Qotaさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

劇場版 呪術廻戦 0(2021年製作の映画)

4.0

"それ正論?俺、正論嫌いなんだよね"


本作はアニメシリーズに続く話ではなく、
プロローグとして語り上げられた劇場版。

生々しい病み展開に肝を冷やすも、清々しい純愛物語だと気付くとすべて愛おしい。
>>続きを読む

ザ・ロイヤル・テネンバウムズ(2001年製作の映画)

3.7

I always wanted to be a Tenenbaum, you know?


ウェス・アンダーソン作品で日本公開された初の作品。

意図したもの以外写さない箱庭的なウェス印の画面と、
>>続きを読む

アントマン&ワスプ:クアントマニア(2023年製作の映画)

3.1

It's probably fine. Like I said, life doesn't make any sense.


MCUのフェーズ5の幕開けは量子世界から。

パンピーヒーロー、アントマ
>>続きを読む

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

4.6

The name's Rocket. Rocket Raccoon.


GotGシリーズ完結作。

絶品のバランス感覚で物語をラストダンスに導いたジェームズ・ガン監督、最高傑作をありがとう。

MC
>>続きを読む

ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー(2022年製作の映画)

3.5

Show him who you are.


故ボーズマンに捧げられた『ブラックパンサー』2作目。

絶対的な王を失ったからこそ、
力を持つ者が、如何にあるべきか
リーダーシップや哲学の重要性につい
>>続きを読む

ソー:ラブ&サンダー(2022年製作の映画)

3.1

It feels more like a promise than a curse. So, this is my vow: all gods will die.


ガンズに彩られるコメディドラマと
>>続きを読む

ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(2022年製作の映画)

3.5

Scared. Face your fears,Doctor Strange.


ドクターストレンジ2作目はサムライミが描き、オマージュの宝庫。

マルチバース化が進むと、IP達がモノにすぎず愛情薄
>>続きを読む

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

3.5

Peaches, peaches, peaches, peaches, peaches.


ゲーム原作映画では歴代最高額の興行収入を記録した本作は任天堂とIlluminationのコラボから生まれた
>>続きを読む

ザ・ホエール(2022年製作の映画)

4.0

These assignments--they don't matter. This course doesn't matter. College doesn't matter. These amaz>>続きを読む

ラーゲリより愛を込めて(2022年製作の映画)

4.2

"生きるのをやめないでください"


"収容所という地獄の中に、山本さんは「文化の力」を持ち込み、その力と自らの「人格の力」によって、絶望を希望に変えたのである。"というのは原作者辺見じゅん氏の言葉だ
>>続きを読む

レナードの朝(1990年製作の映画)

4.0

They've forgotten what it is to be alive. They need to be reminded.


神経科医オリバー・サックスが、1969年にブロンクスの病院で
>>続きを読む

BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.7

"次は…
もっと良い演奏しますので"


“音が聞こえてくる漫画”と評される原作コミックの映像化に際し、劇場で最大音量で届けられるアニメーション「映画」になった。

期待以上の熱量とジャズの魅力が詰ま
>>続きを読む

月は上りぬ(1955年製作の映画)

3.5

"うるわしと 吾が偲ふ妹を 山川を中に 隔りて 安けくもなし って云うの…遠く離れて気にかかるっていう歌なのよ"


女優として日本で初めて映画監督を務めた田中絹代による、奈良の三姉妹のロマンスを描い
>>続きを読む

永遠の人(1961年製作の映画)

4.0

"かわいそうに。子供に罪はなかとに"


『ウエスト・サイド物語』や『ティファニーで朝食を』と同年の1962年にアカデミー賞外国語映画賞にノミネートされた作品。

四半世紀を描いたクロニクルではあるが
>>続きを読む

ギター弾きの恋(1999年製作の映画)

3.6

What do you think of when you play? What goes through your mind?


ジャズ全盛期1930年代のシカゴを舞台に、架空の天才ギタリストをモ
>>続きを読む

遠い空の向こうに(1999年製作の映画)

3.7

Sure Dr. Von Braun is a great scientist, but he isn't my hero.


元NASA技術者による回想録『Rocket Boys』を原作とした、ア
>>続きを読む

静かなる叫び(2009年製作の映画)

3.9

”男の子が生まれたなら愛を教え 女の子なら世界に羽ばたけと教えます”


1989年12月6日にカナダのモントリオール理工科大学で起きた銃乱射事件をモチーフとした作品。

女性に向けられた暴力的な敵意
>>続きを読む

キャバレー(1972年製作の映画)

4.4

Leave your troubles outside! Life is disappointing? Forget it!


