ふくやんさんの映画レビュー・感想・評価

ふくやん

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レッド・テイルズ(2012年製作の映画)

3.8

第二次世界大戦の大陸反攻作戦で活躍した米陸軍黒人戦闘機隊の物語。

戦闘機が派手に駆け回って敵と戦うという構成がシンプルなので、戦争に詳しくなくてもサクッと楽しめる。

知識のある人には過剰気味に映る
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俺は、君のためにこそ死ににいく(2007年製作の映画)

3.3

陸軍の特攻隊を描いた作品。

「永遠の0」に登場する特攻隊は海軍なので、出てくる飛行機などに差異がある。比べて観てみるのも良いかもしれない。

作品は陸軍指定の食堂を切り盛りする女性を中心軸に据えた群
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太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男(2011年製作の映画)

3.1

太平洋戦争の「サイパンの戦い」を舞台にした作品。

序盤の戦闘シーンは見応えがあった。よくある「叫んで走るだけ」の勢い任せなやつではなく、ジワジワと歩兵が浸透していく迫力のある「突撃」だった。

主人
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ジョニー・マッド・ドッグ(2007年製作の映画)

4.5

現代の少年兵をテーマにした作品。
元少年兵をキャストに起用しただけあり、子供が戦闘に身を投じる姿が実に重々しく映っていた。
無秩序な世界で、身の丈に合わない銃火器を抱えて、強制させられた大人の真似事を
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ダンケルク(2017年製作の映画)

3.2

第2次世界大戦の序盤にして、ヨーロッパ戦域における重大な戦い「ダンケルク撤退戦」を舞台にした作品。

陸、海、空、計3つの視点があり、スケールの大きさを窺わせている。

物語自体は敗退中の英軍を描いて
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マイ・インターン(2015年製作の映画)

4.2

仕事を引退した主人公が、若手率いる企業にインターンする物語。

壮年な主人公だからこそ映える「温故知新」な雰囲気が魅力的。

古風な仕事スタイルで生きてきた主人公の姿に気品を感じると同時に、気さくかつ
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ワールド・ウォーZ(2013年製作の映画)

3.0

ゾンビ物のパニック作品。
ストーリー自体に目新しさはないものの、サクッと観れる気軽さがある。

テンポも程良く、ちゃんと観れば内容の理解が遅れることもない。

ざっくり言えば普通なのだが、臨場感と緊迫
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ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ(2018年製作の映画)

3.3

前作「ボーダーライン」の続編。
主人公が変わるものの、この作品を充分に楽しむためには前作を観ておくべき。

ストーリーが引き続いて進んでいくが、スケールがやや大きくなり「合衆国vsカルテル」という構図
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パージ:アナーキー(2014年製作の映画)

3.4

前作「パージ」と同じ世界を舞台にした作品。
前作の続編というではないので、本作から観てもあまり差し支えないとは思う。
本作は「パージ実施中の街はどうなっているのか」という部分をたっぷりと見せてくれる。
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パージ(2013年製作の映画)

3.6

「すべての犯罪が許される12時間」という設定が面白い。

にこやかなご近所さんも親しい友人もこの時だけは本性を曝け出すのか。と容易に想像できると同時に、映像に出てくるあらゆる人間が不気味に見えてくる。
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破(2009年製作の映画)

2.2

初めて視聴。

なんとも壮大な世界観だった。それを描写する作画もきめ細かで、見応えもあった。

ただ情報量が多く、展開に追いつけないまま次のシーンへ行ってしまうことがあった。おそらく原作を知っている人
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アポカリプト(2006年製作の映画)

3.7

マヤ文明を舞台にした物語。

まず、ストーリーが進むにつれて映像いっぱいに広がる非現実的な世界に引き込まれた。

雄大な自然と文明が作り出した粗削りな文化が織りなす情景は、美しいの一言。
そんな世界で
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ミドルメン/アダルト業界でネットを変えた男たち(2009年製作の映画)

4.2

アダルトサイトの決済代行システムでお金持ちになる2人組の物語。
なんともバカっぽい物語に思えるが、しっかりとおもしろい。

起承転結がしっかりしているうえ、テンポも程よい。

単なる成金のお話かと思え
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ボーダーライン(2015年製作の映画)

3.8

FBIに所属する主人公が麻薬カルテルの取締りに関わっていく物語。

ストーリー構成はまさしく「ボーダーライン」。秩序と混沌の境目を行き来するような展開で、終始に渡り緊張感が張り詰める。

一つのシーン
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ジャーヘッド(2005年製作の映画)

3.2

アメリカ合衆国海兵隊を描く作品。
似たような構成だと「フルメタル・ジャケット」が挙げられるが、新兵訓練が強烈だったあちらと違い、本作はSTAの前哨狙撃兵になるところから始まり、訓練も淡々と進んでいく。
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ブラックホーク・ダウン(2001年製作の映画)

3.6

「モガディシュの戦闘」を描く戦争映画。

現代の市街戦がたっぷりと観れるほか、ややこしいストーリーではないので気軽に観れる。

登場人物が多く覚えにくいというのが難点ではあるが、それでも「今どこで何が
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パフューム ある人殺しの物語(2006年製作の映画)

4.2

サイコパスな主人公が繰り広げるサスペンス作品。

主人公の心境を描写する場面が多く感じられ、理解しやすい。

主人公が何を願い、何をするのか。これがはっきりと明確になってからは一気に展開が進んでいくの
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クローバーフィールド/HAKAISHA(2008年製作の映画)

3.4

ビデオカメラ視点で映し出されるモンスターパニック物のPOV作品。

平穏なシーンから一気に進む展開に程よい緊迫感がやってくる。

手振れや息遣いが雰囲気を出していて、自分が撮影者かのような臨場感もあっ
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ブラザーフッド(2004年製作の映画)

