ろさんの映画レビュー・感想・評価

ろ

故きを温ね、新しきを知る。

フランクキャプラ、小津安二郎、アキカウリスマキの映画が大好きです。

#赤の時代 #アオの時代 #キイロの時代
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2016.1.20 start

映画(435)
ドラマ(0)

酔いどれ天使(1948年製作の映画)

4.7


「我ながら時々考えるね。俺は天使みたいなもんだって」


痺れる…って、黒澤さんの作品を観るたびに思っちゃいます。だって、震えるぐらいにかっこいいんだもの。

若いヤクザ・松永(三船サン)の傷の手当
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セブンス・コンチネント(1989年製作の映画)

4.7


「”こうと決めたら最後までやり抜け”、お父さんの教えです。僕たちも、決めました」


今朝の食事は、とても豪華でした。
いつものコーンフレークは姿を見せず、焼き立てのパンに、お肉やフルーツのオードブ
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犬ヶ島(2018年製作の映画)

5.0


もう本当に、うれしくてうれしくてたまらないです。

今回は日本が舞台ということで、気合を入れて、北斎Tシャツを着て行ったの。
そうしたら、本編に何度も北斎の絵が出てくるし、黒澤監督・小津監督はじめ邦
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君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

4.3


一瞬の煌めきも、ぼくはわすれない。

あの夏、突然に君はやってきたね。
バレーボールのあの瞬間、ダンスホールで輝く君。
本当は、皆の視線を集めちゃう君のことがたまらなく好きだった、自分でも信じられな
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太陽がいっぱい(1960年製作の映画)

4.7


すべて虚しく、踊りつづける


なんて美しいんだろう、人も音楽も。
あの青い瞳の輝きが、目の下を震わせるドロンさんが、心に焼き付いて離れません。
映画館で観られたことが本当にうれしい!感謝です!
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地下室のメロディー(1963年製作の映画)

5.0


「俺は人生でいちばんデカいことをやる。前代未聞のことだ。」


「太陽がいっぱい」につづき…
オープニングから溢れんばかりのかっこよさ。
もうほんとにイヤんなっちゃう。ってぐらい、かっこいいの。
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フェリーニのアマルコルド(1974年製作の映画)

4.5


綿毛舞えば、冬の終わり

現実と夢の境がとても曖昧。
ああ、すきだ。
と、春の訪れを見ながらおもいました。


やんちゃ息子に手を焼く両親。
頭にカーっと血がのぼる。

「お前のしつけが悪いんだ!」
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シェーン(1953年製作の映画)

5.0



場内の灯りがともり、ふと横を見ると、一つ隣のご婦人の瞳が輝いていた。とても清々しげにスクリーンを見つめていた。
ああ、同じように心が動いたんだ。
「この映画、よかったですね!」「本当に!」
私たち
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死刑台のエレベーター(1957年製作の映画)

5.0


「私をひとり残してどこへ行ったの、ジュリアン」

浮気相手ジュリアンと夫殺害を企てたフロランス。
ところがひょんなことからジュリアンはエレベーターに閉じ込められ、フロランスは待ちぼうけ。

長い、永
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さよなら、僕のマンハッタン(2017年製作の映画)

4.7


「僕は、誠実でもいい人でもないんだ」

ニューヨークに住む冴えない僕、トーマス。
平凡な自分を変えたい、でも言い訳が浮かんで踏み出せない。
そんな彼の前に現れたのは、父の美しい愛人と奇妙な隣人。
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四月物語(1998年製作の映画)

4.6


初めての一人暮らし。
何もない部屋、青い畳。
窓を開け新しい風を感じた、四月。

慣れない自己紹介
騒がしい食堂
癖の強いサークルの先輩
慌ただしい新生活がすごく苦手だった。
気張っている同級生、つ
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市民ケーン(1941年製作の映画)

4.6


「彼は何者だったのか。最後の言葉は?」


新聞王チャールズケーンが亡くなった。
ニュース映像を作成する記者は彼を知る人々を訪ねて回る。

「私は米国市民だ。いつだってそうだ」
あるときは戦争を奨励
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アイアン・ジャイアント(1999年製作の映画)

4.8


「自分のなりたい自分になれ」

ロボットと少年の友情物語かと思いきや、あれよあれよと戦争映画に。

舞台は1957年アメリカ。
ホーガース少年が学校で観るのは原爆アニメーション、少年が出会った捜査官
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レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

4.5


びっくりを超えた、びっくり

「ヒューゴの不思議な発明」
「ワンダーストラック」
「レディ・プレイヤー1」
奇しくも往年の名作を称える作品を3本続けて観た。
リュミエール&メリエスから始まり、サイレ
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ワンダーストラック(2017年製作の映画)

5.0


”俺たちは皆ドブの中にいる。でもそこから星を眺める奴だっている”

1977年ミネソタの少年ベン
1927年ニュージャージーの少女ローズ
聴覚障害を持つ二人は(ベンはなったばかり)、それぞれ自分の居
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ヒューゴの不思議な発明(2011年製作の映画)

4.8


「ワンダーストラック」と同じ原作者ということで鑑賞してみたのですが、もう喜びで胸がいっぱい。
鑑賞後すぐに「リュミエール!」のパンフレットを開くと、リュミエールとメリエスについての記述があり、これま
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リメンバー・ミー(2017年製作の映画)

4.7


死者の日。
それは日本で言うところのお盆。

日本だったらキュウリを馬に、ナスを牛に見立てて飾りますよね。行きは少しでも早く家族に会えるように、そして帰りは別れを惜しみながらゆっくりと。
メキシコの
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フレンチアルプスで起きたこと(2014年製作の映画)

4.5


5日間だけの家族サービス。
やって来たのはフレンチアルプス。

見晴らしの良いテラスでランチ中、山からサーッと流れてきた。初めはあんなに小さく見えたのに、あっという間に人々を飲み込んでしまった。
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婚期(1961年製作の映画)

4.3


昨年見逃した大映女優祭が出町座でかかると知り、行ってきました!

