es星は気に入った度合いさんの映画レビュー・感想・評価

es星は気に入った度合い

es星は気に入った度合い

星の数は作品に対する評価ではなく気に入った度合い。星4以上が琴線に触れた作品。作品全体の好ましさで点数をつけています

映画(1646)
ドラマ(155)

マルクス・エンゲルス(2017年製作の映画)

3.8

資本主義により貧富の差が広がり続けるこの時代に、改めて彼らに着目した事が評価に値する。
マルクスやエンゲルスの生活を(マイルドではあるけれど)描きながら社会構造を浮かび上がらせることによって、あらゆる
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スター誕生(1976年製作の映画)

3.3

バーブラが演じたお陰で楽曲が印象的になったし、バーブラが演じたせいで映画としてのバランスが崩壊した気がする。

"A star is born"という作品があらゆる時代の音楽業界を映し出しているのは
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怒りの葡萄(1940年製作の映画)

4.0

カメラワークが見事でどのシーンも目を奪われる。今の時代に観ても時代遅れとは思わせないロードムービー。
時代は違えど残念なことに社会構造は今もあまり変わらない。
見えない支配者、搾取する者、同情したり無
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セルラー(2004年製作の映画)

3.6

かなりハードルを下げて観始めたら、なかなかに面白いサスペンスアクション作品。
携帯での通話が命綱という設定に対して、取り敢えず何重にも障害を用意している点も良し。カメラワークや照明、編集などからは低予
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スタア誕生(1954年製作の映画)

3.9

このバージョンが一番好きかもしれない。冒頭辺りの強引さは今観るとちょっと違和感があるけれど、それ以降のやり取りの描き方は一つのシーンに何重ものドラマを描いていて良い。
音声しか残っていないカットされた
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シンデレラ(1950年製作の映画)

3.6

音楽が印象的。
シンデレラの強かさがきちんと描かれていて良かった。
シンデレラストーリーという言葉はそもそも間違った用法が多いのかもしれない。"見つけてもらう"のではなく"見つけさせる"という印象。彼
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列車旅行のすすめ(2019年製作の映画)

3.8

「創作(映画)とは何なのか」について苦悩し夢想する脚本家(監督)の精神世界の一部を垣間見たような気分になる作品。
妄想を語る男も、聞く女も創作者の中の一人格であり、創作に入り込めば入り込む程その境界は
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ファイアー・ウィル・カム(2019年製作の映画)

3.7

怒りと許し。ガリシアの人々と様々な表情を見せる自然の姿が重なる。
息遣いや風向き、息苦しさや温度、普通であれば可視化できないものがまるで見えるような感覚に陥る。画面越しではなく、その場にいるような五感
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イエスタデイ(2019年製作の映画)

3.8

リチャード・カーティスの脚本は好きだけれど、彼が描くキャラクターは独特なウザさと恥ずかしさとどこか憎めない愛らしさが常に紙一重なので、監督自身が映し出さないとただのウザくて恥ずかしい奴になりかねないな>>続きを読む

ボーダー 二つの世界(2018年製作の映画)

3.9

物事には二つの側面がある。
かつて福祉国家確立という名目で優生政策として強制断種を行ったスウェーデン。
そして第二次大戦後、多文化共生を謳う移民政策により移民が増加し、反移民・難民的思想が高まりつつあ
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ガリーボーイ(2018年製作の映画)

4.3

心揺さぶられる作品。
長さを全く感じさせない。映画の構造が音楽のよう。緊張と脱力、タメからの瞬発力を効果的に使いながら、独特かつ魅力的なリズムで主人公の苦難に満ちた人生を歌っていた。その中に息衝く監督
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プーさんとはちみつ(1966年製作の映画)

4.2

可愛いと愛おしいの宝庫。歌が印象的。
皿にちょっとしか蜂蜜を盛って貰えなかった時のプーさんのあの表情の変化は名演技だと思う。

アラジン(1992年製作の映画)

3.7

自由意志と解放の物語。性差別からの解放、階級差別からの解放、誓約からの解放。
1990年代に観ていれば、ディズニープリンセスとしてのジャスミンというキャラクターの描き方といい、もっと感動していたかもし
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くまのプーさん 完全保存版(1977年製作の映画)

4.2

名作。とにかくどのキャラクターも愛おしい。
単純な線の変化や僅かな動きでキャラクターの感情の機微を余すことなく表現する演出の巧さ。どのキャラクターも背中やおしりで語れる演技派ばかり、と言いたくなるくら
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プーさんと大あらし(1968年製作の映画)

