と不満。それを削いだのがライトで見易い証なんだろうが、おかげでキャッチコピーにあるハードボイル>>続きを読む

怪物の木こり(2023年製作の映画)

1.5

元々期待してなかったけど、その低い期待値すら下回るつまらなさ。三池バイオレンスとしても中途半端。あと入場者特典のポスター、マジで要らない。

クリード 過去の逆襲(2023年製作の映画)

2.7

日本アニメ的表現を取り入れたのは今までにない外連味で斬新。が、両方を応援したくなるドラマがなく、全く盛り上がりも感動もせずで、根本的にシナリオがよくない。ロッキーシリーズならあるべきものをアドニスはま>>続きを読む

竜二(1983年製作の映画)

4.3

映画の様なスリルなど極道社会には無ければ、カタギの世界も同じくらい何もなくて狭く生きづらい。望み通りの生き方が出来ない人々への切ない讃歌。全体的に地味であれど唯一無二の魅力あるストーリー性が深みを出し>>続きを読む

ザ・クラッカー/真夜中のアウトロー(1981年製作の映画)

4.6

マイケル・マンのデビュー作にしてこだわり抜かれたリアリティとガンアクションが既に完成されてて恐れ入った。でも有害な男らしさ以外で後年と違うのは80s映画らしいネオンと音楽と任侠映画ばりのラスト。
ジェ
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クライムズ・オブ・ザ・フューチャー(2022年製作の映画)

3.9

クローネンバーグ純度100%の倫理観、厭な暴力やエロス満載ながら、隅から隅まで官能的。痛みのその先を描く脚本の見世物性が見事で満足度も高い。その先を行き過ぎて理解不能の域に達しているのもまた彼らしく、>>続きを読む

ローリング・サンダー(1977年製作の映画)

5.0

一昨年観た旧作のベスト。ベトナム戦争から帰還するも元の生活にはもう戻れず、結局暴力の中でしか生きた心地を見出せられない帰還兵の復讐劇。ただのB級バイオレンスに終わらない戦争の虚しさを描く点ではタクシー>>続きを読む

リボルバー・リリー(2023年製作の映画)

1.7

全然面白くない。回りくどい上にアクションシーンのアイデアが不足気味で、幾ら美術や特殊効果に大金注ぎ込んでも面白くなければ意味がないのを再認識させられる。動機付けも曖昧でストーリー性とも矛盾しているせい>>続きを読む

レジェンド&バタフライ(2023年製作の映画)

1.9

コッテコテなまでのキムタクと綾瀬はるか丸出しの演技が正直キツい前半は百歩譲るとして、大作にも関わらず合戦は映さないし規模も小さいし後半は中弛みするわで幾ら撮照録美や編集に力入れたとて邦画が韓国映画を越>>続きを読む

人魚伝説(1984年製作の映画)

4.5

タイトル通りのものを扱ったハードなファンタジーかと思ったらまさかのリベンジアクションバイオレンスだった。暴力シーンを際立てる様に挿入される幻想的、官能的なカットのコントラストが素晴らしい。
韓国映画並
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やくざの墓場 くちなしの花(1976年製作の映画)

4.5

『孤狼の血』は『県警対組織暴力』というより『やくざの墓場』に近い、らしいので観た。まあ確かに….。ガミさんって久能(菅原文太)ではなく黒岩(渡哲也)がイメージ的にはピッタリよな。油ぎってる感じとかね。>>続きを読む