ごろうさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

ごろう

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ゴースト・ドッグ(1999年製作の映画)

3.5

たとえ殺気立ったマフィアだろうが、中年のデブ親父が屋上まで階段を登れば息切れするという当たり前のユーモア

パワー・オブ・ザ・ドッグ(2021年製作の映画)

4.0

ピーターがローズを母と呼んだのは記憶するに劇中2度ほどしかなく、それどころか母の寝顔に名前で囁きかける異様が、トキシック・マスキュリニティに蝕まれる人並みの男を無情に掠め取る。
後者が主題的に描かれる
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エル・トポ(1970年製作の映画)

3.0

何を表現したいのかはよく分からないが、ホドロフスキーが生きた思想環境が直裁に表現されていることは如実に分かる感じで、ならば、観る者に意味するものの置換えが行われていることを悟られない夢そのものに表現を>>続きを読む

鵞鳥湖の夜(2019年製作の映画)

3.5

湖岸のバックショット一閃。
不意に捉えられた水浴嬢のもののあはれ。
しかしそれ以外は、、

薄氷の殺人(2014年製作の映画)

3.5

物語がちょっと弱く感じる
拳銃ポロリから寄らないカメラは好き

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

3.5

渇きを汗、涙、血で紛らわす砂の惑星の物語にも関わらず、それらを真に滾らせた人物を1人も見つけられなかった。
肌から滲む汗を捉えたショットが有ったか?
置きに行ったような凡庸さで痺れない。
熱も無ければ
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サンセット大通り(1950年製作の映画)

5.0

監督は映画もしくはカメラによって、16歳の少女を殺し、そして女優という生命を吹き込んだのだ。彼女は女優としてしか生きられなくなった。そして罪深い監督にとって少女=女優は自らの産んだ子供であり同時に一方>>続きを読む

デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

4.0

イメージ大喜利というものがあったとして、メドゥーサの首を掲げるペルセウスへのジム・ジャームッシュの回答は、田舎に遊びに来た都会っ子セレーナ・ゴメスがモーテルでゾンビに殺られたところで漁夫の利的に首を刈>>続きを読む

ライトハウス(2019年製作の映画)

4.0

不在の母を巡るエディプスコンプレックスの物語において、"明るい部屋"改め、男根の先端で輝く明るすぎる部屋に存在するのはおそらく原"光"景。とするとそこでナニをしていたデフォーは極まれし変態で、母なる大>>続きを読む

アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

4.5

最後、マンハッタンの摩天楼に自転車に乗って溶け込んでいく姿が、特権的にも見えるエコロジーの表明の意味を持ってしまいつつ、さらには極めて周到狡猾な自己演出でもあるだろうとも思いながら、それでもデヴィッド>>続きを読む

街の上で(2019年製作の映画)

4.0

彼・彼女が何者かということすなわち過去にこの監督はあまりは拘らない人なのでしょうか。それでもそれだからこそなのか、登場人物皆ファーストカットから魅力的です。