shiranuiさんの映画レビュー・感想・評価

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ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド ゾンビの誕生(1968年製作の映画)

3.7

子供に頃にショッピングセンター版を見て、いい大人になって漸く元祖民家版を鑑賞。
酒飲んでから見始めたので、所々寝てしまったが、後味悪いエンディングは中々衝撃的でした。ところで2階に放置されていた女性の
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O嬢の物語(1975年製作の映画)

3.4

数十年前、レンタルビデオ屋でバイトしていた頃、気になっていた作品。☺️
中々入り込めない世界観だが、アート性の高いポルノ映画として、楽しめなくもない。

悲しき天使(2020年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

どの役者さんも迫真の演技で、登場人物それぞれが背負っている思いがひしひしと伝わってくる。
ただし主人公が誤って刺されてしまうありきたりな展開は少々残念

ゴッドファーザー(1972年製作の映画)

4.0

今更感想を述べるのが恥ずかしいレベルの超名作です。以上。

悪魔の植物人間(1973年製作の映画)

3.8

古典的ホラーのあらゆる要素が散りばめられた傑作。例えば、

・怪物団のような、座長vsフリークス
・ザ・フライ(もしくは蠅男の恐怖)レベルの醜さと正義感
・マッドサイエンティストとエンディングでの火災
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.0

3時間の大作ですが、謎解き満載で、飽きることなく一気に鑑賞。空想と現実のリンクがとても興味深い。
ひたすら暗く、重たい空気感が心地よい作品です。

恐怖の足跡(1962年製作の映画)

3.4

モノクロ映像。なり続ける不協和音の印象が強く、主人公の精神崩壊を上手く表現している。しかし観ているこちら側からすると、ほぼ怖さを感じない。
また衝撃的な結末ではあるが、これをどう解釈するべきか。リンチ
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郵便配達は二度ベルを鳴らす(1981年製作の映画)

3.4

名作と思い込み期待はしていたが、スリルに乏しい少々残念なサスペンス映画。
ストーリーにもう一工夫欲しいところ。

真夜中のゆりかご(2014年製作の映画)

4.3

幼児虐待、育児放棄等の社会問題を背景にしたサスペンス映画。
主演女優2人の言動や表情など、かなり抒情的に表現されており、その質の高い演出力は女性監督ならでは。
終盤に向かい驚愕の背景が示されるも、最後
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赤い影(1973年製作の映画)

3.7

1970年代に製作されたオカルト・サスペンスもの。
運河に囲まれたヴェネツィアの薄暗い街並みはもちろん、多くの登場人物が怪しい雰囲気を醸し出し、何とも不穏な空気に包まれた作品。
冒頭に亡き少女と両親の
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幸福(しあわせ)(1964年製作の映画)

3.3

主人公フランソワの自由奔放な、ある意味子供のような生き方を描いた60年代のフランス映画。行っている行為とモーツァルトの長閑な音楽、このアンバランスな空気感がえげつない。

MEMORIA メモリア(2021年製作の映画)

3.6

セリフが少なく、音はほぼ環境音(雨、風、会話、エンジン音等々)。そして引きと長回しのカメラワーク。結構大人の芸術性高き作品かと思いきや、突然SF映画に。
とにかく眠気との戦いで、タルコフスキーの作品を
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鍵 THE KEY(1997年製作の映画)

3.3

1997年作。
川島なお美さんの美しさよりも、大沢樹生さんのサイドカーが印象に残る、少々残念な作品。25年も前の作品では仕方が無いか。
肝心な場面で同じメロディの怪しげな音楽が流れるのだが、その都度コ
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ニューオーダー(2020年製作の映画)

4.0

幸せも感動も無い、我々の現実にも押し迫るリアル残虐映画。
常識ある真っ当な人間が悲惨な末路を辿り、権力と欲望にすがり、感情を捨てた者が生き残る。
かなり後味の悪さが残るので、それなりの覚悟でご鑑賞くだ
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ロブスター(2015年製作の映画)

3.4

結論から言いますと今一つ。
この様な世界観をシュールと表現すれば良いのでしょうか。奇妙で、残酷なんだけど、何処かほのぼのとした空気が漂う作品。
都度挿入される室内楽のフレーズも緊張感がほぼ皆無。
苦手
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アミューズメント・パーク(1973年製作の映画)

3.5

ロメロ監督問題作。
短編映画に近いあっさり感はあるが、老人の孤独、悲しみといった強い絶望感はひしひしと伝わってくる。
今後加速する高齢化社会、1973年制作のこの作品を通じて、現代人は何を感じ取るのだ
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乃梨子の場合(2014年製作の映画)

