にくさんの映画レビュー・感想・評価

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映画 マイホームヒーロー(2024年製作の映画)

2.2

青山貴洋『映画 マイホームヒーロー』(24)。原作は未読。ドラマがあったとも、これがその完結編とも知らずに鑑賞。冒頭でこれまでの話の筋を紹介していたが、本作は本作で完結させられないものか。漫画原作もの>>続きを読む

ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

2.6

M・ボーン『アーガイル』(24)。B・D・ハワードをよくもこんな鈍臭い「おばちゃん」スパイにしてくれたな。監督はこれをさも新しいスパイ映画の様に言うが、P・K・ディック原作ものもあるし『カンパニー・マ>>続きを読む

変な家(2024年製作の映画)

2.7

石川淳一『変な家』(24)。間取りホラーかと思って見てると途中から山村因習譚(またかよ)になる(石坂浩二登場で横溝系地縁血縁スリラーの劣化版と知れる)。『ある閉ざされた雪の山荘で』と同じく平面図(2D>>続きを読む

Bell from Hell(英題)(1973年製作の映画)

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“La campana del infierno” aka “A Bell from Hell”。1973年の西/仏映画の米DVD。叔母の陰謀により精神病院送りになった男が仮退院して彼女とその三人の娘>>続きを読む

ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ(2023年製作の映画)

4.7

エマ・タミ『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』(24)。ホラー映画史に鑑みると詰めは甘いが、愛すべき良作。「1日目、2日目…」と字幕を入れるだけでも違っただろう(その点、原題をカタカナにしただけ>>続きを読む

マッチング(2024年製作の映画)

2.9

内田英治原作/脚本/監督『マッチング』(24)。何をどう書いてもネタバレになるがこれだけは言いたい。いい加減にしろ。途中から笑わせに来てるなと見ていたら禁じ手発動。あ〜あ、色々諦めたな。まあ、予告編見>>続きを読む

劇場版 君と世界が終わる日に FINAL(2024年製作の映画)

1.0

菅原伸太郎『劇場版 君と世界が終わる日に FINAL』(24)。「◯んでくれ」と響を銃でバンバン撃ってた奴が、直後に「お前は生きろ」とか叫ぶので笑ってしまった。愁嘆場だけの安いメロドラマに終始。ゾンビ>>続きを読む

機動戦士ガンダムSEED FREEDOM(2024年製作の映画)

3.3

福田己津央『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』(24)。さ〜て今週の『機動戦士ガンダムSEED』は、「ラクス・クラインの浮気」、「キラ・ヤマト、嫉妬で暴走」、「結局、最後は皆◯し」の3本で〜す>>続きを読む

ある閉ざされた雪の山荘で(2024年製作の映画)

3.7

飯塚健『ある閉ざされた雪の山荘で』(24)。a.k.a. 「そして田所の強姦未遂の事実だけが残った」。あれを無かったことにした時点で本作のモラルは最低と知れる。空想描写とはいえ「山荘」が「閉ざされ」る>>続きを読む

300 <スリーハンドレッド>(2007年製作の映画)

4.3

https://note.com/jolly_llama821/n/n658cac4c1362
↑本作についてはこちらをご覧下さい。

ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

2.3

久保茂昭『ゴールデンカムイ』(24)。「天から役目なしに降ろされたものはない」という宗教観に基づいているので、本作が「新しいもの」を全く呼込めなかったとしても仕方ない。かくて嘘くさいCG製「二百三高地>>続きを読む

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

1.3

ヴィム・ヴェンダース『PERFECT DAYS』(23)。これを評価できるのはトイレ掃除などしたことのない勝ち組の老人男性だけだろう。実際の便所はもっと汚くて切羽詰まったドラマを呼び込む場所だろうに。>>続きを読む

ウィッシュ(2023年製作の映画)