3.5

朝鮮戦争を舞台にした兄弟愛の物語。

作中の戦闘シーンは迫力のみならず、生々しい描写で凄惨な戦いをしっかりと描いている。

兄と弟のそれぞれの意志・立場が明確に違うため、同じ戦場でも2人の行動や思考に
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フリー・ウィリー(1993年製作の映画)

4.3

シャチと主人公の少年が紡ぐハートフルストーリー。
作風こそやや切なげなものを感じたが、主人公の子供らしい純真な感情と、シャチの動物らしい愛嬌が充分に引き立って心を暖めてくれる。

主人公とシャチが心を
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バーン・アフター・リーディング(2008年製作の映画)

-


誰かがバカだったせいで、勘違いをしたせいで膨れ上がっていく事件を描いている。

作品を締めくくる最後の一文に激しく同意した。
その最後の一文こそ、この作品に対する私の評価であり、この作品の価値だと思
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戦火の中へ(2010年製作の映画)

3.2

浦江の戦いで実際にあった学徒兵達の戦いがモデルとなった作品。

登場する学徒兵達は誰も彼も“子供っぽさ”が滲み出ている。それが上手く引き出されて、学生らしさと同時に新兵未満の戦力なんだと強調するシーン
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ネイビーシールズ(2012年製作の映画)

3.7

Navy SEALsという、米海軍を代表する特殊部隊が主役となる作品。

SE=海、A=空、L=陸の由来通り、場所や環境を問わずに任務を遂行する部隊なので、戦闘シーンは多彩で飽きない。

ストーリーは
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ハンニバル・ライジング(2007年製作の映画)

3.6

ハンニバル・レクターの生い立ちを物語ったプロローグにあたる作品。

若かりし頃のレクターを演じる俳優がピッタリと役に嵌っており、レクターの名前に負けることのない気品を感じさせた。
また殺人に関するシー
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フューリー(2014年製作の映画)

3.4

戦争映画としては王道な作品。
ストーリーに意外性などはないが、外れようのない展開で安心できる。

主人公が搭乗する「フューリー号」のクルーはみんな個性があり、戦争映画にありがちな登場人物の覚えにくさを
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レッド・ドラゴン(2002年製作の映画)

4.0

「羊たちの沈黙」の前日譚といえる作品。

時間軸はクラリスと出逢う前で、ハンニバル・レクターを捕まえた実績を持つFBIのグレアムが主人公となる。

基本的にはグレアムが、ある殺人鬼を相手に立ちまわるた
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ハンニバル(2001年製作の映画)

4.1

「羊たちの沈黙」の続編。

前作よりもレクター博士の立ち回りが目立ち、作品の狂気を引き立たせる中心的役割を担う。

展開は常に緊迫感があり、一つのやり取りが始まればハラハラしてしまう。

前作以上にス
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パール・ハーバー(2001年製作の映画)

2.9

戦争映画というより、戦争を添えた恋愛作品。
戦争映画としてみると、プロパガンダの性格が出てしまい勿体ない。
細かい考察はせずに、「これは恋愛ものだ」と割り切って観ることが楽しむコツ。

構成は王道で、
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戦場のレクイエム(2007年製作の映画)

3.8

物珍しさはないが、散華した兵士達へ捧げるに相応しい丁寧な作品。
中盤辺りからテンポがやや緩やかになっていったが、「長く時が流れていく」ことを示すには良い表現だと思う。

濃密な戦闘シーンのみならず、主
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戦場のピアニスト(2002年製作の映画)

4.4

本作は暗く、少し淡とした雰囲気を感じた。これから起こるいろんなことが、当時は「よくあった事で珍しい事ではない」と把握するには充分だった。

そんな雰囲気の中で進んでいく物語は見応え充分。
ピアノが奏で
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レオン 完全版(1994年製作の映画)

4.2

殺し屋と少女が描く物語の中から、もどかしくも心を暖める愛情が絶妙に光る。

何がもどかしいか、「子供の恋」と「大人の愛」という似て非なる部分とでも言うべきか。
とくに少女が見せる背伸びがちな姿は、大人
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ワールド・トレード・センター(2006年製作の映画)

4.5

9.11を舞台にした物語だけあって、悲惨な展開。
当時を知る人ほど、この後何が起こるか知っているがゆえに息が詰まる。
凄惨な状況下で、瓦礫に埋もれて暗闇に包まれる主人公達の姿は、まさに絶望との戦いとい
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アウェイク(2007年製作の映画)

3.8

術中覚醒という、麻酔をかけられたにもかかわらず手術時に意識が戻る状況下で進む物語。

最初はゆったりとした展開だが、徐々にサスペンスの雰囲気が強くなる。
止まることのない展開に息が詰まり、スリルがある
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トランスフォーマー/リベンジ(2009年製作の映画)

2.2

前作、「トランスフォーマー」の続編。
残念なことに、一本の映画としては内容が過密すぎる。
いろんな場面で「もっと時間を割いた方がよかった」と思える部分があり、実に勿体なかった。

戦闘シーンの迫力は前
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ラスト サムライ(2003年製作の映画)

3.8

サムライを美しく演出した作品。
武士ではなく、サムライだ。

繊細な美術的シーンが積み上げられていき、終盤で文字通り文化と文化のぶつかり合いとして輝く。

配役がピッタリと嵌っていて、なんとも自然な佇
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トランスフォーマー(2007年製作の映画)

4.1

ロボット物が好きでなくても、乗り物が好き、アクションが好き、SFが好き、なにかしら好きになれる要素があれば充分に楽しめる万人向けの作品。

アクションシーンは迫力があり、かっこ良さが引き立つ演出も盛り
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