3.7

エンディングロールのカットがとても印象的。1人ベッドで目を覚ます主人公、何を暗示しているのだろうか。

愛するとき、愛されるとき(2010年製作の映画)

3.5

男女の歪な関係を描いたエロい作品だか、背景には父親の介護、早くに病死した母親の不倫、自己破産等々、色々と考えさせられる側面もある。
変態映画と一言では片付けられない、不思議な魅力のある作品です。

ハッチング―孵化―(2022年製作の映画)

3.3

少々残念な感じ。
グロくて、不気味で、残酷でもある立派なホラー作品だが、あまりにも理不尽で強引な展開に、首を傾げたくなりつつ苦笑い。
全ては主人公ティンヤのストレスから来る幻想と解釈すれば全てが収まる
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LAMB/ラム(2021年製作の映画)

4.1

とても奇妙でメッセージ性の強い映画。

純粋にホラー映画かと聞かれると何処か違う。もっと深みがあって、愛とか生命とか。

最後の残された登場人物が、マリアと恐らく戻って来そうな義弟ペートゥルだけになる
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人数の町(2020年製作の映画)

3.7

管理社会を描いた作品。
謎の町において名前も戸籍も奪われ、絶望感が漂う生活を送っているかと思いきや、自由奔放に暮らす住民は何処か幸せそう。
要するに我々が生きるこの現実こそ、管理下に置かれており、その
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危険なプロット(2012年製作の映画)

3.6

フランス映画のイメージ通り、小洒落た感じが漂い、さらにはユーモアな雰囲気もある。
しかし現実と想像の境目が曖昧なため、妙な緊張感、程よい色気、大どんでん返しへの期待等、まるで明るいデビッド・リンチでは
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縞模様のパジャマの少年(2008年製作の映画)

4.3

残酷、かつ衝撃的な結末で心痛めつつも、そのメッセージ性に感動し、鳥肌が立ってしまう私は何処かズレた人間です。
子供が主人公だけあって、ジェームスホーナーの楽曲も決して悲劇的なものではなく、ほのぼのとし
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パターソン(2016年製作の映画)

3.5

日頃当たり前に繰り返される行動や思いを、なんだか意味深に仕上げている日常ファンタジー。
主人公の夫は楽しくもなく、つまらなくもない人生を過ごしているように見え、天然気味の妻はとても前向きに見える。
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東京の恋人(2019年製作の映画)

3.3

この主演の女性、元AV女優とは知らずに鑑賞していましたが、演技力があって素晴らしかったかと思います。
ただし作品の質としては、あまりピンと来るところもなく凡庸。
このストーリーを自分の人生に重ねること
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パリ13区(2021年製作の映画)

3.8

フランス映画なので、もちろん台詞はフランス語中心。その上モノクロ映像と来れば、音楽はジャズトランペットか落ち着きあるクラッシックが望ましい。
しかし私を裏切るかのようにエレクトリックミュージックが全編
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TITANE/チタン(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

顔を洗面台に打ちつけるシーン等々、痛々しくて見てられなかったけど、とにかく世界観が異常で、全編に渡りインパクト強です。
いわゆるクローネンバーグ的世界なのは、嫌というほど伝わって来るが、赤ん坊の表情が
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二十六夜待ち(2017年製作の映画)

3.3

震災で家族を失った女性と山で遭難し記憶を喪失した男性、幸せを失った者同士が、心を開き、支え合い、希望を見出して行く。
テーマはとても重く、全編通じて暗い雰囲気が漂う作品であるが、残念ながら二人が出会っ
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ポゼッサー(2020年製作の映画)

4.1

息子さんの作品、初鑑賞。
グロ描写がお父さん以上に直球で、特に殺人シーンはえげつない。
後半強まる冷徹な描写も、そのディストピアな世界観と相まって、
重々しい雰囲気を醸し出しており、とても魅力的だ。
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異端の鳥(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ホロコーストを逃れ、田舎に疎開した少年が、様々な人との出会いの中で受ける、いじめや虐待の数々。
素直な心を持った少年から、恨みを晴らすべく強い少年に成長(?)する残酷物語です。
最後は父親と再会し、子
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紀子の食卓(2005年製作の映画)

3.4

園子温ワールド全開とはいかず、やや消化不良ぎみ。全編を覆い尽くすナレーションも効果薄めで、正直中だるみを感じる159分。
ただ吉高由里子さんの演技力はこの頃から流石の存在感です。

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