blacknessfallさんの映画レビュー・感想・評価 - 17ページ目

野火(2014年製作の映画)

5.0

明治維新から始まった脱亜入欧、出だしがうまくいったもんで、イケイケになり大いに傲り高ぶって色々やったあげくの悲惨な結末のある光景を容赦なく画き切った塚本晋也入魂の傑作。

"大東亜戦争"と勇壮な名を冠
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レッドブル(1988年製作の映画)

3.4

これと"ゴリラ"を完全に取り違えてて、これが見たかったのにゴリラを録画しちゃったことあるんだよ(この経緯に興味のある奇特な方はおれのゴリラのレビューを読んでください笑)。

当時、初めてソ連でロケした
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工作 黒金星と呼ばれた男(2018年製作の映画)

4.3

ミッション・インポッシブルなスパイ活動に身を投じることになったファン・ジョンミンが諜報活動の過程で韓国と北朝鮮の間に交わされたどす黒い陰謀を知ってしまい、自身の愛国心からそれを潰そうとする話。

簡単
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シャークネード(2013年製作の映画)

3.5

そのぶっ飛んだバカバカしさから人気シリーズになったわけだけど、改めてこの一作目見ると、そんなにバカじゃなかった。

サメが襲うシャーク・アタック・シーンなんて優等生と言っていいぐらい"ジョーズ"のスタ
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殺人者の記憶法:新しい記憶(2017年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

"新しい記憶"と言ってるわけだから、結末がまったく逆になるのはいいとして。
オチのつけ方が少々強引だよな。
だってアルツハイマー自体が嘘なんて基本の設定までひっくり返すのはちょっとずるいと思った、、笑
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女賭場荒し(1967年製作の映画)

2.9

江波杏子って"悲愁物語"に出てくるエキセントリックで不気味なおばさんの印象しかなかったんだけど、この映画だと凛として美しい女性だったんで、まずその美貌に驚いた。

悲愁物語より10数年前の1967年の
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アクアマン(2018年製作の映画)

4.2

アクアマンを知ったのはジャスティス・リーグのビジュアル・デザインが発表になった時。メタルバンドのジャケ、それも最も大仰でファンタジックな作風からメタラーの中にもダサく感じ苦手な人も多いエピック・メタル>>続きを読む

JAWS/ジョーズ2(1978年製作の映画)

3.1

あの惨劇から3年後、再びアミティのビーチにあいつが現れた🦈💨

今回はロイシャイダーの警察署長がほぼ1人でサメに挑む。

前回で懲りてるからシャイダーはビーチの封鎖を申し出るんだけど、同じく前回懲りて
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怪怪怪怪物!(2017年製作の映画)

3.8

最初に知った時はこんなタイトルだし出オチ感満載の愉快なホラーかと思ってた。おれが好きそうなやつだなぁって。

上がってきたレビューを読むとどうもそんな映画じゃなくて学校のいじめ問題を子細に画いて人間の
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続・座頭市物語(1962年製作の映画)

3.3

5月に初めてホテルのマッサージ・サービス頼んだんだよ。疲れ果てて全身バキバキに張ってツラかったから。

来たのアンマさんだったんだけど、この人が気さく通り越した話好きで、疲れてるからと言ってるのに一方
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バハールの涙(2018年製作の映画)

3.7

IS(イスラム国)に夫と子供を拐われた女性が戦士になりISと戦う話。

ISが中東各地で略奪、拉致、虐殺を行ってることはニュース等で知ってるわけだけど、そこに実話に限りなく近いフィクションとして侵略を
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無双の鉄拳(2018年製作の映画)

3.5

マ・ドンソクでノワール、しかも韓国映画でノワールなんて"アシュラ"みたいな世界にドンソクが?!漆黒で血みどろで絶望に駆られ破滅へ疾走するドンソクが見れるの!?正味のとこどーなのよ!??

