Hiroさんの映画レビュー・感想・評価

Hiro

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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.8

「BLUE GIANT」
赤よりも青く、強く、眩しく。

凄い、凄すぎるこの作品。圧倒的熱量とジャズへの愛に満ち溢れたとんでもない作品だ。ただただ、観てよかった。

ストーリーは至って単純。ただジャズ
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ドーナツもり(2022年製作の映画)

4.1

「ドーナツもり」
“あなたのことが好きですって、最高の褒め言葉じゃないですか。”

凄く好きなテイストの作品。緩やかで、穏やかで、だけど決してだらけているわけでも、怠けている訳でもなくて、各々がそれぞ
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ドリーマーズ(2003年製作の映画)

3.9

「The dreamers」
この映画が好き、なんて口が裂けても人には勧められそうにないけど、思いがけず良い映画だったことは間違いない。

観る人を選ぶ映画であることは間違いないと思いますが、映画愛に
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ザ・ホエール(2022年製作の映画)

5.0

「The whale」
ずっと観たいと思っていた作品だけど、映画館で観なくて良かった。人前でこんなに泣くことは出来なかったはずだから。

この作品の重みというか、深さというか。肥満男性が娘と最後に心を
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ソウルメイト/七月と安生(2016年製作の映画)

4.4

「ソウルメイト」
こんなにも深い愛はない。七月と安生だけにしかない物語もきっとある。

この感情をどう言葉にすれば良いものか。言葉にした途端、陳腐な物語になってしまう気がして、あれも違うこれも違うと、
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雪山の絆(2023年製作の映画)

4.0

「雪山の絆」
今生きていることの不確実性。それをまざまざと見せつけられた様な気がする。

飛行機の墜落シーンは思わず目を背けたくなるほどリアルで、残酷で。でも実際はもっと酷いものだったんだろう。

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ミスティック・リバー(2003年製作の映画)

4.3

「ミスティック・リバー」
人生は疑いようもなく残酷で、時間が解決してくれる、なんて言葉はまやかしでしかないのかもしれない。人間の心では受け止めきれないものに遭遇してしまった時、人はどうすれば良いんだろ
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ファーゴ(1996年製作の映画)

4.0

「ファーゴ」
サスペンスなのにどこかおかしくて。でも全ての物事が悪い方へと転がり続ける。なんだかよく分からないけど凄く見入ってしまう映画でした。

名前だけは何度も聞いたことがあって、気になってはいた
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運び屋(2018年製作の映画)

3.8

「運び屋」
いや、イーストウッド監督って本当に何でも出来ちゃう人だな…。歳を重ねてもなお、というか歳を重ねたからこそまた新しい作品が作れるんだろうな。

想像していたものよりずっとキャッチーというか重
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ナイトメア・アリー(2021年製作の映画)

3.8

「ナイトメア・アリー」
怪しく、美しく、そして人間の愚かさを見せつけてくる。これぞデルトロ監督、といった作品。私は大好きです。
ピノキオのような希望に満ち溢れた作品も好きですが、今回の様な私利私欲渦巻
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ブラック・フォン(2022年製作の映画)

3.1

「ブラック・フォン」
ジャンル的に言えばホラーなんだろうけど、ホラーというには怖くなく、かといって面白く無いわけではないなんだか不思議な作品でした。

設定が面白いよなぁと。死者から届く電話とか字面だ
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ナイアド ~その決意は海を越える~(2023年製作の映画)

4.2

「Nyad」
“全てのものはいつか死ぬのでしょう?それもあまりにも早く。それならば教えて。あなたは何をするつもりなの?一度しかないこの貴重で自由な人生で” メアリー・オリバー

思いがけず泣いてしまっ
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希望の灯り(2018年製作の映画)

3.7

「希望の灯り」
映画に救われたい、そんな人にこそ勧めたい作品。特別なことは何もない、ただ各々の日常が描かれるだけのこの映画が、今の私にとっては希望でした。

スーパーで働く人々を描く。ただそれだけなの
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線は、僕を描く(2022年製作の映画)

3.2

「線は、僕を描く」
何かに出会って、何かと触れて。それだけで新しく人は生まれ変わっていくし、前に進める。

青春映画なのだけど、静かで、凛としていて良いな〜と思いました。ただちょっと、テンポが早くて、
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千と千尋の神隠し(2001年製作の映画)

5.0

「千と千尋の神隠し」
ずっと大好きでいられる作品があるっていうことは、ある種の救いでもある。

小さな頃から、それこそ千尋よりずっと小さい頃から見続けて、台詞だって展開だって、どうなるか全部分かってる
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灼熱の魂(2010年製作の映画)

4.4

「灼熱の魂」
この作品を前にして何を言えばいいのだろう。言葉では足りない。足りないのだけど、何かを言わなくては、考えなくてはと思う。でもそれ以上に打ちのめされてしまう。途轍もない作品でした。

母が残
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ヴィーガンズ・ハム(2021年製作の映画)

3.5

「ヴィーガンズ・ハム」
私は全く持ってヴィーガンでは無いけれど、彼らの言うことに一理はある。けれども、やっぱりお肉は美味しいんだよなぁ…。完全に肉を絶つのは難しい。

もっとグロテスクな映画かと思って
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向かいの窓(2019年製作の映画)

4.0

「The neighbors’ window」
私達はきっと自分が今何を持っているかより、何を持っていないかを気にしすぎている。

20分のショートフィルムではありますが、アカデミー賞受賞も納得の完成
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ディパーテッド(2006年製作の映画)

