イロカワさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ 完全版(1984年製作の映画)

4.8

ギャング映画だけどなんか違う。子供時代が一番面白いと感じてしまう。
 初体験よりも飢えが勝ってしまうって本当に切ない。空腹演出って何でこんなに泣けるんだろう。

夕陽のギャングたち(1971年製作の映画)

4.8

 回想シーンで一人の男とキスしている女性が居て、そこにもう一人男がやってきてそっちともキスするんだけど、全く険悪な雰囲気にならない。むしろ笑顔が溢れてきて、美しくて泣けてしまう。
 変な映画。
 「俺
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孤狼の血(2018年製作の映画)

4.0

豚の糞を胃がパンパンになるまで喰わせられる訳が無いだろう。漏斗とかチューブとか使わないと無理だって。まあいいけど。

日本で一番悪い奴ら(2016年製作の映画)

5.0

 仕事を真面目に頑張る先に待っているのはこの映画。周りが見えなくなって狂った決断を狂った決断だと認識できなくなる。でもその様子って傍から見たら抱腹絶倒のコメディなんだなって。
 バカを見るのは面白いけ
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凪待ち(2019年製作の映画)

4.4

カメラ傾ける演出でここまで面白いやつは中々無い

鬼が来た!(2000年製作の映画)

4.5

 戦争の残虐さにおいては最凶の映画。人と離れて山の中で一人で暮らしたくなる。
 香川照之の言葉を楽しい言葉で翻訳するシーンが好き。けど見終わるとそんな楽しかった日々が本当に遠く感じてしまう。そんなに長
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SPETTERS/スペッターズ(1980年製作の映画)

5.0

 バイク好きにはたまらない。ホンダのバイクなら絶対優勝できると思っていたのに、こんな結果になって残念です。
 何もかも壊れてしまったけど瓦礫の中だからこそ新しいことが始まるという結論に感動する。

止められるか、俺たちを(2018年製作の映画)

4.8

 映画作りてえ!なんで俺は69年の新宿に居ないんだよ!もし居たら絶対若松プロに入るよ。
 白石監督の若松プロへの憧憬と愛が大きすぎて、門脇麦のドラマから段々とピントが外れていった印象。俺も同じ気持ちな
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ミュンヘン(2005年製作の映画)

5.0

 スピルバーグの映画の中で一番異質な雰囲気を醸し出している作品。
 この報復チームの面々が好きだ。一人一人の能力が低くて、しかも助け合わない。お互いに嫌味ばかり漏らして惨めに這いずり回る。無様で人間臭
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赤軍派-PFLP 世界戦争宣言(1971年製作の映画)

3.9

 見た当初は若松孝二しか知らなくて、なんで俺は1971年に居ないんだと地団駄を踏んだものです。しかし、スピルバーグ監督のミュンヘンを見て以降、この映画のことを考えるのも嫌になりました。

救命士(1999年製作の映画)

5.0

 最高。出てくる医療関係者が軒並み、病んでるかイかれてる人達でお前らに治療が必要だよと思った。
 救命士の仕事が「人を救う」という何処までもシンプルなものだから成り立つ映画。ポール・シュレイダー的な使
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愛の記念に(1983年製作の映画)

4.5

 やたらとヒスを起こすオカンもアニキも嫌いだ。ウザい。家帰ってくると毎回カオスな事になっていてキツかった。
 親父が帰ってくるのマジでビックリした。帰ってきたと思ったら輪をかけてカオスにしてくるから、
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LOVE【3D】(2015年製作の映画)

3.8

 本番の生々しいsexシーンと生々しい結果を描く映画。主人公がずっとクソ野郎となじられて、メソメソする。実際そのとおりの主人公で、ただそれだけの映画だけど、特筆すべきなのはやっぱりカメラワーク。今回も>>続きを読む

エンター・ザ・ボイド(2009年製作の映画)

4.0

 主人公の主観映像で進む映画はあるけれど、瞬きするやつは珍しかった。ギャスパーノエ監督の映画は全体的に珍しい。
 これも近親相姦の話だった。最後妹のお腹の中でsexを鑑賞することになるけど、よくこんな
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劇場版 仮面ライダー555(ファイズ) パラダイス・ロスト(2003年製作の映画)

5.0

おもしれー!!最高!
 テレビ版では世界征服を目指すオルフェノクが人類を滅ぼそうとする話だったが、劇場版ではこれが逆になっている。オルフェノクによる世界征服は既に達成されていて、人類は楢山節考くらいの
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

3.5

 この映画には怪人に襲われた一般人が一人も居ない。いくら仮面ライダーのアクションが格好良くても、傷ついた人間の為にどこまでも戦うという信念がなければ、ただのごっこ遊びに過ぎない。
 どんな話でもどんな
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ヤンヤン 夏の想い出(2000年製作の映画)

5.0

 おばあちゃん一言も喋らん。びっくり。テレビの画面で見たけど絶対に劇場で見るべきだった。
 イッセー尾形の出てきてしまう日本語が好きだった。「あ、そう。…あ、so?」とかとか。イッセー尾形のシーンは面
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抵抗(レジスタンス)-死刑囚の手記より-(1956年製作の映画)