廃校を利用した映画館・立誠シネマが老朽化に伴い(だったかな?)、昨年末 木屋町から出町柳にお引越し。
初めて乗る電車に初めての場所.
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欲望の翼(1990年製作の映画)

5.0


「飛び立つ前、すでに鳥は死んでしまっていた」

無様な人間たち、なんて魅力的なんだろう。

電話ボックスの横で待ち続ける一人の警官。
土砂降りの中 泣き崩れ、散らばった化粧品をかき集める女。

みん
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デッドゾーン(1983年製作の映画)

4.7


「君には5年前でも、僕にとっては昨日なんだ」

切ない!切ないよ!
事故に遭って昏睡から目覚めると恋人が結婚していたなんて。
しかも事あるごとに恋人の姿を目にするもんだから、たまったもんじゃない。
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ファンタスティック Mr.FOX(2009年製作の映画)

4.5


「寂しい気持ちよね、皆と違うのは。でもそれはステキなこと」

盗みを得意とする父さんギツネ。
ツリーハウスを購入した彼は、そこから見える三つの農場を見ながら舌なめずり。

ニワトリを、次はリンゴ酒を
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バートン・フィンク(1991年製作の映画)

4.8


「まったく人間は無礼で残酷だよ」

おもしろかったなぁ。
奇妙で、ヘンな、おもしろい映画。

出てくる人みんな、ちょっと気味が悪い。
ヘラヘラしたり、ニヤニヤしたり。
で、すごい早口。
だからフィン
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自転車泥棒(1948年製作の映画)

4.8


「自転車が必要なんだ。食うためには」

職業安定所でやっとありつけた仕事。
しかしそれには自転車がいる。
「ちょっと今自転車が壊れていて…」
「ないんだったら他のやつにやってもらう」

仕方がないか
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麦秋(1951年製作の映画)

5.0


午前十時の映画祭8も、残りあと2日。
劇場鑑賞したのは「イヴの総て」「トリュフォーの思春期」、そして今作「麦秋」だけだったけれど、大充実のパンフレット片手にDVD鑑賞を楽しんだ一年間でした。

スク
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夜は短し歩けよ乙女(2017年製作の映画)

4.5


「君といると夜が延びていくようだ」


懐かしい。

中学二年生、森見さんの小説を夢中で読んだ。
とあるイベントでご本人にお会いしたときは「太陽の塔」の表紙にサインをいただきました。そういえば、中村
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ウェディング・バンケット(1993年製作の映画)

4.7


「あなたはかわいい一人息子なのよ。早く結婚しなさい」

台湾人青年ウェイトンはアメリカで恋人のサイモンと同棲中。そんなある日、両親が結婚を催促してくる。自分がゲイだということを打ち明けていないウェイ
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スティング(1973年製作の映画)

4.7


爽快、痛快、あゝおもしろい。


そうか~これはこの映画のテーマソングだったんだ。
ディズニーランドで慣れ親しんだ1曲。この曲聴きながらシンデレラ城見てたよなぁ…と懐かしくなってしまう。

そうそう
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しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス(2016年製作の映画)

4.5


命の輝きを ひとつのフレームに


サリーホーキンス主演映画が同時期に2本も上映されているなんて。しかも全く違う役で、どちらも魅力的。彼女の演技を堪能する1週間となりました。しあわせ!


家族から
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シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

4.6


こんなに雨が降るなんて。
晴れていた昨日が嘘のよう。
水たまりじゃないところを探すのが大変な今日は、この映画を観るのにぴったりの日だ。


いろいろと不安で、ネタバレ有りのあらすじをじっくり読んだ。
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ハリーの災難(1955年製作の映画)

4.5


「今朝起きて最初に見たのが酔ったコマドリだ。こりゃ誰かに災難があると思った」

ヒッチ鑑賞10本目。
あ~笑った笑った。
彼の映画でこんなに体の力が抜けて、フッと笑えるのは初めてかもしれない。

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グロリア(1980年製作の映画)

4.5


午前十時の映画祭9ラインナップが発表されましたね!
一度劇場で観てみたいと思っていた「太陽がいっぱい」「用心棒」「プラトーン」「パリの恋人」が~!
そして、リバイバルを見損ねた「灰とダイヤモンド」が
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羅生門(1950年製作の映画)

4.8


「一体 正しい人間なんているのか」

朽ちかける羅生門の下、止まない雨を眺める男が三人。
「わかんねぇ、さっぱりわかんねぇ」とポツリ呟く。
今から何が起こるんだろうとワクワクしてしまいます。

中学
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(1954年製作の映画)

5.0


「私がいないと、彼はひとりぼっち」


「フェリーニに恋して」が観たくてたまらないので、久しぶりにフェリーニ作品を鑑賞。
初めて観た「青春群像」がいまだに忘れられず、この人の映画もっと観たい!と思っ
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ぼくの名前はズッキーニ(2016年製作の映画)

4.6


「ぼくはひとりぼっちじゃなかった」


昨年から観たくてたまらなかった一本。
フライヤー3種をじっくり読み、何度も予告編を見返して、いざ劇場へ。

子どもたちの演技を参考に創り出された映像とセリフは
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ニッポン無責任時代(1962年製作の映画)

4.6


「俺はこの世で一番 無責任と言われた男」


ア~笑った笑った。

マルクス兄弟の映画を観るノリでウキウキ観始めたけれど、オープニングで夜のネオンがパッと映るあたり、なんだかMGMミュージカルみたい
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