ろさんの映画レビュー・感想・評価

ろ

故きを温ね、新しきを知る。

フランクキャプラ、小津安二郎、アキカウリスマキの映画が大好きです。

#赤の時代 #アオの時代 #キイロの時代
#シロの時代 #クロの時代
#邦画をめぐる #アジアをめぐる
#library
#2017名作巡り

2016.1.20 start

ニッポン無責任時代(1962年製作の映画)

4.6


「俺はこの世で一番 無責任と言われた男」


ア~笑った笑った。

マルクス兄弟の映画を観るノリでウキウキ観始めたけれど、オープニングで夜のネオンがパッと映るあたり、なんだかMGMミュージカルみたい
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用心棒(1961年製作の映画)

4.8


「地獄の入り口で待ってるぜ」

痺れる…。
黒澤映画はどれも迫力があり、一度劇場で観てみたいと思う作品ばかり。
今回は特に、音楽に驚きました。
シンバルをすり合わせる音に合わせて、三十郎と卯之助率い
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勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

4.9


ワタシ、透明なんだ
生き抜く術を教えてよ


過去にすがり、何度も反芻する。
自分から拒絶したくせに、連絡の有無を気にする。

ああ、他人事とは思えない、酷似。
一つ一つの行動が、考えが、もう手に取
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スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

4.8


「怒りは怒りを来す」

やっぱり社会派、いいな。

一度劇場を出たのだけれど、あまりにも面白かったので、また戻ってパンフレットを買いました。


7か月前に娘を殺されたミルドレッド。
何の進展もない
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2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)

5.0


おもしろい、とにかくおもしろい。

「博士の異常な愛情」で政治家に焦点を当てていたのが、今作では宇宙規模、そして時代を超えた人類への嘲笑になっている。

人間の滑稽さを称え、煽りまくる音楽。
耳にす
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100歳の少年と12通の手紙(2009年製作の映画)

4.7


「なぜ病気に?神様は意地悪なの?ドジなの?」
「オスカー、病気は死と同じ。ひとつの事実で、罰じゃない」

イタズラをしても皆、叱りも笑いもしない。
日曜日にしか病院に来ないはずの両親が金曜日に訪れた
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セント・オブ・ウーマン/夢の香り(1992年製作の映画)

4.8


「一度潰された魂に義足を付けることは出来ない」

とても感動した。
ただ単に盲人を、その演技を観る映画ではない。
貧しいということ、それは劣等感や上下をつくるということ。
正義が権力に押しつぶされそ
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希望のかなた(2017年製作の映画)

4.7


「幸せを運んでくれた今日という日
 それでも心はむなしい」

昨年10月に人生初の前売り券を購入。
12月に公開される!と楽しみにしていたのに、大阪では今日、1月6日公開。待ちきれなくて、東京まで観
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群衆(1941年製作の映画)

4.7


「ビルから飛び降りて世界を救うなんぞ、お笑いだよ!」

亡き父に代わり母と二人の妹を養うアン。
しかし、パンチがない記事はいらないとクビを言い渡される。

最後の記事を任されたアンは架空の投書をでっ
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チャップリンの黄金狂時代(1925年製作の映画)

4.8


「新しい希望と夢を抱いて」

金鉱を目指し、アラスカにやって来た“小さな探検家”チャーリー。
しかし、道に迷ってしまい小屋に辿り着く。
そこで二人の男と共同生活することになる。
ところが、一人の男は
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幸せなひとりぼっち(2015年製作の映画)

4.7


「1つ確かなのは、誰も死からは逃れられないこと」

首吊り自殺が失敗した。
今度は排ガス自殺。
今度は線路に身を投げよう。
そして今度は…。

最愛の妻を亡くしたオーヴェは彼女の後を追って死のうとす
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ゴッホ~最期の手紙~(2017年製作の映画)

4.7


「僕はどこかに、どこかの目的地に行く旅人だ。その”どこか”や目的地は存在しないのだ、と自分に言い聞かせたとして、それはもっともなことであり、ありそうなことなのだ。我々が今生きている人生は片道の汽車の
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不思議惑星キン・ザ・ザ(1986年製作の映画)

4.4


キュー=公言可能な罵倒語
クー=残りの表現全部

冬のモスクワ。
マシコフは妻におつかいを頼まれる。
パンとマカロニを買おうと外出したところ、異星人と出会う。彼が持っていた空間移動装置を押すと、マシ
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ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

4.8


「君は、奇跡を見たことがない」

雪が降り積もる階段に横たわり、そっと息をひきとる。
ああ、なんて美しいんだ。
まるで、ロイ・バッティじゃないか。

好きすぎる世界観を目の当たりにし、現実に戻る感覚
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普通の人々(1980年製作の映画)

4.7


「今 生きていることを感じ取れ」


今日、12月5日でうつ病と診断されてから丸2年が経ちました。
とはいえ、初めの1年は全く療養していなかった。

部活も学校もやめたくない、やめられない。しんどく
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パーティで女の子に話しかけるには(2017年製作の映画)

4.2


「私が吐く息までも、自由」


2階の踊り場から飛び降りようとした。
この高さでは絶対に死ねないと分かっている。
けれど、見下ろすと地面が急に近づいてきて怖くなった。

私が身を投げたところで、一体
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リュミエール!(2016年製作の映画)

5.0


映画は、世界に開かれた窓である


映画の日に「リュミエール!」
そうそう、こういう映画が観たかったの!と胸が熱くなる瞬間の連続。
本当によかった。。

「わたしは、ダニエル・ブレイク」以来、半年ぶ
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gifted/ギフテッド(2017年製作の映画)

