ノワール風サスペンスからのジャンルの転換。確かな傑作。特に、撮影が色んな映画の走りだと観ただけでわかる。
白黒表現を追求した故の巧みな表現。例えば、冒頭で少女に話しかける犯人の影が円柱に映る。男が身>>続きを読む
妥協のない完璧なセットと設定。3つ目の『耳無し芳一の話』が素晴らしい。
古くからの怪談話の映画化(言い換えれば、誰かが作らなければならない映画)として楽しむだけでも十分だが、どの話にも民族的な背景が>>続きを読む
90年以上前に描かれたディストピア的世界。徹底された格差構造を映し出し、暴徒化したメトロポリスの人々に、解決策まで提起する。
歓楽街の名がヨシワラなのは、フリッツ・ラングが来日した際に江戸の吉原を訪>>続きを読む
日本のカルト映画を鑑賞。物語は二転三転。シリアスな場面もコミカルな場面も観てられる。
一家族しか住んでいない小さな島で、文明から遅れても伝統を守り、自給自足を続ける夫婦とその葛藤が描かれる。黙々と働き続ける人物は、これほどまでに美しく、画になる。
日本に特徴的な、「耐え抜く」という美>>続きを読む
再出発を望む二人に過去がつきまとう。フィルムノワール風で演劇チックでもある映画。
レニングラード・カウボーイズシリーズに実は三作目があって、そのダイジェスト、みたいな映像。
アキ・カウリスマキの引退作。これにてカウリスマキの長編をコンプリート。
末期に確立された、ミクロな視点で実情を映す前半パートと希望を与える後半パートという構成。現代の鑑賞者が求めるものに適応してきた>>続きを読む
レニングラード・カウボーイズのMV。
カウリスマキ作品には珍しく笑顔が印象的。
最初と最後の音楽で無理やり喜劇にされた感はある。少しシニカルな視点で女性を捉えた作品。
男はインサイダーとなり、数々の障壁を乗り越えて、事実の公表へと尽力する。今では当たり前な「ニコチンは中毒性がある」という事実の普及の裏側。
実話が基となった話だが、その脚色力が素晴らしい。マイケルマ>>続きを読む
ブラザーズ・クエイ短編集『ストリート・オブ・クロコダイル』(VHS)より鑑賞。
ヤン・シュヴァンクマイエルにならってストップモーションを使ってみよう、という試み(多分)。シュヴァンクマイエルとは違っ>>続きを読む
ブラザーズ・クエイ短編集『ストリート・オブ・クロコダイル』(VHS)より鑑賞。
正直なところ、よく分からない。偉大な音楽家の音楽から着想を受けた、表現力に満ちた実写アニメ。アニメとその音楽家の価値観>>続きを読む
表面上はラブコメディのようだが、なんとも皮肉に満ちた映画だった。コメディ要素やスータンのかわいさとその演技くささも、娯楽映画への皮肉なのかもしれない。
会話中心で日本返還直後の沖縄の実情が説明される>>続きを読む