マルケスさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

マルケス

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サーファーのプライド(2008年製作の映画)

2.5

ウディ・ハレルソンの長髪とか、最初から最後までボーダー海パンのマコノヒーとか、まったく売る気がない邦題とか、面白ポイント多し。

脇に配したウィリー・ネルソン、スコット・グレンが醸す人生の妙味が良き。
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フールズ・ゴールド/カリブ海に沈んだ恋の宝石(2008年製作の映画)

2.0

『評決のとき』で認められた後なのに、作品選びの基準がマジで知りたい。まさかの上半身裸だったら笑うわ。
カリブ海がきれいだし、ボブ・マーリーの曲も上がるし、内容なんてこの際気にしない。

ゴールデン・リバー(2018年製作の映画)

3.5

役者がいいので2時間面白く見れてしまう。ジョン・C・ライリーとホアキンのシスターズ兄弟、この絡みにニヤニヤしちゃう。髪切ってあげてブーツ履かせてあげて兄弟ゲンカして。そう見えないのに凄腕の殺し屋ってい>>続きを読む

君と歩く世界(2012年製作の映画)

4.0

映画を観すぎかなーと思ってた時期があった。満腹なのに食べ物を詰め込むようで、飽和状態の感性はどうしようもなく鈍くて。
そんな時に出会ったのがこの作品だった。素直に良かったと思えた。まだ震える感性が残っ
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リード・マイ・リップス(2001年製作の映画)

4.0

ジャック・オーディアール監督は何かを失った人間を描くことが多い。身体的なこともあれば国籍や故郷のこともある。そこから立ち上がる様を見せてくれる。
監督はマイナスからのリスタートを悲劇にはしない。登場人
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ディーパンの闘い(2015年製作の映画)

4.0

ギリシャ神話のパンドラの箱。そんな世界に思えてしまった。
争い、飢え、犯罪、病気…。箱から出ていったあらゆる災厄。それでも、たった一つ残っていた希望。

嫌と言うほど打ちのめし不安に怯えさせる。血反吐
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預言者(2009年製作の映画)

4.0

“青年の成長物語”と言えるのだろうが、そんな適当なジャンル分けを嘲笑うようなハードな内容だった。無学で何の後ろ盾もない青年が、暴力の支配する過酷な世界で生き残っていく。

まず刑務所事情に驚く。どこの
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PK(2014年製作の映画)

4.0

監督が心掛けるのは、シリアスに笑いを散りばめることなんだって。
宇宙人、宗教観、インドとパキスタン、純愛。詰め込んだなあ。だけど、きっちり笑って泣けて、監督がインタビューで言ってた「フィール・グッド・
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マダム・イン・ニューヨーク(2012年製作の映画)

4.0

インド映画って楽しい。幸せな気分になる。ランティモス作品の気分転換には最適。(『ロブスター』の後に観た)

そして、鑑賞後に知るシャシ役のシュリデヴィさんの死…。ずーっと綺麗な人だなあと思って見てた。
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アレクサンドリア(2009年製作の映画)

4.0

事前情報なしに鑑賞し、4世紀頃に実在した哲学者ヒュパティアの伝記映画だと知った。ググった即席の情報を元にもう一度観るという、これまたいつもの流れ。

史実を大胆に脚色した重層的なストーリー。宗教と科学
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300 スリーハンドレッド 帝国の進撃(2014年製作の映画)

2.5

・アルテミシア姐さんの一人舞台
・あのシーンとあのメイクは『地獄の黙示録』オマージュなの?
・筋肉倍増イエーーイ!

300 <スリーハンドレッド>(2007年製作の映画)

3.0

・『シンシティ』っぽいと思ったら
 やっぱり原作フランク・ミラー
・ファスベンダーを探せ
 (1回目は見つけられず)
・クセルクセスのビジュアル無双感
・筋肉祭りヤホーイ!

蜘蛛女のキス(1985年製作の映画)

3.5

『バクラウ』きっかけのラテンアメリカ映画も最後。当時、映画誌の絶賛に釣られて観たけど撃沈したやつ。なので再鑑賞してみた。

シチュエーションが戯曲的。苦手な会話中心だけど、不思議と気にならなかった。
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バクラウ 地図から消された村(2019年製作の映画)

4.0

『七人の侍』のバージョンアップ版だった。用心棒が雇われた外部の人間じゃなく、武装した村人自身にレベルアップ。歴史博物館が武器庫で、村の全滅を企てる市長(政府)が敵。この構図が見えた時、この映画スッゲー>>続きを読む

コレラの時代の愛(2007年製作の映画)

2.5

ミスキャストに尽きる。青年フロレンティーノが数年後になんでハビエル・バルデムになるかなあ。似てないし、憂いを帯びた美青年じゃないと物語が成立しない。25才くらいのロドリゴ・サントロに演じさせたかった。>>続きを読む

予告された殺人の記録(1987年製作の映画)

3.5

渋谷のミニシアター系の映画館で観たけど、あんまり覚えてなくて悲しい。
ルパート・エヴェレットの物憂げな佇まいとか、ドロン息子の匂い立つような濃さとか、再見したいので配信されないかな。

原作はガルシア
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愛と精霊の家(1993年製作の映画)

4.0

チリの作家イサベル・アジェンデの『精霊たちの家』が原作。自身の祖父母から始まる一族をモチーフとした壮大な物語が綴られている。
60年代にブームになったラテンアメリカ文学。現実と幻想が混在、風土的な神秘
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DAU. ナターシャ(2020年製作の映画)

-

映画チラシからの抜粋(鑑賞後に知った)
「オーディション人数39.2万人、衣装4万着、欧州最大1万2千平米のセット、主要キャスト400人、エキストラ1万人、制作年数15年……「ソ連全体主義」の社会を完
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ザ・ライダー(2017年製作の映画)