4.6


This is how you walk on


数学の才能を持つ7歳の少女メアリーは小学校に通い始める。彼女にとっては退屈な授業と子どもっぽい同級生に飽き飽き。しかし、メアリーを育てる叔父フラン
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幕末太陽傳(1957年製作の映画)

4.6


古典落語がてんこ盛り。
すごい面白かったなぁ。

はじめ、江戸の早口言葉が聞き取りにくくて、日本語字幕付きで見直そうかと思ったら収録されておらず、わぁどうしよう、観るのやめよかなと思いました。
でも
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浮草(1959年製作の映画)

4.6


1ヶ月ぶりの小津さん、ただいま。

小津さんっぽさと、全然小津さんじゃないところが共存していて、ちょっぴりドキドキ。
でも「浮草」というタイトルなのに、ある意味タイトル通りではないラストは、やっぱり
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最高殊勲夫人(1959年製作の映画)

5.0


「優越感に幸せを求めるのは、人間の悲しい本能さ」

好きだ~好きだな~。
増村さんの映画は敬遠していたのですが、これはめちゃくちゃ楽しいラブコメ!
登場人物全員がものすごいサッパリしていて、切り替え
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霧の中の風景(1988年製作の映画)

4.0


「もしも私が叫んだとて、天使たちの誰が聴くだろう」

これは相当こたえました。
直接的な暴力シーンはないけれど、絶えず不安が襲ってくるこの感じ。鑑賞後も心がざわついています。

監督は「この映画は自
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パリ、テキサス(1984年製作の映画)

4.8



これ、めちゃくちゃいいですね。
もっとほのぼのしたロードムービーなのかと思っていたら、意外とヒリヒリしました。

ビルもない、家もない。
一面黄土色が広がるテキサスの砂漠をひたすら歩くトラヴィス。
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グザヴィエ・ドラン バウンド・トゥ・インポッシブル(2016年製作の映画)

4.6


A L'impossible je suis tenu(私は不可能なことを強いられている)

ドキュメンタリーは大体1回で満足することが多い。
だけど、これは違う。
5回も6回も観たくなる映画だ。
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わが谷は緑なりき(1941年製作の映画)

4.8


「磨かないとランプも輝きを失う。心を磨くんだ」

ジョンフォード監督の映画は「駅馬車」も「怒りの葡萄」も見どころが多くて、レビューをまとめるのがすごく難しかったけれど、今回も盛りだくさん!「風と共に
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怒りの葡萄(1940年製作の映画)

4.4


「知りたいんだ。何が間違ってて、どうすれば正せるのか」

1940年も2017年も、人間のしていることは何も変わっていない。権力を持つものが偉く、民衆は束になっても敵いっこない。お金持ちは悠々暮らし
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駅馬車(1939年製作の映画)

5.0


「我々は社会的偏見という悪病の犠牲者なのだ」

最高、最高。
BSで放送していたものを観ましたが、これはぜひ大きなスクリーンで味わいたい!
体の芯から温まるストーリー。
この幸福感で心を満たしたくて
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三人の妻への手紙(1949年製作の映画)

4.3


今日はラッキーなことがいくつかありました。
1つは今作のDVDを見つけたこと。

これ、淀川さんの解説本であらすじを読んでからすごく観たかったんです!でも古い作品だしどこにも置いていないだろうと諦め
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カイロの紫のバラ(1985年製作の映画)

5.0


チケットとポップコーンを買って、席に着く。
映画の幕が上がる。あの高揚感。
ミアファローの大きな瞳はさらに見開いて、キラキラと輝く。
ステキな登場人物、衣装、セリフ。
一つ一つにときめいて、その一時
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或る夜の出来事(1934年製作の映画)

4.8


”困ってるの、助けて” となぜ言えない?素直になったらどうだ?


久しぶりに古い映画、キャプラさん。
やっぱりステキやわぁ。

しょうがないなぁと呆れつつ、怒りつつも、モーテルの一室を用意してパジ
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ビートルジュース(1988年製作の映画)

4.5


「俺の名前を3回呼びな!」
「ビートルジュース!ビートルジュース!ビートルジュース!」


「ユニバーサルモンスターライブロックンロールショー」通称ユニモンというUSJのショーのMCをしているビート
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ロッキー・ホラー・ショー(1975年製作の映画)

4.4


「ハロウィン映画といえば?」
 友人と私、声を揃えて。
「ロッキーホラーショー!!!」


初めて観たのは大学一年のとき。
字幕なしで観たけど、もうめちゃくちゃおもしろかった。
強烈なビジュアルと曲
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リトルショップ・オブ・ホラーズ(1986年製作の映画)

4.5


この季節ならでは、ハロウィンにぴったりの映画を3本続けて!

まず1本目はこれ!
「リトルショップオブホラーズ」!!!
1986年版を観ました!
もうめちゃくちゃおもしろかった~
ブラックコメディミ
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ピノキオ(1940年製作の映画)

4.6


まっすぐな道から外れたら
口笛を吹いて


ディズニーランドのアトラクションの記憶。
ラストのクジラがとにかく怖くて、ジミニーが導いてくれたという安心感。私の中では2番目に怖いアトラクションで(ダン
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雨に唄えば(1952年製作の映画)

4.9


初めて観たミュージカル映画は
「オズの魔法使い」
そして初めて好きになったのは
「雨に唄えば」

前にいつ観たのか、思い出せないぐらい久しぶりの鑑賞。
やっぱり同じ場面で笑って、同じところで感動した
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すばらしき映画音楽たち(2016年製作の映画)

4.5


シンドラーのリスト
ジュラシックパーク
JAWS
スーパーマン
バットマン
E.T.
インディジョーンズ...

好き映画のオンパレードにクラクラする93分(*´Д`)
冒頭、ロッキーのテーマに体が
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