Hattashinさんの映画レビュー・感想・評価

Hattashin

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ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

最高にクールで華麗で泥臭くて笑えるアクションスリラー4作目。(4作品もシリーズを追ったのは初めてかも)
エンドロール後のあの展開はなあ...衝撃というより拍子抜け、唐突という感想が先行してしまう。
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

最終盤、草太の記憶がすずめに流れ込むシーンでは、その展開や演出に対し、どうしても「そこまですずめを突き動かすような原動力にはなり得ない記憶」にしか思えず、没入感を削がれる。というより「このシーン群を以>>続きを読む

魔女の宅急便(1989年製作の映画)

3.5

言うまでもないが魔女のイメージを強固に決定づけた作品。
まず映像と音楽が素晴らしいよね。
ニシンパイのくだりはやるせないが、テーマに非常に即しているので、厭世的どころかむしろ「仕事ってそういうものだよ
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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

4.0

シンプルに完成度が高い。原作から拾ってきた要素を劇中に入れ込むのがとても上手く、俺ってこんなマリオ好きだったっけ?と思わせるくらいテンション上がる。
ゲーム同様隙のない作りに感心する。
クッパのキャラ
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千と千尋の神隠し(2001年製作の映画)

4.0

名作は何度観ても名作。
素晴らしい世界観と活力。
ただ改めて観てみると、千尋の成長とハクとの親睦に割く尺が短すぎる気もする。千尋は一回の成功でいつの間にか大きく成長しているし、ハクとの関係については釜
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リトル・マーメイド(2023年製作の映画)

3.0

主人公二人に精神的な成長が見られないのが残念。最終盤のアリエルの「分かってもらえて嬉しい」というセリフが象徴的。王子は最初から最後まで軽薄なまま。結局株が上がるのはアリエルのパパというのがやりきれない>>続きを読む

リメンバー・ミー(2017年製作の映画)

3.5

映像も脚本もけっこう凝ってる。
伏線の張り方が上手い。たしかにあのシーンはもっと盛り上がるシーンのはずだもんね。彼がなんとなく鼻につくように思わせる作りも見事。
逆に言うと少々大人向けすぎるきらいがあ
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ノートルダムの鐘(1996年製作の映画)

4.0

あまりにもブスすぎるので塔に閉じ込められている主人公が、超絶美人なジプシーと出会い、紆余曲折ありながらヴィランを倒す王道ストーリー。ただ、王道だがある種意外な結末もまた良い。
主人公がなんちゃってブス
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ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 - 永遠と自動手記人形 -(2019年製作の映画)

3.5

前半は「いつものヴァイオレット活躍譚」、後半はアニメ版ではあまり描かれなかった「手紙を受け取った人が織りなす冒険譚」ってところか。なるほど長編でやる意味がある。
一通り成長しきったヴァイオレットを観ら
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.0

ぶっ飛ぶくらいの面白さ。これぞスペクタクルという感じ。上映時間の都合で叶わなかったけど、可能ならIMAXで観た方が絶対いい。
ゴジラの咆哮や街並みの破壊音は、花火を見ている時と近しい響きを胸に感じ、も
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翔んで埼玉(2018年製作の映画)

3.5

思っていたより面白かった。
王道な展開にヘンテコな中身を掛け合わせると面白くなる好例。鳩胸つるん先生の諸作品を思い出す(剥き出しの白鳥とか)
ただし笑いのジャンルは言うまでもなく浅薄なものなので、そう
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岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)

3.5

中盤くらいまでは本当面白かったんだけど、途中からちょっとダレたかなあ
もう2〜30分は削ってもいいのでは?
何というか構成がいまいちイケてないように思える。
ルーブル美術館を案内してくれる人の演技が自
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ブライトン ミラクル(2019年製作の映画)

4.5

思い出補正や個人的な興味も相まって本当面白かった!
何がすごいって、番狂せが起きにくいラグビーにおいて・ろくな勝利経験のない中・4年もの間・自分を/チームを/監督を信じ続けたことだよね。
思えばリーチ
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MEG ザ・モンスター(2018年製作の映画)

2.5

(微ネタバレかも)
サメ映画とステイサムの相性が良い訳ないことは分かりきっていたが鑑賞。結果はスコアの通り。
明らかにナードっぽい見た目の日本人が最初の死者となるが、「黒人が『屈強な黒人が最初に死ぬホ
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

-

(微ネタバレかも)
一切広告を出すことなく封切りされた、おそらく年齢的に最後となるだろうパヤオの大作が、こんなわけわからん作品になると想像できた人はいないだろうwパヤオの悪ふざけが過ぎるw
5,6分に
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ONE PIECE FILM RED(2022年製作の映画)

3.0

ウタが夢主とかメアリースーとか散々言われてたがたしかにそのまんまだった。
FILM REDではなくADOもといUTAかな。
皆が期待していたであろうシャンクスのバトルシーンは、どうやって戦ってるのかイ
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「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ(2023年製作の映画)

3.5

放送済みのアニメ2話+完全新規のアニメ1話の先行上映、という鬼滅しか許されなさそうな作りの映画。
遊郭編10話の戦闘シーンはマジで不世出の出来だと思う。鬼滅というだけで斜に構えるのは勿体ない。
甘露寺
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マネーボール(2011年製作の映画)

3.0

野球は詳しくないし、史実も知らなかったけど、プロットが面白そうだったので観た。
あまり主人公に好感持てず。
概ねノンフィクションという事実が何よりの評価点。そんなことある?と感じるストーリー展開も、当
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劇場版 呪術廻戦 0(2021年製作の映画)