あらすじだけ
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メッセージ(2016年製作の映画)

4.0

SF小説は好きなんだよ。
人間とは何か?社会はどうあるべきなのか?我々はどこから来てどこに向かおうとしてるのか?とか、人間の存在や社会を哲学的に俯瞰して見せてくれるから。

でも、残念なことに頭が悪す
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サスペリア(2018年製作の映画)

2.2

否定派も肯定派もオリジナルとは別物であるという点に置いては一致してる印象だった。
マジでこりゃ別物だよ笑

伝え聞くとこによると監督はかなりのサスペリア好きらしい。それでありながら徹底的にオリジナルの
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DARK STAR/H・R・ギーガーの世界(2014年製作の映画)

3.4

ギーガーと言えば映画好きにとってはエイリアンでその存在を知るのが定番だとは思うけど、映画好きの前にメタル・ヘッズだったおれは、セルティック・フロストのトゥ・メガ・セリオンであり、Danzigのサード・>>続きを読む

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(2019年製作の映画)

4.5

ぎっくり腰やって回復後もユーヤさんの追悼上映なんかもあったりで、やっと観れた。

とりあえず満足感しかないよ。
このマイケル・ドハティ監督は前作のギャレス・エドワーズ監督よりゴジラ愛が深い気がした。東
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少女娼婦 けものみち(1980年製作の映画)

3.0

内田裕也追悼上映、最後の一本。

少女娼婦てタイトルにあるけどべつにこの子娼婦じゃないんだよなぁ笑
でも、普通のティーンの女の子って感じでもない。

勉強は出来そうだけど人間的に色々ヤバそうな同級生に
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嗚呼!おんなたち 猥歌(1981年製作の映画)

3.5

"餌食"と"コミック雑誌なんかいらない"で本懐は達したから、もういいやと思ってたんだよ。
でも、嗚呼! おんなたち 猥歌はユーヤさんの逆ソープ・シーンがあると聞いて、見とくしかないと思い昨日も行ってき
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コミック雑誌なんかいらない!(1986年製作の映画)

4.2

内田裕也追悼上映、"十階のモスキート"と二本立てのもう一本。
自分の中で今回の追悼上映のメインはこれだったんだよ。
中学生の時に観て、そのあまりの何でもありな展開にそれまで観てきた映画の何れにも当ては
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十階のモスキート(1983年製作の映画)

4.0

昨日も行ってきたんだよ、内田裕也追悼上映。一昨日以上の盛況で整理券まで出たよ!ユーヤさん愛されてるな、と改めて実感した。昨日は6月9日、ロックの日だし当然か。ユーヤさんはロックの化身として天に召された>>続きを読む

餌食(1979年製作の映画)

4.0

今日の追悼上映のもう一本の方。
餌食は今だにソフト化されてないんだよ。前観たのはバウスシアターのクロージングの時だから、6.7年前かな?
いつ観たかは曖昧なんだけど、餌食はなかなか見れないって事情から
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水のないプール(1982年製作の映画)

3.6

ユーヤさんの追悼上映行ってきたよ。
これと"餌食"の若松孝二監督と組んだ二本立て。

単調で味気ない日常に嫌気がさしてる地下鉄職員のユーヤさんが女性をクロロホルムで眠り込ませレイプすることにドハマりし
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キングコング対ゴジラ(1962年製作の映画)

3.6

"ゴジラ キング・オブ・モンスターズ"自分がチェックした限り概ね好評価だけど、展開がご都合主義だとか、なんか脚本がテキトーなんでは?ってのも少なからず眼にする。

観てないのに言うのはおこがましいのは
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トゥ・ヘル(2018年製作の映画)

4.0

ネタにする人に限って観てないことでお馴染みのニコラス・ケイジ映画。ダメな映画にばかり出てると言いながら観てないないんだよ、ケイジ映画をそーゆー人らは。おれはそんなポーズだけのケイジ好き=ケイジ・ポーザ>>続きを読む

小林多喜二(1974年製作の映画)

