ろさんの映画レビュー・感想・評価

ろ

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ポカホンタス(1995年製作の映画)

5.0


「あなたは風の色で絵が描ける?」

9月。4年ぶりにディズニーランドへ行った。
エントランスで流れていた音楽の中で一番心惹かれたのが”colors of the wind”だった。
ここ最近、気付け
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波止場(1954年製作の映画)

5.0


「人を信じないのね」
「ここでは自分だけだ。生きるためにはな」

波止場で荷役をする元ボクサーのテリー。
ある夜、思いがけず友人の死に関与してしまう。
誰が彼を殺したかすぐに悟るテリーだが、波止場を
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鬼火(1963年製作の映画)

5.0


「君にはまだなんとなく不安があるのかい?」
「なんとなくではなく、これは永遠に消えない不安なんです」

外階段の踊り場から飛び降りるとかハサミで胸を一突きするとか、前はもっと”死にたい”が具体的で、
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間違えられた男(1956年製作の映画)

5.0


「1953年1月14日早朝、この日をクリストファー・バレストレロは決して忘れることはない」

仕事が終わると地下鉄に乗り、競馬予想を読みながら朝食を食べ帰路につく。クラブのベース奏者マニーは、妻と二
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ヒッチコックの映画術(2022年製作の映画)

5.0


「5Gの携帯電話にかじりつく君たちと、『サイコ』のシャワーシーンに驚く観客たち。はたしてどこが違うだろうか?」

出された料理に文句をつける夫へ軽蔑のまなざしを向ける妻。
やがてその軽蔑は殺意に変わ
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ジョーカー(2019年製作の映画)

5.0


「僕が言いたいのは難しいってことさ。ずっとハッピーでいるのは」

4年ぶりにジョーカーを観た。
今まで観た映画の中で、「やばい、次の上映は何時からだろう。続けてもう一回観たい」と思うほどのめりこんだ
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

5.0


「ここにはほんのわずかしか、本当に意味のある時間なんてない」
「なら大切にするわ。そのわずかな時間を」

半年勤めていても品出ししかしない人と、品出しやレジはもちろんのこと電話応対も返金返品も店舗発
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ゲッタウェイ(1972年製作の映画)

-


埃まみれの古びた工場で糸を紡ぎ、曇り空の下雑木林を耕し、一日の終わりには独房に飾った妻の写真に目をやる。ドクの刑期の長さを、無駄のないスタイリッシュなカットで鮮やかに見せていく冒頭があまりにかっこよ
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バービー(2023年製作の映画)

5.0


「みんなは死ぬことって考えたことある?」

岩肌むき出しの地べたに座る少女たちは赤ちゃん人形でままごと遊びをしている。洗濯物を干し、お人形とティータイム。そこへ突如現れたバービー人形。その縞々のレオ
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オール・ザット・ジャズ(1979年製作の映画)

5.0


「どれもこれも満足できん。美しさも、おかしさも、深さも・・・何も満足できん。バラはこんなに美しく完璧なのに、どうして俺には生み出せないのか」

カセットテープのスイッチを押すと、いつもの音楽が流れ始
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張り込みプラス(1993年製作の映画)

5.0


「未知との遭遇」「アメリカングラフィティ」とリチャードドレイファス祭りをしている母に便乗して、「張り込みプラス」。
「ゾンビーノ」以来、1年ぶりの母とのおうちシネマだったので、近くのパン屋さんで菓子
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ボーン・アイデンティティー(2002年製作の映画)

5.0


マルセイユ沖、一人の男が真冬の海で救出される。
背中には二発の銃弾、彼は記憶を失っていた。
銀行の貸金庫には、大量の金と6冊のパスポート。
見えない敵の襲撃をかわしながら自らの正体を探る、ジェイソン
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カールじいさんのデート(2023年製作の映画)

5.0


行政に取り壊されかけたじいさんのおうちはまだちゃんと残っていて、それだけですでに泣きそうになる朝8時。
突然かかってくるアルファからの電話に泣き笑い、まだ首輪直ってないんかいとツッコミ、無意味に水道
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マイ・エレメント(2023年製作の映画)

5.0


飛び移る鉱石の色によって炎の色が変わる。
湖の上を滑り、その飛沫で空に虹をかける。
エンバーの炎で初めて気球に乗って空を飛び、ウェイドの力で初めて水中を散歩する。

自分のカンシャクをどうにかしたい
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ウィッカーマン(1973年製作の映画)

5.0


「さぁ、こちらへ来るのだ。ウィッカーマンがお前を待っている」

映画秘宝を読むたび、あの巨大な藁人形は一体何なのだろうとわくわくしていた。
その正体が分かったのはラスト15分。
ああ、こういうことだ
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ラヴ・ストリームス(1983年製作の映画)

5.0


「人生は自殺と離婚、子どもを打ちのめす日々の繰り返しだ」

お母さんに会いたくて仕方ない8歳の少年は、ようやくたどりついた玄関のドアを懸命に叩く。それでも扉は開かず、ついにドアに頭を打ち付ける。なめ
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セッション(2014年製作の映画)

5.0


どしゃぶりの日曜日。
5時起きで身支度を整え、8時半からJKシモンズの怒号を浴びた。
ギャガ・アカデミー賞受賞作品特集上映にて、6年ぶりの「セッション」だった。

リズムにのせて夜のニューヨークを切
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裸のランチ(1991年製作の映画)

5.0


不良品交換の対応中、10分間怒鳴られ続け、それに対し頭を下げ続け、私の謝罪の声は店内に響き渡った。手が震えてしばらくレジが打てなかった。それなのに社員にまで責められ、本気で仕事辞めようか悩んだ先週末
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日曜日が待ち遠しい!(1982年製作の映画)

