JAMさんの映画レビュー・感想・評価

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多動力 THE MOVIE(2019年製作の映画)

1.7

人生の岐路に立つ新人 鈴木を先輩である堀口が、惑星直列により自社ビルが無人島に転移した状況下で独自の論を説き導いていく歪なサクセスストーリー。

多動力を極めれば給金の三倍の額を副業で稼げるし、野兎も
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1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

3.7

自軍1600名の命を救うべく敵地をひた走る。

臨場感は抜群、台詞ではなく息遣いや表情で語る物語だからこそラストシーンの感動はひとしお。『ダンケルク』と同じタイプなので、劇場(IMAX)で見てこそな映
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クロール ー凶暴領域ー(2019年製作の映画)

3.8

未曾有のタイフーンによって家の地下に閉じ込められた父娘、そこには大量のワニが闊歩していた──生存競争を生き抜き生体の頂点に立て娘よといった映画です。

父親が重傷から始まるので最初から緊張感があり、あ
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

4.2

戦時下 ナチズムに囚われた少年の愛と青春の旅立ち。

ナチ少年とユダヤの少女のボーイミーツガールという時点でだいぶ好きなのだが、タイカ・ワイティティ監督のコメディセンスが光る一作でもあったように思う。
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9人の翻訳家 囚われたベストセラー(2019年製作の映画)

3.3

世界各国から集められた9人の翻訳家による二ヶ月に渡るベストセラーの翻訳作業──しかし、その間に本編の原稿が何故か流失してしまった。容疑者は9名。外界から遮断された地下の空間から如何にして原稿を、また誰>>続きを読む

ゴーストランドの惨劇(2018年製作の映画)

3.5

暴漢による暴行を受け心に傷を負った姉妹。その後、作家として成功を収めた ラブクラフトを崇拝する妹の元に姉からの電話が届く。気狂い同然の姉の言葉に誘われるように、彼女は帰郷を果たすのだが......。>>続きを読む

フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

3.6

男の闘いの幕開け

フォードVSフェラーリの対立構図を大枠に、レーサーとして父として男の意地を懸け世界レース ル・マンに挑むという様相。
それが熱狂掻き立てる要素として乗せられており、多くの意味でその
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キャッツ(2019年製作の映画)

1.8

一年に一度の奇跡の一夜、大勢の猫達が天上行きを懸けて歌い踊り狂う。

舞台版の良さを削ぎ落とし、映画版の良さすら毛玉に変えた珍作。現代の死霊の盆踊りの名に相応しい、虚無を噛むような鑑賞体験は確かに人生
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ビルド NEW WORLD 仮面ライダーグリス(2019年製作の映画)

3.4

仮面ライダービルド完結編としては凡だが、持ち味を活かしたVシネとしては良。新世界編で見たかった物は大体本作で見られたかな、という気がします(クローズ...)。設定としては力技だと感じる点もありますが、>>続きを読む

カイジ ファイナルゲーム(2020年製作の映画)

1.7

‪かっ〜〜!!!悪魔的つまらなさだ〜〜!!‬
‪カイジの魅力をスポイルして本作が手にしたのは、薄い社会風刺と安い御涙頂戴ドラマ。肝心のゲームが全て面白くないのが致命的。後出しジャンケンの結果だけを見せ
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僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ヒーローズ:ライジング(2019年製作の映画)

3.7

原作最終回用に用意していた話だけあって、これで締めでも良いんじゃないかと思うくらいには綺麗。その割をラストに食ってるので萎えた部分もあったといえばあったのだが、まぁ、仕方無し。
ヒロアカとしては良かっ
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28週後...(2007年製作の映画)

3.4

家族愛が齎す終末。
感染者のスピーディな動きと同様、テンポよくセーフティな楽園から終末世界に一直線な辺りが好み。ヘリのゾンビ芝刈のシーンいいな。キスして感染の下りが経緯を思うと、あまりに救いようがねぇ
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アナと世界の終わり(2017年製作の映画)

3.4

雪の女王がなんだ!世界の終わりだ!
返り血こそがこの世界のドレスコード。
思うがままに青春を歌え。青春×ゾンビ×ミュージカルの調和が見事な傑作。己の葛藤と共に楽曲に合わせて行われるゾンビ殺しがとても好
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サマー・オブ・84(2017年製作の映画)

3.1

少年達の血と屍に塗れたひと夏の冒険。
80'sジュブナイルを沿った展開が続くが、『人生はスタンド・バイ・ミーのようにはいかないよね』と底意地の悪さを発揮してくるラストに面食らう。
そうだね、もう逃げら
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聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

3.5

脇毛好きの青年を家に招いたことから始まる不条理ホラー。不穏と不快と不気味をこれでもかと積み上げて観客を揺さぶってくる作りはアリ・アスター監督を想起する。四つの悲劇によって、崩壊していく家族の様相が本当>>続きを読む

HiGH&LOW THE MOVIE(2016年製作の映画)

2.8

劇場版一作目にしてアクションは既に完成されており、見応えは抜群。ただザワがハイロー初見で良かったな......と思うくらいにはドラマ部分が粗末。終盤の琥珀さんのパートは邦画の悪い所が出ていなと感じた。>>続きを読む

