倉科博文さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

倉科博文

倉科博文

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それでも夜は明ける(2013年製作の映画)

3.7

上級黒人として奴隷にされることなく暮らしていた主人公が、ある日突然牢の中で目覚め、奴隷として売買され暮らす宿命を背負わされるー

個人的には、奴隷解放をテーマとした作品としては『アミスタッド』を見た際
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愛のタリオ(2014年製作の映画)

3.2

7つの大罪を全て詰め込んだかの様な凄惨な愛憎

全く違った境遇ながら、人生に対して悲嘆と諦念を抱えた二人の男女が抱く愛とそこから生まれる憎しみの連鎖を描くー

最後の展開は読めなかったなぁ

不倫する
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ダークタワー(2017年製作の映画)

2.5

なんか、不思議とセカイ系のニュアンスを感じた作品

世界の防衛を司るダークタワーを巡る敵味方の攻防を描いた作品ー
主人公自身が、そのマクガフィンとなるため、その身柄を敵に狙われるー

オープニングから
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アンダーワールド:ビギンズ(2009年製作の映画)

3.5

アンダーワールド(一作目; 以下、「無印」)と合わせて観ることを前提としてこの点数

こちらの続編の方でフリにフッて、「無印」でカタルシスを得るという時空を超えた逆転体験をしました

俳優は、「無印」
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アンダーワールド(2003年製作の映画)

3.5

この後に、アンダーワールド・ビギンズ(Underworld:Rise of the Lycan’s) を観るという前提での点数

この後で、続編ご作られるという前提で、キャラクター紹介や背景設定を明示
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謝罪の王様(2013年製作の映画)

2.2

なんで日本はコメディ映画が上手くないのかなぁ

俳優陣の好演に救われているが、どうにも上手くない

マンタン王国あたりから、ずっと興醒め

まず濱田岳が、ずっと松本人志のミスターベーターの真似もどきを
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アイリッシュマン(2019年製作の映画)

3.9

皆さん口々に言っていることだけど、確かに長い!

ー巨大労組のトップ殺害を巡る、社会で最もドロドロとした汚い人間模様を描いた本作ー
次から次に関係者が登場してきますが、自然死や病死で人生を終われた人間
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オールド・ガード(2020年製作の映画)

3.6

シャーリーズ・セロン率いる不死身の肉体を持つ主人公たちが、己の利得のために彼らの秘密に迫ろうとする悪人の手から逃れ、反撃する物語ー

不死身の主人公が活躍するアクション映画としては、『ブレイド』『ヴァ
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新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

4.0

ゾンビパニックホラー
このジャンルの代表作と言っても良いのでは

「映画を観たぁ‼️」と満足できる

ビデオに収めた子供の学芸会のシーンを伏線にしてのラストシーンでの回収は凄すぎる
父への想いが、幼き
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マンハント(2018年製作の映画)

1.8

こりゃひどい

罠に嵌められた男とそれを追う刑事、そして罠に気付いた男と刑事は復讐に立ち上がるー

ストーリーはあるんだけど、カットがゴチャゴチャというか、演出が支離滅裂
「素人が作ったんか」とツッコ
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性の劇薬(2020年製作の映画)

1.5

観るに耐えない

「B級映画にしては、センセーショナルに話題をさらえて良かったですね」という作品
ビジネスとしては、上手い、というべきか
でも、本当に何かを表現したいというパッションがあったら、こうい
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ジェーン・ドウの解剖(2016年製作の映画)

4.0

ブリティッシュ・ホラー!
海外ホラー物の到達点では⁉️

アンドレ・ウーヴレダル監督は、あまり作品は撮っていませんが、ホラー作品が得意な監督のよう

「怖さ」に「美しさ」を使うというアイディアにもやら
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6アンダーグラウンド(2019年製作の映画)

2.4

冒頭は最高❗️
後は下降線📉
ラストの磁石の演出は面白かったですけど
冒頭とラストの20分ずつを見れば、この映画のほぼ全てが味わえる気がします 笑

キャラクターや演出は良いのに、プロットと脚本がユル
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マイ・インターン(2015年製作の映画)

4.1

「明日も仕事を頑張ろう」と前向きな気持ちを貰える映画
バタバタしていない時に観るのがベスト
ポジティブな気分になれるコメディ

ロバート・デ ・ニーロは、こういう役の演技も素晴らしい
そして、アン・ハ
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ホット・ガールズ・ウォンテッド(2015年製作の映画)

3.8

ひとは皆、若さゆえの過ちや後悔を糧に成長していくわけだけど、取り返しのつかない事ってある。

世界中のサーバーに、自分の裸体と痴態が残っていても、それを経験と糧にできる人ならば、他人がとやかく言うもの
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花と蛇 ZERO(2014年製作の映画)

1.9

所々ちゃんとした俳優を使っているのに、ここまでダイコンに感じさせるのはどういう技でしょう。

プロットはまともなのに、ストーリー、演出、表現が蛇足と蛇足でガタガタなんですよね。

登場人物と時間を半分
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ザ・ブック・オブ・ヘンリー(2017年製作の映画)

4.0

個人的名作の仲間入り。

これは、「神性」と「抵抗権」を間接的に描いた作品なのでは?

