VIIIさんの映画レビュー・感想・評価

VIII

VIII

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ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生(2018年製作の映画)

3.6

1作目で作った土台がしっかりしてるので、2作目での話の膨らませ方がいい感じ。ここから3作目、4作目と段々と面白くなる予感。

衣装がかなり良かった。
あとナギニ役の女優さんがすごい綺麗。

少年と自転車(2011年製作の映画)

4.4

子にとって父親は神。だから父親に捨てられた子は神に見捨てられた子供であり神の望まない子。
そういう風に子は思い、世界は自分に興味がないと思い込む。

主人公の性格はクソですが、それで当たり前。大人の都
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仁義なき戦い(1973年製作の映画)

4.2

こりゃハマる!かっこいいですね。
昔の日本のアクションスターがこんなすごかったのかって感じです。
当時はハリウッドも影響されてそうですね。

仁義なき戦いなので仁義のない連中が多いですが、義理のある人
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恋人たちの予感(1989年製作の映画)

3.9

男女の友情はあるのかないのか、それがテーマである。
こういう雰囲気のラブストーリーは結構好きです。
シナリオの作り方が非常に上手いですね。
たくさんの伏線をいい感じに回収して話の抑揚もお手本のようなも
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草迷宮(1979年製作の映画)

4.0

母親の息子に対する束縛、異常な愛情がラストシーンの気持ち悪さをうまく表現していた。
呪いといってもいいほどの血縁というものの繋がりの深さがエグかったです。

これが1時間以上あれば飽きていたに違いない
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あゝ、荒野 後篇(2017年製作の映画)

4.4

前編では徹底して人の孤独とそこに孕むドラマを描いていた。
後編では繋がりがテーマである。

因縁の相手を倒したにも関わらず、これで終わりにしたくないと、繋がりを求める。

殴り合うことで繋がることので
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あゝ、荒野 前篇(2017年製作の映画)

4.5

舞台は東京オリンピックの一年後2021年。
祭りの後の虚無感から退廃とした東京、人は多いが関わり合いが薄く大勢の中でひとりぼっちを抱え込む登場人物たち。
そのジメジメとした暑苦しい都会の中でひとりぼっ
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娼年(2018年製作の映画)

3.6

カップルで観に行ってください。
そして帰りにラブホテルに行きましょう。
原作者もそれを望んでいるようです。

はじまりのうた(2013年製作の映画)

4.1

『シングストリート』が良かったので鑑賞。
この監督の描きたいものは一作見ればよくわかりますね。
それだけ作品がいいものだということだと思います。

音楽が好きな方はハマるんではないでしょうか。
『シン
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ナイトクローラー(2014年製作の映画)

4.0

報道カメラマンがニュースを追い求めるあまり狂人と化して行く話。
いや、もともと狂っていた描写はあったので、もし狂人がカメラマンになったら...みたいな話。

物語自体シンプルで、話の抑揚もあり見やすく
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パシフィック・リム(2013年製作の映画)

3.8

男の好きそうな要素がふんだんに盛り込まれた映画。
頭空っぽにして楽しめる。

シング・ストリート 未来へのうた(2016年製作の映画)

4.6

恋に身を任せ躍動する青春。

少年の行動原理は恋であり、ひとりの女の子の気をひくためにバンドを組んで他人の曲を歌わずに自分たちの下手な歌で愛と自由と友情を叫ぶ。
これほどまでに愛おしく、そして懐かしさ
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アイアムアヒーロー(2015年製作の映画)

4.0

日本でもここまでゾンビを気味悪く映像化することができるのか。と思いきや、特殊メイクスタッフは中国の会社らしいですね。
しかし日本の演出力の高さも素晴らしいものがあります。
中国の技術と日本のセンスがう
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その男、凶暴につき(1989年製作の映画)

4.3

北野武初監督にして描きたいテーマを描き切った作品であり、以降に製作された作品のテーマや雰囲気を確立させた北野作品の一作目。

彼の暴力に対する価値観が反映されている作品であり、だからこそ主演をやった意
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レクイエム・フォー・ドリーム(2000年製作の映画)

4.4

今まで見た薬物で崩壊して行く人物を描いた作品の中では群を抜いて美しく儚い作品。
薬物を使用した後の瞳孔が開くカットや血液にそれが流れるカットと共にリズミカルな作業音が映像と音楽の調和を上手く用いていて
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マザー!(2017年製作の映画)

4.6

かなりの気持ち悪さと不愉快さ、不気味さがこの作品の味である。
それを楽しめない方は合わないかなと。

夫婦の住む「家」という空間。
それは自分の居場所であり無闇に踏み込まれたくない場所である。
そこに
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ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書(2017年製作の映画)

