フワッティーさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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瞳をとじて(2023年製作の映画)

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まさかエリセの新作が劇場でみれるとは。長編デビューから50年超えにして、4作目の『瞳をとじて』。

巨匠より、映画へのメッセージ。

『エル・スール』も本来は3時間程度の映画にしたかったが、予算の都合
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砂の女(1964年製作の映画)

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安部公房のベストセラーの映画化。ほとんど原作通りで、ラストの独白は一言一句同じ。

マンガ本でゲラゲラ笑って我に返る、お気に入りシーンもあって嬉しい。

ミシマ:ア・ライフ・イン・フォー・チャプターズ(1985年製作の映画)

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ポール・シュレイダー脚本・監督、フランシス・フォード・コッポラ、ジョージ・ルーカス製作総指揮による三島由紀夫。

『金閣寺』のセット撮影での映画化部分、チャプター1がいい。あと沢田研二。

愛に関する短いフィルム(1988年製作の映画)

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『デカローグ』第6話『ある愛に関する物語』のシングルカット、86分版。

『早春』もポーランド映画だよなって。

デカローグ版(61分)とは異なる結末とのことで、『デカローグ』のブルーレイBOXせっか
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終わりなし(1984年製作の映画)

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「私は4日前に死んだ」という死人の独白から始まる。キェシロフスキ節とでもいうか、家族の話とポーランド社会の話が同時に進むのだが、この映画は特に2つの結びつきが強い。

旦那の死が、一つの思想の終わりを
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地獄の逃避行(1973年製作の映画)

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テレンス・マリックのデビュー作。野生が似合うマーティン・シーン。残念な邦題。警察が「ジェームズ・ディーンに似てる」と笑う、そんな"Badlands"。また観たい。

殺人に関する短いフィルム(1987年製作の映画)

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『デカローグ』第5話の『ある殺人に関する物語』のシングルカット。84分版。

垂れる糞尿などはデカローグ版にはない。

死刑は国家による殺人である。

偶然(1982年製作の映画)

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社会と人生を描く、素晴らしい手法。キェシロフスキこんなのも撮ってたんだ。

アマチュア(1979年製作の映画)

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キェシロフスキがドラマ作家になった。ここから『デカローグ』は始まってるのかも。

10ミニッツ・オールダー 人生のメビウス(2002年製作の映画)

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『結婚は10分で決まる』アキ・カウリスマキ
『ライフライン』ビクトル・エリセ
『失われた一万年』ヴェルナー・ヘルツォーク
『女優のブレイクタイム』ジム・ジャームッシュ
『トローナからの12マイル』ヴィ
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10ミニッツ・オールダー イデアの森(2002年製作の映画)

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『水の寓話』ベルナルド・ベルトルッチ
『時代×4』マイク・フィギス
『老優の一瞬』イジー・メンツェル
『10分後』シュトヴァン・サボー
『ジャン=リュック・ナンシーとの対話』クレール・ドニ
『啓示され
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傷跡(1976年製作の映画)

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これまたキェシロフスキの社会派ドキュメンタリー作家からドラマ監督への過渡期を感じられる作品。『短い労働の日』と同様、市民が群をなして寄ってくるシーンが壮観。ただ、社会派要素も家族の話もどっちつかずだっ>>続きを読む

軍旗はためく下に(1972年製作の映画)

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深作欣二監督、新藤兼人脚本。ドラマ風な反戦映画。繋がりが、と思ったところもあったが、原作はいくつかの話からなるらしい。

特需景気で復興した東京のカットが狂気じみてる。

短い労働の日(1981年製作の映画)

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別題:短い労働日

『デカローグ』Blu-rayBOXの特典DVDより鑑賞。食糧価格値上げの撤回に伴うデモを県支部の書記の目線で描く。第一書記の心理から、現場と上層の歪みを表現する。

アウトサイダー(1983年製作の映画)

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オリジナル版が観たかったので、TSUTAYAでレンタル。

『ランブルフィッシュ』、『コットンクラブ』へと続く、ヤングアダルト三部作のアタマらしい。端役でトム・クルーズも出演。

中国女(1967年製作の映画)

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主演は『バルタザールどこへ行く』でデビューしたアンヌ・ヴィアゼムスキー。思想の話ではなく、この映画の取る手法が危険に思えてしかたない。

鬼火(1963年製作の映画)

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『ママと娼婦』でジャック・リゴーを知り、彼の遺稿集を読み、彼の最期を元にした小説をルイ・マルが映画化していたのを知った。

ジャック・リゴーぽさはそこまで。独立した作品として観れば面白い。

トラッシュ・ハンパーズ(2009年製作の映画)

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映画は奇行を繰り返すが、タイトルに『トラッシュ・ハンパーズ』とつけるくらいだから、マジに作っていると睨んだ。終盤でこの映画が何を示したかが明かされていくんだけど、直感的な理解は映画全体には及ばない。ハ>>続きを読む

裁かるゝジャンヌ(1928年製作の映画)

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1981年に発見されたオリジナルに極めて近い82分版で。ブレッソンが嫌ったのも少しわかる。シネマトグラフぽさはあったけど。

血抜きのシーンは代役を据えたが、本物らしい。

ディス・イズ・イングランド(2006年製作の映画)

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スキンヘッド、ベンシャーマンシャツ、サスペンダー、スキニージーンズ、マーチンブーツ。80年代イギリスの若者にフォーカスした映画だけど、『さらば青春の光』のようには観れない。

近松物語(1954年製作の映画)

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溝口映画。この閉塞感は日本の芸能からしか得られない。舟のシーン、互いの愛に気づいた二人を突き放し孤立させるようなショット。

紅葉狩(1899年製作の映画)

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現存する日本最古の映画。能の(記録)映画化。

ヴィニール(1965年製作の映画)

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上映時間は64分。全編2カットの演劇。実験映画を超えた狂気。無字幕で。

『スリープ』や『エンパイア』のイメージで敬遠してたアンディ・ウォーホルだけど、この映画は全然見れる。後述の予備知識があったから
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モーゼとアロン(1975年製作の映画)

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シェーンベルクの未完の歌劇の映画化。ストローブ=ユイレ監督作。オペラをロケーション撮影し、同時録音で歌とともに自然の音も取り入れる。しかし、壮大な映画とは程遠く、むしろ禁欲的に撮られている。

第1幕
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