4.0

C・バック他『ウィッシュ』(23)。「鏡よ鏡よ鏡さん、この世で一番ハンサムなのはだあれ?」と「男の」魔法使い(王)が宣う。王の目下の敵は、彼が保管している民草たちの「夢」を奪い返そうとする平民の少女ア>>続きを読む

屋根裏のラジャー(2023年製作の映画)

1.3

百瀬義行『屋根裏のラジャー』(23)。初日のIMAX最終回はガラガラ。原作ありの作品だが何を描きたいのかがよく分からなかった(結果、爆睡)。イッセー尾形を敵役に選んだのが最大の失敗。キャラクター設定も>>続きを読む

翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~(2023年製作の映画)

4.0

武内英樹『翔んで埼玉 琵琶湖より愛をこめて』(23)。ちょっと西のネタを全ては理解し切れなかったが、現在の大阪維新の政治と吉本をおちょくっている(とも取れる)ところは原作の批判精神を踏襲しているという>>続きを読む

宇宙戦艦ヤマト 劇場版 4Kリマスター(1977年製作の映画)

4.0

舛田利雄『宇宙戦艦ヤマト』(77)。リバイバルに集う爺いども(俺もだけど)。何回見ても結末変わらんぞ(俺もだけど)。あと、お前ら、実在しない金髪女に憧れ過ぎの騙され過ぎ。デスラー隣にいるやんけ。古代だ>>続きを読む

ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

1.3

P・キング『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』(23)。日本版予告がダメ(バートン版は見た目以外ほぼ関係なく寧ろ71年版に近い)。音楽も歌もダメ(もう全然覚えてない。ウンパールンパの歌は71年のも>>続きを読む

ロスト・フライト(2022年製作の映画)

3.5

J=F・リシェ『ロスト・フライト』(22)。監督はフランス人か。主演のジェラルド・バトラーは基本的に一人相撲の人なので、操縦している旅客機が落雷で電気系統ダウンしても近くに空港がなくても軟着陸させられ>>続きを読む

バッド・デイ・ドライブ(2023年製作の映画)

3.5

N・アーンティル『バッド・デイ・ドライブ』(23)。『プレデターズ』(10)と『モーテル』(07)の監督だったか。人間不信が得意なテーマかな。主演のリーアム・ニーソンは基本的に一人相撲の人なので、車に>>続きを読む

怪物の木こり(2023年製作の映画)

1.0

三池崇史『怪物の木こり』(23)。孤児院出身者を主人公に据え、中世ヨーロッパ風世界を舞台とする、かつ「怪物」に纏わる絵本をモチーフとしている辺り、完全に作中絵本『なまえのないかいぶつ』を中心に話を作っ>>続きを読む

私がやりました(2023年製作の映画)

4.3

F・オゾン『私がやりました』(23)。原作は30年代の戯曲。女弁護士-被告(女優)の私生活上のコンビが裁判でもそれぞれ脚本/演出家-女優の立場を演じることとなる。とそこへサイレント期の女優(I・ユペー>>続きを読む

エクソシスト 信じる者(2023年製作の映画)

3.8

D・G・グリーン『エクソシスト 信じる者』(23)。『エクソシスト』(73)も『ハロウィン』(78)も本来「幽霊屋敷」映画だが、グリーンはそこには関心がない様だ。今作では「白人/黒人」の少女を一人ずつ>>続きを読む

法廷遊戯(2023年製作の映画)

1.0

深川栄洋『法廷遊戯』(23)。遊びに興ずるのは、ホモソーシャルからホモセクシャルの間を好きに行き来して悦に入る男たちだけだ。なんでお前らの遊びのツケを女が払わにゃならんのか。自分で責任取りやがれ。今の>>続きを読む

アナログ(2023年製作の映画)

1.0

タカハタ秀太『アナログ』(23)。これは原作がダメなんでしょう(老人北野武のマッチョで自堕落な郷愁)。何も喋らず、全く自己主張せず、男の勝手な幻想に付き合ってくれる人形みたいな女がいたらなあ(『あの夏>>続きを読む

ナポレオン(2023年製作の映画)