4.5

一言で表現するなら、とても静かな作品。
ブレイディの表情や馬との触れ合い、レインとの友情を抑制の効いた演出で映し出す。先住民居留地の貧困も触れる程度で踏み込まない。なのに繊細な心の揺れまで伝わってくる
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女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

3.5

ランティモス作品は公開時に観たこれが最初。順番的には過去作へ遡っていったけど、一通り観てここに戻ると猫かぶってるとしか思えない。「ボク、ぜんぜんヤバクないですぅ」ってトボけた顔のヨルゴス君が浮かぶ。>>続きを読む

ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

2.0

ホラー好き、オカルト好きかどうかで評価が分かれそう。好きじゃないので作品の良し悪しもわからない。
アリ・アスター監督は幾つも伏線を張り、置き物一つにも意味があるそうだが、探る気にもなれず。唯一興味を引
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ドクター・スリープ(2019年製作の映画)

3.0

あまり続編に思えなかった。例えばジョーカー作品が幾つかあっても、続編やシリーズではなく単独作のように。

『シャイニング』はニコルソン演じるジャックの狂気が凄まじかった。ホラー要素が強すぎて原作改編だ
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アイデンティティー(2003年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

どのカットをどう繋ぐか、考え抜かれた脚本・演出。B級臭を吹っ飛ばす傑作だった。
結末には驚かされた。経緯から考えても“彼”が“彼女”を殺すのは必然。改めて根幹をなす多重人格に立ち返ることになり、単なる
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マローボーン家の掟(2017年製作の映画)

3.0

ジャンルで言えば、驚きの結末が待っている系のサスペンスホラー。鋭い方じゃないけど結末は予想できた(過去の鑑賞作が役立った)。でも悲しく切ない兄妹愛と、ジャックとアニーのラブストーリーが本筋に思える。>>続きを読む

籠の中の乙女(2009年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ランティモス監督だしアレもアレもハマらなかったし期待値ゼロでスタートしたらやっぱりイカれた家族のお話。
長男の女性体験がシュール、熱湯あり麻酔薬ありの遊びがシュール、家族でビデオ鑑賞の映像がシュール、
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さらば愛しきアウトロー(2018年製作の映画)

3.5

ロバート・レッドフォードの俳優人生最後の作品。60回以上の銀行強盗と16回の脱獄を繰り返しながら、誰も傷つけなかったフォレスト・タッカーのほぼ真実の物語。
犯罪履歴の写真が泣けるよ。全部レッドフォード
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第9地区(2009年製作の映画)

4.0

面白かったので高得点。一見B級テイストなのに実は力作。モキュメンタリーっていうジャンル、初めて知った。

アパルトヘイト云々はそれはそれとして。こんなに楽しめるSF映画があるとは。気持ち悪かったエイリ
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アップグレード(2018年製作の映画)

3.0

えっこの後どうなるの? ステムの世界征服? そこ一番知りたいとこ!
展開が速くてサクサク進む。アクションシーンもグロ描写もちょっと笑える。ステムは、ほどほどに痛めつけるってことを学んだ方がいいね。
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プロヴァンスの休日(2014年製作の映画)

3.5

うわぁめちゃめちゃええ話やった。。
テオがかわいいテオがかわいいテオがかわいいいいいい(壊れぎみ)

三人の孫達がプロヴァンスの祖父母の家で夏の休暇を過ごすお話。都会育ちの孫は田舎を嫌がって頑固な祖父
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足跡はかき消して(2018年製作の映画)

3.5

向かっていたのは安住の地じゃなく、死に場所。戦争は敵だけじゃなく自分も殺すんだ。かすかな希望を残したエンディングが沁みる。
鑑賞後に『ウィンターズ・ボーン』の監督だと知った。なんか色々と納得。

ベン
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ダンス・ウィズ・ウルブズ(1990年製作の映画)

4.5

思い出深い大好きな作品。
公開時、最大級の座席数を持つ劇場で鑑賞した。70mm上映可能なスクリーンで、最前列のど真ん中。手を伸ばせばその世界に入り込めそうな距離感で感じた、圧倒的な映像の力。
ゆるやか
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ピーターラビット(2018年製作の映画)

3.5

楽しかった。ブラックな笑いもありで、子どもより大人の方が受けそう。
ラビッツの表情が豊かで動きが自然で、CG進化の素晴らしさよ。乾いた毛並みと濡れた毛並みの違いもちゃんと表現されてる。CG黎明期は“毛
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タグ(2018年製作の映画)

3.0

本気のおっさんず鬼ごっこ!
ラストの実写が最高に楽しい。
こんな友達、羨ましいぜっ。

荒野はつらいよ アリゾナより愛をこめて(2014年製作の映画)

2.5

バイオレンスに下ネタ・ウ◯コネタてんこ盛りのコメディ。それってどうなの?なブラックなネタもあり。羊ネタが笑えた。カメオ出演者探しも楽しめる。
シャーリーズ・セロン大好き。特に豪快に笑うとこ。いかにもウ
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レオン 完全版(1994年製作の映画)

4.0

『レオン』(劇場版)を初めて観たのは多分レンタルで。仕事帰りにTSUTAYAが週末の定番コースだった頃。
勝手に脳内変換されて舞台はパリだと思い込んでいたが、ニューヨークだった。喧噪が消えてくすんだ色
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ボーン・レガシー(2012年製作の映画)

3.0

ジェイソン・ボーンシリーズのスピンオフ、でいいのかな。
ジェレミー・レナーの体を張った好演は光るが、シリーズとしてもこの作品単体としても、中途半端な印象は拭えない。
個人的ツボはカーチェイスの舞台マニ
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