前編にわたる緊張感が勝ってしまい、作品の本質である家族や親子の絆などが響いてこず、余り楽しめなかった。これは私の方の問題。もう一回見直そうかな。
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うーむ。
一つ一つのシーンやカットは面白く楽しい。でも、一つの作品としてみると支離滅裂で面白さより疲労感の方が優ってしまう。大好きなウエス・アンダーソン作品だけに残念。前作「犬ケ島」でも似たようなテイ>>続きを読む
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早くも今年のナンバーワン決定!と言いたくなる程良かった。感動した。泣いた。
テーマは「家族」。耳の不自由な父母兄のために、通訳も兼ねて身を粉にして働いている健聴者の妹。観客は妹が家族を支えているという>>続きを読む
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映画の要は脚本だ!と言い切った作品。短編3本とも、題名の「偶然」「想像」に沿って観客のイマジネーションを掻き立てる演出をしている。見ている側にとっては、頭を働かせながら楽しく過ごす、爽やかな後味の残る>>続きを読む
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テレビ版を見てから本作を鑑賞することを強くお勧めする。
本作の人間関係、エピソードの経緯、ネタの隠し味などはテレビ版の延長線上にあるからだ。ここまで徹底していると却って清々しい(テレビ作品の劇場版の大>>続きを読む
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第1作目が大好きなために、真っ先に鑑賞したのだが、2作目同様肩透かしにあった気分。その心は…遊び心が中途半端なのかな?(2作目のクオリティの低いハシャギ方にも疑問があったが)
このシリーズの真骨頂は、>>続きを読む
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3時間という長尺にも拘らず、あっという間だった。
人間の内面と外面との抑圧、矛盾や葛藤を通して本作の主人公2人は無表情で抑揚のない話し方を身につけてしまったようだ。この2人が自動車内での会話を通して次>>続きを読む
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衝撃的なストーリー、更にその上を行く映像で描いたサスペンススリラー。デパルマを髣髴とさせる淫靡で危なかしさに終始引き込まれてしまった。ゾンビみたいなのが湧いてくる表現(映像)の安っぽさには苦笑せざるを>>続きを読む
終始静かに進む展開に前半は少し眠くなってしまった…スミマセン。
市川雷蔵似の師匠(ソル・ギョング)と青木崇高似の弟子(チャン・チャンデ)の長年に亘る師弟愛と葛藤を軸に、離島に暮らす人々の生活と風景を穏>>続きを読む
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泣けた。こんなに泣けた作品、久しぶりだ。バラバラに進んでいた2つのストーリーの糸が1つにつながる…見事な脚本(原作)。何故、夫のブラジル移住に付き添わなかったのか、義理の娘の成長に拘ったか、何故男を次>>続きを読む
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KAWASAKIしんゆり映画祭で観賞。
静かで美しく落ち着いた気持ちになる映画。
主人公の少年をはじめ周りの人たち一人一人の心の動きが丁寧に描かれている。アイヌの町における日常生活の中で、少年の心は少>>続きを読む
期待以上に面白かった。
心底笑える映画に久しぶりに会った気がする。私自身老後のことを真剣に考え無ければならない年齢だけに心に刺さるものが多かった気がする。少し大袈裟な演技や演出は横に置いても充分笑える>>続きを読む
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この作品を評価するにはモロッコの国情やら習慣を知る必要があるよね。
男尊女卑で封建的な社会に対する批判と直感的言うのは簡単。しかし、作者からはそれ以上のことを語りかけられている気がする。少なくとも、こ>>続きを読む
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「お耳に合いましたら」で大好きになった伊藤万理華主演の、素人臭さと自主制作映画の延長みたいなノリで見せる異色青春SFコメディロマンス。学生時代にこんな風に映画を撮る経験がある身としては、クスクス笑いな>>続きを読む
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生活に閉塞感を感じている4人の中年男たちが酒の力を借りて気力ややり直しを目指そうとする話。しかし、そんな上手い話はなく、得るものより失うものの方が多いのは当然の帰着。
思うに、きっかけと同意(4人が実>>続きを読む
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衝撃的な内容。怒り、哀しみ、希望…混沌とした感情が湧き上がってくる。一言で表現すると「感動」と言えるのか。
北朝鮮の政治体制とその上に胡座をかく人間たちに対して痛烈な批判をしているいるが、テーマは政治>>続きを読む
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初体験のチリ映画。本当にドキュメント映画なの?!と疑問符は5個くらい付くが、中身の展開はとても面白い。女性の数が圧倒的に多い施設に男性が入っていくと、高齢者でも恋話が沢山出てくるのだなぁと微笑んでしま>>続きを読む
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ほぼ1人の手で作られたという話題性などを差し引いても、十分見応えのある作品。ストーリーや映像はキワモノぽいが、ストップモーションアニメで見せられると却って微笑ましいという、不思議な感覚に陥る。これぞ、>>続きを読む
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トーキングヘッズ、デビッドバーン好きには家宝となる珠玉の作品。改めて「ストップメイキングセンス」を見直してみたが、この2作品は同じ人間によるステージパフォーマンスなのだなぁ、しみじみ思った。いずれも巨>>続きを読む
初めてブータン映画を見ました。楽しかった。
「山の教室」で授業を受ける子供たちの嬉しそうな顔、顔、顔。これだけでも見る価値のある作品。主人公の心境変化の描写に弱さを感じたが、感情移入は充分出来た。だっ>>続きを読む
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アカデミー主演女優賞を獲得したフランシス・マクドーマンドの演技を鑑賞する作品。
ストーリーで興味が湧いたのは、いわゆる「ノマド〜遊牧民」な人達が沢山いるのだな、ということ。その大半は、主人公と同じで、>>続きを読む
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楽しくて綺麗な作品。
私はアニメ映画には疎いのだが、本作の色合い、細かい部分までの配慮、立体感、キャラの個性などは特筆すべきものではないだろうか?まさに絵本が飛び出してきた感じ!
