明日2023年6月29日を以て解散を迎えるBiSHの2017年を追いかけたドキュメンタリー作品。自身最大規模(当時)となる幕張メッセ イベントホールでのワンマンを控え、目まぐるしく変化する世界の中で悩>>続きを読む
天才と天才達がほんの僅かな情報を頼りに意思を疎通させてゆく快感、登場人物皆んなあまりに頭が良すぎて全くハラハラしないので気楽に観られて良かった。
「目には目を、歯には歯を」を体現するかの如く、レイプ犯及びその周囲の傍観者に制裁を下していく女性、なかなかに重苦しいテーマではあるが、軽やかでポップな演出を以てしっかりエンタメとして昇華されている。し>>続きを読む
業界シェア3位、崖っぷちのNIKEが起死回生を狙ってあの”エア ジョーダン”を産み出していく過程を軽妙に描いた痛快お仕事ムービー、むさ苦しい中年男性がお仕事しているだけなのに何故か面白い。互いが互いを>>続きを読む
『GotGVol3』での違和感/疑問がかなり解消した、しっかり予習しておけば良かった。マンティスとドラックスの凹凸コンビにただただ癒される44分。
ここ最近なかなか追えていなかったMCU、『ソー:ラブ&サンダー』と『〜ホリデー・スペシャル』を観ていなかったのでいまいち着いていけない部分もありつつ、それでも破茶滅茶に面白かった。それぞれのキャラクタ>>続きを読む
つまるところ権力と高慢にがんじがらめになったEGOTの指揮者の転落劇であるが、己の行いのグロテスクさを自覚し嘔吐した彼女が音楽の本質的な喜びへと回帰する結末は寧ろハッピーエンド(あくまで彼女にとって)>>続きを読む
上映前の任天堂のCM(https://youtu.be/5uHNQxVamoM)からかなり涙腺を刺激され、「マリオって良いなあ…」と整ったところで始まる本編、92分間ずっと実家のような安心感に包まれて>>続きを読む
王道ラブロマンスからパニック映画への鮮やかな転換、奇を衒うことのない堅実な演出、美しく華やかな美術/衣装、壮大で感動的な音楽、経済格差への批判的視点、端役まで尊重して描かれた人間ドラマ(死に直面した人>>続きを読む
新作映画『セブン・サイコパス』の脚本を執筆中の脚本家のまわりで、まるでそのネタを提供するかのようにイカれ暴れ散らかすサイコパスたちの物語。サイコパスと一口に言っても色々なサイコパスが居るのだ、という当>>続きを読む
西部劇というものを殆ど観たことは無いが、銃を外したり馬から落ちたりといったアンチヒロイズム的な視点だったり、痛々しい暴力が繰り返される陰惨な作風が、以前の西部劇と一線を画したものであったであろうことは>>続きを読む
ジワジワと刺激されていた涙腺が終盤の衝撃的なイベントでついに決壊した、全編通してスクリーンから放たれる凄まじい熱量に圧倒されっ放しだった。これを漫画という媒体で表現している原作に俄然興味が湧いた。
愛の為に当時8歳の娘を捨てた大男、まるで白鯨のような巨体を必死で動かし過去を償おうとする様には、純粋な応援の念と軽蔑の念が入り混じるような複雑な感情を覚えた。ただ、彼が緩やかな自殺の果てに迎える、救済>>続きを読む
シンプルに面白い、信じられないぐらい手汗かいた。微かな希望が生まれては絶望に変わる、ただその繰り返しではあるが、そこの展開が至って自然なので純粋にのめり込めた、塔に登り始めるまでの尺がスッキリしている>>続きを読む
数日前に人が溺死した湖で何事も無かったかのように男を漁りセックスに励む男達の薄気味悪さ、常に作品を覆う漠然とした緊張感が突如明確な形を持って襲いくるラスト、滅茶滅茶面白かった。
立て続けに敵オーグが登場する構成は、TVシリーズをダイジェストで観ているかのような楽しさがあった、庵野作品らしい台詞回しや作品を貫く独特なトーンが、異形としての仮面ライダーの不気味さを際立たせていたと>>続きを読む
日常の中にさも当然のように存在する虚構、余りにもさりげなさすぎて、彼女達にとってそれらは確かな現実なのだという妙な説得力を感じた。現実と虚構が曖昧に入り混じる、ふわふわとした浮遊感に包まれた30分、植>>続きを読む
