Trainさんの映画レビュー・感想・評価

Train

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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

4.3

ようやく見れた。コロナ等現実の情勢と重なる偶然の一致。そんなクソほどイカれてる世界でも日常は確かに存在して、変わらず人間の醜悪さも存在する。この出来なら『おやすみプンプン』とかもアニメ化期待しちゃいま>>続きを読む

イン・ザ・ハイツ(2021年製作の映画)

3.9

ミュージカルなんだから大音量で見たいのに引越した先がマンションなので微妙な音量で見るハメになって悲C…

エイジ・オブ・イノセンス/汚れなき情事(1993年製作の映画)

3.0

巨匠が作ってるので粋なラストシーン含めて演出はそりゃ良いが、結局お高く止まってやがって!という感想が出てくる。こんな恋してみたいか?

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.7

矛盾や欺瞞、エゴが蔓延る醜い世界。あれから何十年と経つのに世界は何も変わってない。今の世界情勢を鑑みると、語られるべくして語られた物語にしか思えない。

オン・ザ・ロック(2020年製作の映画)

3.9

「浮気は女性だと”運命の出会い”なのに何で男になると”秘書とのセックス”なんだ?」なるほど、そういう視点はなかった。単純なコメディというより親子の絆を取り戻そうする父の奮闘記にも見れなくない。

マクベス(2021年製作の映画)

3.5

台詞全然聞き取れないけど『蜘蛛巣城』って見やすかったんだなあって。古風な文体が色々邪魔をしている気がする。翻案という作業の大切さを知る。

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

相も変わらず原作未読なので、増え過ぎたポールの肩書きに何の違いがあるのか知らないし、ポールがハルコンネン家の血筋の人間だったという設定もハルコンネン家滅ぼして今後活きていくのかさっぱりだが、流石にジャ>>続きを読む

フットルース(1984年製作の映画)

4.0

神父の親父、この手の作品に出てくる厳格な父親の中では意外と甘かった。普通が醤油煎餅なら、こっちクッキー並みに甘い。いやビスコかもしれん。好きだけど。

ナポレオン(2023年製作の映画)

3.2

映像のルックは最高だけど、内容そのものはダイジェストぽく、ドラマでやった方が多分良かったんだろうな、と。(4時間版あるらしいけどどのパートが増えてるかで面白さ変わりそう。どちらにしてもジョゼフィーヌ関>>続きを読む

リオ・ロボ(1970年製作の映画)

4.0

話のまどろっこしさはあるが、序盤の列車アクションの時点で引き込まれる。マカロニの方が好きだったりするのだけど、偶にアメリカ産に触れてみるのもやっぱいいな、と。こういう昔ながらの西部劇がケヴィン・コスナ>>続きを読む

アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

4.0

物語でリアルに感じられる要素というのは実際はまやかしであることを物語に教えられるという円環構造で頭が痛くなる。(私が勝手にそう思ってるだけだけど!)でっちあげた本の本筋よりも家族や恋人等の主人公の身の>>続きを読む

めぐりあう時間たち(2002年製作の映画)

4.4

再見。人物の抱える苦悩に明確には迫らない代わりに「生きにくさ」を共感ではなく視聴者自ら体験させる、純度100%の喪失感で満ちた映画。ダロウェイ夫人の展開に悩むニコール・キッドマンの瞳が脳裏に焼き付いて>>続きを読む

ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

4.1

他の作品どこで見れんねん。三宅唱の作品まだこれと『きみの鳥はうたえる』しか見れてないので配信等でもっと見せやがれです。

スポーツ映画ながら勝負の勝ち負けには特にこだわりを感じないのが新鮮的。彼女が唯
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ラ・ジュテ(1962年製作の映画)

4.0

多分高校振りに見た。今度は大塚明夫氏による吹替。なんか男っていつの時代も幻想の女を(今回はちゃんと存在はしてるのだが)追い続ける生き物なんだなぁ、とかしょうもない感想が出てきた。

ハムレット(1948年製作の映画)

3.8

取り敢えず教養の為に見ました。シェイクスピアに限らず、古典モノはどれだけクサい台詞に命を吹き込んで重みを加えられるのか、あるいはリアリティを出せるのかという点においてやはり名優という存在が必要不可欠で>>続きを読む

KING OF PRISM PRIDE the HERO(2017年製作の映画)

4.4

カレーの隠し味が林檎と蜂蜜なのは決してバーモンドカレーを使っているからじゃないし、地球が黄色なのはこの世の全員が知ってる常識だよなあ!