3.0

小林多喜二の生涯を画くと言うことは共産党史としても興味深いものにもなるし、日本の権力の横暴、暴走、闇にスポットを当てることにもなる。

そーゆー意味でこれは当時がどんな情勢で共産主義がどう見られ、小林
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三大怪獣 地球最大の決戦(1964年製作の映画)

3.7

"ゴジラ キング・オブ・モンスターズ"が楽しみな理由の1つであり、最も牽かれるポイントはこの三大怪獣 地上最大の決戦を下敷きにしてるってことなんだよね😀

金星人の予言者、よくわからない国の王女、妙に
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ギャング・イン・ニューヨーク(2017年製作の映画)

1.6

製作発表の段階から気になってて、早く観たいなぁと思いながらも、監督降板、キャスト選び難航、なんてネガティブな続報しか流れて来なくなり、最終的に本当に時々、そー言えばあれどーなったんすかねぇ?て知り合い>>続きを読む

女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

3.6

よく感情移入できる人が一人も出てこなかったからおもしろくなかったって感想を見る。
それはそれで分かるんだけど、逆にまったく感情移入が無理、了解不可な動きをする人達ばかりだからこそおもしろい映画もある。
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ザ・カニバル・クラブ(2018年製作の映画)

2.5

富裕層、それも国のてっぺんの方、要するに支配階級。彼らが主宰する貧乏人を殺し料理して人肉を味わう背徳の秘密クラブを画いた映画、タイトルどおり。

タイトルに偽りなくそーゆー描写もあるんだけど、ひどくあ
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つげ義春ワールド ゲンセンカン主人(1993年製作の映画)

3.7

"ねじ式"は知ってたけど、こっちは知らなかったんだよね。

石井輝男さんが持ち味である猟奇性やグロ演出をシュールで眩惑的でありつつ郷愁や露骨すぎる生活臭が入り雑じるつげ義春さんの作風を忠実に映画化する
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シュガー・ラッシュ:オンライン(2018年製作の映画)

4.3

ディズニーなんか終わってると思ってたんだよ。旧態依然のモラル規範はスピルバーグが立ち上げたドリーム・ワークスの"シュレック"で徹底的にコケにされたし、ピクサーはディズニーが画けなかった細やかやな感情や>>続きを読む

ヴェンジェンス(2017年製作の映画)

4.2

やっつけ路線になってからのケイジ映画はかなりの数見てるし、あらすじとジャケ見ればだいだい予想はつくと思ってたんだけど、これは完全に予想を裏切られた( ゚Д゚)

ここんとこケイジの映画は色々雑だけどそ
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ハンターキラー 潜航せよ(2018年製作の映画)

4.4

SNS中毒なんだよ。それはもう重度の依存と言っていいぐらい。
夢中になって読んだり投稿したりして降りる駅やバス停を通過したことは一度や二度じゃねえんだよ😬💦

純度の高いネトウヨ(パーフェクト・クズ)
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アベンジャーズ/エンドゲーム(2019年製作の映画)

4.3

伝説が!壮絶に!終わった!!
平成最後がこの映画でよかったと心から思える。

10年越えの壮大な構想のラストに相応しい情報量と熱量、多くの作品を観てきた者がより多く感動できる伏線総回収仕様、キャラクタ
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怪獣島の決戦 ゴジラの息子(1967年製作の映画)

3.6

シリーズ屈指のまったりほのぼのした癒し系ゴジラだ笑
もう決戦とか無理にタイトル付けることないよ、ゴジラ 父となる、ミニラ始めての放射能吐き とかでいいよね笑

そして怪獣映画というより動物ドキュメンタ
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60セカンズ(2000年製作の映画)

3.5

もはやライフワークになりつつあるケイジ映画っす。

今回のケイジは足を洗った伝説的凄腕の車ドロボウ。兄であるケイジに憧れ車ドロボウになった弟が下手打ってマフィアから詰められる。弟を救うため、かつての仲
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