shuichiさんの映画レビュー・感想・評価

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異人たち(2023年製作の映画)

3.5

『異人たちの夏』を観たことないし、原作小説も読んだことないけど観た。前情報なしで観たせいで、両親が幽霊で現れるという設定を理解しておらず、変に深読みしながら観てた。

亡くなった人との別れや同性愛とい
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MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

3.0

映画好きが作った映画なのが凄い伝わった。演出や物語は邦画っぽくなくて好きだけど、俳優の演技が演劇の演技っぽくて好きじゃなかった。だから、マキタ・スポーツはまったくノイズじゃなかった。タイムループをして>>続きを読む

マディのおしごと 恋の手ほどき始めます(2023年製作の映画)

3.5

童貞に悪影響を与えるショタコン映画かと思って観たら、童貞が自立する真面目な映画だった。ポスターからは想像できないほどエロくない。逆に珍しいわ。

数に溺れて(1988年製作の映画)

4.0

俺が観たピーター・グリーナウェイ作品の中で1番面白かったし、好き。数字に囚われた3世代の女性が夫を溺れさすっていう現実的に考えたらめちゃくちゃ恐ろしい映画。でも、不謹慎が故の笑いというか、逆にコミカル>>続きを読む

英国式庭園殺人事件(1982年製作の映画)

3.8

ピーター・グリーナウェイの長編劇映画第1作目。てっきり難解映画ばかりを作ってる監督なのかと思ってたけど、そんなことはなかった。『プロスペローズの本』は話が壮大すぎて何をやってるのか分からなかったけど、>>続きを読む

由宇子の天秤(2020年製作の映画)

3.0

メディア批判にしては普遍的すぎるし、暗いだけで言うほど面白くなかった。常日頃テレビで放送されているドキュメンタリーさえも嘘に塗れたフィクションなのかもしれないのなら、報道番組もマスコミも変わらないなと>>続きを読む

プリシラ(2023年製作の映画)

3.0

特別なメッセージ性がある訳でもなく、音楽とファッションで魅了するソフィア・コッポラらしい映画だった。それにしても話が普遍的すぎる。ジェイコブ・エロルディがエルヴィス・プレスリーを演じてる時点で問題があ>>続きを読む

こちらあみ子(2022年製作の映画)

4.4

この映画エグいっっって。何回刺されたやろう。心臓痛いって。観客は俯瞰的に見ているから何が起きているか分かるけど、あみ子は自分の世界でしか生きていないが故にずっと楽観的なのが残酷すぎる。自由奔放で子供ら>>続きを読む

ビリーバーズ(2022年製作の映画)

3.5

宗教映画を期待して観たら肩透かしを喰らう。ずっと性的。女性ってこれ観てどんな感情抱くんだろ。男からしたらエロすぎてギンギンやわ。混沌とした映画だった。

プロスペローの本(1991年製作の映画)

3.5

世界観の癖が強すぎる。ルネサンスを実写化したらこんなんなるのか。字幕付きで観たのにセリフが何を言ってるのか全然わからなかった。寝てないはずやのに寝てたかと思うぐらい話が継接ぎに感じた。面白さで評価した>>続きを読む

終わらない週末(2023年製作の映画)

3.9

分かりやすいものを好む日本人が嫌いそうな映画。政治的メッセージはあんまり汲み取れなかったけど、ディストピアものとして面白かった。シャマランぽいっちゃぽいけど、シャマランの映画がファンタジーなのに対して>>続きを読む

カード・カウンター(2021年製作の映画)

4.0

正直何を言いたい映画なのかは分からなかったし、ポーカーのルールも全然理解できなかったけど、単純に話が面白かった。

主人公が贖罪をするという点からキリスト的なテーマがあることはなんとなく分かる。オスカ
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TAR/ター(2022年製作の映画)

3.8

ターを観た。ケイト・ブランシェットの傲慢な演技が凄かった。凄いからこそのめり込み過ぎて、ストレスが溜まる。ここまで権力に踊らされた人いるんだ。一番の偽善者はター自身。俺はこういうイデオロギーをファッシ>>続きを読む

アイアンクロー(2023年製作の映画)

4.0

こんな映画みたいなことあるんだ。フォン・エリック一家のことを何一つ知らなかっただけに、展開がハードで衝撃的だった。実際にはもう一人息子がいて、その息子も自殺したらしい。映画よりも現実の方が残酷なことっ>>続きを読む

ストーリーテリング(2001年製作の映画)

4.2

トッド・ソロンズ監督の映画は初めて観た。「観る覚悟はあるか!?」ってキャッチコピーが相当煽ってるから楽しみにしてたけど、中々にヤバかった。シニカルなラリー・クラークやハーモニー・コリンって感じの作品。>>続きを読む

パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

3.9

俺の今年の期待作。ハードル高めだったけど、ちゃんと良かった。面白かったというより、良かったという言葉が似合う映画かも。画がとにかく良い。ガラス張りの中にメリーゴーランドがあるのとか超洒落てる。メリーゴ>>続きを読む

デモンズ(1985年製作の映画)

4.0

製作総指揮と脚本に留まらずダリオ・アルジェントが監督をしたかと思うぐらいダリオ・アルジェントみたいな映画だった。内容や演出はB級だけど、画がダリオ・アルジェントすぎてA級。ゴア表現もやり過ぎなぐらいで>>続きを読む