5.0

 木の板を外すのめちゃくちゃやりたい。楽しそう。ブレッソンのやりたい音響的な演出と脱獄ものは確かに最高の相性だった。

アルマゲドン(1998年製作の映画)

3.8

 テンションがおかしい。人の命の重さが不平等すぎる。ギャグで死んでいく人間と感動的に死んでいく人間の違いが大きすぎる。
 ただ、マイケル・ベイの面白いところは全ての演出がクライマックスに向かって過剰に
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愛なのに(2021年製作の映画)

5.0

 普段の城定秀夫作品とは比べられないくらい穏やかな世界。変態や狂人や凶人が出てこないのに、岬と多田を取り巻く人間模様が面白すぎ。どうなってしまうのかとハラハラドキドキした。このシナリオのポテンシャルを>>続きを読む

スパイダーマン2(2004年製作の映画)

5.0

 スパイダーマンが市民を守り、市民はスパイダーマンを守る。スーパーヒーローが活動している世界で一番優しい世界じゃん。こんなに人々がちゃんとしているならスパイダーマンがいらないくらい平和だろ!池上遼一版>>続きを読む

スパイダーマン3(2007年製作の映画)

4.3

サンドマンが子供に会おうとするシーンが最高なんだ。カットされてるけど。
サンドマンの事だけ見ていたかった。ヴェノムは絶対いらない。

スペル(2009年製作の映画)

5.0

原題は「私を地獄に連れてって」お役所仕事で婆さんを不幸にした主人公が呪われてめちゃくちゃにされる映画。
 クソみたいな主人公に感情移入させるのがうますぎる。嫌いなんだけど可哀想に感じつつ、幽霊に襲われ
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トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン(2011年製作の映画)

4.0

 デイミアン・チャゼルよりも先にアポロ計画を描いていたマイケル・ベイ。
 まじで月に行ったバズ・オルドリンを本当に呼んで、トランスフォーマーと会話させる。イかれてる。 
 演出とかカメラワークとかでは
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ブルーバレンタイン(2010年製作の映画)

5.0

家に帰ったらミシェル・ウィリアムズが居るのに文句言うんじゃない。全てにYESで答え、人生を捧げるんだ。ハゲたライアン・ゴズリングめ。矯正してやる。
と思った。

フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

5.0

 凄すぎ。地平線は真ん中にあっちゃ駄目。映画は伝わる。そこに希望と絶望がある。
 人間関係がドロドロしているのに爽やかな気持ちで見れてしまう。セス・ローゲンもミシェル・ウィリアムズもポール・ダノも見方
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ミクロの決死圏(1966年製作の映画)

4.7

夢が広がる最高の映画。白血球をこんなに怖いと思ったのは生まれてはじめてだ。

地球爆破作戦(1970年製作の映画)

5.0

冷戦下に開発されたアメリカとソ連の人工知能が出逢ってしまい、人間を支配しようとする映画。こんなに絶望的な所で映画が終わるとは思わなかった。
 会議室しか映さずにミサイルの撃ち合いを描くシーンが緊張感あ
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スリ(掏摸)(1959年製作の映画)

5.0

 人の信頼を裏切っておきながら人の信頼を欲しているミシェルが人間臭くて好き。20世紀の映画の中でトップ5のマヌケ。
 あんなキスしづらい場所で愛に気づくのが最高にキレキレでいい映画だった。

別れる決心(2022年製作の映画)

4.2

 癖がすごい。普通に撮られたカットがない。フォーカスやフレームの作り方が全部変わってて面白かった。変な映画。
 特にやばいのは取り調べ室。モニターと鏡と実物と、もう何が何やら分からなくなる。クラクラし
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ベネデッタ(2021年製作の映画)

5.0

 言葉の力は神よりも強い!世界は言ったもん勝ちなんだと宣言する。
 嘘で塗り固められたペテン師のような主人公なのに、主人公自身が誰よりもその嘘を信じている。ていうか嘘を愛している。
 キリスト教徒たち
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アフリカの女王(1951年製作の映画)

4.3

象取りながら作ったとは思えないほど面白い映画。ハンフリー・ボガートはキレていいと思う。俺はまだまだ現役だ!って。おじいちゃんみたいな扱いになってる。

スキャナーズ(1981年製作の映画)

5.0

デヴィッド・クローネンバーグのファーストコンタクト。勿論大好き。頭が破裂する事を、こんなに命をかけて描写していて感動の涙が止まらない。ラストのサイキックバトルも最高だった。

ザ・ブルード/怒りのメタファー(1979年製作の映画)

5.0

 メタファーって言ってたのにあれが出てきたのを見たときは大層びっくりした。
 夫婦の間に子供なんて生まれないほうが良いんですかねとか思っちゃう。イレイザー・ヘッドでも上手いこと行かなかったし。
 でも
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戦慄の絆(1988年製作の映画)

4.5

 薬物と昆虫の足みたいな医療器具が特徴的な兄弟愛映画。
 クローネンバーグは愛というものは双方が同じものを見て、感じている状態だと考えている。だから薬物が出てくるのも必然。こんなふうに互いを思い合い、
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