3.9

報道の持つ権力についてもう一度考えたくなる映画。
報道の持つ力とその力は何のためにあるのか、行政立法司法にとらわれない4つ目の権力のあり方を見事に描いている。
現在の日本の報道に辟易している人物には刺
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ローズ(1979年製作の映画)

4.4

弱さをたくさん持つ人間の崩れ落ちて行く様は本当にドラマになるなと思いました。
この作品と『あの頃ペニーレインと』に近いものを感じる。

ローズの持つ弱さというのは彼女の持つ「自由さ」に付随するものであ
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her/世界でひとつの彼女(2013年製作の映画)

4.2

マネキンや建造物と結婚する人がいる世の中です。愛の形は様々であり、インターネットが成長している現代から予測できる近未来では実際に起こり得るラブストーリー。

OSとの恋愛という一見理解しがたいモノのお
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サウンド・オブ・ノイズ(2010年製作の映画)

3.8

ストーリー自体はかなり意味のわからない映画ですが、作中で奏でられる4楽章からなる楽器を使わずして演奏される音楽はまさに音を楽しんで演奏されている感じ。
ノイズミュージックが好きな方や生活音をサンプリン
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あの頃ペニー・レインと(2000年製作の映画)

4.3

映画というのは映像と音楽の複合芸術。
その点においてこの映画はどちらの要素も素晴らしかった。

終始ノスタルジックな雰囲気に主人公の若さやペニーレインの自由さが輝いて見えた。
一つのロックバンドに関わ
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キング・アーサー(2016年製作の映画)

3.4

ガイリッチーはリッチになってからつまらなくなったと言うが、前作の『コードネームUNCLE』はなかなか面白い映画だった。
前作からの期待によりこの映画も少なからずハードルが上がっていたとはいえ、これがあ
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ドリーマーズ(2003年製作の映画)

4.5

人類の夢。

素晴らしいシーンがいくつもあり、何度も見返したくなる作品。
ミロのビーナスのシーンやルーブル美術館を走り抜けるシーン、三面鏡が映るシーンやお風呂に3人で入るシーン、ライターの形が何にでも
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映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ(2016年製作の映画)

4.3

都会に生きる現代の若者。
ただ生きているだけということへの苦悩とその事実を忘れるかのように恋愛をする事への疑問。
平和な日常というものが産む生きることへの恐怖やそれを忘れるための行為のバカバカしさ。
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ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

4.3

ジム・ジャームッシュ最高です。
ずっと流しときたい映画。
くすりと笑える感じが好きです。

リアリティ・バイツ(1994年製作の映画)

4.1

当時のアメリカの大学生ってこんな感じだったのかと。
やりたい仕事に就けず、希望がなくなり、生きるための仕事をすることへの不安など、まあ今の日本の大学生もそんな感じですよね。

地獄でなぜ悪い(2013年製作の映画)

3.8

「狂ってる。」っていうのを魅せたい感が強い。
園子温のオナニー映画。
ただ観てて割と面白かったです。

桐島、部活やめるってよ(2012年製作の映画)

4.3

ひとりの人間がいなくなるだけで、こんなにも混乱してしまう高校生達が面白かった。
猥雑としたあの年頃の学校生活を上手く表現してる。

くちびるに歌を(2015年製作の映画)

3.8

合唱コンクールで『15の手紙』を歌うシーンで自分の中学生時代を思い出して、不意に涙が溢れました。

自閉症の兄を持つ男の子のストーリーと父親に二度捨てられた女の子のストーリーが悲しくて悲しくて、とても
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ベルフラワー(2011年製作の映画)

4.3

痛々しい。
これが実話を基にしていて、主人公と彼女役の人が実際の人間が演じているってことがもう痛々しい。
でもそういう話はかなり好きです。
女性はこんなにも非情になれるのかと思ったが、流石にやりすぎで
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6年愛(2015年製作の映画)

3.0

最初の音楽が最高でした。
大学生カップルのリアリティを描いていた。

一つ腑に落ちないシーンがありそこがずっと引っかかっている。
怪我をさせたら仲が治るというのがよく分からない。問題は結局解決してない
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きみに読む物語(2004年製作の映画)

3.9

好きなシーンが多かった。
道路で寝そべるシーン、アイスクリームを顔につけるシーン、観覧車から手を離すシーンなどあげればキリがないほどに。

ラブストーリーの中ではかなり好きな方。
いや、ラブストーリー
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ミスター・ノーバディ(2009年製作の映画)

4.2

パラレルワールドラブストーリー。
選択しなければ可能性は残ったまま50:50だけど、それはつまりどちらも100ではない。選択する恐怖から逃れてはいけない。

あの時こうしていればとか過去に戻ったらとか
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