もんたさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

3.7

すっかり和製時間系SFの名手となったヨーロッパ企画の安定感。安心の役者陣。2分の使い方の絶妙さ。
映画的な編集と空間の感覚を持ちつつ、やはりどこか舞台的(果たしてそれが芝居の方法論によるものなのか、舞
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トランスフォーマー/ビースト覚醒(2023年製作の映画)

3.3

ベタすぎて最高な90'sヒップホップ選曲。本当にベタ過ぎてすごい。
もっと変形シーンを見せなさい!!見せ場になるのが分かってるなら尚更です!!ビースト、あんた達もよ!!!

キャビン(2011年製作の映画)

3.9

ポストモダンホラーの傑作。メタに次ぐメタの嵐。それでいて語り口は的確で王道。
そして間違いなく映画史に残るであろう祝祭的ラストシーン。同時代を過ごせて嬉しい作品。

スパイダーマン2(2004年製作の映画)

3.9

今観てもドック・オクの魅力にビシビシ惹かれる。ヒーローの存在意義は敵を倒すことではなく、市井の人を助けること。もっと言うと市井の人をもヒーローにさせる事。2000年代に現代のヒーロー像を確立してしまっ>>続きを読む

スパイダーマン(2002年製作の映画)

3.8

今見返すとサム・ライミの気持ち悪い(褒めてる)手癖が垣間見えて興味深い。

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

4.6

もはや2020年代のトレンドになりつつある(そしてそのトレンドは前作含む製作陣の作品群が大きな要因でもある)「バグ的な情報量と編集速度」の極致がまた更新されてしまった。
それに加えて静謐なアート映画的
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ヒルズ・ハブ・アイズ(2006年製作の映画)

3.5

一見するとただの良質な砂漠スラッシャーだけど、悲しみを伴う政治的(というより倫理的)メッセージがスパイスのように効いてる。ホラー映画斯くあるべし。
何より犬は大事。とても大事。

アイリッシュマン(2019年製作の映画)

3.8

画面の圧倒的贅沢さ。渋くて侘しい映像&展開なのに贅沢という不思議な感覚。車の映し方一発で映画を観てる〜という幸福でいっぱいになる。でも謎の無常感にも襲われる。
個人的MVPはジョー・ペッシ。かっけぇ〜
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37セカンズ(2019年製作の映画)

3.4

主人公の名演は言わずもがな、脇を固める役者陣の「世界に存在して欲しい人たち」感に心打たれた。"そうはならんやろ"になってしまう現実が少しでも良くなりますように……。

バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)(2014年製作の映画)

3.7

擬似ワンカットならではのドライブ感と美しさを両立した撮影が堪能できる。
映像の文法そのもので"映画"を語ってしまう手際の良さにクラクラした。物凄くポテンシャルのある試みな気がする。

怪物(2023年製作の映画)

4.2

役者陣の圧倒的説得力。弱さも逞しさも実在感を伴って体現されてる。特に子役二人から溢れ出てくる「それでも世界は美しい」の力強さは流石の是枝作品クオリティ。
多くの要素を纏め上げてしまう脚本と演出の妙。最
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TAR/ター(2022年製作の映画)

3.5

ケイト・ブランシェット演じる主人公の知性と人間臭さに魅了されてしまったせいで物語を客観的に観ることが出来なくなった。
文字通りノイズのように機能する音演出も緊張感と不安を煽ってくれて良かった。
明示さ
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アバウト・タイム 愛おしい時間について(2013年製作の映画)

3.4

タイムトラベル設定が最後まで曖昧だったけどそう言う映画じゃない。
恋愛でも家族愛でもなく、流れ行く時間への愛の物語。シンプルだけど良いタイトル。

ツィゴイネルワイゼン(1980年製作の映画)

3.5

生死も和洋も新古も夢現も、妖美の中でごちゃ混ぜになっていく。生々しい肉体を際立てるエロスと食。

aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

3.5

淡い輝きを放つ夏模様の中に、私のノスタルジーは存在していなかった。
必要最低限で多くを語る(漏れ出る)父親役の演技が良かった。早熟さと幼さを両立した娘像、めちゃくちゃリアル。

ワイルド・スピード/ファイヤーブースト(2023年製作の映画)

3.4

いやもうね、こりゃあもうね。お祭りなんですわ。炎のリモートパーティなんですわ。早く皆さん集まってドカンと一発やりましょや。
前編だからこそ際立つ群像劇との相性の良さ。モモアちゃんのサイコみも可愛いぞ!

