ろさんの映画レビュー・感想・評価

ろ

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エアフォース・ワン(1997年製作の映画)

5.0


カザフスタンの独裁者を収監した米ソの特殊部隊。
祝賀パーティでアメリカ大統領マーシャルは宣言する。
「我々はテロに屈しない」
しかしその夜、大統領専用機エアフォースワンはテロリストに掌握されてしまい
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インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説(1984年製作の映画)

5.0


「あなた死にに行くつもりなの?」
「そうかもな。だけど死ぬのは今じゃないぜ」

パラマウントの山が銀色のドラにオーバーラップする、ここは上海。
ピンク色の羽扇子を広げ、めくるめく踊るダンサー。
歌い
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ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)

5.0



この世に生まれる準備ができたソウルたちに与えられる”きらめき”。
それは生まれたあとも、生きていくために必要なものなのに、私たちはたびたび見失う。

何か映画を観るたび「よし、私も楽しんで生きよう
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ダンボ(1941年製作の映画)

5.0


コウノトリを待ちわびたサーカスの象ジャンボは可愛い小象ダンボを授かる。しかしその大きな耳のおかげでダンボは仲間たちから軽蔑され、見世物として笑われる日々。挙句、二人は離れ離れになってしまう。

「笑
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ゴーストバスターズ/アフターライフ(2021年製作の映画)

5.0


「死ぬ覚悟はあるか?」
「そんなのあるわけないじゃん。だってまだ12だよ」

携帯も圏外になってしまうほどの田舎町に越してきた3人家族。
亡くなった祖父の家はときおり地震のような揺れに見舞われる。
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マイノリティ・リポート(2002年製作の映画)

5.0


犯罪を予知することが可能になった2054年のワシントンは、地下鉄に乗るにも服を買うにも網膜認証が飛び交う。
街に溢れるスクリーンは「犯罪予防は有効です。このシステムは間違いを犯しません」と人々に訴え
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私ときどきレッサーパンダ(2022年製作の映画)

5.0


「レッサーパンダでもそうじゃなくても、メイのことが大好きだよ」

勉強も家の手伝いも完璧にこなし、本当は大好きなアイドルグループも母が下品だと言えば興味のないふりをする。
絶対に見られたくなくてベッ
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SING/シング:ネクストステージ(2021年製作の映画)

5.0


「もう行き先は1つしかない!あとは上に上がるだけ!」

ほんとうは「私ときどきレッサーパンダ」を観ようと1か月前から楽しみにしていたのですが、仕事中台車に右足をぶつけ大打撲。その上なぜか左手も腫れあ
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潮風のいたずら(1987年製作の映画)

5.0


さびれた港に停泊中の真っ白なクルーザー。
大工のディーンはクローゼットの増築を依頼される。
夫人ジョアンナの横柄な態度にうんざりのディーン。
しかし、翌日のとあるニュースにいたずら心をくすぐられ・・
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恋のためらい/フランキーとジョニー(1991年製作の映画)

5.0


「俺は怖いんだ。君がまた独りぼっちの心を閉ざした場所に逃げ込んでしまうことが」

バスに揺られマスカラを塗る。
故郷からニューヨークに戻ったフランキーは、今日もレストラン「アポロ」で働く。
仕事が終
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眺めのいい部屋(1986年製作の映画)

5.0


「無神経でいることが美しいときだってあるのよ」

「十二夜」も「ふしぎの国のアリス」も、どうも的に刺さらない。
もしかすると的がこんにゃくなのではと疑うほど私には刺さらなくて、自分の感覚がぶよぶよに
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

5.0


37年間身の回りの世話をしてくれた上に、私のために身を捧げてくれる血のつながらないお手伝いさん。
一方、惜しみなく愛情を注いだはずの息子は自分の葬式にも来ない。
「ボーはおそれている」、恐る恐る蓋を
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レミーのおいしいレストラン(2007年製作の映画)

5.0


職にあぶれ母を亡くしたばかりのリングイニ。
家族とはぐれ、たった一人パリに流れ着いたレミー。
二人が出会った3つ星レストラン”グストー”の厨房は、今日もお客からの注文が次々飛び交っていた。

残飯を
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スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)

5.0


2017年10月3日。ちょうど大学中退の申請をしたばかりだった、4年の秋。
布団から体を起こすのも一苦労だった当時、この映画の上映があと一週間で終わってしまうことを知り、這うようにTOHOシネマズ梅
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

5.0


朝、劇場に向かうバスの中で肘掛けに頬杖をつきながら、自分の葬式で流すとしたらどんな映画音楽だろうとぼんやり考えていた。

やたら細長い「POOR THINGS」のクレジット。
暗転とともにプンとかテ
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普通の人々(1980年製作の映画)

5.0


「考えてみれば人生は事故の連続。もう一人の自分がさまよい歩くのが見える」

元気になろうとしてもなれない。
頑張りたくても頑張れない。
そういう人生の生きづらさを”普通”と言ってくれることに救われる
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椿三十郎(1962年製作の映画)

5.0


「死ぬも生きるも我々9人!」
「いや、10人だ」

フォントが最高に”武士道”なクレジットを従えて、鳴り響くズンチャのメロディ。
やばい。ここにきて、クロサワ映画のサントラが欲しくてたまらない。
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酒とバラの日々(1962年製作の映画)

5.0


「酒に断酒にとらわれて・・・僕たちの愛はどこへ行った?」

8年通ったTSUTAYAが今月閉店した。
閉店間際に行われた中古DVDの100円セール。
まるで花火大会の帰りのホームのようににぎわう店内
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フラッシュ・ゴードン(1980年製作の映画)

5.0


”新春初笑い会場はこちら”のプラカードを持って微笑むアメフトのスター選手とうっかり目が合ってしまったので、満を持して観てみました、「フラッシュゴードン」!