マスカレード・ホテル(2019年製作の映画)

3.2

ミステリとしてもサスペンスとしても半端な印象は拭えないが、お仕事映画としてはまぁアリなのかなぁ。お客様誰でも犯人に成り得るみたいな緊張感は序盤だけで、中盤はクレーマー対応のエピソードが多い割に本筋の関>>続きを読む

The Strange Thing About the Johnsons(原題)(2011年製作の映画)

3.6

アリア・スター監督の短編処女作。
息子の自慰行為を目撃してしまった父親、その日を境に息子は父親への性的虐待を始めるようになるのだが......。
他の短編でも言えることだけど、アリ・アスター監督は一体
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シュガー・ラッシュ:オンライン(2018年製作の映画)

2.4

結末は好きです。
出来が不快なだけでさ。

お前まじふざけんなよ。言わんとしてることは分かるけど、前作の設定と余韻をメッセージ性の為の踏み台にしてまで作ったのがこれなのかと心底呆れた。そもそも脚本の出
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シュガー・ラッシュ(2012年製作の映画)

4.2

ヒーローになりたい。

思わぬ傑作。
『メガマインド』なんかもそうでしたけど、悪役がヒーローが当たり前に持つ物を欲して奮闘する話が好きだ。互いに欠点を持つラルフとヴァネロペの友情の描き方が素晴らしく、
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ドラゴンクエスト ユア・ストーリー(2019年製作の映画)

1.9

愛の有無で名作を作れるか否かが決まる訳では無いが、本作が伝播させたいそのメッセージを背負うにはファンを納得させうる愛が必要だろう。

端々から感じられる制作側の薄い理解故に、そのメッセージに真摯さが感
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スペシャルアクターズ(2019年製作の映画)

3.7

俺達の演技でカルト教団を打倒せよ。
まさかの心温まるいい話だった。話としての痛快さも好きな感じで、最後の大勝負のシーンは弟の台詞に観客の思いの全てが詰まっていると言ってもいいだろう。上田監督の良さが、
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冴えない彼女(ヒロイン)の育てかた Fine(フィーネ)(2019年製作の映画)

3.6

お疲れ様でした。
一期 二期又は原作を追ってきた人々に贈る完結編。突飛な『転』なんて必要ない。クリエーターとしての葛藤と男女の思いの擦れ違いから成る本作。キモイのオタクのキモイ妄想、だがそれがいい!
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ニンジャバットマン(2018年製作の映画)

3.0

プロメアの脚本家繋がりということで見てみました。バッツのオールスター物 和風アメコミとしては完成度高くて好き。終盤のロボット&合体合戦は嫌いだけどな!!!海外の勘違い日本を先鋭化させたらこんな感じにな>>続きを読む

悪人伝(2018年製作の映画)

3.2

我らがマ・ドンソク兄貴扮するヤクザのドンが拳一つで道義を知らぬ悪をぶちのめす。つまり最高ってことですね。韓国ノワールにハズレ無し。話の筋道は極めてベタだが、キム・ムヨル演じる刑事とドンソク兄貴のコンビ>>続きを読む

ロケットマン(2019年製作の映画)

3.9

世界的ロックスター エルトン・ジョンの半生を描く、ロックンロールミュージカルムービー。『ボヘミアン・ラプソディの二番煎じかよ...』と思ってたけど、これがなかなかに良かった。タロン・エガートンの名演に>>続きを読む

ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー(2018年製作の映画)

3.3

製作期間を鑑みるとスピンオフとしてはまずまずの出来。面白いけど、心に残るような何かは本作にはなかったかな。ミレニアム・ファルコンの操縦シーンこそ気分が高揚するけど、他は別に...。SW版西部劇とはよく>>続きを読む

記憶にございません!(2019年製作の映画)

3.4

面白かったです。政治性こそ名ばかりで不足していたけれど、記憶喪失の総理大臣の喜劇物としては十分だと思う。小池栄子さん いい役者だよね。登場人物こそ多いが、キャラ付けと配置の上手さで気になりはしない。突>>続きを読む

劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer(2019年製作の映画)

5.0

平成の時代を駆け抜けた平成ライダーの最終回の名に相応しい映画でしたね...前半のTVシリーズの地続きのような信長パートからの怒涛の後半が超気持ちいい。前半の『歴史では美しいとされているが、本当の今はも>>続きを読む

ONE PIECE STAMPEDE(2019年製作の映画)

3.7

オールスター物だけあって見応えはあったが、緩急がほとんどないことと冒頭三十分で一気に話がクライマックスに行くので全体を通すと緩慢な印象を覚えた。懐かしのキャラ達と戦闘が見たいなら満足することは請け合い>>続きを読む

レザボア・ドッグス(1992年製作の映画)

3.8

銀行強盗に失敗した 互いに素性を知らぬ六人の男達、一人の男が裏切り者の存在を示唆したことから始まる疑心暗鬼劇。原点の作品だけあって、今も尚 発揮されている監督の魅力の元が詰め込まれている印象。最高のO>>続きを読む

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