『ゴッドファーザー』と同年作であり作品賞はノミネートに終わったが、作品
>>続きを読む

ヘアー(1979年製作の映画)

4.2

Oh say, can you see my eyes? if you can, then my hair's too short.


ブロードウェイにロックを持ち込んだ最初のミュージカルを映画化。
>>続きを読む

ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ(2016年製作の映画)

4.0

Voila! A fresh delicious burger from grill to counter in 30 seconds.


マクドナルドを世界規模に拡大したレイ・クロックの自伝を原作
>>続きを読む

べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

4.3

「今の発言は女性差別だ。今の時代は多様性だ!」


企画案ではJKわるきゅーれこと本作は、『鬼滅の刃』等舞台などで活躍する高石さんとハリウッドのダブルスタンドとしても活躍する伊沢さんを初主演に置いた青
>>続きを読む

アイヌモシリ(2020年製作の映画)

3.9

「日本語、お上手ですね」


表題は"人間の静かなる大地"を意味するアイヌ語。

歴史的観点や差別など社会問題よりも、アイヌ文化や1人の少年の青春の1ページを切り取ったドキュメンタリー調の作品。
イオ
>>続きを読む

カイロの紫のバラ(1985年製作の映画)

3.8

But you're in the movie.


世界恐慌の30年代を背景に繰り広げられるおかしな三角関係を描いた、Time誌のALL-TIME 100 best filmsにも選出された映画。
>>続きを読む

ウォレスとグルミット、危機一髪!(1995年製作の映画)

3.9

We'll call him Shaun, eh!


大人気アニメ「ひつじのショーン」を生み出した作品。

幼少期にショーンのシュールさが好きだった気持ちを思い出した。

お馴染みギャグや、小ネタが
>>続きを読む

ウォレスとグルミット ペンギンに気をつけろ!(1993年製作の映画)

4.1

What's the game, then?


ある日、ウォレスとグルミットは経済難から部屋貸しを始めるが…から始まるサスペンスアクション。

ヒッチコック風の作劇に今観ても示唆的な話で、ちょっぴり
>>続きを読む

ウォレスとグルミット/チーズ・ホリデー(1989年製作の映画)

3.8

Gromit, that's it! Cheese! We'll go somewhere there's cheese!


ニック・パーク監督の人気ストップモーションプロジェクトの長編第一弾。
>>続きを読む

ロッキーVSドラゴ:ROCKY IV(2021年製作の映画)

3.7

He's not a machine, he's a man.


興行的成功と裏腹に、最低の映画に贈られるゴールデンラズベリー賞5部門を受賞したシリーズ4作目をスタローン自らが再編集。

この真っ正
>>続きを読む

私をくいとめて(2020年製作の映画)

3.9

「人間なんて、生まれながらのおひとりさまなんだから。人といるためには努力が必要」

こじらせ系30代女子のおひとり様生活が変化していく様子を描くオフビート映画。

おひとり様と言いながらも、イマジナリ
>>続きを読む

コントロール(2007年製作の映画)

3.9

It's like it's not happening to me, but... someone pretending to be me, someone dressed in my skin. >>続きを読む

岬の兄妹(2018年製作の映画)

4.0

「お前はな足が悪いんじゃない、頭が悪いんだよ」


人的資本、社会資本、金融資産という幸福のインフラが何一つない障碍を持つ兄妹が、ビジネスを始めることで現状を打開しようとする。

ギャグのような雰囲気
>>続きを読む

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

3.9

「お返し申す」


震災×冒険活劇で、重厚に作られた本作。

当たり前と思っているものは有り難いものだという戒めと共に、
トラウマを想起させかねないセンシティブなシーンの挿込みに暴力性も感じた。

>>続きを読む

かもめ食堂(2005年製作の映画)

4.4

「コーヒーは人に入れてもらった方が美味しいんだよ」


おにぎりを食べながら啜る緑茶のように、
雑味なく沁み込んでくる作品。

現実離れしているのに懐かしく、
言葉は少なくても多弁だ。

マーケティン
>>続きを読む

浅草キッド(2021年製作の映画)

3.8

"芸人だよ、バカヤロー"


ビートたけしと浅草の深見の師弟関係を描くドラマ。

師匠の教えと下げる頭のあるところが格好いい。

誰しも何者でもない時代がある。

BLAME!(ブラム)(2017年製作の映画)

3.2

"この辺り ネット端末遺伝子を持つ人間はいるか?"


テクノロジー発達の末のディストピアで語られるヒーロー譚。

前説なしに世界観飲み込める人なら楽しめる。

冷たい手触りのSFアニメーションに浸る
>>続きを読む