スターウォーズの惑星エンドアとダゴバをミ
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ミッション:インポッシブル(1996年製作の映画)

5.0


2024年はうんと派手な映画からスタートしたいなと、録画リストをさかのぼって選んだのがこちら。

ガム爆弾で大爆発する巨大水槽。
エレベーターを皮切りに次々殺されていく仲間たち、そしてたった一人残さ
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トランボ ハリウッドに最も嫌われた男(2015年製作の映画)

5.0


一年の終わりぐらい、映画にちなんだ映画をみよう。
12月のプレイリストに「トランボ」を追加して早数年。
BSプレミアムのおかげでようやく観ることができました。

蓋を開けてみるとなるほど、構図はユダ
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ワンス・アポン・ア・スタジオ 100年の思い出(2023年製作の映画)

5.0


せっかちなドナルドが「ズートピア」のフラッシュのためにエレベーターを待ってあげたり、グーフィーに魔法をかけるフェアリーゴッドマザー、スタジオの上で気持ちよさそうに手を広げるカジモド、並んで「星に願い
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ウィッシュ(2023年製作の映画)

5.0


「美女と野獣」のベルはたった一人で村人たちの敵意に立ち向かった。
「ポカホンタス」だって「ムーラン」だって、逆境に向かうヒロインはいつも一人だった。
でも「ウィッシュ」のアーシャはちがう。
「ロード
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プリンセスと魔法のキス(2009年製作の映画)

5.0


「星は夢をかなえる手伝いをしてくれるだけだ。自分で努力しないと夢は叶わない」

通りを歩けばジャズが響く、ここはニューオーリンズ。
いつか自分のレストランを開くため、ウェイトレスのティアナは毎日懸命
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ポカホンタス(1995年製作の映画)

5.0


「あなたは風の色で絵が描ける?」

9月。4年ぶりにディズニーランドへ行った。
エントランスで流れていた音楽の中で一番心惹かれたのが”colors of the wind”だった。
ここ最近、気付け
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波止場(1954年製作の映画)

5.0


「人を信じないのね」
「ここでは自分だけだ。生きるためにはな」

波止場で荷役をする元ボクサーのテリー。
ある夜、思いがけず友人の死に関与してしまう。
誰が彼を殺したかすぐに悟るテリーだが、波止場を
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鬼火(1963年製作の映画)

5.0


「君にはまだなんとなく不安があるのかい?」
「なんとなくではなく、これは永遠に消えない不安なんです」

外階段の踊り場から飛び降りるとかハサミで胸を一突きするとか、前はもっと”死にたい”が具体的で、
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間違えられた男(1956年製作の映画)

5.0


「1953年1月14日早朝、この日をクリストファー・バレストレロは決して忘れることはない」

仕事が終わると地下鉄に乗り、競馬予想を読みながら朝食を食べ帰路につく。クラブのベース奏者マニーは、妻と二
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ヒッチコックの映画術(2022年製作の映画)

5.0


「5Gの携帯電話にかじりつく君たちと、『サイコ』のシャワーシーンに驚く観客たち。はたしてどこが違うだろうか?」

出された料理に文句をつける夫へ軽蔑のまなざしを向ける妻。
やがてその軽蔑は殺意に変わ
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ジョーカー(2019年製作の映画)

5.0


「僕が言いたいのは難しいってことさ。ずっとハッピーでいるのは」

4年ぶりにジョーカーを観た。
今まで観た映画の中で、「やばい、次の上映は何時からだろう。続けてもう一回観たい」と思うほどのめりこんだ
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

5.0


「ここにはほんのわずかしか、本当に意味のある時間なんてない」
「なら大切にするわ。そのわずかな時間を」

半年勤めていても品出ししかしない人と、品出しやレジはもちろんのこと電話応対も返金返品も店舗発
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ゲッタウェイ(1972年製作の映画)

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埃まみれの古びた工場で糸を紡ぎ、曇り空の下雑木林を耕し、一日の終わりには独房に飾った妻の写真に目をやる。ドクの刑期の長さを、無駄のないスタイリッシュなカットで鮮やかに見せていく冒頭があまりにかっこよ
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バービー(2023年製作の映画)

5.0


「みんなは死ぬことって考えたことある?」

岩肌むき出しの地べたに座る少女たちは赤ちゃん人形でままごと遊びをしている。洗濯物を干し、お人形とティータイム。そこへ突如現れたバービー人形。その縞々のレオ
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オール・ザット・ジャズ(1979年製作の映画)

5.0


「どれもこれも満足できん。美しさも、おかしさも、深さも・・・何も満足できん。バラはこんなに美しく完璧なのに、どうして俺には生み出せないのか」

カセットテープのスイッチを押すと、いつもの音楽が流れ始
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張り込みプラス(1993年製作の映画)

5.0


「未知との遭遇」「アメリカングラフィティ」とリチャードドレイファス祭りをしている母に便乗して、「張り込みプラス」。
「ゾンビーノ」以来、1年ぶりの母とのおうちシネマだったので、近くのパン屋さんで菓子
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ボーン・アイデンティティー(2002年製作の映画)

5.0


マルセイユ沖、一人の男が真冬の海で救出される。
背中には二発の銃弾、彼は記憶を失っていた。
銀行の貸金庫には、大量の金と6冊のパスポート。
見えない敵の襲撃をかわしながら自らの正体を探る、ジェイソン
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