Masatakaさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

Masataka

Masataka

映画(317)
ドラマ(25)
アニメ(0)

アンチャーテッド(2022年製作の映画)

3.6

ゲームは妻がしていたのを横目で見ていたので大体ストーリーはわかる。アンチャーテッドはまさに映画みたいなゲーム。なのでそれをわざわざ映画にする必要性もないような気もするが、大味なアクション映画として結構>>続きを読む

ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

4.1

世相(特にアメリカの)を反映しまくったブラックコメディ。世論の分断はまんまだし、彗星は環境問題のメタファーと捉えられる。俳優陣の共演も楽しめ、地球規模のスケールのでかいドタバタ劇も楽しい。
正常性バイ
>>続きを読む

浅草キッド(2021年製作の映画)

3.7

劇団ひとりは本当にビートたけしが好きなんだなぁと思った。リチャードホールの尾藤たけしの下ネタは酷かったけど。
青春モノとして、或いはノスタルジーとして、爽やかな感動がある。期待以上に良かった。M-1の
>>続きを読む

音楽(2019年製作の映画)

3.8

「クソゆるいサブカル漫画をアニメーション映画にしよう」「ロトスコープ使って動きをリアルにしよう」「手書き(4万枚)でやろう」「主人公の声優は坂本慎太郎にしよう」
発想がイカれきっている。

ノマドランド(2020年製作の映画)

3.6

Walk on the wild side である。「ノマドってアメリカの開拓民みたい」みたいな台詞があるが、やはり彼の国の精神性は、ビートニクやヒッピーもそうだが、そこにあるのかもしれない。と思った>>続きを読む

パワー・オブ・ザ・ドッグ(2021年製作の映画)

4.1

ファーゴ以来の夫婦役が観れて嬉しい。
監督はニュージーランド出身。主演のカンバーバッチはイギリス人。だからこそ客観的にアメリカ的マチズモみたいなものを描けたのかもしれない。日本における男らしさは武士道
>>続きを読む

ボクたちはみんな大人になれなかった(2021年製作の映画)

3.5

燃え殻さんのTwitterをフォローしていたので、原作は発売されてすぐに読んだ。正直、オッサンの癖になんか青臭えな!という感想しかなかったが、この映画はイマジネーションを膨らませて映像化されていて、寧>>続きを読む

スヘルデの戦い(2020年製作の映画)

3.8

オランダを舞台にした第二次世界大戦映画。イギリス軍の空軍兵士、レジスタンスのオランダ人女性、ナチス兵士(オランダ人)の3人を主人公に据えて、それぞれの視点で物語が進んでいき、スヘルデの戦いで交わる。イ>>続きを読む

クルエラ(2021年製作の映画)

3.7

クルエラという人物の二面性はその髪色から発送を得たのだろう。途中までちゃんと悪としてのヴィランになっていっていたのに、結局意外と良い奴っぽいエンドなのは子犬を毛皮にしようとしたあの邪悪なクルエラ像には>>続きを読む

THE GUILTY/ギルティ(2021年製作の映画)

3.4

ジェイク・ギレンホールはこういう神経症的な役が本当にうまい。本作は密室劇的な内容なのでジェイク・ギレンホールを思う存分堪能できる。最近生活にジェイク・ギレンホールが足りないような気がしていたので助かる>>続きを読む

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

4.2

デューン。音はドゥニ・ヴィルヌーヴ監督らしくドゥーン…!を多用。そこが好き。映画館で味わいたい低音。
原作未読、デヴィッドリンチ版も観てないが、設定や物語も違和感なく入ってきた。スターウォーズみたいに
>>続きを読む

ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.5

どことなくミラクルひかるに似ている…。

白夜、北欧の夏の草原という美しい色彩と、グロテスクさ、不気味さのコントラストが良い。さりげなく(?)ドラッグ感やトリップ感を感じさせる映像も。
悪趣味極まりな
>>続きを読む

三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実(2020年製作の映画)

3.8

過激なタイトルの割に、実際は思いの外和やかな雰囲気で、三島由紀夫の知性と優しさを感じられる。非常に客観的に自身や、自身の発する言葉がどう受け止められるかを分析しているのが印象的で、ユーモアを交えながら>>続きを読む

来る(2018年製作の映画)

3.9

ジャパニーズ・ホラーを期待していたらアレだったろうが、既存の枠に囚われていないところが良かった。バトルもの漫画的な展開が面白い。ヤンジャンとかでありそう。

A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー(2017年製作の映画)

4.0

もっとわかりやすいヒューマンドラマ的展開と予想していたから、いい意味で裏切られた。途中、まさか、火の鳥的なことか!とも思ったが、そうはならなかった。
スタンダードサイズの画角や、極めてセリフの少ない長
>>続きを読む

竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

3.5

インターネット世界の描写はデジモンやサマーウォーズから大きく進化しており、その緻密さや壮大さに驚く。音楽、中村佳穂の歌も大変良かった。それと現実の田舎の青春物語とのギャップも良かったし、描きたいことも>>続きを読む

あの夏のルカ(2021年製作の映画)

3.7

子供向け作品ながら流石はピクサークオリティの佳作です。
シンプルでベタなストーリーだけど、それが良い。イタリアの港町が舞台ということもあり、ピクサーなのにどこかジブリ味も感じる。

TENET テネット(2020年製作の映画)

4.1

ノーラン監督の過去作品の色んな要素が散りばめられているようで、集大成的作品にも感じた。インセプションのようなトリックアート的映像の面白さ、フォロイング、メメント的な時系列の混乱、ダンケルクのような臨場>>続きを読む

ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

4.3

伝説の映画「竜二」のさらにその先の現代が描かれているように感じた。古き良き任侠映画、マフィア映画へのリスペクトも感じられつつ、時代に取り残されていくヤクザの哀愁、社会情勢、ひとりひとりの人間の葛藤も描>>続きを読む

ラブ&モンスターズ(2020年製作の映画)

3.6

あまり期待してなかったが、存外、面白かった。コメディ展開やシリアス展開もありつつ、ベースはディストピアロードムービー。色々な出会いを通してヘタレ青年が成長していく王道ストーリーでもある。少年マンガを読>>続きを読む

ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ(2021年製作の映画)

3.7

何が現実で何が妄想かわからなくなるタイプのサスペンススリラー。「裏窓」のリメイクかと思ったが、そうではなかった。しかしながらヒッチコックオマージュではある。音と光の演出が良かったし、ストーリーも起伏が>>続きを読む

隔たる世界の2人(2020年製作の映画)

4.0

メッセージ性とタイムループものをうまく融合させている。このメッセージであるからこそのタイムループ設定の必然性、というところがうまいと思った。

シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

やっとネタバレが見れる!

一時期ハマってはいたけど、正直もうどうでもよかったエヴァンゲリオン。でも何となくネタバレ感想を見るの避けていたのは、やっぱりどっかで気になっていたからだ。で、ようやく見てき
>>続きを読む

マ・レイニーのブラックボトム(2020年製作の映画)

3.6

てっきり、音楽的成功を得るに至るサクセスストーリーの映画だと思っていたら意外や密室の会話劇だった。
マ・レイニーのスタンスも、彼らの言動そのものがまさにBluesである、と思った。結末を含め。
チャド
>>続きを読む

ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

3.9

ストーリーラインそのものよりも演出が際立っている。ピーターが妹を車に乗せてから夜が明けるまでの一連の流れなどもすごい。ピーターの顔をアップで映し、母の叫び声だけを聞かせるあたり。そして、あの気まずい食>>続きを読む

ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)

4.5

まず、アニメーションの陰影が素晴らしく、見入ってしまう。デフォルメされたキャラクターにも関わらず、実写と見紛う程、というより実写よりもさらに没入感を感じさせるレベルの映像になっている。これを映画館で観>>続きを読む

ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

3.8

現代版「ブレックファストクラブ」と言っていい。めちゃめちゃ「今」な感じの青春コメディ。
主人公の二人はガリ勉タイプで、イェールやコロンビアといった名門大学への進学が決まっている。そこにアイデンティティ
>>続きを読む

斬、(2018年製作の映画)

3.3

アンパンマンでさえ、暴力で解決する。我々は日頃、暴力によって簡単に人が殺される作品を見慣れている。しかもこれは時代劇である。「侍は人を斬るものだ」という先入観があることによって尚更、人を斬るところを見>>続きを読む

リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)

4.0

時代を問わず、洋邦を問わず、「権力を持つと人はクソになるから気をつけろよ」という、冒頭に弁護士ワトソンがリチャードに向けた忠告は全く的を射ている。クリント・イーストウッドは常に、徹底して、市井の人の純>>続きを読む

悪魔はいつもそこに(2020年製作の映画)

4.5

この殺伐とした雰囲気、淡々として達観したような謎のナレーション(原作者本人によるものらしい)が文学作品的フレーバーを強くしていて、全体的にかなり好き。
仏も神もない、現実にいるのは悪魔のような人間たち
>>続きを読む

エノーラ・ホームズの事件簿(2020年製作の映画)

3.6

ミリー・ボビー・ブラウンの魅力がよく出てたし、シャーロック・ホームズという誰しもが知るキャラクターを脇役に配置する設定が面白い。そして男前☺️
フェミニズムや普通選挙等の社会派要素も交えつつ、根幹は、
>>続きを読む

レディ・バード(2017年製作の映画)

3.8

ストーリーだけ追っていればありきたりな気がするものの、多くの人が共感できるように細かいところでしっかりと作り込まれている(と感じる)、レベルの高い作品だった。監督自身の成熟した大人としての目線が多分に>>続きを読む

もう終わりにしよう。(2020年製作の映画)

3.4

長い車中シーンの末、漸く実家に着いてからはまるでデヴィッド・リンチ映画のようで、混乱しながらもその狂ったようなシークエンスをとても楽しめたが、如何せん行きと帰りの車内の会話劇が長過ぎる上に引用が多過ぎ>>続きを読む

モダン・タイムス(1936年製作の映画)

4.4

Netflixでチャップリン。まず、その画質と音響の美しさに驚いた。昔見た記憶よりもずっと鮮明で、より作品を楽しむことができた。笑い自体もさることながら、そのテーマやメッセージも決して色褪せない普遍的>>続きを読む

ヴェノム(2018年製作の映画)

3.5

もはやハリウッド版寄生獣である。その自由自在に変形する能力的にも、同じパラサイトと闘うあたりも、バディ感も。しかし寄生獣ほどの重苦しさはなく、アクションも大味でむしろよかったと思う。他に特に感想もない>>続きを読む

ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

3.8

古典的なミステリーのフォーマットを敢えて設定しながらも、それを思いっきり崩して再構築していく面白さ。序盤からあっさりとアレしながらも実はしっかりアレしているし、結局アレかと思いきやアレだったり。探偵モ>>続きを読む