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

3.6

マリオシリーズ世界観の映像化としてはめちゃくちゃ楽しめた。ちゃんとゲーム内容に沿ったアクションで楽しませられるから鑑賞後はめちゃくちゃゲームしたくなる。そう思わされた時点でこの映画の勝ち。嬉しい小ネタ>>続きを読む

ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2(2011年製作の映画)

3.6

校内大乱闘、大変そうだけどアガる。
シリアスなのにフィナーレへの祝祭感もあるから不思議。大がかりなシリーズ作品だからこそ成せる技。
プロテゴマキシマ!

ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1(2010年製作の映画)

3.6

目的設定が明確で良い。宝探し、楽しくない訳ないじゃないですか。ジメジメしつつもクライマックスに向けてアゲてくぜ!
オブリビエイト!

ジュリア(s)(2022年製作の映画)

3.6

劇的な一般人生をマルチバースにする事でもっと劇的になってる。
複数の未来模様が描かれる主人公の演出&演じ分けがお見事。自然にそれぞれの差異が浮かび上がる。各シーンを彩るサントラも良き。恋愛以外の要素が
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ハリー・ポッターと謎のプリンス(2008年製作の映画)

3.5

どうしても最終作へのお膳立て回感が拭えないのは事実。当たり前のように使われ出した姿現わしやら憂いの篩のビジュアルはイケてて好き。
セクタムセンプラ!

ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団(2007年製作の映画)

3.7

映画史上に残る「お前のこと誰が好きなん!?」キャラ。
すっかり暗い雰囲気の中でもワンダーな映像描写がちゃんとある。何よりヴォルデモートの振る舞いが映えてて良い。
ステューピファイ!

ハリー・ポッターと炎のゴブレット(2005年製作の映画)

3.7

文字通りのゲーム性を取り込んだエンタメ的な楽しさで一貫してる分、反面のシリアス、ダークさが際立つ。
学園生活の方もみんな年相応のキャッキャが始まってて微笑ましい(勿論それが上記のギャップにも繋がる)。
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ザ・ホエール(2022年製作の映画)

3.6

ブレンダン・フレイザーのつぶらな瞳。見てるだけで悲しくなっちゃう。他役者陣も含め、熱演という言葉が似合う。鯨の鳴き声みたいなサントラもズーンとのしかかる。
自傷としての暴食(インプット)、療法としての
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ブルータル・ジャスティス(2018年製作の映画)

3.8

独特の間から生まれるユーモアがクセになる。無慈悲な暴力描写との良いコントラスト。モサっとした画もカチッと引き締まってる。
何より劇中歌が最高。Shotgun Safari♪

空白(2021年製作の映画)

3.7

人物造形の誇張と実在感のバランスが素晴らしい。役者と脚本の力。終始シリアスな空気ながら、ちゃんとブラックな笑いも一貫して潜んでいた。"悲劇と喜劇は紙一重"のお手本。
誰も幸せじゃないのに、空と海はどこ
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レック2(2009年製作の映画)

3.7

見せ方のアイデアが更に豊富になり嬉しい悲鳴。1作目との整合がかなり取れてると感じたし、新要素も個人的には興味深く受け止められた。良い続編の好例。

レック(2007年製作の映画)

3.7

00年代ゾンビゲームを彷彿させる没入感。アトラクションのような楽しさが短尺に詰め込まれていて楽しい。

呪詛(2022年製作の映画)

4.0

POVホラーの最新型にして最適解。
オーソドックスな手法ながら、映画ならではの構造を利用した"恐怖"を極めてて凄い。まさにポスト・プリキュア。

フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

3.6

良かったね、スピルバーグ太郎(ヘケッ‼︎)
名匠の流れるような技。うーん、名匠の味わい。

シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

3.4

シン・浜辺美波。浜辺美波の力。浜辺美波がすごい。勿論他のキャスティングも良き。小難しい方の庵野監督節。エヴァで言うと最終回周辺。
逆に仮面ライダーWの凄さが窺えてくるから面白い。

ミッチェル家とマシンの反乱(2020年製作の映画)

4.1

令和の編集濃度。ガンギマッてて最高。
寓話としての出来も抜群。
この手の物語にありがちな"家族愛"の綺麗事感を一蹴してしまうエンドロール。余りにも説得力がありすぎて感嘆してしまった。

ハリー・ポッターとアズカバンの囚人(2004年製作の映画)

3.8

シリアスとファンタジーの割合が丁度良い。ソリッドなワクワク。イケオジ二人の魅力は言わずもがな。
リディクラス!

FALL/フォール(2022年製作の映画)

3.6

分かってても足元がヒヤッとする。
意外と入念に張られて深読みも出来る伏線の数々。侮れない。

ハリー・ポッターと秘密の部屋(2002年製作の映画)

3.6

空飛ぶ車のデザインが天才。童心に戻れるワクワク魔法のオンパレード。ちゃんと不穏度が違和感なく増され始めてる。何よりサントラが良すぎる。
サーペンソーティア!