マヒロさんの映画レビュー・感想・評価 - 37ページ目

アポストル 復讐の掟(2018年製作の映画)

3.0

行方不明になった妹が囚われているという辺境の島に赴く主人公だったが、そこはカルト教団に支配された島だった…というお話。

ギャレス・エヴァンス監督×カルト宗教というと、やっぱり大傑作短編『SAFE H
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ニア・ダーク/月夜の出来事(1987年製作の映画)

3.5

軟派なカウボーイの男・ケイレブは、家に帰る道すがら出会った謎めいた少女に噛み付かれ吸血鬼の身体となってしまい、同じ吸血鬼の一味と行動することになってしまう…というお話。

紳士然としたヨーロッパの吸血
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レッド・スパロー(2017年製作の映画)

3.5

発表中の事故によるケガでバレリーナとしての将来を絶たれたドミニカ(ジェニファー・ローレンス)は、病気療養が必要な母を助けることを条件に、叔父の指示の元スパイ活動をすることとなる…というお話。

最近『
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早春(1970年製作の映画)

4.0

公衆浴場でアルバイトを始めた少年・マイクは、同じ職場で働く年上の女性・スーのことが気になり始める…というお話。

思春期特有のイタい行動を描いた映画というのは珍しくないけど、ここまで剥き出しでイカ臭い
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フェリーニのアマルコルド(1974年製作の映画)

5.0

イタリアのある田舎町の一年間を、主人公の青年チッタを軸に、フェリーニ監督お得意の細かいエピソードの数珠つなぎで描いたお話。

個人的にフェリーニで一番好きな『サテリコン』に勝るとも劣らない面白さだった
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ナッシュビル(1975年製作の映画)

3.5

大統領選挙を目前に控えたアメリカ・ナッシュビルの街で巻き起こる出来事を、様々な登場人物の目線から捉えた群像劇。

総勢20名以上の登場人物達を如何様に捌ききるのか…と思っていたら、どの登場人物も等しく
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気狂いピエロ(1965年製作の映画)

3.5

文学マニアのインテリ男・フェルディナンド(ジャン=ポール・ベルモンド)は、退屈なパーティで再開した元カノ・マリアンヌ(アンナ・カリーナ)と、成り行きで逃避行の旅に出る事になる…というお話。

小難しい
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シカゴ(2002年製作の映画)

4.0

不倫相手の男を殺した咎で刑務所に入れられた女・ロキシー(レニー・セルヴィガー)は、刑を免れるためにシカゴで最も腕利きの弁護士・フリン(リチャード・ギア)に弁護を依頼する…というお話。

まず面白いのが
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キングスマン:ゴールデン・サークル(2017年製作の映画)

1.5

一作目もそれほど好きでは無かったけど、今作はそれ以上に合わなかった。イギリスらしいシニカルな目線が度を越してただの逆張りみたいになっていて、物語が観客を裏切る事だけに終始しているようでただただつまらな>>続きを読む

ザ・プレデター(2018年製作の映画)

4.0

前来たやつよりもっとヤバいプレデターが来た、というお話。

ならず者部隊vs.プレデターという構図は『1』と同じだけど、あちらがシュワルツェネッガー率いるプロフェッショナルの集まりだったのに対して、こ
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アントマン&ワスプ(2018年製作の映画)

3.0

『シビルウォー』での事件から自宅軟禁状態になっていたスコット。別れた妻一家の助けもあり真面目に期間満了目前まで過ごしていたが、ある夢を見たことをきっかけに事件に巻き込まれて行くことになる…というお話。>>続きを読む

カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

3.5

低予算で撮られたインディーズ系ゾンビ映画で、ネタバレ厳禁のストーリーである…という触れ込みからいろいろと想像しながら劇場に向かったんだけど、良い意味で予想を裏切られるような作品だった。

序盤で観客に
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オーシャンズ8(2017年製作の映画)

2.0

かつて「オーシャンズ」を率いたダニー・オーシャンの妹・デビー(サンドラ・ブロック)は、服役中に考えたあるプランを実行するため、様々な分野のプロを集めた新生オーシャンズを結成する…というお話。

結成
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ミッション:インポッシブル/フォールアウト(2018年製作の映画)

4.0

『ミッション・インポッシブル』シリーズといえば、シリーズ毎に違う監督が起用されて違う色を見せてくれるのが一つの醍醐味だったので、『ローグネイション』からマッカリー監督が続投するというニュースを聞いた時>>続きを読む

ジュラシック・ワールド 炎の王国(2018年製作の映画)

3.0

前作の事件で、恐竜たちを残したまま打ち捨てられた「ジュラシックワールド」だったが、島の活火山が噴火の危機を迎えており、恐竜たちの身に危険が迫っていた…というお話。

幕開けでいきなりテンションMAXな
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インクレディブル・ファミリー(2018年製作の映画)

3.5

個人的にピクサー作品の中でも特に思い入れの強い『Mr.インクレディブル』の続編で、しかもブラッド・バード監督続投となれば見逃すわけにもいかず、初日に観に行った。

時系列的には前作の直後から始まりなが
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死霊館(2013年製作の映画)

2.5

マイホームを購入してから怪奇現象に悩まされ続けていた一家は、家に取り付く何者かが原因なのではないかと考え、心霊学者のウォーレン夫婦に調査を依頼する…というお話。

アイデア一発勝負みたいになっている最
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アウトロー(2012年製作の映画)

3.0

無差別乱射事件の容疑者として元軍人の男が逮捕される。動機も何も謎の男を弁護するために弁護士(ロザムンド・パイク)がやってくるが、容疑者は『ジャック・リーチャーを呼べ』という言葉を残したまま、移送中他の>>続きを読む

天国と地獄(1963年製作の映画)