4.3

「The departed」
去り行く者、死者。

豪華すぎる俳優陣と骨太すぎる脚本。オリジナルの「インファナルアフェア」とはまた違った魅力。2時間半ずっとヒリヒリした空気感で最高でした。

マット・
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M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

3.3

「ミーガン」
謎ダンスしか印象に残らない映画。ホラーであり、ミュージカルであり、SFなのかも。

三連休中日。今日は夜更かしして映画を見まくるぞ!ということで一発目はホラー映画にしよう〜と思って、観た
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グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(1997年製作の映画)

3.8

「Good will Hunting」
「知りたいことのおよそ半分はネットや本を調べればわかる事だ。どこにも載っていない「もう半分」を知るためには、自分で考え出すか、経験するしかない」“宇宙兄弟”
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アナザーラウンド(2020年製作の映画)

4.3

「アナザーラウンド/Druk」
人生に、祝杯を。

めっちゃくちゃ良かったです。
いや、映画とかをその一言で片付けてはいけないのだろうけど、それでも鑑賞後に一番思ったのは「超良い作品に巡り合った」とい
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エスター ファースト・キル(2022年製作の映画)

3.5

「エスター ファースト・キル」
エスターはいかにしてエスターになったのか。

前日譚なのに、前作から10年以上経った今やるというのが面白いですが、何よりエスターの変わらなさにびっくりしました。大人にし
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ハリー・ポッターと賢者の石(2001年製作の映画)

4.2

「ハリーポッターと賢者の石」
ずっとずっと面白い。いや、世界中に根強いファンが居る理由がようやく分かりました。なんて素敵な映画なんだ。夢と愛に溢れている。

今年のやりたいことリストなるものを作ってい
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岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)

3.7

「岸辺露伴、ルーブルへ行く。」
露伴先生、ルーブルまで行ったのに…という感じでした。何が言いたいかというと、パリでのシーンが少なすぎて驚き。

新年一発目、何を見ようかなと色々ぐるぐるしていましたが、
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アンダーカレント(2023年製作の映画)

4.2

「アンダーカレント」
人を分かるって、どういうことですか。

あぁ、すごい。この作品は。好みが分かれるとか最早そんなレベルでは無い。この映画があることで救われる人がいる。

基本1人でも生きていけてし
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さよならの朝に約束の花をかざろう(2018年製作の映画)

2.7

「さよならの朝に約束の花を飾ろう」
期待していたのと違かった〜……。まぁ往々にしてあることではありますが、やっぱりちょっと残念。

世界観は素敵なんだけど、ストーリーがいかんせんすっと入ってこない。生
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ちひろさん(2023年製作の映画)

3.8

「ちひろさん」
過去を背負い、拘りを愛し、自分とは何者かを知っている人間は強い。

あぁ、私もこんなふうに軽やかに、だけど地に足をつけて生きていきたいと思いました。
原作の『ちひろさん』、確か3巻くら
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29歳問題(2017年製作の映画)

3.8

「29歳問題」
結構好きです。そこまで期待していなかったのに、所々でぐさりとやられてしまった。

仕事も恋人も、全て自分で選んだはずで、上手くいっているはずなのに何故か心が満たされない。けれど虚しいと
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スイミング・プール(2003年製作の映画)

3.4

「スイミング・プール」
オゾン監督5作品目。毎回物語のテーマは違うものの、監督特有の色彩感とフランス映画らしい白昼夢のような空気感が堪らなかった。

結局何が真実なのか分からないところが最高に良い。人
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ひまわり(1970年製作の映画)

3.5

「ひまわり」
こんなにも1人の人を深く、長く愛することは出来るんだろうか。

前々から観たいと思っていた映画。ソフィア・ローレン、やっぱり独特な空気感を持つ俳優だなぁと実感しました。物凄く芯のある気の
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ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語(2023年製作の映画)

3.8

「奇才ヘンリーシュガーの物語」
久しぶりに見た映画がこれで良かった。
ウェス・アンダーソンの作品は何というか、気持ちがいいんですよね。心地いい。文字や映像の波に呑まれて、彼の世界に否が応でも引き摺り込
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ノッティングヒルの恋人(1999年製作の映画)

3.6

「ノッティングヒルの恋人」
少女漫画のような、何だか見ているだけで胸が高鳴る、そんな映画でした。

とにかくヒューグラントが素敵すぎるな…。あんなにブルーシャツが似合う人居ないんじゃないだろうか。職業
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チャーリング・クロス街84番地(1986年製作の映画)

3.8

「チャーリング・クロス街84番地」
静かで、穏やかで、だけど面白い。中々ない雰囲気の映画でした。

今の時代、欲しいものなら何でも手に入る。むしろ手に入れたいものが、本当に自分が心から望んでいるものか
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ドント・ウォーリー・ダーリン(2022年製作の映画)

3.0

「Don’t worry darling 」
なるほどなーという感じの映画。個人的には今一つハマらなかった。

設定としては面白いというか、ストーリーの展開もそう来るか、という感じではあるんだけど、何
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かもめ食堂(2005年製作の映画)

3.7

「かもめ食堂」
滅茶苦茶良い。空気感が大好きです。あんな食堂があったら毎日通っちゃうな。

特に何か大きいことが起こるわけでもなく、ただそれぞれに何かしらの事情を抱えてフィンランドにやってきた女性3人
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