出だしでいきなりジェ>>続きを読む
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蒼井優による蒼井優のための作品。とにかく彼女の演技が素晴らしい。彼女の演技を満喫してできる作品。
セリフ回しは舞台演劇的でやや違和感があるし、ストーリー展開も唐突感を感じるが、繰り返すが彼女の演技力と>>続きを読む
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まず、私は「ワンダーウーマン」の大ファンである。とても楽しみにして劇場に入って、鑑賞してそれなりに満足して出た。で、内容については殆ど苦笑いで済ませ、次回作に期待している。その上で感想を書きたい。
ま>>続きを読む
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草彅剛演じる凪沙の自然で気負わないトランスジェンダーの雰囲気がこの作品の全てと言って良いほど素晴らしかった。即ちこの作品は素晴らしい。
また、映像からは裏路地のすえた匂いさえも感じられるようだった。暗>>続きを読む
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この作品が制作され公開されたタイミングと現在進行中のアメリカ大統領選挙は無関係ではないだろう。半世紀前にもアメリカ国内が二分され衝突した危機的な状況があったのだ。ベトナム戦争。他国に侵攻するため強制徴>>続きを読む
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この作品を観て、この作品に心打たれて、つくづく私も年齢を重ねたのだな…と思った。20代だったら感じ方が違ったと思う。自分の経験と重ね合わせながら見ると胸が痛くなってくる。辛くなってくる。勿論ジヨンでは>>続きを読む
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予想したよりオーソドックスで分かり易い内容でした。テネットを見た後だから尚更そう感じたかも。昔(中学生の頃)ワクワクしながら見たチャールトン・ヘストン始めオールスター出演の同名作品を懐かしく思い出しま>>続きを読む
「評価しようが無い」というのが正直な感想。ストーリーが難解な作品は数多くあるが、ストーリーを追って進むサスペンス(アクション)でここまで難しい作品は珍しいのでは無いか…
映像の迫力は超一流。多分今回も>>続きを読む
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静穏で日常的な日々を描いているだけなのに、何故か心がざわつき、胸を打つ。不思議な作品だ。この映画には衝撃のラストや驚愕のクライマックスなど存在しない。だから逆説的に見る者に日常という共感を与えるのか…>>続きを読む
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ガリ勉の女子高生2人の親友が、卒業式前夜のパーティで起こすドタバタをコミカルに描いた佳作。女優として著名なオリビア・ワイルドの監督としての処女作だが、力まず軽快なテンポが心地よく、気軽に楽しむことがで>>続きを読む
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劇的なドンデン返しが待っている訳でもないが、ラストに向けて緊張感が徐々に高まっていく法廷サスペンス。実際にあった事件を基にしているそうだ。ドイツの法廷劇といえば時代背景が大方予想されるが、ご多聞に漏れ>>続きを読む
こりゃ、頭の中を空っぽにしてみたいB級娯楽作。ここでイデオロギーを語ってはいけない。マドンソク(サンドイッチマンの伊達氏似?)など出演者の個性とアクションを楽しむに限る。ラストのマドンソクの不適な笑顔>>続きを読む
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砂糖かけ過ぎのドーナツみたいな味だが、でも好き。ブルース・スプリングスティーンの曲にインスパイアされた主人公が色々な偏見や差別、しがらみを蹴破って行く姿を描いた佳作。
「ボヘミアン・ラプソディ」でフレ>>続きを読む
大好きなグレタ・ガーウィグの新作で、またもシアーシャ・ローナンとティモシー・ティラメを起用!…今回はどんなぶっ飛んだ作品か⁉︎と思ったら、結構オーソドックスな作り。女優陣の豪華な演技合戦を楽しませても>>続きを読む
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「映画の楽しさ」の一つが、観る前の先入観と観た後の感想とのギャップだ。勿論、先入観より感想の方が良かった方が良いのだが、この映画が正にそ其れ。三島由紀夫といえば、自衛隊で割腹自殺した人とのイメージが強>>続きを読む