Dyeさんの映画レビュー・感想・評価

Dye

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シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

1.0


内容

すなわちピアノ・レッスン

評価

なぜ金獅子賞が取れたのかさっぱり理由がわからない。

いかにもハリウッド仕込みの6流監督による,6流キャストによる,6流演出の,知性も教養も風刺も何もない
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ジョーカー(2019年製作の映画)

4.0

人の笑顔が見たいだけの純粋で心優しい弱者想いの男が,生きづらい社会でもがき葛藤する。

女子どもが陵辱される混沌としたこの世で人の痛みに何も感じず平々凡々と生きている奴ほどサイコパスであり,アーサーの
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ニーチェの馬(2011年製作の映画)

5.0


この映画もやはりヨーロッパ人に染み付く"信仰・宗教・神"のフィルターを通して読まなければ真意を掴めない。

しかし興味深いことに,皆が異口同義な言葉で,つまり"虚無感・厭世感・退廃感"などの言葉でこ
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ザ・スクエア 思いやりの聖域(2017年製作の映画)

5.0

久しぶりの傑作。

この映画はすなわち,≒ドッグヴィル。

ジャケ観した映画で,久しぶりの傑作だと思った映画が,パルムドール受賞作で安心した。

改めてこの映画のスコアを見直して,かなり点数の低いこ
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アンチクライスト(2009年製作の映画)

5.0

アホだらけなので,再投稿する。
アホだらけなので。

キリスト教的観念、それもラース・フォン・トリアーが捉えている歪なキリスト教的観念を踏襲しないと不可解に思えるかもしれない。
作品全体のメッセージに
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テルマ(2017年製作の映画)

2.0

アニメで観るものであり,映画としては仰々しくあざとく思える。

強い欲求が,神のように思い通りの念力を発動させる特殊能力の主人公。

幼少期に弟への愛情に嫉妬したテルマは,その強い親への欲求で良から
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ミスト(2007年製作の映画)

1.0

ラース・フォン・トリアーを追いかける中でよく目に入って来た作品。
配給元がアホハリウッドな上に、アホハリウッド仕込みのアホ監督だったが、暇にも程が過ぎて死にそうだったので観ることにした。

案の定、ケ
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セブン(1995年製作の映画)

3.0

せっかく良い題材ながら、ハリウッドの制約に縛られまくりのチープな商業主義映画。
罪の断罪と社会的秩序のジレンマを観る者に問う訳でもなく、ただただ腐れ推理アクション(グロおまけ)映画と化した駄作。

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裁かれるは善人のみ(2014年製作の映画)

3.0


一言で言えば共産主義的社会への皮肉。

キリスト教の信仰に対する皮肉もあって無学な人たちにはわかりにくいでしょう。
題材が良いだけにチープな演技と白々しいセリフが勿体ない。

ロルナの祈り(2008年製作の映画)

4.0

偽装結婚相手への想いと自責の想いが女を想像妊娠させ..

全体的なメッセージは、必ずしも子どもに対して言われる母性ではなく、女の本質的な愛としての母性、その大きさ・奥ゆかしさでしょうか。

薬物中毒の
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ノスタルジア(1983年製作の映画)

1.0

賢ぶりたい にわか映画通にうけそうな、この年代特有のただ衒学的なだけの作品。
日本人が解釈しにくい宗教的含みゆえに難解なわけではない。

どの世界でもそうだが、80年代は迷走期に差し掛かり、実験的とで
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午後8時の訪問者(2016年製作の映画)

4.0

この作品もあまり真意が伝わっていないような気がするので意見しておきたいと思う。

この監督はいつも言葉では表現しにくい こそばゆいところを突くのが実にうまい。

皆がそれぞれうっすら罪悪感を抱き、しか
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