A8さんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

A8

A8

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ソナチネ(1993年製作の映画)

3.7

北野武、、世界の北野と呼ばれる理由がこの作品を観てわかった気がする。
人を追うのではなくその場の景色や状況を尊重するカメラアングル、エレベーター内での激しい銃撃戦とその前の恐ろしい静けさ、口数が少なく
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サウンド・オブ・ミュージック(1964年製作の映画)

4.5

ミュージカル映画の金字塔とも言える誰もが知る名作。アルプスの山麓から彼女らが表現する歌や踊りで人生の美しさが表現されていた。

冒頭、オーストリアが平和で幸せだった最後の日々、、と出るのだが、ストーリ
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ザ・キラー(2023年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

冷徹で感情を極限まで無くした暗殺者は、ある仕事の失敗の代償としてパートナーを滅多打ちにされる。そんな彼はその復讐、そして自分のプライドのようなものに動かされターゲットを躊躇なく狙っていく。

感情を極
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ドミノ(2023年製作の映画)

3.8

“ドミノ”って題名どゆこと??と観る前に思っていた。原題が“hypnotic”(催眠)と言うことを知り、こっちの方がわかりやすいなと感じた。“ドミノ”という題名に関して言えば映画を最後まで観たらまあこ>>続きを読む

ピアノ・レッスン(1993年製作の映画)

3.7

圧巻の一コマ一コマにみるみる魅了されていく、、説明なんていらない、もはやセリフなんていらない。まるで滑らかに次々と描かれる絵画のような。

話せない訳ではない。だが、心のどこかでいつの日か言葉の鍵を無
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シカゴ(2002年製作の映画)

3.0

時に才能は、運命をも凌駕する。

エンターテイメントに飢えている街、善と悪が混同する街そして、銃弾1発でスターになれる街シカゴ。そんな街に今日も新しい顔が新聞の一面を飾ろうとしている。
愛人殺しで刑務
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ドゥ・ザ・ライト・シング(1989年製作の映画)

3.9

憎しみからは憎しみが生まれる。
ハンムラビ法典のあの有名な「目には目を」では全員が盲目になるだけである。と最後のメッセージが痛いほど響いた。

気温37度の暑さのなか、今日も人々はどこかイライラしてい
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HANA-BI(1997年製作の映画)

3.7

愛というモノは不器用だろうが伝わることがすべてなのだろう。それは、儚くとも美しい。

まず、これほど唯一無二の決して他の誰にも創られないであろう世界観に感銘を受けたと同時に北野武の才能に興奮を感じた。
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

3.7

歴史という事実は創造よりも酷い。

およそ100年前のオクラホマ州オセージ郡にて起きた悲惨な事件をもとに描かれた小説が原作の作品。
石油発掘により世界でも有数の金持ち民族になったオセージ族は、それを嗅
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わたしは最悪。(2021年製作の映画)

3.5

わたしは最悪。ガツンと印象に残るタイトルとそれを裏切らない内容であった。

気づけば30歳手前、何者にもなれていない自分に漠然とした苛立ちや不安、フラストレーションが溜まっている主人公がいた。おそらく
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シアター・キャンプ(2023年製作の映画)

3.8

ミュージカルの楽しさを感じるトキメキが詰まっていた。

ミュージカルなんて興味ないというおちゃらけた息子(トロイ)が母が経営するシアターキャンプの長について一体どうなるやら、さらに追い討ちおかけるよう
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ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

4.0

AIにも心があるのならばそれはもはや私たちの考えているAI像ではなく新たな生物なのかもしれない。そして、どんなモノにも心があるのならば共存する道を探すべきだろう。ましてや私たちが創り出したモノなのだか>>続きを読む

ゴッドファーザー(1972年製作の映画)

5.0

これが映画、、。いやそれどころかこれを超える映画は出てくるのだろうか。

コルリオーネファミリーの生きる様と敵対するマフィアとの死闘、、身体のそこら中からこの作品に惹きつけられるかつてないほどの感動と
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スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望(1977年製作の映画)

3.5

SF映画、、いや映画自体の金字塔とも言えるジョージルーカス最高の作品。

オープニングの宇宙をバックに黄色字で流れてくる説明文はなんとも言えぬワクワク感に始まる。
一言で言えば“宇宙戦争”、、宇宙を恐
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きっと忘れない(1994年製作の映画)

4.0

何よりも大事な財産とは金庫ではなく、あなたの心の中にある。それは決して誰にも取り出すことははできない。

ハーバードの学生とホームレスとの3ヶ月で抱いた至高の友情を描いた作品。

目的に囚われ、大事な
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ザ・メニュー(2022年製作の映画)

3.8

最後の品まで楽しめました。

最初からこの作品の異質さに気づくだろう、、冬の寒さでスッーと少しだけ凍てつくような感覚を覚えた。
12名の高級志向の乗客を乗せた船は孤高の島にポツンと佇むレストランを目指
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旅立ちの時(1988年製作の映画)

4.2

子どもだけど大人という感情において一番敏感時期に完璧な大人だろうと決断できない岐路に立つ運命だったのだろうか。

父と母が起こしたある十数年前の事件によりその一家は、各地を転々と目立たないように逃亡生
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To Leslie トゥ・レスリー(2022年製作の映画)

4.8

どんな夜明けの朝日も美しい。

絵に描いたようなどん底真っ只中のレスリー。宝くじで当てた2500万円は酒で消え、息子とも酒が原因で疎遠そして、家まで追い出され無一文。そんな彼女は今日も酒を飲み現実から
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ダラス・バイヤーズクラブ(2013年製作の映画)