KING OF PRISM by PrettyRhythm(2016年製作の映画)

4.7

一時的とは言え鬱が吹き飛びました!ハピなるゥ!『レインボーライブ』時の回想がクドかったりもするが、プリズムの煌めきをシャワーの如く浴びた俺はもうこのシリーズを冷静に評価することは二度とできんのだな。永>>続きを読む

ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.0

『インランド・エンパイア』ぽい。
ホアキン・フェニックスが3時間ピーピーキャーキャー騒ぐだけだけど、それを楽しめる感覚があったので私は満足です…と思っていたのは序盤までで、夫婦の下りから家に着くまでの
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レッド・ロケット(2021年製作の映画)

4.2

アメリカン・ドリームの死と自意識過剰の白人男性の典型例。「Make America Great Again」のスローガンやトランプが良いスパイス。

ミセス・ダウト(1993年製作の映画)

3.8

ロビン・ウィリアムズがロビン・ウィリアムズたる所以がわかる映画。どれだけ王道な出来であろうと、或いは微妙な出来であろうと、出演シーンはもち前のカリスマ性で彼が全部持っていてしまうのだから恐しい俳優であ>>続きを読む

かがみの孤城(2022年製作の映画)

3.5

ファンタジー版『ブレックファスト・クラブ』かと最初は思ったけど、一部除いて各個人の弱さを曝け出すのがぽっと出の回想だけなのが痛いところ。謎解きやリオン君怖えみたいなラスト含めて色々釈然としなかったけど>>続きを読む

瞳をとじて(2023年製作の映画)

4.0

あんまし見る機会なくて今回初めてビクトル・エリセ見た。上映時間調べてなかったからもしれんが長っ。小説かなと思うレベルの重厚な語り口。見る小説。もういっそのこと小説にしちゃえよ。消えた俳優の設定と映画と>>続きを読む

デヴィッド・ボウイ ムーンエイジ・デイドリーム(2022年製作の映画)

-

うわぁ、すっげえコラージュ感。2時間強あってもデヴィッド・ボウイの人物像を理解できた気が全くしないけど、宇宙という名の彼の世界観を追体験させるという製作陣の意図は成功しているのでは。忙しさを言い訳にし>>続きを読む

ノック 終末の訪問者(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

『サイン』と思わせておいての、まさかのエヴァだった。この手の作品はB級と思われてるのか、それともどんでん返しだけを期待されてるのか、はたまた理解を超え過ぎているのか。何にせよ、全くハネなかったのが悲C>>続きを読む

マイケル・ジャクソン THIS IS IT(2009年製作の映画)

4.2

編集の妙と言えばこの作品もそうで、リハーサル映像で幻になったライブを完成させるという試みそのものが感動的だった記憶。

ストップ・メイキング・センス 4Kレストア(1984年製作の映画)

4.3

寝不足で途中割とうつらうつらとしてしまったが、その微睡の中でも足でリズム取るくらいにはノリノリでもう一回見たくなった。パンやズームが多く記録映像ぽいというのがライブ映画の勝手なイメージなのだけど、デヴ>>続きを読む

AIR/エア(2023年製作の映画)

3.9

中学3年間ずっとバッシュ替えたことなくて当時はジョーダン履いてみたいなぁとか思ってたけど、今思えば履けるほどの実力を身につけてなかったので買わんでよかったな、と。でもやっぱり履いてみたいと思わせるだけ>>続きを読む

Saltburn(2023年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

予想通り青春版『パラサイト』って感じ。この作品唯一無二の終わり方とは正直思わないけど、湿っぽくならないあたり他の作品と違って印象が良い。しかし次期ジョーカーに選ばれるだけあって気味の悪さを醸し出すのが>>続きを読む

隠し砦の三悪人(1958年製作の映画)

3.9

面白いとは思うけど、バカ二人に振り回される三船敏郎見たいか?という気持ちもある…しかしまあ字幕付きの放送で助かった。

機動戦士ガンダムSEED FREEDOM(2024年製作の映画)

4.5

【純然たるガンダムとして見るべからず】

泣いて、笑って、最後もやはり涙流しながら笑ってた。決して真剣に見てはいけない作品。

恋愛脳過ぎるキャラ達とかクェス然とした業の深いキャラをまたやらされる桑島
>>続きを読む

永遠の門 ゴッホの見た未来(2018年製作の映画)

4.1

去年の夏、大塚国際美術館に行った時に友人がゴッホの絵(贋作)をスマホのカメラ機能でモノクロフィルターをかけていて、その理由を聞くと上手い人の絵はモノクロにしてもはっきり見えるのだと。今作にはゴーギャン>>続きを読む

ミーン・ストリート(1973年製作の映画)

3.8

一応商業映画ではあるけれど、明確なストーリーがない感じはカサヴェテスのインディペンデント映画と通じるものがある。デ•ニーロは勿論良い演技してるけど、主演のハーヴェイ•カイテルがあの演技で全く注目されな>>続きを読む

ファントム・スレッド(2017年製作の映画)

5.0

再見。『リズと青い鳥』における希美とみぞれの共依存関係よりもはるかに危険で、脆く、それでいて美しい、不可解な関係。ヒロインじゃないけど、なんか変な性的嗜好(?)を開拓してしまった気がする。

ツリー・オブ・ライフ(2011年製作の映画)

5.0

スメタナ聴いてたら絶対思い出す作品。分かる分からないじゃねえんだ、エモいんだよ。

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