4.5

傑作。とにかく可愛いし演出が上手い。
この話はとてもバスター・キートン感がある。
「キートンのマイホーム」や「キートンの探偵学入門」などを思い出した。

悦子のエロいい話 あるいは愛でいっぱいの海(2011年製作の映画)

3.4

侮れない。
群れを成して飛ぶ鳥達、トンネルを流れるライト、とても美しい隠喩表現をする。

鉄塔などが聳え立つグラウンドで一心不乱に走る冒頭の意味をきちんと中盤、ラストに繋げる手法。またパブロフの犬のよ
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アド・アストラ(2019年製作の映画)

3.9

解放・昇華の話。
思っていたよりかなりスピリチュアルな話だったので驚いた。宇宙の描写はちょっと甘過ぎるけれど、メインはそこじゃないから仕方ない。
西洋占星術での惑星の象徴を当てはめてみると全く無関係と
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真実(2019年製作の映画)

4.0

好きな空気感だった。元々醸し出す空気がヨーロッパ映画、特にフランス、アイルランド、北欧の映画に近いから舞台をヨーロッパに変えても違和感は全くなし。
そして相変わらず人間・家族を描くのが上手い。役者の個
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ドン・ジョン(2013年製作の映画)

3.7

中々に面白いアプローチのトキシック・マスキュリニティからの解放の話。
前半と後半で印象がガラリと変わる作品。所々荒いけれど、初めての長編監督(&脚本)作とは思えないくらいの出来栄え。よく出来ている。
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ベスト・フレンズ・ウェディング(1997年製作の映画)

3.1

好意的に見れば、「男性と結ばれる事だけがハッピーエンドではない」という当時の恋愛映画として革新的な作品だけれど、キャラクターの描き方や演出が雑なせいで物語に説得力がなくてドタバタした印象が強い。ドラマ>>続きを読む

マーサの幸せレシピ(2001年製作の映画)

3.8

この作品はオリジナル版もリメイク版もストーリーはほぼ同じながらも違った良さがある。

マルタ(マーサ)の頑固で感情表現が不器用すぎる演出はやっぱりオリジナル版の方が良い。姪っ子と性質がよく似ているとい
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ビーイング・チャーリー(2015年製作の映画)

3.6

内容の割には良くも悪くもサラッと見られる。
不機嫌な顔と鼻の下が伸びた顔が最高に似合うニック・ロビンソン。
悪い事をしてみてるけれど悪い子にはなりきれない、親の期待する道からは外れてしまったけれど愛は
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シング・ストリート 未来へのうた(2016年製作の映画)

4.6

アイルランド映画特有の、曇り空の閉鎖的な町で行き場のないエネルギーが爆発するようなテイストが好き。
音楽映画としても人間ドラマとしても青春映画、兄弟映画としても楽しめる。
どの音楽も耳に心地よいし、キ
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マダム・フローレンス! 夢見るふたり(2016年製作の映画)

3.8

絶妙なキャスティングの勝利。
メリル・ストリープが演じたからこそ、物語に説得力があった。愛さずにはいられない、あんなに音楽を愛していて純粋で頑張り屋な人間。
そしてヒュー・グラントのハマり役具合。二人
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ホテル・エルロワイヤル(2018年製作の映画)

3.8

訳ありの人間達の素顔がじわじわと暴かれていく様が良いけれど、もう少し面白くなれる要素があった気がするのが少し残念。
説明を極力省く感じが好み。
ベトナム戦争、ニクソン大統領、フーバー長官だけで時代はわ
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薔薇の眠り(2000年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

個人的にロマンスじゃなくてサスペンス調にしたら面白い設定だと思う。
見終わった後にプロヴァンスでの描写を思い返してみると納得できる。子供達は常に彼女の素直な気持ちを代弁していたし、ウィリアムはNYでの
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あるあるティーン・ムービー(2001年製作の映画)

3.2

ジョン・ヒューズ学園だけあって、「ブレックファスト・クラブ」や「ときめきサイエンス」「プリティ・イン・ピンク」など見た事があるシーンが盛り沢山。他にも「卒業白書」などのティーンを描いた映画を全部詰めて>>続きを読む

ワンダーストラック(2017年製作の映画)

3.7

無声映画的演出やパノラマを使った撮影など、こういう演出にしたい、という強いこだわりを感じられるシーンが多い。
けれど、残念ながら肝になる脚本が平たい。ドラマとして展開するには魅力に欠ける。

黙秘(1995年製作の映画)

3.7

構成は良いけれど、もう少しコンパクトにまとめられた気がする。主演のキャシー・ベイツの演技力のお陰で見ていられるけれど、少し中弛み感がある。

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