インフィニティ・プール(2023年製作の映画)

4.2

ブランドン・クローネンバーグ成長したね。前作までは父親の背中を追っかける息子感が強かったけど、今作で自立した気がする。今作の面白さを維持したまま映画を撮り続けてくれたら、父親より好きな監督になると思う>>続きを読む

ゼア・ウィル・ビー・ブラッド(2007年製作の映画)

4.2

男たちによる血の吸い合い。溢れ出る石油のようにどろどろした男臭い映画だった。今作は評価が高すぎるから、あまり期待せずに観たけど、めちゃくちゃ面白かった。ポール・トーマス・アンダーソンの作品にしてはセリ>>続きを読む

バタリアン(1985年製作の映画)

4.0

愛せるタイプのB級映画。80年代のこの雰囲気が大好き。バタリアンの造形が手作り感満載だったり、ストップモーションの技術を使っているのが丸わかりだったり、チープさはあるんだけど、そのチープさがノイズでは>>続きを読む

美と殺戮のすべて(2022年製作の映画)

3.0

映画は隠されてきた事実を伝える手段として機能してきた部分がある。この映画は正にその隠された事実を明るみにするという話だった。姉や仲間の死を無駄にはせず、自分の行動力の礎にしているからこそ、ナンは戦い続>>続きを読む

ゴーストバスターズ/フローズン・サマー(2024年製作の映画)

3.6

結構評価低いし、言いたいこともあるけど、そこそこ良かったよ。なんで作ったって言ってる人の意見も十分理解できる。内容はマジで薄い。数ページの絵本ぐらいの情報量と展開の少なさ。体感が短すぎて、上映時間が1>>続きを読む

激怒(2022年製作の映画)

3.0

高橋ヨシキによる長編映画。カタルシスに振り切ったラストはめちゃくちゃ高橋ヨシキらしくて良かったけど、そこまでの道のりが長かった。終盤までは暴力描写も少ないし、ゴア映画っぽさもない。唯一、主人公が治療さ>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.5

たばこはフィルターギリギリまで吸うオッペンハイマーの栄光と没落。この映画はSF好きやノーランのファンに向けた作品ではないように感じた。今までのノーラン作品とは一線を画す作品だった。

正直、傑作って感
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サブウェイ(1984年製作の映画)

3.3

リュック・ベッソンの映画にしてはアクションに振り切ってなくて新鮮だった。地下鉄に住むアウトローたちの変わった日常という観たことない設定も惹かれるし、主人公の髪型や服装も洒落てて好き。ローラースケートア>>続きを読む

桜桃の味(1997年製作の映画)

3.0

自殺を仄めかす主人公を周りの人が救うって内容の映画を観すぎて、真新しさや感動はなかった。個人的には、主人公が自殺願望を言及したり、直接的な表現が多い今作よりも、長回しや含みを持たせたり、自殺願望を仄め>>続きを読む

(1997年製作の映画)

3.8

水にまつわる物語。雨漏り、主人公の首、父と息子の関係、直そう(治そう)としても直らない(治らない)ものがたくさんあった。バイク事故により、終始首を痛そうにしている主人公が可哀想。終盤のとあるシーンが衝>>続きを読む

ミニー・ゲッツの秘密(2015年製作の映画)

3.5

あのヴァージンからの卒業。コミックとサイケデリックを掛け合わせた映像が新鮮。

BODIES BODIES BODIES/ボディーズ・ボディーズ・ボディーズ(2022年製作の映画)

3.0

A24が製作してて、Charli XCXが主題歌歌ってるから観たけど、この二つの要素がなかったら観てなかったな。登場人物が全員バカすぎて、俺は笑いよりも苛立ちが勝った。早く殺されろと思った奴が殺されな>>続きを読む

ペナルティループ(2024年製作の映画)

3.5

邦画ではあまり見ないタイプの映画。説明台詞が少なく、映像も淡々としていた。殺し方大喜利と殺され方大喜利の両方の要素を兼ね備えているのは新しくて面白い。監督のやりたいことは伝わるけど、話に含みを持たせす>>続きを読む

デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

4.0

アニメを観ると黒歴史を思い出すから避けてたけど、久しぶりに観ると悪くないね。でも、所々サブカルの痛さは感じて目を覆いたくなった。弾道ミサイルの発射や地震が起きるたびに感じる日本人の危機感のなさが再現さ>>続きを読む

レンフィールド(2023年製作の映画)

4.0

こういう映画を観たかった。よくあるお馬鹿映画かと思って観たら、共依存からの脱却といったテーマを兼ね備えており、ただのホラーコメディではなかった。体は捥ぎれるわ、致死量の血が大放出するわ、無茶苦茶すぎる>>続きを読む

ハッピーエンド(2017年製作の映画)

3.0

『ハッピーエンド』ってタイトルの時点でハッピーエンドではないことが確定。ミヒャエル・ハネケの映画がハッピーエンドなわけがない。長回しや俯瞰的なショット、独特な静けさはミヒャエル・ハネケの映画だなという>>続きを読む

チェイサー(2008年製作の映画)

4.1

何これおもろ。ばり胸糞悪い。先が読めなさすぎて、緊張感がずっと凄いし、手に汗握る展開の連続で、落ち着いて観れへんかった。光が射してきたと思ったら、地獄に落とされる最悪の展開。実際の事件をベースにした韓>>続きを読む

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