4.7

R・スコット『ナポレオン』(23)。主要メディアでの議論を聞くとフランスでの評価は散々だ。アントワネットの首切りをわざわざ2回もやる所に始まるミソジニー(ジョゼフィーヌの扱いも)、歴史的不正確性(+功>>続きを読む

正欲(2023年製作の映画)

2.9

岸善幸『正欲』(23)。「対物性愛者(objectophilie)」ものか。水が扇情的に映らなければ主人公らの欲望への共感は呼べない訳で、その点、余り上手くいっていない。とはいえクローネンバーグ風にも>>続きを読む

スラムドッグス(2023年製作の映画)

3.7

J・グリーンバウム『スラムドッグス』(23)。アメリカは俳優協会のストでもはや犬しか映画に出られないらしい。だがその犬も飼主に虐待されていたことに気づき人間への復讐を開始する。以降は下ネタに次ぐ下ネタ>>続きを読む

ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

2.8

G・エドワーズ『ザ・クリエイター 創造者』(23)。英人監督により搾取されたアジア像の集積。サイボーグと化した東南アジアの人々がAIとの共生を選択している近未来(インドシナ戦争やベトナム戦争の影)。原>>続きを読む

(2023年製作の映画)

4.8

北野武『首』(23)。ラストの「落ち」に向うこれは壮大な漫才で、「首」を巡る運動もひたすらそこを目指している。武は大島渚(『絞死刑』、『戦場〜』、『御法度』)の様には首に拘っていない。「首なんかどうだ>>続きを読む

マーベルズ(2023年製作の映画)

4.9

N・ダコスタ『マーベルズ』(23)。宇宙を漂うキャプテン・マーベルの絶対的孤独。他のヒロインの登場は確かにそれを癒すが、彼女の能力の相対化をも促してしまう。かくて「女達」は一旦「交換(exchange>>続きを読む

攻殻機動隊 SAC_2045 最後の人間(2023年製作の映画)

2.8

藤井道人『攻殻機動隊 SAC_2045 最後の人間』(23)。Netflixの総集編後半。神山健治による押井守もどきの観念の入れ子構造(今だ必殺ミザナビーム!)はもうどうでもいいのだが、主人公らがアフ>>続きを読む

トンソン荘事件の記録(2020年製作の映画)

3.8

ユン・ジュンヒョン『トンソン荘事件の記録』(20)。韓国製ファウンド・フッテージ・ホラー。人物関係(憑依される者も含めて)が複雑で、夜の場面も多いので最後まで何が起っているかよく分からない。まあ、だか>>続きを読む

Gメン(2023年製作の映画)

1.0

瑠東東一郎『Gメン』(23)。俳優達がお互いのアドリブ演技に、素でついつい笑ってしまう、みたいな場面の集積で下らないNG集映画を作るのは福田雄一監督だけにして下さい。出演者の皆さん、監督は選んだ方がい>>続きを読む

クライムズ・オブ・ザ・フューチャー(2022年製作の映画)

4.8

D・クローネンバーグ『クライムズ・オブ・ザ・フューチャー』(22)。話の筋は全く覚えていない。あの骸骨椅子、あれは、『モダン・タイムス』でチャップリンが座らされていた全自動マシーンの発展形なのか?いや>>続きを読む

白石晃士の決して送ってこないで下さい(2023年製作の映画)

3.3

『白石晃士の決して送ってこないで下さい』(23)。送られてきた映像に出てるのがウザいYouTuberの典型みたいな奴だなぁと見てたら本物の「貝柱」で爆笑。彼の映画紹介YouTubeはノイズが多くて見て>>続きを読む

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

1.0

山崎貴『ゴジラ- 1.0』(23)。アメリカ様には負けましたが、このゴジラ君なら何とか勝てそうだ。おめおめと戦争から生還しちゃったけど「役に立つ」ぞ!今度こそ、お国の「未来のため」に。これが僕ちゃんた>>続きを読む

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