5.0


「待ち遠しくて・・・」
「待ち遠しい?」
「そう、日曜日が待ち遠しい!」

ウワ~おもろいな~めちゃくちゃヒッチや~とワクワクしながらかぶりつきで見た。ときどき出てくるふわふわワンコに気を取られてい
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ドライビング Miss デイジー(1989年製作の映画)

5.0


隣人の庭に車を突っ込んでしまったデイジーに、息子は運転手を雇ってはどうかと提案する。デイジーは「あれは車のミスよ、私のせいじゃない」と言い張るが、ついに黒人の運転手がやってきてしまい・・・

電球を
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愛と追憶の日々(1983年製作の映画)

5.0


部屋着姿でベールをつけ、ミュージカルナンバーを口ずさみながら鏡の前を闊歩する。
結婚前夜のエマに、ちょっと話があるのと母オーロラは切り出す。
「あなたの結婚祝い、何にしようか迷ってるの。でも何も思い
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ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド ゾンビの誕生(1968年製作の映画)

5.0


「ここで最新ニュースが入りました。ワシントン民間警備隊本部からの報告では、死んだはずの人間が生き返り、人間を襲っているとのことです。墓地や死体安置所や病院から生き返った死体が次々と逃げ出し、生きた人
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シュガー・ラッシュ:オンライン(2018年製作の映画)

5.0


仕事が終わるといつもの場所に集合。ゲームをはしごし、ビールで乾杯するお決まりのコース。いつものように冗談を言い合い笑い合う。そんなささやかな生活をラルフとヴァネロペは楽しんでいた。
そんなある日、シ
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ロボコップ ディレクターズ・カット版(1987年製作の映画)

5.0


ちょうど一年前、MONDO映画ポスター展へ行った。
シャイニングのタイプライター、エクソシストのパズズ像、鳥の桟橋。あの場面がポスターになるのかとオタク心をくすぐられるデザインばかり。中でも「ロボコ
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ヒドゥン(1987年製作の映画)

5.0


「たった半日で5人も殺された。俺の頭が変なのか?それとも事件が異常なのか?」

防犯カメラに向かってにやりと笑う男はパトカーの制止を振り切り、ご機嫌なロックミュージックにのせて車を飛ばす。
いくら銃
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ジュラシック・パーク(1993年製作の映画)

5.0


劇場で観るジュラシックパーク、すごくよかった。
よかったどころか、もう無我夢中で観た。
ヘリでやってきた二人の学者に向かって「ようこそ私の島へ!」とハモンドが両手を広げる。青々とした大自然がゆっくり
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チャーリーズ・エンジェル(2000年製作の映画)

5.0


ドライフルーツとナッツたっぷりのクッキーをつまみながら。
吹き替えで観るとますますバカバカしく最高にジャンキーだった。
ヒッチコックや007、ブルースリーにジャッキーチェン、ミッションインポッシブル
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マイ・フェア・レディ(1964年製作の映画)

5.0


マイフェアレディ、いつぶりの鑑賞だろうと手帳を開いた。
けれどいくら遡っても見当たらない。もしかすると高校生以来かもしれない。
こんなに言葉に溢れた映画だったっけとセリフに圧倒されたし、なんといって
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ブルーベルベット(1986年製作の映画)

5.0


「隠されていた世界を見た。不可解な謎の真っただ中に僕はいるんだ」

私たちの言動は日々矛盾を繰り返している。
もうこんな会社辞めてやると啖呵を切った翌日もまた定時で出社する。
ダイエットしようと決め
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小説家を見つけたら(2000年製作の映画)

5.0


「自分のために書く文章は、人に見せるための文章に優る」
何が正解か分からなくなって無理やりまとめた読書感想文。
講義のラスト15分で走り書きしたアセスメント。
理不尽に憤りながら先生に渡した抗議文。
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カンバセーション…盗聴…(1973年製作の映画)

5.0


ある晴れた日の午後。
行き交う人で溢れるユニオンスクエア。
おしゃべりに夢中な若いカップル。ジャズバンドの演奏を黙って聴く年配の夫婦。道行く人の真似をする白塗りのパントマイマー。そしてその横を通り過
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モンスターズ・ユニバーシティ(2013年製作の映画)

5.0


「学長のことも誰のことも気にするな。ただ君の実力を見せつけてやれ」

小さい頃、ふわふわしたものが好きだった。
ふわふわした毛並みのぬいぐるみや絵本の中のクマ。だから触ると気持ちよさそうなサリーが大
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バロン(1989年製作の映画)

5.0


「ウソと戯言ででっち上げた”現実”かね?そんな”現実”、分からん方が幸せだ!」

ずーっと観たいと思っていた「バロン」!
BS松竹東急で放送されるのを偶然知り即録画予約。
無邪気で残酷、シニカルで風
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス(2017年製作の映画)

5.0


「また俺たち銀河救っちゃう?」

雇い主のソヴリン人の資源を盗んだことで追われることになったガーディアンズオブギャラクシーの5人。
そんな彼らの窮地を救ったのは、なんとピーターのお父さんだった・・・
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燃えよドラゴン(1973年製作の映画)

5.0


「敵と対峙した時の心得は何だ」
「敵はいません。己が存在しなければ敵もいないからです」

少林寺の掟を破った男ハンが3年ぶりに武術大会を開くという。
リーは妹の仇を討つべく、たった一人敵陣へ乗り込ん
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フレンチ・コネクション(1971年製作の映画)

5.0


今週は東京。
その次の週は広島、山口。
その次は京都と兵庫。
飲み会をするために出張を入れまくり、週末はランニングクラブの人と集って昼飲み。そのせいで父は濃厚接触者となり、私まで出勤停止になってしま
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