shiranuiさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

shiranui

shiranui

映画(640)
ドラマ(4)
アニメ(0)

林檎とポラロイド(2020年製作の映画)

3.8

主人公が患う記憶喪失の真意については、諸説あるようだ。
一度ではなく、二度、三度と鑑賞することでその見解も見えてくるように思えるが、眠気に耐えられるかが心配だ。

ポゼッション(1981年製作の映画)

4.2

カテゴライズ不能。
ストーリーの解釈不能。

オーバーアクションが多く、失笑モードに突入しそうになるが、実はかなり奥深い作品かも知れない。

イザベル・アジャーニの限界を超越した美と狂気の表現が秀逸。

花と蛇(2003年製作の映画)

3.0

良いか悪いかは別として、S○シーンはAVレベル。
夢といい、仮面といい、ワルツといい、何処と無く、大好きなアイズ・ワイド・シャットを想起させるが、個人的に苦笑い。
原作は未読なので、文字を追いながら、
>>続きを読む

ジムノペディに乱れる(2016年製作の映画)

3.4

ロマンポルノ・リブート・プロジェクト、鑑賞5作品目。
冴えない男だが、何故か女性を惹きつける映画監督の古谷。演じるのは正にハマり役の板尾さん。
リブート・プロジェクトの中では、ホワイトリリーと並んで、
>>続きを読む

ホワイトリリー(2016年製作の映画)

3.4

狂気とエロスと若干の笑い。ロマンポルノリブートプロジェクトの作品では、4作目の鑑賞だが、一番見応えのある作品でした。

Dr.パルナサスの鏡(2009年製作の映画)

3.5

この壮大なるファンタジーな世界観、嫌いではありませんが、この作品に関しては、少々ガチャガチャしていて、全体像が掴みづらい。

なおご存知かとは思いますが、撮影中に急逝したヒース・レジャーの遺作でありま
>>続きを読む

ヘンリー(1986年製作の映画)

3.6

人を殺害する際は常に冷静なヘンリー、しかし相棒の妹であるベッキーの誘惑にはどこか不慣れで緊張しいなところが初々しい。
とは言え、死体から頭部を切断するシーンなど、グロい描写は表現されているので鑑賞の際
>>続きを読む

ザ・バニシング-消失-(1988年製作の映画)

3.7

誘拐犯の異常で大胆な行動を振り返ることにより鑑賞する側に絶望感を植え付けていく。目を覆いたくなるような惨い描写はほぼないが、何処となく気味の悪い作品。

マジック(1978年製作の映画)

3.9

腹話術の人形に操られる一人二役の設定は、ヒッチコックの「サイコ」におけるノーマンベイツを想起させニヤリ。

悪魔が乗り移ったようなエンディングの解釈に頭を悩ますが、これはこれで良しとしよう。

最後に
>>続きを読む

アングスト/不安(1983年製作の映画)

3.5

精神以上である犯人の狂人ぶりが見事に表現されており、その行動、表情等を捉える斬新なカメラワークに、ギャスパーノエ監督がどハマりするのもよく分かる。
なお最初から最後まで殺害シーンが続くような単純な作品
>>続きを読む

ぼくのエリ 200歳の少女(2008年製作の映画)

4.0

正に"THE 北欧"という感じのヴァンパイア・ファンタジー。
残酷な描写もありますが、何処か切なさも感じさせる秀作です。

クライムズ・オブ・ザ・フューチャー(2022年製作の映画)

3.6

イグジステンズまではどハマりしていたクローネンバーグ監督の作品を久しぶりに鑑賞。

このところの作品と違っていかにも原点回帰的な香りが漂っており期待大。

しかしクローネンバーグらしい空間を多大に感じ
>>続きを読む

ルーム(2015年製作の映画)

4.2

A24製作。
凄絶かつ感涙間違いなしの物語。

とにかく子役のジェイコブ・トレンブレイに尽きる。ワンダーといい、ソムニアといい、その演技に文句の付けようがありません。

贅沢な骨(2001年製作の映画)

3.8

みやこの死因が曖昧なまま終わるところがとても良い。本人は分かっていたような感じもあるが、、、。

全編通じて暗い空気に包まれ、明るい未来はほぼ感じられません。そこがこの作品の魅力です。

メランコリア(2011年製作の映画)

4.0

鬱三部作の一つ。
惑星が迫り来るエンディングは、何故か幸福感漂う不思議な作品だ。
鬱病を患う主人公を演じる、キルスティン・ダンストの演技力は目を見張るものがある。

エンター・ザ・ボイド(2009年製作の映画)

4.4

ノエ監督の諸作同様、カメラワーク、サウンド、色彩感等々、常人では考えられないレベルの作品。

魂が空中を浮遊し、輪廻転生に至るまでの後半は正に圧巻の出来映えで、2001年宇宙の旅を彷彿させるであろうこ
>>続きを読む

リボルバー・リリー(2023年製作の映画)

3.4

久しぶりにトレンドな邦画を劇場鑑賞。

大御所の俳優さん達が何人も出演されていましたが、作品自体はアクション色が強く、大雑把な印象は否めない。

あの怪しげな老婆の立ち位置はどのように捉えるべきだろう
>>続きを読む

胎児が密猟する時(1966年製作の映画)

3.6

「胎児が密猟するとき」とても意味深で魅力的なタイトルだ。
男が女を密室に監禁し、暴力を振るい続けるという分かりやすい展開だが、"胎児=主人公の男"という歪んだ人間性がこの作品のきもとなる。

ヒドゥン・フェイス(2011年製作の映画)

3.7

終始緊張感あり。最後はもう終わり?という感じで、あっという間の90分。

マンダレイ(2005年製作の映画)

3.6

ドッグヴィルの続編であるが、あそこまでのどきつさは無く、トリアー監督の作品としては、意外にあっさり感強め。

LOVE【3D】(2015年製作の映画)

3.7

ダメ男が勝手に墜落して行く物語。
ノエ監督の作品だけあって、ストーリー構成、色彩感、サウンド等、「アレックス」などにも通じる独特のセンスを感じる。
やはりスタンリーキューブリックの影響強いよね?

沙耶のいる透視図(1986年製作の映画)

3.6

悲壮感漂う妖しげなキャラクターを土屋昌巳さんが見事に演じている。
とにかく重く、暗い雰囲気が色濃い良作です。

ダメージ(1992年製作の映画)

3.6

今ひとつオーラのない息子は、妻の辛い過去にリンクするよう、悲劇の人生に巻き込まれて行く。
また終始疲れ切った表情の主人公【ジェレミー・アイアンズ】も、築き上げた社会的地位から転落し絶望の淵へ。
周囲の
>>続きを読む