3.5

絵、アニメーションは綺麗だけどプロットは極めて普通。
尺の都合と登場人物の多さが影響して、あまり各キャラに好感を持つ時間がないまま終わってしまった。
原作の魅力はハンターハンターのようなロジカルでクー
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ゴッドファーザー(1972年製作の映画)

4.0

かなり面白かったが、難しいなあ
マフィア/ヤクザが題材だと、組織関係とか人間関係とかをスマートに理解する能力が必須ねw
多くを語らない演出が本当に洒落ていてカッコいいが、引き替えに物語を分かりづらくし
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ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

3.5

久しぶりにワイシャツが全滅したのでアイロンかけながら鑑賞。
タイトルがいいよね。
こうして聴いてみると暗い歌詞が多く感じるが、だからこそ多くの人に刺さるのだろう。
フレディの半生を追ってきたうえで観る
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.5

前評判通りマジで面白かった!
何より素晴らしいのは、前作から30年以上経った今、続編として出す価値に溢れているということ。具体的には
・前作の気になるところを掬ったプロット(遺族に焦点を当てるあたりが
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SING/シング:ネクストステージ(2021年製作の映画)

3.5

若干胸糞悪いシーンが増えているが、それに見合うカタルシスがあるか?と言われると微妙。
稲葉さんファンとしては、もっと歌唱シーンが見たかった...前作のMISIAくらいはっちゃけてほしかったのだけどw
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SING/シング(2016年製作の映画)

3.5

「かわいい動物×超豪華声優陣(正確には芸能人、大物歌手、大御所声優)」が売りの映画。
ちびっ子はかわいい動物たちを見て楽しめるし、オトナは「あの◯◯が声を宛ててるの!?」「あの◯◯がこんな動物に!?」
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ティファニーで朝食を(1961年製作の映画)

2.5

現代日本人の感覚からすると、このヘプバーンのキャラを好きになることはかなり難しい気がする。メンヘラとかDQNあたりの言葉がよく似合う。フレッドは懐が深いなw
まあ古い映画だしね。

天使にラブ・ソングを2(1993年製作の映画)

3.5

蛇足じゃない続編。
普通っちゃあ普通だが、そういう普通を欲している時ってあるし、ちゃんと満たしてくれる。
やっていることは前作とほぼ同じだが、前作をうまく活かした作りになっていると思う。
ただデロリス
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サタデー・ナイト・フィーバー(1977年製作の映画)

3.5

あまり好感が持てる登場人物がいないのだが(笑)、それがリアルさを生んでいる。
よくつるむ友人は、それだけで深い仲だとは限らないという点がリアルに描かれている。友人との関係性というのは、太いようで意外と
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リボルバー(2005年製作の映画)

-

久々にステイサムを見たいなと思い、手頃な時間の映画を選んでみた結果、ステイサムはハゲてないうえ、ストーリーは難解で途中で脱落。
途中まではついていけてたが、後半はもう何が何だかという状態。
決してアイ
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かもめ食堂(2005年製作の映画)

4.0

心温まるヒューマンドラマ、と言い切るには少々ゾクっとするシーンが多いが(笑)、観賞後は非常に晴れやかで心地よい気持ちになれる。
登場人物が皆キャラ立ちまくりで皆魅力的。
「私がいなくなったら寂しいです
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残酷で異常(2014年製作の映画)

2.0

陰鬱で退屈。
「罪を認めることによる心の安らぎ」に対する指摘は良かった。
「自殺は偽善であり当人にとっての救済」というのは、ウーンという感じ。
着席おばさんはギャグと捉えて良いのだろうかw

記憶にございません!(2019年製作の映画)

4.0

若干気になるところはあれど笑えて楽しめる。
こんな表現をしたら怒られるだろうが、ある意味転生系なのかもしれない。
中井貴一の気の抜けた演技が本当面白いw
最低な頃の首相姿をもう少し見たかった。当時のC
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フットルース(1984年製作の映画)

3.0

面白いけどちょっと月並み。
牧師が典型的なヒールではなく、ただおカタいだけの善良な人なのが良い味を出している。(奥さんのキャラも相まって)
一方、主人公に付きまとう不良くんはどうしようもない奴で、パー
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バケモノの子(2015年製作の映画)

3.5

サマーウォーズを超えるカオスさで、よく分からない点も多いが、概ね楽しめる。
異世界への移動というのはよくある話だが、こう簡単に行き来できるのは珍しく映る。
前作は、混沌としていながらも一つの作品として
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ジョン・ウィック:パラベラム(2019年製作の映画)

3.5

とりあえず:まだ続くんかい!!!

殺し屋ものらしくハードでクールな世界観でありつつ、何かとシュールな笑いの多い本シリーズだが、今作も要所要所でだいぶ笑える。たとえば冒頭のナイフ投げ合戦とか、終盤の何
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デッドプール(2016年製作の映画)

2.5

期待値が高すぎたかな〜もう少しはっちゃけてると思ってた。
ストーリーは凡庸そのもので、その凡庸さに対して、第四の壁を超えたツッコミが多発するのかな?と思ってたがそんなでもなかった。
とりあえず米国人が
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バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)(2014年製作の映画)

3.0

演劇が題材ということに加え、随所に見られるメタファー(超現実的なのも含む)も手伝って、スッと理解するのはかなり困難。
色々振り返って考えてみれば+0.5〜1点くらいになりそうだが、自分の足りない頭では
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