4.0

大手靴メーカーの重役である権藤(三船敏郎)の元に、突然息子を誘拐したという脅迫電話が来るが…というお話。

自身の息子と間違えて運転手の息子を誘拐されるが、超高額の身代金の支払いを命じられて葛藤する権
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捜索者(1956年製作の映画)

4.0

テキサスの荒野に暮らすある一家が、インディアンの襲撃を受けて妻と旦那とその息子を殺され、娘二人が連れ去られてしまう。襲撃から逃れた軍隊帰りの旦那の兄弟イーサン(ジョン・ウェイン)と一家に世話になってい>>続きを読む

ブリグズビー・ベア(2017年製作の映画)

2.5

幼い頃に誘拐され、外界から隔離されたシェルターで、育ての親が作った教育番組『ブリグズビーベア』だけを観て育った青年ジェームズは、ひょんなことから外の世界へ出ることになる…というお話。

いやにポップな
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レディ・バード(2017年製作の映画)

4.0

田舎町のカトリック系高校に通いながら、都会の大学への進学を夢見る女子高生の自称"レディバード”(シアーシャ・ローナン)の、最後の高校生活1年間を描いた作品。

監督のグレタ・ガーウィグは、ノア・バーム
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ストリート・オブ・ファイヤー(1984年製作の映画)

3.0

フラリと故郷の街に戻ってきた流れ者の男・コーディは、かつての恋人でロックバンドのボーカリストであるエレンがギャングのボンバーズに拐われたことを知り、救出に向かう…というお話。

音楽やキャラクター造
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新幹線大爆破(1975年製作の映画)

4.0

速度を落とすと爆発する爆弾を仕掛けられた新幹線を舞台に、車内・司令室・犯人達それぞれの思惑が交差する…というお話。

基本設定は完全に後の『スピード』に貰われているけど、こちらには群像劇的な面白さがあ
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犬ヶ島(2018年製作の映画)

3.5

ウェス・アンダーソンで一番好きなのは『ファンタスティックMr.FOX』なんだけど、その絶妙なおとぼけ感とか、矢継ぎ早に畳み掛けるような素早い展開、めちゃくちゃ淡白なバイオレンス描写とか、やっぱりこの人>>続きを読む

フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017年製作の映画)

4.0

フロリダディズニーランドのすぐ隣にある寂れたモーテルで暮らす若い母親ヘイリーと幼い娘ムーニー。
まともな家もなく、安定した収入もない母娘の貧困生活となると陰鬱な話になってきそうなものだけど、この映画で
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ザ・ギフト(2015年製作の映画)

3.5

新しい街に越して来たサイモンとロビンの夫婦は、偶然サイモンの同級生と名乗るゴードという男と出会う。夫婦にやたらと親切に接してくるゴードだったが、その親切が徐々に度を越していき…というお話。

監督も務
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コーヒー&シガレッツ(2003年製作の映画)

3.5

「コーヒー」と「たばこ」を嗜む人々の、他愛もない会話を集めたオムニバス。

パッケージ写真や題材から、勝手にさぞオシャレな会話が繰り広げられるんだろう…と思っていたら、ほぼ全編にわたって絶妙に噛み合わ
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フライト・ゲーム(2014年製作の映画)

3.0

めちゃくちゃ好きというわけでもないんだけど、大外れが無いので安心して観られるアベレージヒッターなジャウム監督。今作も期待を裏切らずそこそこの面白さだった。

航空保安官のビル(リーアム・ニーソン)は、
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サバービコン 仮面を被った街(2017年製作の映画)

1.5

一見平和な町サバービコンに引っ越してきた黒人の家族だったが、町の住民たちは見るからによそよそしい態度をとり、一家を差別し始める。一方で、町に住む普通の白人一家の家に突然強盗が押し入り…というお話。>>続きを読む

市民ケーン(1941年製作の映画)

4.0

「バラのつぼみ」という謎の一言を遺して亡くなった大富豪ケーンの真意を探るべく、記者たちはケーンのかつての所縁の地や人物の元に赴く…というお話。

冒頭のドキュメンタリー番組チックなシーンでケーンの生涯
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恐怖の岬/ケープ・フィアー(1962年製作の映画)

4.0

自分に不利な証言をし、収監されるきっかけを作った弁護士を恨む男、マックス・ケイディが、釈放後彼の元を訪れ嫌がらせを始める…というお話。

スコセッシ監督×デニーロ主演でリメイクされたサスペンス映画。基
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仁義の墓場(1975年製作の映画)

4.0

新宿に実在したトンデモヤクザ、石川力夫の生涯を描いた映画。

『仁義なき戦い』では、仁義を忘れて保身に走る者や裏切りに手を染める者が悪役として出てきたけど、石川という男はそれ以前の問題で、そもそも人間
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モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル(1975年製作の映画)

3.5

悪ふざけに悪ふざけを重ねまくった、モンティパイソンによるイギリスのアーサー王物語のパロディ。

ギリアムやジョーンズが単独で撮った映画は観たことあったけど、モンティパイソンがチームで作った作品は初鑑賞
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ウィッチ(2015年製作の映画)

4.5

信心深いキリスト教徒である父が教会のやり方を否定したことをきっかけにニューイングランドの町を追われた一家が、新たに森に囲まれた小さな牧場で暮らすこととなるが、そこで末の赤ん坊が忽然と姿を消し…というお>>続きを読む

ロスト・バケーション(2016年製作の映画)

3.5

ゾンビ映画のように一つのジャンルとして確立してしまった感のあるサメ映画、頭が増えたり空から降ってきたり地面を泳いだりとやりたい放題だが、そんな中でこんな真っ当な映画が出てくると逆に新鮮に感じてくるのが>>続きを読む