-

皮肉にも人生なにかを失って、どん底に落ちないと気づかない“生きる”ために必要な大切ななにかがあるのだろう、、。

クソ、クソ、クソ、、そんな言葉を多用するような生活そのものも危うい状況。ドラッグ、女、
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コロニアの子供たち(2021年製作の映画)

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虐待、殺人、暴力、支配、、、それらを正当化させてしまう宗教というモノの怖さ、洗脳の怖さを知らしめられた。それもほんの約30年前の話しであるというコト。

こどもたちは無垢である、そして自分だけの力では
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クローバーフィールド/HAKAISHA(2008年製作の映画)

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あるビデオカメラの中にはこの世の終わりの姿が記録されていた、、。

全編ビデオカメラで納めた映像を“この世の終わりの姿”流す、、というなんとも新鮮な映画。

最初の映像からドキッとする。放送中止の時に
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グッバイ、ケイティ(2016年製作の映画)

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現実味のないほど不条理に追い込まれていく主人公、、だがそれが現実なのだろう。

純粋無垢な主人公には働かず他人の夫に手を出す母と二人暮らしだ。しかもクソほど田舎なクソほどイカれてる町で暮らしていた。
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天使のくれた時間(2000年製作の映画)

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カネがあっても名誉が、名声があっても、ココロの隙間は愛じゃないと埋められない。

13年前、結婚を考えている彼女がいた主人公は、ロンドンへ旅立つのだが、別れの前に「もう会えないかもしれない予感がするの
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ロバート・デ・ニーロの ブルーマンハッタン/BLUE MANHATTAN I・哀愁の摩天楼(1970年製作の映画)

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個性超強映画の筆頭株主!!

ニューヨークに住む青年はある企みをしていた。窓から見える人々の生活を除き、その延長線上でセクシービデオを作ろうとしていた(立派な盗撮)。だが、企みというものはうまくはいか
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名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊(2023年製作の映画)

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ドキッっとするホラーもあり、、。

誰もが知る名探偵ポアロの劇場最新作。舞台は最近いろいろな作品で目にする“ベネチア”であり、ベネチア特有の街景色がこの作品のテーマの一つである“人間の仕業か、それとも
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別離(1939年製作の映画)

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2つの愛と現実の間を燃えるように揺れていく、、。
そしてイングリットバーグマンの美しさは驚くほどだ。

一言で言ってしまえば不倫なのだが、愛というものは頭では分かっていても正直なモノで、それに気づいて
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フランシス・ハ(2012年製作の映画)

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走る、走る、走る、、騒がしい20代という若さを駆け抜けていく。

フランシスはニューヨークに住むダンサー(研究員)で団員を目指しているがここ今ひとつ芽が出ない。プライベートでは彼氏とも別れ、一方的な依
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ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!(2005年製作の映画)

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グルミットよ、、人間なんかよりあなたが一番賢いぞ。

ストップモーションアニメと言ったらこのシリーズだろう、、普通のアニメと違い実写ということで映像が当たり前だがリアルで且つ躍動感があり、表現が面白い
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突撃(1957年製作の映画)

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究極ともいえる理不尽、、戦場、軍隊では感覚がバグってしまうのならそれほど悲惨なことわかるべきそして辞めることだろう。だがしかし人間はやはり愚かな者なのだ。

戦地と軍法会議、祖国を言い訳にし保身のため
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カクテル(1988年製作の映画)

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若き日のトムクルーズがなんともカッコよい、あのチャーミングな笑顔には金持ちだって敵わない、、。

億万長者になることを目指して世界一の街ニューヨークに兵役を終えた若者がまた今日もやってきた。
主人公フ
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83歳のやさしいスパイ(2020年製作の映画)

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映画!というよりドキュメンタリーであるなと感じた。

入居者の娘さんから施設に入っているお母さんが虐待されているのかもしれない、、との依頼があり、その施設を調査するため紳士の83歳おじいちゃんがスパイ
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スケアクロウ(1973年製作の映画)

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若き日のアルパチーノが、、可愛すぎかな!!

洗車場を開くためピッツバーグを目指すムショ帰りの大男×船乗り帰りでまだ見ぬ子供に会いにデトロイトを目指すひょうきんものが主人公。
彼らはヒッチハイク中に偶
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ペイ・フォワード 可能の王国(2000年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

結局、人という人間は“心”なのである。

抜け目がなくまるでロボットのような信任教師に課されたテーマ“世界を救う”そんな大きすぎる課題なんてできっこない、、
大人はそう思うかもしれないだが子供たちはそ
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ブリグズビー・ベア(2017年製作の映画)

4.2

年齢がなんだ、過去がなんだ、環境がなんだ、、言い訳にできることなど夢を前にして何にもない。夢というモノは自分を縛るモノ、現実のこと全て忘れ、美しく輝く幸せの世界へ連れて行ってくれるモノなんだろう。そう>>続きを読む

パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち(2003年製作の映画)

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ジャックといえばジョニーデップの他いない!そう改めて思わされた。

おそらく海賊モノという設定も面白いのだがやはりジョニーデップのオーラ、演技あってのパイレーツオブカリビアンだと思った。
ふわふわとミ
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天才マックスの世界(1998年製作の映画)

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史上稀にみる聡明な天才ではなく、史上稀にみる多才な天才が(勉学を除いて)いた。

課外活動に数えきれないくらい入り、自らの使命とやらを実行している意識の高い彼であったが、勉学はまるでダメで校長からも問
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