神がかった知性と優しさ、勇気、行動力を備えたヘンリーは、死後、まさに『神』になったのだと思います。
表現上。
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一度も撃ってません(2020年製作の映画)

3.4

大楠道代が上手かった。

クスッと笑える部分はあったけど、ちょっとアンバランスな映画かなぁ。

好きな方はこのアンサンブルの空気感が堪らないのでしょう。
個人的には、あまり刺さりませんでした。

劇中
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ラ・ヨローナ~泣く女~(2019年製作の映画)

2.6

メキシコの怨霊との攻防を描いたホラー。

「Jホラー」表現、というよりも『呪怨』表現を取り入れたアメリカンホラーでして。

前触れとしての「来るぞ、来るぞ」的な感じの表現はいいのですが、モンスターその
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彼女が目覚めるその日まで(2016年製作の映画)

3.8

“Based on true story” なれど、クロエの、クロエによる、クロエのための映画
そして、人生において本当に大切なものを教えてくれる一作

仕事とは何かー
(特にこの場合は、科学とは何か
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カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

3.3

後半のコミカルな伏線回収は面白いし、見事かも知れない。

が、そのバーターとなる地獄の前半部分が苦痛すぎる。。。観てて、なんの苦行かと思った(笑
そして、長すぎやしませんか。
もう少し前半がコンパクト
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地獄の黙示録・特別完全版(2001年製作の映画)

3.7

「ぶっ飛んだ映画」

文明人から見たところの「戦場で狂気へと至る人間」の記録、そして狂気の礼賛ー
これを映画として具現化したものか

本来のシナリオでは、マーティン・シーンとマーロン・ブランドが、ドア
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海街diary(2015年製作の映画)

3.9

綾瀬はるかがこんな良い女優だとは思わなかった。
素晴らしかった。

そして、広瀬すずの最旬期を切り取った作品ではないだろうか。

万引き家族(2018年製作の映画)

5.0

【総評】
素晴らしい傑作。
僕がこの作品を見て、最初に感じたのは、優しさと愛の違い。
そしてこの映画で、社会的に「真っ当」なクズと、クズではない「ろくでなし」を目の当たりにさせられると、本当は何が正し
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インセプション(2010年製作の映画)

4.2

【後日、追記】

この高度な設定と複雑な構図を、一本の映画としてまとめ上げたクリストファー・ノーラン監督の手腕に感嘆。

本作は「ダークナイト」の時のジョーカーのようなアイコンこそ生み出さなかったが、
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セブン(1995年製作の映画)

4.1

映像のショッキングさ
胸糞悪くなる残忍さとダークな世界観のクールさ
「七つの大罪」をキーコンセプトにする抽象度の高さ
一般的な娯楽作とは一線を画す意欲作だと思う。

エンディングにおける衝撃の後味の悪
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ゾンビランド(2009年製作の映画)

3.5

「家族で観れるコメディを」と探して発見。
中盤以降に比べて、序盤の捕食シーンがそこそこグロい。
もちろん、本当に怖いシーンや目を背けるシーンはないが、後半はそれなりにハラハラした展開もあった。

いや
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ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い(2009年製作の映画)

3.5

何も考えずに観ればいい。

警察署内での、アランと”奴”との因縁の対決は腹を抱えて爆笑!

アポカリプト(2006年製作の映画)

3.7

アクション、暴力の密度が特濃で、映像の圧力も高い、エネルギーの塊りのような作品。

全編古代マヤ語。
マヤ文明の頃におきた奴隷および生贄確保のための侵略を題材とした逃走活劇。

マヤ文明は紀元前3世紀
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最強のふたり(2011年製作の映画)

4.8

【総評】
これを見た時の気持ちこそを、静かな感動と言うのだろう。見終わった後も、作品の印象を思い返すと涙が溢れる。

まさに実話ベースのヒューマンドラマを扱った映画として、完璧に近い作品。
俳優の魅力
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マンチェスター・バイ・ザ・シー(2016年製作の映画)

3.7

ケイシー・アフレック演じる主人公リーがグズグズ、グズグズしている前半部が、その原因となる出来事が明らかになる後半のハイライトへの大きなフリとなっている。
そのおかげで、前半の主人公へのフラストレーショ
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スター・ウォーズ/最後のジェダイ(2017年製作の映画)

3.6

この映画を見て、「何か既視感があるなぁ」としばし考え、思い当たったのが「マトリックス」。

エージェント・スミスが、物語の序盤では敵役として小物っぽい立ち位置から、敵味方関係なく飲み込み始め、みるみる
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スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還(1983年製作の映画)

3.6

オリジナル三部作の完結編。

この作品は、クライマックスにおいて主人公が入れ替わるという、かつて無い凄い構成の作品。
本作における本当の主人公は間違いなく、アナキン・スカイウォーカーである。
アナキン
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スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲(1980年製作の映画)

3.4

オリジナル3部作の最高傑作との呼び声が高い本作ではあるが、個人的には、あくまでもエピソード4からエピソード6へのブリッジ的な役割としてしか作品の意味を感じることが出来なかった。

その中でも、この作品
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スター・ウォーズ/フォースの覚醒(2015年製作の映画)

3.7

【総評】
映像は美しく、純粋に楽しめてしまった。

ストーリーは、エピソード4とさして変わりはしない。
しかし、主人公たちを演じる俳優が魅力的になることで、ここまで映画の求心力が変わるものか、と驚いた
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スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望(1977年製作の映画)

3.5

人生4度目?の鑑賞

【総評】
現在の映像及び映画を見慣れた我々から見れば、安っぽく見えてしまう部分があるのはどうしようもないが、この映画を語る上で、その映画史に残した歴史的価値は計り知れない。

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