2021年11月に開催されたオンラインコンサート「SEVENTEEN CONCERT <POWER OF LOVE>」の映像とともに、舞台裏の映像やメンバーのインタビューを収めた、SEVENTEEN初>>続きを読む
タイムループしている事実を一つずつ上の者に上申していくシュールさと、仲間が少しずつ増えていくことの楽しさ。キャラクターも個性豊かで魅力的、82分でサクッと観られて良い。
椎名林檎のアルバム『加爾基 精液 栗ノ花』の世界観を映像で表現した短篇キネマ、ほぼMV。小雪と小林賢太郎がお似合い。
号泣した。
主要キャラの過去が断片的に挿入される構成は(桜木花道や流川楓ですら顔と名前が一致していないレベルの)初心者にはあまり優しくなかったし、試合のテンポを削いでいたような気もするが、そんな多少の>>続きを読む
冒頭の乱痴気騒ぎを除いて188分ほぼ退屈しなかったが、ひとつの作品としてあまりに散漫で蛇足だらけ、ただその蛇足が好きだったりもするので難しい(トビー・マグワイアパート滅茶滅茶良かった)。時は無情にも移>>続きを読む
頭空っぽで観られるクリスマスバカ映画、草臥れたデヴィッド・ハーバー・サンタが可愛い。ラスボスの倒し方がサンタならではでとても良かった。
ジョニー・グリーンウッドがインドのメヘランガール城塞にて、イスラエル人ミュージシャンのシャイ・ベン・ツールや現地のミュージシャンらとともにレコーディングを行う様子を捉えたドキュメンタリー、監督はPTA>>続きを読む
「アンディ・ウォーホル・キョウト /
ANDY WARHOL KYOTO」にて(一部抜粋)。
ウォーホルがボーイフレンドのジョン・ジョルノの寝姿を撮影した約5時間の作品。身体を舐めるように映すカメラ>>続きを読む
「アンディ・ウォーホル・キョウト /
ANDY WARHOL KYOTO」にて(一部抜粋)。
これが一番面白かった。60年代のアングラ文化に生きる人々の、美/危険/セックス/ドラッグと隣り合わせの生>>続きを読む
「アンディ・ウォーホル・キョウト /
ANDY WARHOL KYOTO」にて(一部抜粋)。
エンパイア・ステート・ビルを定点撮影した映像を垂れ流す485分、なかなか厳しい。
作品をただ闇雲に消費するだけの消費者、消費者にエゴを押し付ける芸術家、芸術家の作品に口を挟むスポンサー、全方位に皮肉を撒き散らすかなりエッジの効いたサイコスリラー、製作陣の溜まりに溜まった鬱憤がとめど>>続きを読む
サイレントからトーキーに流れるように転換していて驚いた。腕かと思いきや燭台、絵画かと思いきや酒の棚、男が入るかと思いきや犬が入る風呂、サイレントパートのギャグが冴えていて楽しかった、扉の開閉音もかなり>>続きを読む
初小津安二郎。
熱海の海を見つめる笠智衆と東山千栄子の丸まった背中から漂う哀愁と孤独、家族のかたちが移りゆくことの正しさと遣る瀬無さ、家族だからこそ優しくありたい。親子役の笠智衆と杉村春子が二歳差だと>>続きを読む
言葉を発する度に名言を繰り出す動物たちが可愛い。うまくいかない時にはケーキを食べよう、とんでもない名言。
密室劇の金字塔。1人の少年の生死を懸けて12人の怒れる男が評議するだけの95分間、同じ部屋で暑苦しいおっさんらが話していただけとは思えない面白さ、やはり脚本が面白ければ映画は映画たり得るのだと思った。>>続きを読む
伊丹十三第十回監督作品、遺作。
『ミンボーの女』公開後の襲撃事件で、伊丹自身が”マルタイ(=警察の身辺保護対象者)”となった経験がベースになっているのだと思う、事件現場に偶然居合わせてしまっただけで人>>続きを読む
伊丹十三第九回監督作品。
『ミンボーの女』振りの「女シリーズ」、相変わらず宮本信子と津川雅彦の相性が抜群で最高。次からスーパーに行ったら肉のドリップを気にしてしまいそう。
伊丹十三第八回監督作品。
大江健三郎原作、以前の伊丹作品とは打って変わってとても落ち着いた作風ではあるが、伊丹特有の絶妙なコメディセンスは随所に垣間見える。渡部篤郎の演技が天才的。